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九州の溯渓

主に九州の溯渓記録を集めたものです。 良かったら覗いていって下さい。

登山道調査 in 日之影

さて今回は,鹿川周遊コースと日之影川周遊コースのコースの最終調査をお送りします。

まずは鹿川周遊コースで夜間走に備えたコース整備からお送りします。区間は釣鐘山~山師峠の間になります。
ではどうぞ。

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左:今年完成予定の阿蘇大橋。徐々に橋脚ができつつある。

右:山師峠から尾根に入る。少し登ると左手に戸川岳を擁する本谷山南尾根が俯瞰できる。

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左:釣鐘山と右手に烏帽子岳が見えた。ここからが下りの際にわかりづらいのでコース整備をしていく。

右:5時間程で整備終了。快適に辿れるようになりました。対岸の竹の畑山やだき山を眺める。

お次はひはろ越まで移動して丹助岳までの道を探ります。

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左:ここから突入。

右:尾根筋まで出ると作業道あり。これを辿り再び斜面を登っていくと,丹助岳一周コースに出る。何かあっけなく道が繋がり嬉しいやら悲しいやら。

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左:天狗岩から来るとこの下りが待っています。高さ10m,5,3のクライミングです。クライマーの端くれとしては固定ロープなんかは使いません。

右:そして丹助岳山頂。18年振り。頂上からは360度の大パノラマ。

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左:まずはこれ。本谷山南尾根の全容。左下の川沿いの日之影橋から右端の本谷山まで距離約20km,累積標高約3,900m,5,3のクライミングを要求される九州屈指(私の中ではNo.1)の尾根になります。登山道は全体の2%ほどしかなく,コース上にはテープ類の全くない自然性の高い所を辿ることになります。

右:彩を添えるミツバツツジ。今年もこの花を見る季節を迎えることができ嬉しく思います。

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左:お次はこれ。鹿川周遊コース。中央下の中川橋起点で,竹の畑山方面へ反時計回りに走り,最後は中川集落の近くの尾根経由で降りてくるコースになります。早く走りたくてうずうずしています。

右:艶やかなミツバツツジ。この花は水はけがよい場所であれば日陰・日向かまわずに咲いています。また耐寒性に優れー20℃くらいなら大丈夫です。花言葉は「自制心」,「節制」など。日本人の感性に寄り添うような花の一つだと思います。

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左:山頂からは立派な道を走り,
右:15分程で広場へ。ここからはロードになるので靴を履き替えます。

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左:山腹の作業道を繋いで下って来ました。左端には青雲峡が見えています。
右:見事なサクラ。

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左:そしてここに降りてきます。ひはろ越から9,6km。これで日之影川周遊コースの調査が終わりました。あとは天気のいい時に一気に走る予定です。

ここからはひはろ越までロードの登り返し。精神的な練習です。

右:これまた見事なサクラ。いや~今日は本当にいい天気で良かったと思います。

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左:夕暮れの戸川岳。かっこいいねえ。
右:毎週末走り込んでいるので脚の疲労耐性も上がってきている。よしよし。

そして最後に,日付は変わりますが,死ぬまでに一度は見ておきたかった花を紹介します。

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左:これだけで何の花かわかる人は花のプロですね。

右:そうです,40~50年に一度しか花を咲かせないと言われるリュウゼツラン(竜舌蘭)になります。山を始めた初期の頃からず~っと見てみたいと思っていた花をようやく見ることができました。またとない機会をありがとう。

という感じでした。

最近は週末毎にはかったかのように天候不順になりますが,4月に入れば安定してくれることを祈るばかりです。

★次回は,いよいよ 『 鹿川周遊ラン 』 をお送りします。

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鹿川コース調査 ❸

さて今回も鹿川(ししがわ)のコース調査をお送りします。

今日のコースは,中川橋~竹の畑山~だき山~国見山~鬼の目山~鹿川越~中川橋になります。晴れの予報を信じて朝一から出発です。

ではどうぞ。

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左:ここがスタート地点の中川橋。まずは竹の畑山まで標高差約1,000mの登り。

