九州の溯渓

主に九州の溯渓記録を集めたものです。 良かったら覗いていって下さい。

2017 西米良スカイランニング試走

さて昨日の木浦谷に引き続き,今日は再来週に開催予定の「第3回西米良スカイランニングクエスト」の試走をしてきました。

2日連続の練習+今日の試走ということで,脚に疲労を残したまま追い込むセット練的な意味も込めて走ってきました。天気は快晴なのはいいんですが,何も31℃まで上がってくれなくてもいいわけであり・・・まるで夏のようなコンディションの中でのランになりました。

ではどうぞ。

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左:まずはここ,村所驛(えき)からスタート。こじんまりとした商店街を抜けていく。
右:そして役場裏の急坂を上る。ここは斜度10%以上ある結構な坂です。

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左:神社に一礼して,脇から山道へ。
右:上部では作業道になる。

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左:そして車道を少し走り,竹原までの下りに入る。
右:下りの途中から見える市房山。いつ見ても遠いな~。

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左:そして一致橋を渡り,ここから再び山登り。左へ。

右:まだ朝なのにこの気温の高さは一体・・・暑さが苦手な私としては,ハードな一日になりそうな予感。

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左:一ツ瀬川の先に聳える市房山。
右:鉄塔のある所まで登ったら尾根道へ入る。

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左:照葉樹林帯は葉の密度が高いので,木陰の中を走れ助かる。しかしセミが鳴いている・・・この暑さに勘違いしてるんだろうな・・・。

右:第4ピーク手前からは行き先が見える。

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左:こんな所を快適に走ると・・・

右:左手が伐採されている個所にでます。ここは第5〔980m〕~6ピーク〔1052m〕の間にあたります。

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左:第6ピークからの尾根は市房山へ向けて右に曲がり,作業道が尾根筋を通るようになるので,行程が一気にはかどります。

右:作業道から来し方を振り返る。

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左:鈍頂の第8ピーク,短いけど急な登りの第9ピーク,大平林道〔舗装済み〕を越えると,この作業道へ入り,市房山が間近に。ここからの標高差は約700m。尾根の上に山が一つ乗っている・・・そんな山容です。

右:そして山小屋へ。以前は植林に囲まれ,鬱蒼としてて何か出そうな感じだったんですが,2015年9月に建て替えられ,さっぱりしました。ここからは登りと下りでコースが分けられています。残りの標高差600m。

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左:出だしの標高200m分は森と植林の中を登り,森を抜けると・・・

右:アセビ原に出ます。足元にはリンドウがちりばめられており,秋を感じます。

ここは1964年の山火事で焼けてしまったことと,シカが増えた影響で,半世紀たってもまだこの有様です。今はまだ森への遷移段階で,アセビがその下づくりをしている最中です。アセビの木は森を形成する橋頭堡的な大切な役割を担っているので,鹿などに食べられては困ります。それを防ぐためにその身にシカを寄せ付けない毒を有しています。

アセビは「馬酔木」と書き,この葉を食べた馬が中毒で酔ったような状態になることから来ています。また花言葉は,清純や犠牲などで,春に咲くスズランに似た白花は清純のイメージそのものですが,一方で,葉などを食すると中毒を起こしてしまい犠牲にもなりかねません。ここは眺めがいいだけの場所ではなく,自然の森づくりは数百年,数千年単位で行われていることを学習できる場所でもあります。

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左:そしてアセビ原を標高差で100m登ると,道が分かれます。そこから左上の小尾根までの標高差120mの登りは一段と傾斜が増し,目の前に立ちふさがる感じになります。

右:往路を振り返る。番号は私的に付けているピークの番号です。

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左:そして尾根からはさらに急登が約150m。山頂手前の正念場です。
右:登りきると右手からの一般登山道と合流。山頂まではあと少し。

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左:そして山頂へ。もう何回も来ているので,すぐさま下りに入る。
右:下山してすぐに展望の良い露岩があり,ここからの眺めは最高です。

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左:今日は時間的に,水分補給的に,厳しくなったので,下りは林道経由で帰ることにする。脚を壊すつもりで飛ばして下る。

右:下りの途中から麓を眺める。

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左:そして川沿いに降りてくる。8.5km/40分。結構いいペースで下れたが脚は終了。残りは景色を眺めながらのジョグ6km。

