九州の溯渓

主に九州の溯渓記録を集めたものです。 良かったら覗いていって下さい。

湯めぐり in 別府

さて今回は,再び湯めぐりにやってきました。

通えば通うほどに奥の深さを体感する温泉メッカの別府。今日も体力が尽きるまで湯との出会いを堪能できればと思います。

ではどうぞ。

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左:まずはここ。塚原温泉・火口乃泉。国内有数の強酸性の湯を堪能できます。

右:鉄イオン水溶液の薄緑色がよく出ています。

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左:そして鉄輪(かんなわ)に移動して上人の湯。鉄輪は別府八湯の一角で,弱酸性のナトリウム‐塩化物泉を楽しむことができます。

右:共同浴場の雰囲気。美肌効果の高いメタケイ酸は湧出地でなんと,734.0mgも含まれています。こんなに高い数値は初めて見ました。

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左:お次は渋の湯。
右:この雰囲気が至極。歴史と地域との一体感を強く感じるいい湯場でした。

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左:そして熱の湯。名前のように熱湯と思っていたら40℃程度の湯で一安心。市営の温泉で無料なだけに多くの人で賑わっていました。

右:そして次なる湯場へ移動。この町並みもまた味わい深いものがあります。配管パイプを抱きかかえて暖を取っている温泉ネコがかわいかった。

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左:すじ湯温泉。2015年11月末にいったん閉鎖し,2016年4月末に再開したようです。

右:ここも共同浴場の雰囲気。東京から湯治に訪れている人と談笑。充実のひとときでした。

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左:そして地獄原温泉。

右:ここの湯は熱くてなんとか入れた感じです。成分表を見ると,上人の湯と同じ源泉のようです。

相変わらず並ぶ人が多い亀正(かめしょう)で昼食後,別府をいったん離れ,杵築市(きつきし)の山香町へ向かいます。

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左:山香温泉・風の郷。今回,最も強烈・激烈な湯でした。
右:この白いコーティング,まるで硫黄泉のような雰囲気です。

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左:源泉かけ流しの桶風呂。温度は25度前後なので,今の時期は寒いですが,凄まじい成分をもった湯です。ナトリウムイオン3670mg,カルシウムイオン394,6mg,カリウムイオン259,5mg,マグネシウムイオン175,4mg,炭酸水素イオン4930mg(あの七里田温泉の約3倍!),塩化物イオン4340mgの総成分14420mgという,恐るべし数値が並んでいます。飲泉するとあまりの塩気と金気臭に反射的に吐き出してしまう程です。塩化物泉で有名な指宿にもこんな湯はないでしょう。

右:内風呂も白くなっていますが,これ全て炭酸カルシウムを薬品で変成させたコーティングで白くなっているだけで,元々は黒っぽいタイルのようです・・・。炭酸カルシウムの析出物は,茶系で突起物が多いので,それらを平坦にするのが大変なようです。

支配人の方にお話を伺うと温泉成分で配管がすぐに詰まるので,毎月交換しているそうです。別府や湯院でさえ2~3か月に一度の所が多いので,その成分の濃さが窺い知れるというものです。いや~個性が突出した,素晴らしい湯との出会いに感謝です。

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左:お次は赤松温泉。赤松なのに黄色いテントの中に湯場が設けてあります。

右:ここはアルカリ単純泉。多くの人で賑わっていました。カルシウムやマグネシウム成分が少なく,陰イオンの約88%は,炭酸水素イオンと炭酸イオンですので,高いツルツル感を味わうことができます。カルシウムイオンは単独では不安定なため,通常は,炭酸イオンと結合した炭酸カルシウムとして存在していることが多く,そしてこの炭酸カルシウムが,析出物として出てくるわけです。

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左:日が暮れる中,次は亀川温泉を目指します。

右:亀川の浜田温泉。地元の人で賑わいを見せる市営の共同浴場でした。私には熱すぎて長湯はできませんでした。

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左:お次は同じく亀川温泉の四の湯(しのゆ)。道後,有馬,牟婁(南紀白浜)に続く四番目の湯というのが由来だそうです。公園の片隅にある共同浴場です。

右:青タイル,脱衣所一体型湯場,小判型二分割湯船,高天井,古い成分表・・・と別府の共同浴場の特徴です。ここは広さがほどよく,湯も透明で美しく,地元の方の笑い声が響く,印象深い湯場でした。

