FC2ブログ

九州の溯渓

主に九州の溯渓記録を集めたものです。 良かったら覗いていって下さい。

ハズルコ谷 in だき山北面 〔 宮崎県延岡市 〕

さて今回は 『 ハズルコ谷 』 をお送りします。

ここは今年の開拓目標にしていた,だき山北面の沢になります。日ごろは水量が少ないので,梅雨時の晴れ間が狙い目ということで遡行してきました。

ではどうぞ。

P6280010h.jpg     P6280011h.jpg
左:梅雨と言えばこの花。

右:烏帽子岳の三角錐の山容は鹿川のアイコンです。緑の濃さといい水田といい,これこそ日本の夏の原風景ですね。

P6280013h.jpg     P6280016h.jpg
左:堰堤の上から入渓。予報に反して晴れてくれてありがとう。

右:2m滝。あきらかに増水しておりワクワク。

P6280021h.jpg     P6280027h.jpg
左:傾斜が立ち始めるといきなり登場,50m二段斜滝。のっけから大物だな~。

右:上段の20m部。スラブ上の流水紋様が美しい。しかしなんか脚が重い・・・湿邪かな。汗をしっかりかいていこう

P6280029h.jpg     P6280031h.jpg
左:その上には20m斜滝と,
右:20mくの字滝が連続する。だき山北面は凄いな~。

P6280034h.jpg     P6280035h.jpg
左:すると今度は深いゴルジュと登れない6mCS滝。いや~面白い!
右:いったん落ち着く。

P6280038h.jpg     P6280039h.jpg
左:人手が入っていない森はお見事。
右:谷が尾根に最接近した場所(◬896.0の少し上流の部分)にある7m滝。

P6280044h.jpg     P6280046h.jpg
左:上部は急傾斜のゴルジュとなり近づけないので遠撮。5m前後の滝が連続している。弱点がない凄い造形。

右:巻きの尾根も急傾斜で岩場が混じり,スリップしたら谷底まで落ちる個所が何か所も出てくるので慎重に慎重を重ねて登る。

P6280049h.jpg     P6280052h.jpg
左:ほどなく登山道に合流。しばらく寛いだら下山開始。

右:すると,900m台地状の個所から右隣の谷に大滝が望める。ざっと見た感じでは100mくらいありそう。素晴らしい。

P6280055h.jpg     P6280056h.jpg
左:一気に下りきり登山口へ。
右:先ほどの大滝を見上げる。細赤線は登山道になります。

という感じでした。

だき山北面,実に興味深い場所でした。麓から一気にせりあがるほぼ崖に近い地形とそこに懸かる滝群。花崗岩の造形と相まって厳しくも美しさを兼ね備えている印象を受けました。あと6本ほど遡行候補がありますので,一本一本,気合を入れて遡行していきたいと思います。

★次も沢をお送りします。

スポンサーサイト



沢(九州) | コメント:0 | トラックバック:0 |

鵜戸木川支流・瀬戸谷 in 〔 宮崎県東郷町山陰 〕

さて今回は 『 瀬戸谷 』 をお送りします。

低山ながら険しい地形のようで大滝がありそうなので,遡行してきました。

ではどうぞ。

P6220002h.jpg     P6220004h.jpg
左:早朝の冠岳。東郷町のランドマークです。
右:葉をいっぱい広げたアジサイ。由来は集まって咲く(あづさく)ことから。

P6220007h.jpg     P6220012h.jpg
左:今日もよろしくお願いします。
右:出だしは平流で足慣らし。

P6220015h.jpg     P6220019h.jpg
左:すぐにゴルジュ地形に変化。
右:いや~このゴルジュはスリット状で美しさも兼ね備えています。

P6220025h.jpg     P6220026h.jpg
左:3m滝となって右俣が出合う。
右:3m滝上にはこの15m滝。上には何やら大滝の気配が。左巻き。