右:毎年見ているコスモスも秋を感じさせてくれる。

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左:そしてゴールの村所驛(えき)へ。
右:気温が高かったことを除けば,今日はいい一日でした。

という感じで,復路はコースを変更しましたが,何とか走り終えることができました。コースの確認と今の自分の状態を確認でき,これを本番に活かしていきたいと思います。

今夏は計画的にインターバル練習などをやってきたので,その分は強くなったのを感じれましたが,ウェイトのし過ぎで体重が80kg近くまでなっているので,残りの期間でこれを落としていこうと思います。

★次回は天候次第ですが,沢かランを考えています。

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木浦谷 in 十根川 〔宮崎県椎葉村〕

さて今回は,木浦谷をお送りします。

ここは九州脊梁山地の東の大滝とも言える木浦大滝を擁する谷です。7年前に遡行してるようですが,再び足を踏み入れました。

ではどうぞ。

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左:まずはそごう谷との出合いまで右岸の杣道をたどる。ここは久々に通りましたが,最初の区間が以前より荒れていました。

右:そして,そごう谷出合い。左がそごう谷,右が木浦谷です。

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左:木浦谷はこのような感じで,両側に岩壁が発達しています。
右:ほどなくで15m滝。以前より釜が埋まってしまいましたが,滝自体は健在でした。

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左:さらに上流では,右手から枝沢が美しい15mスダレ滝を懸けて出合います。この沢は林道へ向けて一直線に突き上げる沢で,小滝が連続した飽きない沢です。

右:3m滝。柔らかいそごう谷に比べ,木浦谷はこんな感じでゴツゴツした渓相です。

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左:平流が出てくるとホッとします。

右:珍しい造形で出合う左枝谷。出だしは狭いゴルジュに懸かる滝群が迎えてくれます。詰めは「馬つなぎ」から東へ伸びる木浦尾根の中間部辺りなので,そのまま尾根を下れば先ほどのそごう谷との出合いに直接下れます。

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左:6m斜滝。上部はゴルジュになっています。
右:次の俣の手前珍しく河原が広がります。

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左:正面に衝立状に尾根が広がると流れは右手へヘアピン。尾根を回り込んでいきます。

右:回り込むと,徐々に険しくなり出す。

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左:24m二段滝。左上隅に大滝が少しだけ見えています。
右:滝頭にて。この滝は水線の左右を登れます。

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左:そして久々の対面,木浦大滝78m。

右:やっぱりデカい滝です。辺りも開けているので,のんびりするにはもってこいの場所です。

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左:今日はここまでで,滝まで付けられた歩道をたどり林道へ抜けます。
右:歩道の途中から滝頭へ。

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左:先週の土岩谷のときと同じく,滝頭の先は,ものすごい虚空感に支配されています。

右:今はほとんど歩かれていない道をたどり林道まで。ここからはラン下山です。まずは木浦山へ。

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左:今年初めての紅葉。
右:秋は日が傾くのが早いので,17時までには下山完了したいところ。

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左:木浦山からは国見峠までの尾根筋をたどる。

右:ここは以外にアップダウンが多い尾根で,木浦山から国見峠まで標高差は300m程ですが,累積で110mほどの登りになります。

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左:6つのコブを越えて国見峠へ。ここからは今は使われていない旧国道を走る。
右:以前より荒れが進み,復旧されたあともない道を約6.2km下ると,おしまい。

という感じでした。今日もケガなく下山でき感謝です。

急遽,遡行を決めましたが,やはり木浦谷は紹介される価値のある谷ですね。本谷はもちろん,その支流にも面白い谷があるので,歩きでの下山が長いのを除けば,素晴らしい山域だと思います。走る下山ならば,距離が長くとりやすいので,トレーニングにはうってつけとなります。

★明日は,西米良スカイランニングの試走をお送りします。

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土岩谷・右俣 in 奥岳川 〔大分県豊後大野市〕

さて今回は,祖母傾山系の大障子岩付近に突き上げる 『土岩谷』 をお送りします。

この界隈の沢は2002~2004年にかけて30数本を登りましたが,まだデジカメでの記録をしていなかったので,その記録どりも兼ねての再遡行となります。15年ぶりの再訪にワクワクです。

ではどうぞ。

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左:林道終点から入渓。まずは3m滝。
右:3m滝上はインゼル〔流れが分岐している区間〕となり,その右手にある5m滝。