とり天発祥の東洋軒で夕食後,最後の湯めぐりに向かいます。

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左:まずは大分市内にある王子温泉。ショッピングモールの裏手にあり,普通の民家に囲まれた立地です。こんな街中に名湯があるなんて・・・本当に羨ましい限りです。

右:湯はナトリウム‐炭酸水素塩泉でモール泉。カルシウム類が少なく,陰イオンの約95%は炭酸水素イオンと炭酸イオンなのでヌルヌル感が半端ないほどです。また湯上り後のポカポカ感もあるので,寒い日にはうってつけです。モール泉まであるとは・・・大分はやっぱり温泉県ですね。

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左:そしてお次は山中に煌めく装飾がキテいる,高崎温泉・おさるの湯。この派手な装飾もありですね。

右:湯は単純泉で,なんとモール泉。こんなとこでもモール泉です。さっきの王子温泉よりやや薄めですが,しっかりとモール臭&味が感じ取れます。いや~期待以上の湯でした。

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左:そして締めはキャセイホテル。一度知ったらやめられない湯です。

右:湯場に入ったとたんに鼻につく強烈な金気臭。飲泉すると口の中に広がる濃厚な塩味。やっぱり凄い湯です。

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左:炭酸カルシウムによる析出物。知らない人が見れば不潔感を与えるかもしれませんが,これこそが本当の温泉の証しであります。

右:濃厚な湯で今日の疲れを取ります・・・。

という感じでした。今日もたくさんの湯との出会いがあり感謝。益々その魅力に取りつかれています。今は数をこなして経験値を高めていく時期なので,今後も多くの湯めぐりを敢行していく予定です。

★次は九重でトレランです。長者原を起点に久々に山を走ってきます。その後はもちろん湯めぐりで,山里,筌の口,山恵などの湯を巡りたいと思います。

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2017 熊本城マラソン

さて今回は熊本城マラソンをお送りします。

快晴,弱風,適温・・・と条件がそろった当日,果たしてどうなることやら。

ではどうぞ。

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左:前日の受付。久しぶり。
右:会場は熱気に包まれてる。

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左:そして当日。最高のコンディション。
右:この光景は久しぶりに目にするな~。

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左:スタート5分前。気持ちを静めて・・・号砲を待つ。
右:7km地点くらい。脚の疲労が抜けきっていない感じ。

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左:川尻の街中を走る。15km地点。
右:田舎の川沿いの道を走ったりもする。長閑です。

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左:32km地点。やっぱり疲労が抜けておらず,ペースを上げられず。練習ではここからでも十分上げれたのに・・・。自己新はもう無理なので,疲労抜きジョギングに切り替え。ペースをキロ7分くらいまで落として,疲労をなるべく残さず完走。

右:あと5km。

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左:あと2km。今回のレースを振り返り,何がいけなかったのかをひたすら自問自答しながら走る。

右:熊本城へ登る坂。

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左:地震で崩れた石垣が生々しい。

右:最後の急坂を登り,右折してゴール。何とか4時間以内に収まったが,レースのタイムではない。今回のレースは,天一号作戦で沖縄へ向かう戦艦大和と同じ,そのこころは・・・大撃沈。この悔しさ次のレースで晴らしましょう。

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左:震災後,初めてここに来ましたが,やはり激しく壊れています。
右:それにしても今日は本当にいい天気です。

という感じでした。練習では30k走とかで過去最高のタイムが出ていたにも関わらずレースで結果がでなかったのは,走り込み過ぎと,最後の疲労抜きの失敗だろうと思います。

過去の成功例を活かして,以前自己ベストを出した時と同じような予定で臨んだんですが,以前とは走り込んだ距離がまったく違うので,自分でも気づかないような疲労が溜まっていたのでしょう。

レース前に走らないと,せっかくついた走力が落ちてしまうという不安がありますが,1週間くらい走らなくても,それまで練習してきたのであれば,ほとんど落ちないのでは・・・。その辺がまだよくわからないないので,次回の種子島ロケットマラソンで検証してみたいと思います。

★明日は,別府湯めぐりをお送りします。新たな湯との出会いが楽しみです。

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フル試走&湯めぐり in 指宿

さて今回は,前回からの続きです。

午前中にフルの試走をやって,午後は湯めぐりです。気温が上昇し,北風が強いですが天気は快晴。

ではどうぞ。

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左:約1年ぶりの陸上競技場。魚見岳の岩壁が目を引く。今日もよろしく。
右:まずはトラックを1周してから外へ。