右:車道から尾根に取り付くと作業道あり。

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左:尾根筋は道はないものの十分歩けるので安心。
右:振り返ると山師峠やひはろ越(丹助の肩を車道が越える地点)などが見える。

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左:ここから本来の登山道に合流。
右:樹間から山頂を見上げる。

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左:今日は晴れの予報ですが日があまり射さず,冷たい北風に小雪が舞ってくる始末。今日は長い耐寒ランになりそうです。

右:約2時間で山頂へ。ここには沢登りでしか来たことがないだけに登山で訪れると新鮮です。

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左:お次はだき山へ。 ※だき(たき)・・・九州の山言葉で「岩壁」を意味します。

右:山上の楽園・鹿川盆地を左手に見下ろす。寒風が稜線を吹きすさびすべてを凍えあがらせる。気温0度に北西風10m程なので訓練にはちょうどよい。

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左:岩場を左手から回り込み展望所へ。竹の畑山は肩の張った格好の良い山容で惚れ惚れします。

右:ひとっ走りでだき山。

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左:お次は国見山へ。
右:尾根から南へ少し離れたピークを登り返し国見山。

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左:そしてお次は鬼の目山・・・と言いたいところですが,せっかくなので雄鉾(おんぽこ)と雌鉾(めんぽこ)にも寄っていく。

右:鬼の目林道を走り,

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左:沢を渡渉していく。尾根だけでなく沢も歩けるので変化があっていい。

右:ひと登りで雄鉾山頂。少し北に行った場所からは実に素晴らしい光景が展開しています。鹿川盆地とそれを障壁のごとく取り囲む峰々が一望の元です。今日のコース調査はこれらの峰々を一気に走り通すためのものでもあります。

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左:雌鉾から見る雄鉾山頂。

右:雌鉾は南面にスラブを抱えており,これまではスラブ上のルートを登りきってここに上がってくる方法でこの場に立っていましたが,登山道経由で訪れるのも真新しさがあり刺激を受けます。

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左:どこかでみたような・・・そうだオーストラリアのオルガで見た「風の谷」だ。または屋久島の神様のクボ。垂直と水平の織りなす絶景です。いや~このコースは景色が実に素晴らしいですね。

右:林道へ戻り鬼の目山に取り付く。途中で振り返るとこんな感じです。

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左:そして鬼の目山。初登頂です。

右:南方を眺めると延岡市と日向灘が見えます。鬼の目山の名前の由来は,麓から見た時に目のように光るものが見えたことからのようですが,おそらく花崗岩の白いダキが反射してそのように見えたのでしょう。岩壁中の巨大な水晶が反射して・・・との見解もあるようですが,水晶採りからするとロマンのある話ではありますが,大崩花崗岩帯で水晶が見つかるのはペグマタイトか晶洞中でしかないことを考えると,現実には伝説の域を出ないものだと思います。

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左:さていよいよ核心の鋸尾根に入ります。

右:激坂を下り,登り返しの地点の梯子。なんて事はない感じですが,梯子上の数歩のスタンスやホールドが細かいです。

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左:小コブを上り下りして行くので時間だけが過ぎていく。一般登山道としては非常にテクニカルで,距離は短いですが,夏木山の鋸尾根と同レベルの技術が要求されると思います。

右:下りもフィックスロープが張られたりしておりなかなかのものです。下りきると鹿川越。

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左:緩斜面を快適に走り,

右:10分ほどで林道へ。ここからは安心して走れるので気が楽になります。中川橋まで13kmほど。

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左:旧今村集落周辺は見事なまでに皆伐されて,今ではシカの溜まり場と化しています。