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左:5m滝上はL30m程のナメ帯で,快適に歩ける。
右:下部の基本的渓相。

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左:右に角内谷を分けて,沢筋が左に曲がると一気に急傾斜となってくる。
右:右手には最近崩れたような跡が。

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左:そして左からガリーが出合う730m地点から,いよいよ土岩谷の見せ場が始まる。まずはこれ,67m二段構えの大滝「南仙の滝」。スッキリ豪快な巨瀑です。

右:水流右手沿いは登れそうな感じ。

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左:左のガリーに入り見下ろす。ここは3m滝の上まで登り,それから右へトラバースすれば巻けます。

右:先ほどの南仙の滝の上段12m部分。下からは不可視です。

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左:そしてお次は,55mの直滝「立口の滝」。ここはさらに爽快でスッキリしている。
右:スダレ状の飛沫が優しく落ちてくる。

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左:ここは左手のミニ岩稜から灌木帯に入り,左斜上すると右上にこんな岩壁が見えてくるので,この辺りから右斜上します。

右:立口の滝の滝頭。高度感溢れる場所です。

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左:最後は,51mトユ状大滝。左手の鋭い岩峰群は強い印象を残してくれます。右巻き。

右:滝頭からは,山群随一の絶景が得られます。遡行してきた谷筋の向うには,笠松山と傾山。今回の遡行でもやはり,ここが一番のポイントだと実感しました。

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左:水流のすぐ先に広がる虚空感と言ったら・・・表現しがたいほどです。
右:ここから上流は落ち着いた雰囲気です。

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左:8m滝を懸けて右俣が分岐します。左俣上流から見下ろしています。
右:自然林の中はその場にいるだけで健康な気分になれる。

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左:12m滝。

右:スズタケがなくなり,スッキリとした林層。こうなると見た目は良く見えますが,スズタケの中で営巣する鳥たち[ウグイス,コマドリなど]がいなくなるので,森はより静かになってきます。人にとっての見た目の良さは,自然界の理想生態とは真逆。

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左:12m滝。

右:ヒメシャラの美樹。そのスッキリとして樹形や樹皮で,森の中の樹木の中でも良く目立っています。夏前に白花を咲かせるので,それを見た人なら,一目でお気に入りになるかもしれません。この木は乾燥に弱いですが,ほどよい日光を必要としますので,ほどよく光の届く森の中でよく見かけます。

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左:尾根筋まであと少し。
右:そして大障子山頂の展望台から祖母山を眺める。

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左:下山は八丁越の道を駆け下る。ここは元々急な道ですが,それに荒れが加わり,以前より手ごわい道になっていました。

右:林道にぶつかると車道まで一投足。土岩まではあと4kmほど。

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左:奥岳渓谷の流れ。
右:水は実に透き通っている。

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左:今日も七里田温泉・下ん湯。

右:慣れない人は違和感があるかもしれませんが,これ全部,自然湧出の炭酸ガスです。ここは炭酸泉としては,間違いなく日本一でしょう。保温効果,飲めば整腸作用,降圧作用,鎮静効果とまさに大地の恵みを享受できるありがたい場所だと思います。

という感じでした。今日もケガなく下山でき感謝。

土岩谷は,全体的な変化に乏しいものの,中間部にあの大滝群があることで,実に壮大な印象を残してくれる谷です。50m級の滝があれほど連続するのは,九州では,市房東面以外では稀少です。この山域では他にムコウカマド谷くらいでしょうか。滝頭に立ち,遡行してきた沢筋や対岸の傾山などを見渡せる鳥瞰的絶景は,ここでしか味わえない代物と断言できます。

★次回は,西米良スカイランニングの大会が近づいているので,その試走をしてきます。コースは村所~市房南尾根~市房山の往復になります。

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マンリョウ谷・中俣 in 神原川 〔大分県竹田市〕

さて久々の沢は,マンリョウ谷・中俣をお送りします。

マンリョウ谷は,祖母山系の前障子岩の北西面を流れ下る谷で,右俣,中俣,左俣があり,中俣は前障子岩に突き上げる本谷です。

「九州の沢と源流」という本に記載があるのは,この中俣になります。右俣は八丁越に突き上げる谷〔2006年に遡行済み〕,左俣は前障子尾根に突き上げる沢で未遡行なので,次は左俣が遡行候補です。