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左:南国風の道を走る。

右:池田湖手前までの約10kmは登り基調で,細かい登りが断続的に出てくる。出だしの7km程は北へ向かうので向かい風の中でのラン。風は結構強い。

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左:こんな感じでゆっくり登っている道が多い。

右:そして指宿スカイライン入口を過ぎた辺りから下りに入り,池田湖と開聞岳が視界に入るようになる。ここはいつ来ても絶景。

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左:池田湖畔はフラットで快適に走る。菜の花と開聞岳。
右:坂を登り湖外を走る。それにしても見事な山容です。さすがは薩摩富士。

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左:この辺りで18kmくらい。天気が良いので気持ちよく走れる。
右:フラワーパーク手前の南国直線路。

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左:そしてフラワーパーク。26km地点。ここからゴールまでは向い風の中を我慢の走り。
右:遠くなっていく開聞岳を振り返る。

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左:山川(やまがわ)名物の竹山。昔の火山活動時に貫入して浸食に耐えて残った安山岩の岩峰です。個人的には山川のマッターホーンと呼んでます。今度は開聞岳と併せてトレランに来よう。

右:そしてダラダラと続く坂を登って行き,この鳥越を過ぎると山川港までずっと下りに入る。

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左:港沿いの道は時計回りで走りやすい。

右:そして36km地点にある最後の1km坂。傾斜は3%程度なので,脚ができていれば全く問題はありません。

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左:温泉街を左折。残りは平坦な3km。
右:中央奥にスタートした魚見岳が見えてくる。

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左:あと少し。

右:そしてトラックに入りゴール。コースの半分以上を強い向かい風に悩まされましたが,14℃という走るには暑い気温とともに良い練習になりました。

さてマラソンの後は,指宿湯めぐりです。今日の内に疲労を抜いておきましょう。

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左:まずは弥次ヶ湯。昔からある共同浴場です。

右:湯はナトリウム‐塩化物泉で申し分ないんですが,45度という高温のために直入浴はできず,隣にある40度の加水した内湯の方に浸かりました。

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左:お次は村之湯。この,時に忘れられたかのような佇まい・・・素晴らしい。

右:また湯場も凄い。直列に並んだ内湯と,清掃しやすいように今風のタイル仕上げにせずに,天然石を配置しているあたりなど,ご主人の湯へのこだわりをひしひしと感じます。素晴らしい佇まいです。湯温も39度前後で入りやすい湯でした。ここは文句なしの極上湯場でしょう。村之湯との出会いに感謝です。

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左:そしてお次は山川の砂湯里(さゆり)。

右:この開聞岳を背景にしたロケーションは言うことなし。砂から上がると身体がポカポカしてとても温まります。

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左:そしてお次はヘルシーランドたまて箱。竹山を眺めたり・・・

右:右手には開聞岳も見えます。夕日が見える時などは最高でしょう。湯はナトリウム‐塩化物泉で,特筆すべきは源泉の濃厚さ。総成分量がなんと28.5gもあります。体液が8~10g,通常の海水で35g程なので,尋常ならざる濃度です。典型的な高張性の温泉で,浸透圧の関係で外から体内へ温泉成分がどんどん入ってくる,栄養満点の泉質です。が,その割には塩味をあんまり感じなかったので,温度調節のために加水をしているのだと思われます。しかしそれでも湯上り後には経験したことないほどに汗が吹き出し,しばらく止まりませんでした。

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左:お次は開聞温泉。

右:みるからに鉄分が多そうな色をしています。ここも成分濃厚で,今の状態で長湯すると間違いなく湯あたりを起こすと感じ,早々に脱湯しましたが,塩分の濃さや鉄味など,総成分は7g前後ありそうな湯でした。いや~指宿や山川はさすがです。南九州を代表する湯場でしょう。

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左:指宿最後の湯は,この辺りでは珍しい硫黄泉である鰻温泉。しかし,入って10分で脱湯。昔は白濁していたのらしいですが,今では無色透明の味なしの湯になっていました。

右:そして今回の締めは姶良市の船津温泉。夜でも引きも切らずにお客さんが来ていました。湯はナトリウム‐塩化物泉でした。低刺激でツルツル感のある湯は万人向けなので地域の人に愛されているのだと思います。「熱の湯」らしく特に寒い日にはお客さんが多いようです。

