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九州の溯渓

主に九州の溯渓記録を集めたものです。 良かったら覗いていって下さい。

里山歩き in 鹿川

さて今回は,宮崎県の鹿川で里山歩きをしてきました。

本来なら沢でしたが,出発が遅れたのと,現地で鉱物を探したかったので,予定を変更しのんびりと歩き回ってきました。

雲一つない秋晴れのもと,そぞろ歩きを堪能してきました。

ではどうぞ。

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左:中渡瀬橋から眺める日隠山。あの麓に分け入ります。
右:紅葉の名残り。

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左:道端にはリンドウの花。
右:いい感じの紅葉の木立。

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左:うわ~雰囲気最高。いいね~。
右:昔の作業道を分け入る。

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左:目星をつけ転石を探すと,なんと月長石発見!!今日はついているかも。
右:いや~いい感じの道。

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左:紅葉を愛でながらの山歩きも
右:なかなかおつなものです。

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左:天気が良くてよかった。
右:道脇のペグマタイト。結構大きめでした。

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左:ギアナ高地のような地蔵岳を眺める。
右:昔の軌道跡発見。軌道跡を巡る山歩きも探求的で面白そう。

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左:作業道は鹿納谷を見下ろすところで終了。

右:適当な場所から谷へ降りていくと,本流と鹿納谷との二俣。ここに来るのは2004年以来。懐かしい。

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左:しばらく谷を下っていく。
右:川岸の紅葉。

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左:秋はつるべ落とし。あっという間に日が傾いていく。

右:締めは,仲良く一緒にちぐら寝をする我が家のニャンず。上がメイ(メス/2歳6か月),下がメル(オス/7か月)。お行儀の良さが寝相にもよく表れています。

という感じでした。

今年は例年ほど残暑が厳しくなく,ひんやりとした空気や紅葉など,久々に秋を感じることができます。こんな秋には秋の里山のそぞろ歩きがうってつけかもしれません。

★次回は沢を予定しています。今回取りやめた「クロスミ谷」を遡行し,日隠山の尾根筋の様子を確かめたいと考えています。

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由布岳ボッカ

さて今回は由布岳ボッカをお送りします。

ボッカ(歩荷)とは・・・山用語で重い荷物を背負って歩くトレーニング,またはそれに近い山行を意味します。お盆の利根川遡行に備えた訓練の一環として歩いてきました。

利根川では十字峡先の登山口から本谷山までの約1,200mの登りがありますので,それに近い標高差を持つ由布岳西登山口での実施です。荷重は水とロープで25kg,標高差約1,100m,距離5km。ボッカ自体,まったくと言っていいほどしませんが,今回は右太腿の筋断裂があったので,その回復具合と今の脚の状態を見る上で,特別に敢行してきました。

台風の影響で荒天ですが,こんな日こそ,ボッカ向きです。

ではどうぞ。

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左:ここから出発。
右:まずは植林帯の登りから。焦らずじっくり歩き始める。

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左:自然林に変わり,ひと登りで,
右:台地状地形になる。森を抜けた爽快感あり。

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左:右下から上がってくる作業道に合流。開けた草原を登っていく。ペースは予想以上に順調。

右:ほどなく合野越(ごうやごし)。正面登山道との合流点。標高的,時間的にここがちょうど中間地点。ここからの登りが後半戦。

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左:ジグザグに付けられた道をたどる。
右:このジグザグは10回以上も続く。

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左:植生が乏しくなってくると,
右:マタエ直下の最後の急登。

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左:ガスと風雨の中,マタエ着。ここは由布岳東峰と西峰の鞍部。

右:ひと喘ぎで東峰着。2時間43分。25kgからってる割にはいいタイムで登り切れた。まあ,降雨と風で涼しかったので条件が良かった。心配していた脚の方も問題なく安心。これで利根川へは心置きなく向かうことができる。

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左:水を捨てた荷は10kg。行きの半分以下で,何もからっていないのと同じ。グングン下っていく。

右:風が吹き抜ける草原は最高。由布岳の登山者の90%以上は正面登山口からですが,西登山口の方が景色の展開は良く変化に富んでいる。

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左:雨雲が過ぎ去り,天気は回復傾向。とうとう日が射してきた。
右:そして下山。1時間42分。荷が軽いと歩行が捗る。

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左:締めは金鱗湖湖畔にある「下ん湯」(共同湯)。茅葺の造りが実にいい雰囲気を醸し出している。

右:泉質は単純泉ですが非常に透明感があり,眺めも良く,汗をさっぱり流したいときにはお勧めです。湯温は実測36.7℃,不体感温度なので,とても寛げます。実に心地よい湯でした。