P6220027h.jpg     P6220029h.jpg
左:すると正面に現れた大滝。見えている範囲だけでも50mはある大物。素晴らしい。

右:右壁の垂直な柱状節理が美しい。

P6220039h.jpg     P6220041h.jpg
左:そして本流はというと左手に鋭角に曲がった個所にこれ。55m滝。いや~こちらもお見事です。

右:満々と水をたたえる釜。

P6220048h.jpg     P6220051h.jpg
左:岩尾根から15mギリギリの懸垂で降り立つと,

右:46m大滝が。う~ん,これも素晴らしい,末広がり具合が何とも優雅ですね。

P6220058h.jpg     P6220060h.jpg
左:下流へ向かい先ほどの55m大滝の滝頭へ。対岸には支流の大滝の上部が見えている。遠目ですが見た感じ30mはありそうな斜滝となっています。垂直な下段と上部の斜滝を合わせて少なくとも80mはあると思います。この滝は巨瀑ですね。

右:しかし落口の先の虚空間は身震いしそうです。

P6220061h.jpg     P6220062h.jpg
左:平流を辿ると,
右:先ほどの46m滝。いいものが見れました。瀬戸谷は大当たりの谷です。

P6220067h.jpg     P6220068h.jpg
左:46m大滝の滝頭。高度感満点です。

右:ここからはガラっと変わり平流へ。いや~この豹変ぶりにはやられました。

P6220078h.jpg     P6220082h.jpg
左:ようやくまともに歩けるので嬉しい。
右:ミニナイアガラ。

P6220084h.jpg     P6220086h.jpg
左:明鏡止水。
右:いや~実に素晴らしい渓相です。

P6220092h.jpg     P6220095h.jpg
左:癒されます。
右:光が射しこむ釜。ここはたおやかさで溢れています。

P6220098h.jpg     P6220104h.jpg
左:極上の遡行をありがとう。

右:最後はひと登りで七曲越。立派な林道が走っていました。帰りはこれをつないで走る。

P6220113h.jpg     P6220114h.jpg
左:林道は久良々(くらら)谷沿いに下って長崎集落へ出る。そして最後は鵜戸木川に沿ってのラン。今日は30℃超えなので全身を濡らしてのランです。

右:民家の庭先にさいていたヒメヒオウギズイセン。モントブレチアの名前でも知られる観賞用の花です。夏の青空に橙色がよく映えます。

という感じでした。

いや~瀬戸谷は大当たりでした。本流の55mと46mの大滝,右支谷の80mを超す巨瀑。険しい地形と大滝を抜けると一転,どこまでも続くナメや平流。滝そのものもですが,沢としての構成も申し分なし。良い谷との出会いに感謝です。

★次回も沢をお送りします。開拓先は検討中です。

沢(九州) | コメント:0 | トラックバック:0 |

床木川・右岸支流 〔大分県佐伯市〕

さて今回は,『 床木川・右岸支流 』 をお送りします。

床木(ゆかぎ)川は佐伯市を流れる井崎川の支流になります。地形図を眺めていると,一目で滝が懸かっているのがわかる個所があり,その確認のための遡行になります。

梅雨時ながら休みと天気が合うので喜ばしい限りです。

ではどうぞ。

P6210001h.jpg     P6210003h.jpg
左:出合からの様子。左右からチャートの岩壁がせり出している。これは期待大!
右:出だしはおだやかな始まり。

P6210007h.jpg     P6210009h.jpg
左:5m斜滝。
右:ナメ。いい感じです。

P6210012h.jpg     P6210016h.jpg
左:水流脇の赤チャートの美しい褶曲。見えている赤い部分が深海で形成されるのにはゆうに100万年以上かかります。

右:6m二段滝。

P6210021h.jpg     P6210022h.jpg
左:そしていよいよゴルジュの登場。垂直からオーバーハングした側壁が覆いかぶさるように威圧してきます。見える範囲で滝が2つ。眼前のは6m二段滝。左の岩場をクライム(5.3)。

右:思わずシャッターを切った岩壁の一部。チャートの具合がよく表れています。

P6210023h.jpg     P6210027h.jpg
左:下からは隠れて見えなかった7m滝。ここは左壁をクライム。最後に滝頭に抜ける個所は1m横のスタンスに右足を飛ばし乗り込むムーブで久々に痺れる(5.5)。

