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九州の溯渓

主に九州の溯渓記録を集めたものです。 良かったら覗いていって下さい。

石並川上流・右俣 in 宮崎県東郷町

さて今回は石並川をお送りします。

ここ石並川の中流域(新毛谷橋~美松橋)は泳ぎの沢として有名ですが,その前後は遡行されることがまずありませんので,上流域を詰めて神陰(かみかげ)山まで遡行してきました。

上流二俣490m地点からの左俣は2006年に遡行しており,15m,10m,15m,15m,40m,13m,70m,20m滝と息つく暇もなく滝が連続し,林道まで詰め上がりました。あれからもう13年とは月日が過ぎるのは早いものです。

ではどうぞ。

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左:まずはここから。すっかり様変わりした美松橋の広場から。

右:整備された林道は千軒谷との出合を越え,さらに奥まで伸びていました。これには時の流れを痛感。

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左:林道終点から入渓。今日もよろしくお願いします。
右:ほどなく左手から20m滝が出合う。

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左:以前より抉られている直線区間。
右:そして小1時間ほどで490m二俣へ。今日はここから右俣へ入ります。

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左:のっけから側壁が立ち,ぞくぞくする感触。
右:出た,20m直瀑(奥)と6m滝(手前)。

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左:これは立派な直瀑です。
右:滝を巻いた上にはさらに8m斜滝。

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左:さらに15m斜滝も。こっちもなかなか面白い。
右:沢はやっぱり晴れの日に限る。

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左:いったん落ち着いた後,再び何やら滝の気配が。
右:お次はこれ,30m二段滝。これも素晴らしいですね。

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左:巻いた先は幅2mのゴルジュになっており,奥に6m滝が懸かる。

右:実に尾鈴らしい小滝と釜。水量が多い山域なので,上部でもこのような釜が発達しています。

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左:ミツバツツジと新緑が青空によく映える。
右:6m滝。逆光だったので陰影が付きいい被写体になっている。

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左:最後の急登をこなすと,
右:初ピークの神陰山。しばし休憩ののち,下山開始。

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左:テープ類は少なくて古びている。
右:ひと下りで神陰林道へ。

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左:荒れ放題の林道を下り,
右:九州自然歩道へ入る。

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左:矢研川と千軒谷との分水嶺の峠までは緩やかな登り。
右:峠を越えるとすぐそばまで作業道が伸びていた。

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左:このように昔日の面影を残す道もありますが,最近伐採された杉の倒木があちこちで道を塞ぎ,沢のそばを下る道は消失していたり,とこの自然歩道は初見では歩かない方がいいと感じました。以前より荒れがひどくなっています。テープ類は全くないので自然歩道の道型やどこについているかがわからなければどうしようもありません。

右:これは下り終え,石並川と並走する自然歩道。ここだけ見れば歩きやすそうですが・・・。

という感じでした。今日も快晴の下,また新たな渓の開拓を堪能できました。

尾鈴山系は遠いのでなかなか出向く機会がなかったんですが,東九州自動車道を使えば以前より1時間ほど速く行けるので,今後もまだ足を踏み入れていない沢の開拓をしていくつもりです。

★次回も沢になります。

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沢(九州) | コメント:1 | トラックバック:0 |

2019 第32回べっぷ鶴見岳一気登山

さて今回は『第32回べっぷ鶴見岳一気登山』をお送りします。

コースは,sea to summit,的ヶ浜海岸から鶴見岳1,250m地点まで一気に駆け上がるバーティカルランです。天気が心配でしたがレース中は何とかもちそうな気配です。

ではどうぞ。

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左:またこの日がやってきました。一年ってほんとあっと言う間です。
右:普段は人もまばらな的ヶ浜は多くの人でごった返している。

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左:まず海水タッチ。

右:いだてんスタート地点と左奥に駆け上がる鶴見岳を遠望する。そして9:00スタート!