中俣は,1999年6月,沢の駆け出し期に連れてってもらった沢で,途中のゴルジュが強く印象に残っていました。あれから約20年,再び足を踏み入れます。

ではどうぞ。

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左:まずはこの作業道を左へ。

右:ほどなく右手の沢にヒイバチ滝が見えてくる。60m三段構えの大滝です。この滝は右俣に懸かる滝になります。

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左:作業道終点から入渓。今日もよろしくお願いします。
右:4m二条滝。

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左:4mスダレ滝。

右:マンリョウ谷の基本渓相。大岩がゴロゴロしているので,右に左にと進んでいきます。

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左:河原状。
右:10m斜滝。

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左:そして760m俣。このトユ状流れは,この場に来て見て思い出せました。あった,あった,これ!

右:5m滝。左壁をクライム。

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左:そして850m二俣。ここから左の中俣に入ります。

右:3m,5mと小滝を越すと,門番の8m斜滝の登場。両岸は急激にそそり立ち,幅3m程に圧縮されます。ここは,流木のかかっているリッジを登ります。出だし3mが外傾スタンス・ホールドでいやらしく,登るにつれてガバガバになり,登りやすくなります。

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左:上から見下ろす。なかなかいい感じのゴルジュ。
右:中間部は倒木で一杯。

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左:ゴルジュの中ほどには一息つける河原もあったりします。
右:行程を振り返る。

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左:そしてゴルジュ出口の7mCS滝。前回は左から登れましたが,えらく難儀した記憶があります。

右:巻きはここから。7mCS滝の手前にはCSが挟まっており,その手前,右手にバンドがあるので,そこに取りついて抜けれます。ここも出だしの3mがいやらしいですが,奥へ行くほどしっかりとしたバンドになります。

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左:ゴルジュを振り返る。ここは長さ150m,標高差70mほどのゴルジュで,やっぱり印象的なゴルジュでした。

右:ゴルジュ上の3mと4m滝。

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左:谷が右に折れるところにある24m二段滝〔上14m/下10m〕。
右:1030m俣で左に折れるとこの3m滝が目に入ってくる。

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左:こんな廊下状も出てきて刺激になる。
右:1060m二俣からは,岩ゴーロ帯となる。あとは詰めるだけの行程。

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左:せっせと詰めて行く。
右:尾根が見えるとあとひと登り。

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左:そして縦走路。
右:大障子岩と祖母山を眺める。

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左:大障子岩から祖母山を眺める。もう少し脚を作ってから今年も一日ランに挑戦。目標は11時間切り。

右:八丁越からの下山。

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左:この大岩の横をすり抜ける個所も鮮明に覚えていた。
右:下は植林帯を駆け抜ける。

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左:締めは長湯の大丸旅館。

右:造りが非常に素晴らしい湯でした。泉質はカルシウム・ナトリウム‐炭酸水素塩泉なので,表皮回復,血行促進などの効果を期待できます。

という感じでした。今日も無事に下山でき感謝。

マンリョウ谷は,ガイド本では遡行6時間/下山1.5時間/初級者向け,とありますが,これは当てにしない方がいいと思います。遡行4~5時間/下山3~4時間/中級者向け,が現実的な評価ではないかと思われます。特に下山は,平坦路や下りは走りっぱなし,急登でも小走りや速歩でいきましたが,それでも1時間49分かかりました。客観的に見て,どこかの谷とデータを取り違えて記載されているように感じます。

まあいずれにせよ,中間部のあのゴルジュは一回通過する価値はあると思います。祖母・傾の沢では珍しい体験ができること間違いなしです。

★次回も沢をお送りします。

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DAY❸ 八甲田トレラン&十和田湖・奥入瀬渓流観光

さて最終日の今日も盛りだくさんの内容です。

天気は予報通り雲一つない快晴,最終日にしてようやくお日様を拝めました。

まずは北八甲田のトレランからです。コースは,酸ヶ湯~仙人岱~大岳~毛無岱~酸ヶ湯の周遊コースです。昨日の疲れが残りますが,それは気のせいにして今日も楽しみたいと思います。

ではどうぞ。

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左:天気は快晴。期待も高まる。酸ヶ湯の後方に見えるのが,北八甲田の主峰・大岳〔1584.5m〕。興味はないですが日本百名山のようです。