という感じで,今日も無事に終えることができ感謝です。

指宿や山川には泉質が同じ湯が多いですが,成分が濃いので身体によく効きます。ラン後の筋肉痛も3湯目あたりからは取れていくのが実感できました。翌日の筋肉痛もこれまでにはない軽度でした。

この辺りには遡行対象になる沢がないのが残念ですが,登山やトレランはできるので今後も機会を見て訪れたいと思います。

★次回はいよいよ2017熊本城マラソンをお送りします。     
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湯めぐり in 霧島周辺

さて今回は,霧島周辺の湯めぐりをお送りします。

九重は沢,祖母傾,大崩,脊梁は温泉,に乏しいのですが,霧島周辺は,登山,沢登り,トレラン,温泉といずれも高いレベルで堪能できる,九州一の山域です。こんなフィールドはそうそうとはありません。

指宿への道中で様々な湯を楽しんできました。

ではどうぞ。

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左:まずはここ,『あきしげゆ』。ご夫妻の名前が由来のようです。

右:湯は珍しいアルカリ単純泉のモール泉。その独特の臭いが特徴的です。湯もさることながら,女将さんの人柄も素晴らしく,色々とお話しさせて頂きました。こんな湯があったとは・・・霧島,恐るべし。

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左:お次は歴史のある吉田温泉・亀の湯。その佇まいからして歴史を感じさせてくれます。

右:湯はナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉。様々な成分がブレンドされています。鉄分による酸化の赤や,炭酸水素塩泉の湯上り後の冷涼感など,その特徴を味わえる名湯でした。張り紙によると今年の3月31日でいったん閉鎖して,5月頃にリニューアルするようです。この佇まいは残してほしいものです。

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左:お次は京町観光ホテル。てっきり高い建物を想像していましたが,実際はこんな感じでした。

右:湯はナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉。先ほどの亀の湯と似たような成分ですが,薄いせいか,味も体感も弱めでした。ここは内湯と露天がありますが,露天の方が良いお湯でした。

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左:そして通算4度目の鶴丸温泉。言わずと知れたモール泉の名湯です。

右:湯はナトリウム-炭酸水素塩泉。源泉直投入の露天風呂は麦茶色で透明度は40cm程でしょうか。きっついモール臭がそこここに漂って,鼻孔を刺激してきます。成分表は古すぎてあてになりませんが,湯のツルツル感を越えたヌルヌル感や湯上り後の疲労感など,相当なものです。ありがたく頂きました。

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左:そしてお次は般若寺温泉。前述の鶴丸温泉の近くあります。

右:湯はナトリウム-炭酸水素塩泉。炭酸水素とカルシウムが揃うと大分の長湯温泉のように,茶色の析出物と緑色のバクテリアが見られますが,ここもそうでした。量は多くありませんが,さしずめミニ長湯といった感じでした。湯上り後の冷涼感も炭酸水素塩泉ならではです。

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左:お次は栗野岳温泉・南洲館。何とか日暮れ前に来れました。
右:受付を済ませ,まずは竹の湯という明礬泉から。

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左:竹の湯は一種の泥湯で,酸性・含鉄(Ⅱ,Ⅲ)‐アンモニア‐硫酸塩泉。ph2.2の力で,強力殺菌をほどこしてもらいます。九州で泥湯は珍しいので,十分に堪能させてもらいました。

右:湯場を出ると夕日がいい感じに。

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左:お次は桜の湯。こちらは酸性単純硫黄泉になります。明礬で皮脂をそぎ落とし,硫黄泉で整えるという入湯法です。

右:湯場に入ったら硫化水素臭が鼻をつきます。『ああ硫黄泉だな』と嬉しく感じる瞬間。湯の花がひらひらと水中を舞い,白濁した湯を手に取って,硫化水素の独特の臭いを楽しむ・・・至福のひとときでした。

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左:そして締めは湯之尾温泉・早水荘。

右:南洲館で痛められた肌を,ここのナトリウム‐炭酸水素塩・塩化物泉で回復させます。湯温が高いために炭酸水素は感じられませんが,それとカルシウム成分が作り出す析出物が見られました。先ほどの般若寺温泉と似たような感じです。飲泉すると塩化物泉特有の塩味がしないので,恐らく温度調節のために加水をしているのでしょう。

理由はわかりませんが,このナトリウム‐塩化物泉は,体感以上に温度を感じるのか,湯に足を入れた瞬間にそれとわかるようになりました。実際の湯温以上の熱さを感じるのです。実際慣れるとそうでもないんですが,あの一足目の刺激的な熱さが何とも言えません。