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左:まずは境川沿いを走る。サクラや鯉のぼりが応援してくれます。

右:宅地や昔の官道を登りロープウェイ乗り場へ。タイムは52分48秒。飛ばしているつもりですが昨年より40秒も遅い。やっぱり一週間前のUTSKOの疲れが抜けきっていない感じで,この時点で既に脚が重い・・・。「この状態では記録更新は無理かな・・・」との思いが頭をよぎりますが,まだレースは終わっていないので,最後まで精いっぱい追い込もう。

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左:いつも写真を撮る場所から来し方を振り返る。
右:山腹を一気に駆け上がり,ゴール50m手前で草原へ飛び出す。

そしてゴール。タイムは1時間47分47秒で,なんと自己ベスト更新!たった13秒ですが,今の脚の状態でよく頑張れました!疲労が完全に抜けていたらおそらく1時間40分は切れていたと思いますが,今更言っても仕方ありません。こうなることはある程度わかっていながら長年の宿願だったUTSKOの方を優先したんですから。何はともあれ最後まで精いっぱい押し切れたので後悔はありません。

ゴール後はsanjin様の所へ立ち寄り,色々とお話をさせてもらいました。久しぶりでしたが楽しいひと時でした。sanjin様,ありがとうございました。

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左:レース後はロープウェイで下り,

右:延岡へ移動。延岡と言えばここ「直ちゃん」。チキン南蛮発祥店「ロンドン」を継承する名店です。甘酢でいただくチキン南蛮はタルタルソースで頂く通常のものとは一線を画す美味しさでした。

という感じでした。

これからは本格的な沢シーズン入りと,ランではインターバルや5,000mTT等のスピード養成期間に入ります。秋以降のレースに備えもっともっとスピードとスピード持久力を磨いていかなければと思っています。

★次回は石並川源流・右俣をお送りします。神陰山に突き上げる沢になります。

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2019 祖母傾大崩縦走(UTSKO) ❸

さて祖母傾大崩縦走(UTSKO)の第三部をお送りします。

コースは,木山内岳~要山~夏木山~桧山~新百姓山~杉ヶ越~傾山~三尾~上畑。区間距離:25,18㎞,区間累高:2,304m,区間時間17時間32分。

2日目の夜間と3日目の午前中までの行程になります。いよいよ最後の区間となります。

ではどうぞ。

P4070094g(木山内岳~上畑)     P4070370g.jpg
左:いよいよ最後,緑色の区間になります。
右:今日の朝日を眺めた鹿納山が見えた。12時間なんて本当にあっと言う間です。

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左:再び夜間走。正しい尾根を選び,尾根筋を外さないように進む。
右:再びの夏木山。約20時間ぶり。無事に戻って来れた。

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左:大鋸の梯子を下り,
右:鋸尾根の核心部・鹿の背を慎重に越えていく。

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左:いったいいくつの梯子を上り下りしたのかわからない。

右:闇夜のミツバツツジ。今日はずっと穏やかな天気だったが,またしても風が吹き始める。昨夜のことが思い返される。

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左:急登をひと登りで桧山,

右:そして尾根伝いに新百姓山。順調に進んでいて安心だが,風はまたしても台風のようになってきた。

そして杉ヶ越までもう少しというところで何と雨が降り始めてきた。予報では一言も言ってなかったのに・・・と思いつつも急ぎ気味で下り,杉ヶ越の大明神様の社に避難させてもらう。ここで2時間30分ほど休息。

この雨は歓迎はできませんが,降りだすタイミングが良かった。もしこれから進む傾山南尾根の途中で降られていたら,相当難儀していたことと思います。傾山周辺の岩は無斑晶流紋岩といって表面がスベスベしており,直線的な節理が入る特徴があります。この岩はいったん濡れると途端に滑りやすくなるので,コースの危険性と併せ雨天での登山は避けるべきだと思います。

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左:雨が止んだ頃,大分県側で水分補給をして再び登り返し再開。後日確認したところ,この雨は場所によっては雷を伴う雨だったようです。

右:右手の空が白み始めてきた。嬉しい瞬間です。

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左:後傾付近にはまだガスがかかっている。
右:振り返ると五葉岳が。もうずいぶん昔のことのように思えてしまう。

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左:岩場ではミツバツツジが散見される。山にも春が来ましたね。
右:再び障子岩。ここからが南尾根の核心部が始まります。

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左:大崩山群が徐々に遠のいていく。昼夜あそこを駆け抜けた思い出は一生忘れることはないだろう。

右:山中で迎える二度目の朝。今日も晴天のようで安心。私「太陽光発電男」は,晴れならなんぼでも力が湧いてくるのです。

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左:この美しさには言葉は要らない。
右:いつしか後傾が近づいてきた。