右:登山口。ここから仙人岱とよばれる湿地まで約400m緩やかに登ります。

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左:朝の森の道。

右:突然,左側が開ける。何でもかつて硫化水素が発生し,あっという間にこのあたりの植物を枯死させた場所のようです。そういえば,八甲田で2010年にタケノコ採りの中学生が火山ガスで死亡する事故があったな・・・。火山ガスは同じ場所から発生することが多いので,ここは足早に駆け抜ける。

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左:徐々に高度が上がってくる。南八甲田を望む。
右:沢筋に近づいてきた。

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左:ここからは沢筋の道。今までの森の中とは違い,空気がよく流れて展望も利くので心地よい。

右:沢に沿って道は続く。

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左:上部に登るにつれて地形が緩んできた。
右:もう登りきったよう。

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左:そして仙人岱へ。急に雲が湧きだしてきた。
右:ここから大岳山頂へ向けて約280mの登りが始まる。

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左:ウメバチソウ。アルプスでは山上でよく見かけた花。
右:池塘と小岳。何気ない風景が東北らしい。

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左:タチギボウシ。

右:じっくり高度を稼いでいく。さすがに脚に疲労を感じる。

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左:道脇にはアオモリトドマツ。
右:森を抜け山頂が近くなると展望も開ける。先ほどの仙人岱方面を見下ろす。

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左:山頂直下の池塘。
右:南方を眺める。

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左:これを登り切れば・・・
右:大岳山頂。

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左:同じ北八甲田の峰々を眺める。
右:ミヤマリンドウ。ここではもう秋の気配が。

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左:ガスがとれると青空がのぞく。
右:さて下山開始。

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左:コルにある避難小屋もバッチリ見える。
右:そしてロープウェイの駅も。あれは青森空港からも見えていました。

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左:コルから毛無岱への下り。
右:アオモリトドマツの小道。

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左:そして上毛無岱へ。
右:素晴らしい草原。

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左:ここはかなり広々としており,爽快感あり。
右:池塘もある。

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左:大岳〔右端〕を望む。
右:こんな木道を辿っていく。

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左:上毛無岱が終わるとお次は下毛無岱へ。何ですか,この風景は!
右:急な木段を下ると下毛無岱。実に天国的。

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左:絶景が多すぎてなかなか前へ進めない。
右:北八甲田の名峰を眺める。いい感じ。

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左:こんな高地を走れるなんて・・・
右:思わず笑顔がこぼれてしまいます。

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左:極上の草原ランをありがとう!
右:ここからは酸ヶ湯へ向けてブナ林の中のトラバースになります。

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左:昨日の南八甲田とは大違いで,整備がよく行き届いている。
右:そして湯坂からゴールの酸ヶ湯を見下ろす。

という感じで,距離約10km,約3時間のお気楽トレランでした。時間があれば山系の峰々を全て回りたかったのですが,それは次回にしましょう。お次は奥入瀬渓流と十和田湖の観光になります。

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左:昨日走った道を再び。やはり八甲田・十和田ゴールドラインは素晴らしい。

右:そして奥入瀬渓流へ入る。渓流と道路の近いこと。

奥入瀬渓流は十和田湖から流れ出る唯一の水路で,十和田湖川の子ノ口〔ねのくち〕から下流の焼山〔やけやま〕までの約14kmの区間になります。14km流れても標高差は200m程しかないので,全体的に緩やかな流れとなっており,本流の渓谷美や両岸から出合う枝沢には数々の滝を懸けているので,それらが見どころとなっています。

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左:う~ん,素晴らしい。
右:道路わきにこんな風景が広がるなんて・・・。

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左:所々車道に出ますが,遊歩道も整備されています。

右:こんなにお手軽に天然林を散策できる場所は,そうそうないんではないでしょうか。結構有名な渓谷でも,全く比較にならない程の良さがここにはあります。本当に来てよかったと思えます。

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左:渓流随一とも言われる「阿修羅の流れ」。
右:少し遊歩道を歩いたりもしてみます。

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左:水量が多いせいか,渓に躍動感があり,それも良さの一つでしょう。
右:ここでは森と水がほどよくマッチしている。

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左:渓流には左右から数々の滝が流れ込んでいます。これは「雲井ノ滝」二段20m。

右:この滝の上にも「双竜ノ滝」というのがあるようです。これらは右岸の養老沢に懸かる滝です。

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左:これは「白布ノ滝」。左岸支流の石坂沢に懸かる滝です。こちらも20m程はありそうです。