右:だき山を見上げる。今年は鉱物採集も兼ねてこの界隈の沢を攻めてみようと考えています。

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左:今村橋横の駐車場にあったハナモモ。艶やかな桃色です。イザナギが黄泉の国から逃げる途中,追手の冥界軍団に投げつけたことで有名です。そこから来ているのか,この花は災いを除き,福を呼び込むと信じられています。春先に咲くのにもそういう意味があるのかなあ。

右:先週走ったコースを見上げる。午後になり雪は止み,結果的に快晴となりました。午前中の寒さを耐えた後のこの快晴にはぬくもりが感じられ幸福感が増長されます。

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左:再びだき山。
右:いつもは車でしか走らない道をランニングするのも趣があります。

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左:ミツバツツジは最盛期。アケボノツツジやヒカゲツツジも今年は早まりそうです。

右:帰りしな,今朝のルートを視認する。竹の畑山は見た目もそうですが,登っても登りごたえのあるいい山でした。

という感じで今日も無事下山。耐寒訓練からの極楽ランと今日も一日ありがとう。

さて,これで鹿川を取り巻くコースの調査は終了。あとは天候の良い時に一気に走り抜ける予定です。このコースは尾根筋,沢歩き,岩峰からの展望,テクニカルな尾根などなど好奇心を刺激するものが満載ですので,楽しい縦走になりそうです。推定ですが総距離42,5km / 累積標高4,599m / 20時間 ってところでしょうか。

★次回は丹助岳周辺のコースを確認します。鹿川周遊コースの次に考えている日之影川周遊コースの下見になります。こちらは鹿川コースよりさらにハードなコースになりそうです。

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鹿川コース調査 ❷

さて今回は先週に引き続き,鹿川(ししがわ)と取り巻く尾根のコース調査をお送りします。

コースは,今村橋~鹿納山~鹿納の野~日隠山~鹿川峠~今村橋。調査の中心は鹿納の野から鹿川峠までで,以前はヤブヤブで歩くのも困難だった尾根が今はどうなっているのかを確かめることです。ここが走れれば鹿川周遊コースの目途が立ちます。

ではどうぞ。

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左:行きしなの戸川岳。やっぱり格好いい。これこそザ・マウンテンでしょう。

右:今日の起点はここ,今村橋脇の駐車場。奥に烏帽子岳(釣鐘山の南東峰)が見えています。この角度から見るとまさに烏帽子そのものに見えます。

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左:早朝の林道をジョグで走る。
右:次第に高度が上がってくる。

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左:宇土内登山道を過ぎてから,適当に枝尾根を拾って主尾根に上がり込む。アップダウンを数個越えると鹿納山の岩塔が近づいてくる。

右:大崩の七日廻岩を小さくしたような岩塔です。

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左:北側から回り込んで頂上へ。そこには360度のパノラマが広がっています。鹿川周遊コース全体を眺める。いや~これを走るのを想像するとワクワクしてきます。

右:祝子川源流の原生林と大崩山群。昨年の祖母・傾・大崩ランが思い出されます。

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左:今年初のマンサク。春を知らせる花です。しかし例年より2週間は早い。今年は暖冬だったからなあ。

右:鹿納の野から左折して日隠山を目指す。尾根筋はスカスカでヤブがないどころかピンクテープまである。いい意味で拍子抜け。

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左:いや~快適快適。ここは旧二十丁峠(百曲り)跡。藩政下,大吹鉱山と外部とを結んだ重要な交通路の一つだった場所。

右:所々にこのような昔の道の痕跡が残っています。大吹鉱山の鉱物は,二十丁峠から日隠山,丹助岳を経て運搬されていたようです。このような道型は日隠山の山頂までは追跡できましたが,それ以降は痕跡が見当たりませんでした。当時は鈴をつけた牛の背で運んだとありますので,思いを馳せたりしてみます。

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左:辿ってきた尾根を眺める。今日は午後からはガスも取れていい天気になりました。
右:いつしか日隠山が指呼の間に。