右:そしてとりを飾るのは23m直瀑。真っすぐに落ちる様と周囲の峻険な岩場が相まって見事という他ない。こういう遡行的に絶望感を与えてくる滝ほど,その姿は実に美しい。

P6210032h.jpg     P6210037h.jpg
左:右手を巻き上がり滝頭へ。巻きも登攀的で侮れません。いや~面白かった。
右:すぐ傍にはチャートの岩壁が迫る。

P6210046h.jpg     P6210048h.jpg   
左:23m滝の落口。水流は井戸底に吸い込まれているかのよう。
右:ここを境に地質が変化。上流は平流。このギャップも素晴らしい。

上部は荒れた植林帯だったので早めに切り上げ,作業道を走って下山。今期はザックを重くして負荷を高めています。

という感じでした。

いや~ここは短いながらも非常に濃密な遡行を楽しませてもらいました。沢伝いに抜けれるかどうかわからない状況でしたが,上手にルートが繋がりました。未知との遭遇に探求心が満たされた一本となりました。

★次回は 『 瀬戸谷(東郷町山陰) 』 をお送りします。低山ながら地形図には複数の滝記号,それも結構な大物のようです。

沢(九州) | コメント:0 | トラックバック:0 |

杉の内谷・1164谷

さて今回は 『 杉の内谷・1164谷 』 をお送りします。

杉の内谷周辺にはだき山~国見山の南壁が衝立のように広がり,そこに100m級の大滝が懸かっています。今回は本流筋を図上1164mコブへ突き上げる沢の調査です。

ではどうぞ。

P6150001h.jpg     P6150006h.jpg
左:左から105m,170mの大滝が見える。今回は梅雨時なので水量も多め。
右:本流へ降り立つ。増水しているので面白くなりそう。

P6150007h.jpg     P6150013h.jpg
左:先ほど眺めていた105m滝。上段55mと下段50mの滝です。

右:左の滝のすぐ左にある支谷に懸かる滝。見える範囲でも50mはありそう。ここも遡行候補です。

P6150020h.jpg     P6150021h.jpg
左:本流へ戻る。いかにも花崗岩的渓相。
右:10m滝。

P6150026h.jpg     P6150029h.jpg
左:8m斜滝。
右:10m三段滝。似たような滝が連続します。

P6150033h.jpg     P6150036h.jpg
左:条線の残る水晶のかけら。丹念に探せばこの付近には水晶がありそうです。
右:15m斜滝。岩盤をうねりながら滑らかに,そして優雅にすべりおちている。

P6150040h.jpg     P6150043h.jpg
左:美しい曲線美。
右:この5m斜滝の上で右に曲がると,

P6150047h.jpg     P6150053h.jpg
左:12m滝(上部5mは下から不可視)。いかにも花崗岩のゴルジュにありそうな滝です。真っすぐな無駄のない形状と深々と抉れた釜に突き刺さるかのように落ちる水。ここは当たりの谷ですね。

右:巻きの途中からゴルジュを除くと,21m「く」の字滝。

P6150057h.jpg     P6150062h.jpg
左:この辺りは造りが荒々しい。花崗岩帯から泥岩・千枚岩に変化。
右:8m斜滝。

P6150066h.jpg     P6150072h.jpg
左:出た~赤ナメ。荒々しいゴルジュの後は癒されのナメ。たまりません。
右:流れを振り返る。

P6150073h.jpg     P6150079h.jpg
左:15m斜滝。
右:滝頭から。実に素晴らしいナメが隠されていたものです。

P6150080h.jpg     P6150081h.jpg
左:赤ナメはまだまだ続きます。
右:4m滝。

P6150084h.jpg     P6150088h.jpg
左:まるで森の中の舗装路のようなナメです。いや~この区間は極上でした。
右:4m斜滝。

P6150091h.jpg     P6150092h.jpg
左:徐々に源流っぽくなってくる。
右:図上970m二俣。右手の本流は別の機会に遡行したいと思います。