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左:こんなのが普通に出てくるのがこのコースの特徴です。
右:モルゲンロートに染まる森。このオレンジ色が何とも言えません。

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左:朝日を一杯に浴び,充電中・・・。

右:そしてとうとうエベレスト越え。累積高度が世界最高所に並びました。でもまだまだ坂を結構普通に登れるのに驚き,我ながら強くなったな~と感じます。

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左:後傾を見上げ,
右:来し方を振り返る。愛おしい時間です。

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左:さていよいよ核心部。岩棚のトラバースのある岩峰。
右:トラバース後に次の岩峰を左から巻き,ここまで来ると核心部は終わり。

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左:再び登場のこの梯子を過ぎれば,あとは後傾までの急登を残すのみ。

右:じっくり一歩ずつ登っていきます。内股・小ステップで大殿筋・ハムストリングスに頑張ってもらいます。

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左:じっくり一歩ずつ・・・
右:いつしか標高が上がってきたのがわかる。

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左:最後のアセビ帯をぬけると,

右:後傾分岐。約38時間ぶり,といってもそんな時間はどうでもよく,無事にここまで戻って来れたことが大切。

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左:一昼夜を楽しませてもらった大崩山群。それぞれの山との記憶がしっかりと残っている。

右:後傾から傾山(本峰)を眺める。あれが最後のピークと思うと,感慨深くもなってくる。あれさえ登ればあとはゴールまでは下り基調。

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左:この登りをこなすと,
右:傾山山頂。山頂標識が傾けてあるのはご愛敬。粋な計らいです。

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左:一昨日走った祖母傾山群を眺める。

右:そして昨日走った大崩山群。こうして両方の山群を同時に眺めると,万感の思いが湧いてきます。

最後まで気を緩めることなく行こう。

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左:下りはもちろん坊主尾根。
右:五葉塚の5mクラック。

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左:途中で本谷山方面を眺める。
右:そして右から水場コースが合流。

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左:三尾までは快適な尾根道。
右:まだまだ走れるのに驚いています。

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左:三尾直下の急な坂を下ると,
右:植林帯になり,緩やかな尾根を辿ります。

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左:そして林道へ出る。徐々にゴールが近づいているが,最後まで慎重に慎重に。

右:ドウカイ谷を渡る。いつもはこの辺りは午後にいることが多いので,午前中にここにいることが新鮮です。

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左:観音滝。
右:登山口。

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左:坊主尾根の三つ坊主を見上げる。

右:そして九折駐車場。ここまで来て完走を確信。あとは4kmのロードのみ。やった!

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左:3月に祖母傾を一周した時にはまだ咲いていなかったのに,今では葉ザクラ。

右:最後の急坂も走れる所は走って登る。

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左:県道手前でもサクラに出迎えられ,

右:ゴールの健男社着。ふ~っ,到着・・・。54時間00分24秒。

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左:今回の総距離と,
右:累積標高。2つの数字が一致していればもっと印象的だったでしょうね。

という感じで,ようやく走り切ることができた『 2019 祖母傾大崩山縦走( UTSKO / Ultra Trail Sobo-Katamuki-Okue ) 』。着想から6年,ようやく昔日に思い望んだ自分にたどり着くことができました。走り終えて思うのは,このコースは岳人+ランナーの両方の要素を持たないと無理だったということです。そういう意味でも,自分の25年の山人生の集大成の一つとも言える山行でした。

この挑戦は➊自分の可能性を拓く意味と,❷おそらく誰もやったことがないことへの挑戦の意味とが,私の中にありました。

➊については自分の,いや人間の限界は脳が勝手に作り上げているだけでまだまだ未知数だということを痛感しました。体の機能をなるべく壊さないようにそうなるまえに痛みや疲労という形で,行動を抑えようとする脳に対し,そこを精神で乗り越えていこうとすること(自分に対する矜持)との葛藤,この葛藤の継続こそが可能性を拓くことと同意義だと思います。