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左:急登をこなし北日隠山へ。ここからの眺めは最高です。鹿川盆地とそれを取り巻く魅力的な峰々。

右:反対側に目を向けると傾山と由布・鶴見岳も見えました。

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左:そして日隠山。初めての山頂です。
右:ここからは下り基調で鹿川峠を目指します。

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左:頂上台地は素晴らしい森が広がる。

右:台地から下る個所は岩場が連続し主尾根を外しやすいので,夜間走に備えた蛍光テープを多めに固定していく。

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左:立派な赤松。
右:1320mのテーブル岩は展望地となっています。釣鐘山が近づいてきました。

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左:そして1週間ぶりの鹿川峠。
右:日が傾く中,峠を下っていく。

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左:麓ではミツマタの花も咲いている。この時期の花に黄色が多いのは,この時期に活動でき花粉を運ぶことのできるハエ類が視認できる色だからです。自然の摂理というのは本当に奥が深く,学びがたくさんあります。

右:残照の尾根。懸案だった尾根を無事に辿れて言うことはありません。

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左:今日の収穫。水晶のクラスター。

右:帰途,竹の畑山の上に浮かぶ月。竹の畑山も肩の張った惚れ惚れする山容をしています。

という感じで,ようやく鹿納の野~鹿川峠間を歩けて長年の課題が解決しました。以前は入口からしてヤブヤブだったので論外でしたが,他の山域同様,近年,急速にスズタケが枯れているのでしょう。これで西畑を起点とした鹿川周遊コースができました。

概要は,西畑~竹の畑山~だき山~国見山~鬼の目山~鹿川越~大崩山~鹿納山~鹿納の野~日隠山~鹿川峠~釣鐘山~中川集落~西畑というコース取りになります。まともに歩けば2泊3日程でしょうが走れば24時間は切れると思っています。西畑~鹿川越までに未踏区間があるので,そこを調査した後に,一気に走りたいと考えています。やっぱりレースで整備されたコースを走るより,自分でコースを調査して地形図に書き込みながら,自分が走りたいコースに挑戦する方が,私には合っているのだと思います。

★次回も鹿川コース調査をお送りします。

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鹿川コース調査 ➊

さて今回は,宮崎県は日之影町の鹿川(ししがわ)のトレランをお送りします。

コースは釣鐘谷橋~釣鐘山南西尾根~釣鐘山~鹿川峠~釣鐘谷橋になります。将来の計画へ向けてのコース調査も兼ねています。

ではどうぞ。

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左:まずはウォーミングアップ。林道を走って登る。

右:おっ,ミツバツツジじゃないの。まだ3月頭だというのに。例年より2週間ほど早いなあ。

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左:赤線を登っていきます。
右:花崗岩(下)と泥岩(上)の境界をもつ石ころ。この付近の地質を物語っています。

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左:林道を終点まで詰めると,
右:右手の谷へ向けてトラバース。

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左:斜面に付けられた杣道を,

右:急登していきます。結構激しい登りでピンクテープは最小限しかありませんので,山慣れた人向けです。

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左:植林帯の頭は窪地になっており,自然林との境界でもあります。
右:振り返るとずいぶんと登ってきました。

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左:そして南西尾根上へ。右手には釣鐘山と烏帽子岳の尖峰が見えます。この尾根からの下り口にはテープ類は一切ありませんので,初見で釣鐘山から下るのは,コースを知っていないとまず無理だと思います。

右:そしてひとっ走りで釣鐘山山頂。出発地の釣鐘谷橋から標高差で約1,000mの急登でした。あんなに生い茂っていたスズタケがほぼ枯れているのには驚きました。7年位前までは山頂周辺はビッシリとスズタケに囲まれた場所だったんですが・・・。今ではスッカスカ。

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左:下りは鹿川峠経由で。
右:走ればあっという間に登山口へ。

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左:冬ばれの里山ランは,風が通り抜け快適です。
右:山上の楽園・鹿川。この地は本当に魅力に溢れています。