右:通常の渓はV字なので,このように道路と渓を併設しにくいですが,ここではそれが可能になっている所も,地質学的に凄いと感じます。

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左:たおやかな流れもあり・・・
右:陰影を刻む流れもある。実に多彩な顔を持っています。

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左:そして本流随一の「銚子大滝」。これがあったために,上流の十和田湖には魚がいなかったとされています。

右:間近で眺める。水量が多いので迫力あり。

銚子大滝を過ぎると十和田湖の子ノ口までは1kmほどで,渓流は終了。ここからは十和田湖観光に移ります。

十和田湖はアイヌ語のト〔湖〕・ワタラ〔崖〕の由来で,トワタラ⇒十渡湖⇒十和田湖とりました。面積は国内12位,周囲46km,深度は国内3位〔田沢湖,支笏湖に次ぐ〕で,国内唯一の二重カルデラ湖です。先ほどの奥入瀬渓流の形成は,実は十和田湖と深い関係があります。

平安時代の915年8月に大噴火が起こり,のちに火口部が陥没,そこに水が流入して十和田湖の原型ができました。さらに水が溜まり続けいよいよ飽和状態になり決壊が起きます。その決壊が起きた場所こそ,現在の奥入瀬渓流だったという訳です。

先ほど奥入瀬渓流は通常のV字状ではないと書きましたが,それは,十和田湖の決壊により膨大な水が一気に流れ下った結果,凝灰岩を一気に削り込んだ結果だと考えられています。凝灰岩はとにかく下方の開析には弱い性質がありますので,水が流れた水路はどんどん削れられていく傾向にあります。両岸に数多くの滝が懸かっているのもそういう理由からです。九州の例でいうと,宮崎の高千穂峡,大分の由布川峡谷などに,その傾向が顕著に見られます。

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左:まずは高村光太郎作の「乙女の像」を見るために休屋〔やすみや〕へ。その駐車場には,ナナカマドが植樹されており,真っ赤な実をつけていた。

右:十和田湖パノラマ。

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左:珍しい島?
右:湖岸の散策路。木陰が爽やか。

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左:今日は予報通り良い天気に恵まれた。
右:御前ヶ浜。この奥に乙女の像はあるようです。

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左:そしてついに対面「乙女の像」。田沢湖に「辰子像」があるように,十和田湖にはこの「乙女の像」がある。

右:しばらく湖岸を散策して帰路につく。しかし,ここの植樹は手入れが行き届いており,素晴らしいです。

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左:やはりここのナナカマドは立派。

右:帰途,南八甲田の峰を眺める。遡行はまだ昨日のことなのに既に懐かしいと思ってしまう。次に来るときは,奥入瀬渓流往復ランと十和田湖一周ランを組み合わせてみよう。合計70kmちょっとの面白いランになりそう。

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左:そして蔦温泉。唐破風造りの門が出迎えてくれます。

右:久安の湯。この透明感は素晴らしい。湯船底の板間から湯が滾々と湧き出してる足元湧出型の最高の湯です。泉質はナトリウム‐硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉で肌を優しくいたわってくれるので,酸ヶ湯の酸性硫黄泉で散々痛めつけられた後の上がり湯としてバッチリ。次回はぜひ宿泊で。

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左:ここからは機上の人。お世話になった八甲田連峰を眺める。
右:青森市上空の眺め。

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左:青森県の日本海側。北海道も見えた。
右:今日は夕焼けが見られそう。

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左:青森の名山・岩木山。
右:薄明光線。天使の階段とも。

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左:秋田の男鹿半島。
右:薄明光線②。

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左:薄明光線③。これは特に良かった。
右:新潟の佐渡島。

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左:北アルプスの剣岳。
右:同じく槍ヶ岳。両方とも懐かしい。

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左:薄明光線④。
右:いよいよ落日の時。

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左:今日も一日をありがとう。
右:また明日もよろしく。

という感じで今回の旅も終了。事前の天気予報に反して,天気は良かったのでそれが何よりでした。黄瀬川の遡行もそうですが,それ以外にも色々と勉強になることが多く,実りのあるものとなったことに感謝です。いや~日本って本当に奥深い国ですね。

学びと体験という名の旅は,これからも続いていきます。

★次回は沢になります。行先は,球磨川流域の楮木川です。
     
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