❷については,今回のコースを私よりも速い時間でもっと効率的に駆け抜けることのできる人はいると思います。しかし,人がやった二番煎じではなく,誰も成し遂げたことがないことを最初にやる先駆性こそが,一番価値があると信じています。例えば,日本人メジャーリーガーで最も有名なのはイチロー選手であることは異論を待たないと思います。しかし,その当時,周囲の批判・反対を押しのけて,まずその一歩を踏み出し,後輩への道を築いた野茂選手,私は野茂選手こそがもっとも偉大だと思っています。不可能だと誰もが信じて疑わなかった1マイル4分の壁を,世界で初めて打ち破ったロジャー・バニスター氏などもそうです。

まあ色々と書き並べても結局は,自分の中で完結するだけのことなので,大したことではないのかもしれません。しかし,今回のことで自分がさらに進化できたと思いますし,これからもまだ課題はたくさん残されていますので,日々,昨日より明日の自分を高めていけるよう,生きていくことができればと思っています。

★次回は『第32回べっぷ鶴見岳一気登山』をお送りします。今のところ天気が心配ですが,なるようにしかならないので,全力を尽くし自己ベストを狙っていきたいと思います。

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2019 祖母傾大崩縦走(UTSKO) ❷

さて祖母傾大崩縦走(UTSKO)の第二部をお送りします。

コースは,杉ヶ越~要山~五葉岳~鹿納山~大崩山~上祝子~矢立峠~桑原山~木山内岳。区間距離:38,22㎞,区間累高:3,690m,区間時間22時間59分。

初日の夜間と翌日の夕暮れまでの行程になります。

ではどうぞ。

P4060198g(杉ヶ越~木山内岳)     P4060199g.jpg
左:本日の行程。前回の青線に引き続き,オレンジ線をたどります。
右:杉ヶ越から新百姓山までの登り。

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左:前回は何回も寝落ちしながらたどり着いた新百姓山だったが,今回はあっけなく到着。この頃から強風が吹き始める。

右:桧山,犬流越えを通過し,鋸尾根の核心部・鹿の背のナイフリッジ。相変わらずの鋭さです。

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左:最後に大鋸の梯子を登り,

右:山頂までの急登をこなすと夏木山山頂。今回の核心部の一つだった鋸尾根をクリア。しかし,吹きすさぶ風は益々勢いを増し,まるで台風並みの風速になってきた。さらには冷え込みも厳しくなってきた。

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左:2:00を回るとさすがに眠気が襲ってきて,何度も寝落ちしながら五葉岳着。前回はここで引き返していただけに,ここからは未知の領域。

右:左手の空が徐々に白み始めてきた。

・・・この頃は夜間の寒さとあまりの強風に心が折れ,「大崩まではなんとか行ってそこから引き返し,お化粧山から日隠林道~見立~奥村林道~九折越経由で上畑に帰ろう」と考えていました。

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左:右手には日隠山と釣鐘山も見えた。上畑からこんなところまで来たんだな~と感慨もひとしお。

右:いよいよ鹿納山の岩峰が近づく。

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左:朝のシルエット。

右:ようやく長い夜が明け,日が昇り始める。前日の夕日は傾山の南尾根で見たので,あれから約12時間,本当あっと言う間でした。時間って頭で思うよりも実際には速く過ぎていることを感じる。

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左:いい感じの空色になり,
右:ようやくご対面。今日もいい日になりそうだ。

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左:振り返ると辿ってきた山並みが見える。

右:ひと登りで鹿納山山頂。目指す大崩も指呼の間。はるか遠くに見えていたものが今目の前に。人の一歩は実に微々たるものだけれど,それを積み重ねていけば,やがてそれが大きな一歩となることを実感。

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左:先ほどの釣鐘山と日隠山。日隠山はこの角度から見るのがベストだと思います。
右:佐伯市方面には雲海が広がっている。

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左:鹿納山の先にあるテン場。右下の谷に下り水分補給(標高差50m,下り6分)。チョロチョロでしたが,補給出来て命拾いできました。

右:鹿納山を振り返る。森の中から頭一つ突き出した容姿は目を引く。

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左:朝日を浴びると体が目覚め,心も自然と上向きになってくる。

右:そしていよいよ大崩山への登りにて。この頃になるとさっきの弱い心はどこへやら,「よしっ,ここまで来たら最後まで完走するバイ。誰もやったことのないことをやろうと思えば,そこには困難は付き物。きついと感じていてもまだまだ足は動くだろう。なら行ける!」