という感じで,今日も日暮れまでお湯を楽しむことができました。湯との巡り合いに感謝です。さて,明日はいよいよ指宿でフルマラソンの試走。1年ぶりのコースを走るのが楽しみです。

★次回は,試走とその後の湯めぐりをお送りします。

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湯めぐり in 小国・南小国

さて今回は,熊本県北東部の温泉地帯である小国町と南小国町の湯めぐりをお送りします。

天気が影響する沢登りと違い,雨でもできる湯めぐりは貴重です。

ではどうぞ。

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左:まずは寺尾野温泉。看板も案内もない寺尾野集落の共同浴場です。このひっそりとした佇まいこそが現代では貴重だと思います。

右:湯は単純硫黄泉。ガス成分として硫化水素が含まれているので,その臭いが立ち込めています。湯温は38度前後で長湯できるのも素晴らしい。地元の人たちの維持管理が行き届いているのがよくかわります。ありがたく拝湯させてもらいました。

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左:お次は岳(たけ)の湯のゆけむり茶屋。この辺りには何回か来たことがありますが,立ち寄るのは初めてです。

右:湯はナトリウム-塩化物泉。口に含むと,独特のトロ味とかすかな塩味が効いています。今日のような寒い日には,「熱の湯」である塩化物泉はうってつけです。

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左:お次は岳の湯・豊礼(ほうれい)の湯。去年の秋以来です。

右:ここの目玉はこの青湯。別府や湯布院で見られる貴重な湯です。湯の成分に含まれるシリカが温度低下により結晶化していく過程で波長の短い青色を散乱し,このような発色が見られます。あちこちめぐっていると,この青湯の貴重さを痛感します。

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左:そしてお次は山川温泉・しらはなシンフォニー。

右:湯は含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉。ここは硫黄成分を含んでいる割には湯が透明なので,湯が新鮮なんでしょう。硫黄泉(硫化水素型)は,普通は白濁した濁り湯になるのがほとんどですので。しかし,この湯の花の量はすさまじい。泥パックならぬ硫黄パックができそうな勢いです。硫黄泉には強力な殺菌効果があるので湯に浸かって表皮を殺菌,または飲泉して体内をも殺菌してもらいます。特に冬場,喉に違和感がある時に飲泉すると,私の場合,2日後には違和感が消えます。また,痰がからんでいる時などは,痰のきれが良くなり,数日で出なくなります。

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左:お次は奴留湯(ぬるゆ)温泉。先ほどの山川温泉から少し下ったところにあります。奴留湯…とは江戸時代,奴(やっこ/武家の下僕)が旅の疲れをいやすためにこの湯に留まったことに由来するそうです。

右:ここも硫化水素臭が漂っています。その名の通りぬるいお湯が横から供給されていて,糸状の湯の花が湯船を舞っています。

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左:そして本日の締めは,杖立温泉・米屋別荘。歴史ある佇まいです。

右:内湯,露天,むし湯とあり手軽に楽しめます。湯はナトリウム-塩化物泉。飲泉してみると,トロ味はしますが,塩味がしません。おそらく加水しているのでしょう。ナトリウム-塩化物泉は源泉が100度近い高温のため,源泉の引き方や湯船への投入量によっては,加水しないと熱くて入れなくなってしまいます。加水には温泉成分を薄めるというマイナス面がありますが,源泉からの湯の引き方が理想的であることの証明にもなります。

と,ここでハプニング。『滑るので足元注意』の看板が目に入った瞬間,タイミングよく勢い余って転倒。デジカメの液晶ガラスにヒビが入る事態に・・・そういうことがあったという意味でも,ここは忘れれない一湯となりました。

という感じで今日も様々な顔を持つ湯との出会いに感謝です。沢と同じで,似たようなものはあってもどれ一つとして同じものはない湯は非常に魅力的です。沢は一日に一本ですが,湯は一日で複数回れるのもおいしいところです。

★次回は指宿菜の花マラソンのコースで熊本城マラソンの仕上げをするので,南九州の名湯を紹介したいと思います。吉田温泉,あきしげ湯,南洲館,早水荘,村之湯,市比野温泉,しび荘,かじか荘,旭屋旅館・・・などなど今から楽しみで仕方がありません。湯に浸かるためにマラソンはとっとと走り終えましょう。

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