P6150098h.jpg     P6150099h.jpg
左:ほぼ同じタイミングでお互いに気づく。2歳の雄鹿。まだあどけなさが残る。
右:図上1164mコブ。

P6150100h.jpg     P6150105h.jpg
左:樹林の切れ目からだき山が見えました。
右:下山は右岸尾根。明らかに人が通った跡がありました。

という感じで今日も無事下山。

ここは短いながらも滝,ナメ,ゴルジュが詰まっており,当たりの沢でした。まだ数本遡行候補がありますので,今年も足しげく通いたいと思っています。

★次回も沢をお送りします。
     
沢(九州) | コメント:0 | トラックバック:0 |

登内川・中俣右沢遡行 / 左沢下降 in 銀鏡川 〔 宮崎県西都市 〕

さて今回は,『 登内川 』 の溯下降をお送りします。

以前からずっと遡行候補でしたが,なにせ遠いことからなかなか足を運ぶ機会に恵まれませんでした。今年から西都市周辺の沢の開拓に本格的に着手しているので,その中の一本となります。

ではどうぞ。

P6080003h.jpg     P6080006h.jpg
左:県道39号線から登内林道を詰めて終点へ。ここはオサレ山の登山口になっています。

右:支度を済ませて右下の登内川へ下っていく。少し歩けば中俣(左)と右俣(右)との二俣。

P6080009h.jpg     P6080013h.jpg
左:いきなりの5m滝。優雅です。
右:そして河原になる。朝一にはちょうど良いウォーミングアップ。

P6080022h.jpg     P6080025h.jpg
左:コケ岩と2m滝。
右:そして沢が屈曲する辺りにゴルジュ登場。まずは3m滝。

P6080027h.jpg     P6080037h.jpg
左:最奥には7m滝。いい感じです。
右:抜けると再び河原。

P6080040h.jpg     P6080042h.jpg
左:4m斜滝。徐々に傾斜がついてきます。
右:小連滝の最上部の5m滝。

P6080047h.jpg     P6080049h.jpg
左:10m滝を越えると,
右:源流域へ。左上の尾根へ上がり込む。

P6080053h.jpg     P6080054h.jpg
左:尾根筋は植林帯。

右:その途中で見つけたチビ水晶。この辺りに分布する砂岩や泥岩(四万十層)の中に走る白い脈を丹念に探るとまれに見つかります。

P6080057h.jpg     P6080064h.jpg
左:尾根筋の林道へ抜ける。
右:林道から来し方を振り返る。銀鏡(しろみ)川流域の山々。

P6080067h.jpg     P6080070h.jpg
左:今度は下降に入ります。
右:いきなり10m滝の巻き。

P6080073h.jpg     P6080078h.jpg
左:滝場になっていそうな区間に差し掛かると虚空が見えてくる。
右:下ってみると大物,42m二段滝。やっぱりあったか。

P6080081h.jpg     P6080084h.jpg
左:5mと4m滝。左岸を懸垂15mで下る。沢の下降は遡行より危険度が高いので,安全には時間をかける。

右:ここまで下ると地形は緩んでくる。

P6080088h.jpg     P6080091h.jpg
左:最後の5m二段滝を下ると,
右:本流に合流。

P6080093h.jpg     P6080097h.jpg
左:河原を歩き,
右:出だしの5m斜滝を巻けば,帰着。

P6080100h.jpg     P6080105h.jpg
左:今日の収穫。イノシシの左顎の牙。
右:見事なアジサイ。いよいよ梅雨入りですね。

P6080106h.jpg     P6080108h.jpg
左:帰途,雪降山の西面を見上げる。凄い峻険さ。石鎚とか大台の山みたいです。水量が多い時に遡行してみましょう。

右:久々に来た南郷温泉山霧。汚れと疲れをとって長い帰途につきます。

という感じで今日も無事下山。

やっと遡行できた登内川。本筋は平凡でしたが,枝沢に大物が潜んでいましたね。今後も右俣や左俣も残されているので開拓にいそしみたいと思っています。

★次回は,いよいよ梅雨入りしそうなので,天気次第です。

沢(九州) | コメント:0 | トラックバック:0 |
| HOME | NEXT