終わってみると,この時点でのこの決意が今回の完走の決め手でした。ここで気持ちを立て直せたことが良かったと感じています。しかし,太陽の日を浴びたらテンションアップなんて,自分って「太陽光発電」みたいだなって思っちゃいました。単純というかエコというか・・・。

閑話休題,まだまだ続きます。

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左:宇土内登山道に合流し,
右:祝子方面からの登山道にも合流。

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左:石塚から来し方を感慨深く振り返る。

右:そして大崩山山頂。やっと,本当にやっとここまで来ることができました。興奮するかと思いましたが意外に冷静で,淡々としていたのが心に残っています。まだまだ先が長いことを感じていたのでしょう。ここで距離54,87km(全行程の約56%) 累高6,137m(全行程の約63%) 27時間09分(全行程の約50%)。

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左:大崩山の下りで上祝子を見下ろす。あそこまで下り,左に桑原山までの登り返しが今日の核心部。

右:今回は随所でマンサクの花が彩を添えてくれた。

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左:いったん下ってカラヤケと呼ばれるコブまでの登り返し。以前はここら辺一帯はスズタケの海だったんですが・・・。

右:そして鹿川越へ向けての急降下。ここで珍しく登山者に出会う。

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左:象徴的な屏風岩。

右:そしてひと下りで鹿川越。いつもは車でしか来ない場所だけに不思議な感覚にとらわれる。

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左:上祝子へ向けて明るい谷を下っていく。祖母傾の灰色~黒色の雰囲気に比べ,ここ大崩は花崗岩による白色が輝き,明るい気持ちにさせてくれます。

右:いったん昔の林道跡に出る。

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左:そこからは尾根筋に付けられた明瞭な道を駆け下る。
右:木陰で快適に走れます。

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左:途中で大崩山や,
右:これから向かう桑原山や木山内岳を見上げます。

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左:ミツバツツジの鮮やかなピンク。
右:久しぶりにアスファルトを走る。

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左:麓ではサクラが満開。今日は気温も高くGW頃のようです。

右:そして上祝子橋着。大崩山から3時間19分かけて下って来ました。上畑からこんなところまで本当に走ってきたんだよな~。さて,ここからは上畑までの折り返し。

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左:美人の湯と大崩山。

右:矢立峠までは昔の峠道が残り目印も残っている。以前,矢立谷を遡行した帰りに調査済。しかし,一般登山道と比べたら踏み跡はかすかなので,山慣れた人向けです。

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左:2時間登って矢立峠。
右:ここから桑原山へ向けて,疲れた脚には強烈な急登が待ち構えています。

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左:ようやく登り切ると桑原山が目の前に。
右:先ほど辿った大崩山方面を眺める。

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左:そして山頂。ここの急登はさすがに疲れましたが登り切れ,完走にまた一歩近づきました。

右:日も次第に傾いてきた。

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左:次のピークの木山内までは何とか視界が利くうちに着きたい。この区間は尾根筋が屈曲して迷いやすい箇所があるうえ,以前はスズタケのヤブで通る人が稀だったので,踏み跡がほとんどわからない状態です。

右:木山内岳のピークが見えた。

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左:振り返ると桑原山。
右:アセビと夕暮れの大崩山。

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左:そして木山内岳山頂。何とか明るいうちに到着でき安堵。

右:これから向かう尾根筋を確認。左手に進みコブを4個ほど越え,右折した後はほぼ直進で要山(かなめやま)まで。あそこで大崩山群をちょうど一周したことになり,そこからは祖母傾山群へ向けて帰る形になります。

という感じで2日目も無事に夕暮れを迎えることができました。残すは鋸尾根と傾山南尾根の夜間走が核心となります。もう時間のことは気にせず,最後までケガなく走りぬくことだけを考えています。山ではちょっとした気に緩みで,いとも簡単に行動困難に陥る怖さがあります。

また,ここからは累高や時間など,これまでに経験した範囲を超える領域になり不安もありますが,自分が果たしてどこまで行けるのか,自分の可能性を拓くこの挑戦が楽しみでもあります。