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左:帰途,新畑集落と戸川岳を眺める。新畑集落は尾根上の高台にあり,どことなく天空の集落感が出ている。いつ見ても戸川岳は格好良いなあ。

右:日の名残り。

と,天気に恵まれた一日でした。が,最後にもう一つ,今日は忘れられない出来事が起こりました。

それは朝方,快適に林道を登っているときのことでした。

林道脇のネットがしきりに揺れているので近づくと,首にネットが絡まったメスジカが暴れていました。すかさず駆け寄りネットを外そうとしますが複雑に絡まっているので素手では無理だと判断。今登ってきた道を下って車まで道具を取りに帰る。『帰って来るまでどうか生きていてくれよ。』

そして再び現場へ。シカはぐったりとしているがまだ息はある。『もう少しだから,辛抱してくれ。』と祈るような気持ちで一本一本ネットを切っていく。するとシカが声にならない声を出したかと思うと,ぐったりしてしまいました。シカを抱え焦る気持ちを落ち着け網を一つ一つ切っていく。そしてようやく首が網から解放されたと思ったらシカはその場に力なく倒れ込んでしまいました。

最後の望みをかけて心臓マッサージを続けますが,呼吸は戻らず瞳孔は開いて舌が口外へ垂れてしまっている。そのまま数分間一縷の望みをかけて蘇生し続けるが反応が起こることはありませんでした。

やるだけのことはやったとはいえ,最初の段階で解放させられていたら,間違いなく命は助かっていたと思います。自分の備えの拙さにただただ慚愧の念に堪えません。15~20年の短い生を,あんなに苦しみながら終えなければならなかったシカに思いを馳せると,今でも胸が締め付けられる思いです。自分は目の前の助けられる命を助けることができなかったと。

山を始めた頃,先達に散々聞かされた言葉,「備えよ常に」。経験を積むにつれて軽量化の山行になり過ぎ,万が一の時に必要なものすら削っている現状だったのかもしれません。今一度初心に帰りこの言葉の意味を噛みしめ,二度とこのような思いをしなくて済むようにしなければならないと思います。

★次も鹿川でのコース調査をお送りします。

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天草観海アルプス

さて今回は天草観海アルプスの縦走をお送りします。

予定では北から南への縦走でしたがバス時刻の関係で,南の龍ヶ岳から寄り道しながら北の高舞登山(たかぶとやま)までに変更。距離は約25km,累積標高は約2,000mほどになります。快晴の元,久々の山をたっぷりと堪能してきました。

ではどうぞ。

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左:まずはここから。龍ヶ岳脇浦登山口。レースではないのでのんびり行こうと思います。

右:早速の階段。このコースは階段が非常に多く,観海ならぬ階段アルプスと揶揄されるほどです。

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左:杉の巨木。今日も一日,よろしくお願いします。
右:この辺りの岩は砂岩を基岩として中に石英が含まれているのが特徴。

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左:急斜面に入りこのようなジグザグを7回繰り返すと,
右:尾根筋へ飛び出します。

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左:南へ一投足で龍ヶ岳山頂(469m)。

右:遮るもののない開豁な眺めです。山にいるのに海をこんなに近くに感じるのはどこか屋久島にも似ています。奥に樋島(ひのしま)と手間に椚島(くぐしま)。イノセラムス,アンモナイトなどが採集できる場所です。

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左:はなれ岩展望台。素晴らしい海の眺めです。

右:行く先を眺める。ここからは全般に下り基調とはいえ多くのアップダウンが待ち構えています。

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左:いったん大作山林道に降りて向かいに取り付く。
右:尾根上に出たら左の三つ岩展望台へ。龍ヶ岳の台地状の山容を眺める。

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左:お次は烏帽子岳を目指し,
右:尾根筋の里山的トレイルを走ります。

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左:そして右に分岐し,ひと登りで烏帽子岳(464m)。ここも眺めが良かったです。奥に龍ヶ岳。