総合距離:71,59㎞,総合累高:7,389m,総合時間36時間28分。

★次は最終日の第三部をお送りします。木山内岳~要山~夏木山~桧山~新百姓山~杉ヶ越~傾山~三尾~上畑となります。

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2019 祖母傾大崩縦走(UTSKO) ➊

さて祖母傾大崩縦走 ( UTSKO / Ultra Trail Sobo - Katamuki - Okue )を送りします。

2013年に着想,2015年の初挑戦では五葉岳までで引き返し,脚の状態が良い今年,完走を目指し再挑戦してきました。

コースは,上畑~前障子岩~祖母山~本谷山~後傾分岐~杉ヶ越~要山~五葉岳~鹿納山~大崩山~上祝子~矢立峠~桑原山~木山内岳~要山~杉ヶ越~傾山~三尾~上畑。

ルールはシンプル。ストックなし,事前デポなし,自販機等での補給なし。出発時に背負ったザックの中身だけで最後まで走りきります。

総距離:96,77km 累積標高9,693m 54時間00分24秒。

行程が長いので,三部構成でお送りします。

❖第一部:上畑~杉ヶ越
  距離:33,37㎞  累高:3,699m  時間:13時間29分
❖第二部:杉ヶ越~木山内岳
  距離:38,22㎞  累高:3,690m  時間:22時間59分
❖第三部:木山内岳~上畑
  距離:25,18km  累高:2,304m  時間:17時間32分

まずは第一部:上畑~杉ヶ越までをお送りします。3日間とも予報は晴れで降水の心配なし。

ではどうぞ。

P4060002(上畑~杉ヶ越)     P4060003g.jpg
左:第一部の行程。
右:いつものように上畑の健男(たけお)社からスタート。

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左:満開のサクラ。
右:まずは植林帯の急登から始まる。いよいよです。

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左:沢を横切り,
右:対岸の尾根を登っていく。

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左:こんな場所も出てきます。
右:地籍杭のあるコブからの眺め。

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左:急登をこなし,
右:前障子岩の基部へ。

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左:前障子岩から行き先を眺める。
右:右手には九重連山がはっきりと見える。

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左:早朝のランは爽快。
右:ここから大障子岩を目指し岩峰を左右に巻き上がる。

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左:大障子岩から祖母山方面を眺める。
右:大障子岩の岩壁。

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左:来し方を振り返る。
右:いつも通る鹿の背。

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左:池原からの祖母山。
右:この付近はなだらなか地形が広がる。

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左:馬の背からの祖母山。
右:ひと登りで祖母山山頂。また来たよ。

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左:辿ってきた障子岩尾根を振り返る。

右:これからの行程。大崩山はまだまだ遠いな~。先を考えると気が滅入るだけなので,まずは目先の一つ一つの目標をクリアしていく。

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左:前回はなかったマンサクの花。ほんの数週間前は樹氷があったのに。
右:障子岳への道中に咲いていた見事なマンサク。

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左:東方に阿蘇を眺める。
右:障子岳からの下り。

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左:古祖母山への緩い登り。
右:来し方を振り返る。

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左:古祖母山からの下り。
右:尾平越から本谷山への登り。いつも登場している特徴的なブナ。

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左:来し方を振り返る。

右:ひと登りで本谷山。ここのピークは尾平越から登ると奥の奥にあるように感じます。

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左:明日走ることになる大崩山群を眺める。
右:疎林はカサカサ音を立てて快適に走る。

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左:傾山の坊主尾根を眺める。
右:九折越までは3つのコブを越えていく。

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左:夕暮れの疎林。
右:九折越。

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左:傾山が近づく。いつ見ても格好よい。
右:急登をじっくり登っていく。

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左:杖落としの岩場の下で後傾の分岐。ここから傾山南尾根が始まる。
右:急な下りでは梯子も登場。

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左:南尾根の核心部の岩峰を眺める。
右:この梯子から本格的な岩場の始まり。

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左:南尾根の核心部の一つ,岩場のトラバース。
右:後傾を見上げる。

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左:下るにつれて平坦部も出てくる。
右:岩場はこんな梯子で乗り越えていく。

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左:この障子岩が南尾根の核心終了の目印。何とか視界が利くうちに核心部を下って来ることができひと安心。

右:杉ヶ越からは大分県側に降りて水分補給。夜間走に備える。

という感じで何とか杉ヶ越までほぼ予定通りに来ることができました。ここからの新百姓までの登り,それと鋸尾根を越えて夏木山までが夜間の核心となります。

★次回は第二部・杉ヶ越~木山内岳をお送りします。

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