右:再びトレイルを辿り,

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左:念珠岳。ここは観海アルプスの最高峰(503m)でもあります。
右:来し方を眺める。今日は好天に恵まれました。もうそれだけで満足です。

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左:10km先の白嶽を眺めます。

右:レースの時は足早に走り去る場所ですが,今日はのんびり腰かけて一本立てていきます。レースの時にはベンチに腰掛けることなどありませんので,今日はベンチを見つけるたびに必ず腰を下ろして感触を味わっていきます。

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左:代表的な照葉樹であるヒサカキ(姫榊)の葉。神事に用いられるサカキ(榊)の仲間です。葉の光沢は表層にあるクチクラ層(ワックス層)によるもので,ワックス効果により水分の過度な蒸発を抑えています。ちなみに毛髪関係でキューティクルという言葉がありますが,あれはラテン語のクチクラ(cuticula)の英語読みになります。自然はたくさん運動してたくさん学ぶ地球学の良きフィールドです。

右:分岐を右下へ。レースでは左上へ行き遠回りさせられるので,今回は躊躇なく右のショートカットへ。

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左:谷筋を下り車道へ。

右:少し下り車道の二弁当峠(のべっとう/110m)へ。主要道から外れているので閑散としています。珍しい名前の由来は弁当を2つもたないと越えられなかったことから・・・と説明してあるものもありますが,標高120m,たかだか5kmほど離れた集落を結ぶ道でしかないことを考えれば短絡的。「のべっとう」という音が示すように,「野辺」(山あいの地域)+「たお,とう」(峠の古名)と考える方が理にかなっていると思われます。

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左:案内板。

右:100m先の車道に行くのにレースではわざわざ右の山道を上り下りしなければなりませんが,今日は真っすぐ進む。

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左:白嶽キャンプ場への急な登り。
右:来し方を振り返る。お昼を過ぎ後半戦になります。

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左:今日はいつも通る白嶽ではなく鋸岳の方へいく。気持ちのいい稜線。
右:そして鋸岳山頂(347m)。

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左:前方には島原と雲仙も見える。
右:いや~走っていて楽しくなってくる道です。

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左:ついにゴールが視界に入る。
右:牟田峠までは道幅が広くなり走りやすくなります。

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左:そして牟田峠(150m)。
右:ひと登りで金比羅山(258m)。

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左:いや快適快適。あまりのポカポカ陽気に誘われて陽だまりでお昼寝。ヘソ天で猫のようなポーズで寝入る。疲れを取るための睡眠ではなく,気持良さから誘発される睡眠。これが本当の睡眠でしょうね。

右:茶屋峠(70m)。

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左:ここから左上へ。
右:少し走ると車道に出て,正面の階段を上がると,

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左:最後の山・高舞登山(たかぶとやま/116m)。些細な事ですが,左にある白に青の説明版は有田焼。有田焼の原料となる陶石の約90%は天草陶石ですので,それと絡めたものでしょう。昔の自分なら何も感じずに通り過ぎていただろう・・・と回顧。

右:振り返ると辿ってきた峰々が一望のもとに。

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左:雲仙と天草の島々。
右:下りは車道ではなく鬼塚集落へ向けて旧道をとる。

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左:そして車道へ。稜線の右手に東屋のある高舞登山が見えます。

右:そしてバスで龍ヶ岳脇浦登山口へ無事戻ってきて一枚。今日もありがとうございました。

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左:締めはここ。
右:しかしこの洞窟風呂はいつ来ても素晴らしい。泉質も折り紙付きです。

という感じの緩いトレランでした。

レースでは立ち寄れずにいつも気になっていた場所を全部回れ,久々に楽しいトレランができたことに満足です。やっぱり気ままに走り回るのは楽しいですね。また今後も未踏のコースを走りたいと思います。

※次回は未踏コースの調査をお送りします。

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