という感じでした。

不安が残っていた脚の状態が確認でき,ホッとしたというのが正直なところです。由布岳は麓の町から一気に1,100m近くもの標高差を持つ,九州では極めて珍しいアルプス的な山岳です。登って楽し,見て美しの名峰だと改めて実感しました。

さて,沢であと2本調整していよいよ利根川です。2016年は負傷により現地中止,2017年は悪天のため魚野川転進,そして2018年は3年目の挑戦。残雪,水量とコンディションは良い感じなので,後は天気次第。完登に向けて最後の調整を慎重におこなっていきたいと思います。

★次は沢をお送りします。場所はダキ山~国見山南面を流れる「杉の内谷」です。上流部に花崗岩帯が貫入し急傾斜地を形成していますので,大滝と水晶探しを兼ねて遡行してきたいと思います。

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ご来光登山 & 別府湯めぐり

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

さて今回は,ご来光登山と別府湯めぐりをお送りします。たまには趣向を変えた活動もいいかなと思い,まず九重の法華院山荘で年越しを迎え大船山でご来光を拝む。その後,別府で散々湯めぐりをするという企画です。なので,温泉に関する記述も多くなってますので,興味のない方は飛ばして下さい。

天気は上々,行く前から期待が高まります。

ではどうぞ。

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左:まずは午前中に用事を済ませてから出発。今日,奇跡的に空いていた赤川荘に入浴。女将さんの話では,3月までは復旧のため入浴はできないそうで,今日は特別に開けているそうです。

右:泉質は単純硫黄冷泉で,非常に珍しい泉質です。露天は震災の影響で使用不可,内湯の冷泉と加温している浴槽に交互に浸かる冷温浴が血行促進や疲労回復に効きます。つ~んと鼻をつく硫化水素の匂いがあたりに充満し,至福の空間です。阿蘇の清風荘や霧島の新燃荘などと並び,九州を代表する三大硫黄泉だと,個人的には思っています。硫黄泉で身体を殺菌し皮脂を整えてから,法華院山荘を目指します。

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左:時間がおしているので,最短コースの「大曲(おおまがり)」から入山。

右:久々の九重に,久々の登山。ザックをからい歩くこのスタイルもいいな~と思い直す。黒岩山(左)と泉水山(せんすいざん/右)。

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左:星生山の北東面からは今もなお噴気が上がっている。
右:すがもり越えからは,北千里ヶ浜と東千里ヶ浜を見下ろす。この景色は数十年振り。懐かしい~。

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左:そして東千里ヶ浜の末端から谷筋に沿って下ると大船山(奥)と坊がつるが視界に入ってくる。

右:そして年越しの宿・法華院山荘着。九州にいながらここに投宿するのは初めて。一度は泊まっておきたかった場所。走りも交えてきたせいか,1時間かからずに到着。しかし,結果的に早く来すぎたようで,受付に1時間ほど並ぶはめになる・・・。ここは15時から受付ですが,15~17時の間に並んだ人は,1時間ほどは待たされたようです。17時30分以降に並んだ人はすんなり受付できていたので,込んでいる時期は要注意です。

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左:大部屋は120人が泊まれる。枕投げのない,学生時代の修学旅行のよう。

右:そして夕食と年越し祭りの始まり。偶然同席した京都のMさんと宮崎のSさんと親睦を交える。Mさんから「びわいち」というのがあることを聴いて目からうろこ。「びわいち」とは,琵琶湖一周200kmを自転車で走ることのようで,ランでも走れそう。今までその発想が全く思いつかなかった自分の非力さを感じるとともに,以降の目標の一つにしたいと思います。Mさん,貴重な気づきを与えてもらいありがとうございました。ランに関しては,自分の中では今のところ,九州縦断約350km(佐多岬~関門海峡)とカナディアンロッキーのゴールデンルート約300km(バンフ~ジャスパー間)を通しで走ることを,ロードラン最大の目標にしています。

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左:明朝5:15山荘出発。ヘッドランプをつけて出発。
右:ランプの灯りを頼りに雪道を歩いていきます。今回は走らなくていいので,楽ちん。

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左:標高が上がると大船山のシルエットが浮かび上がる。夜明けは近い。
右:振り返ると三俣山がうっすらと見え始める。

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左:他の登山者も続々と山頂に集結。
右:そして大船山山頂。日の出15分前。今年のご来光は期待できる。

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左:北方には由布岳(左)と鶴見岳(右)が見える。
右:南方には祖母傾山群が見える。

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左:いよいよ日が昇り始めた。あけましておめでとうございま~す!

右:言葉にならない朝日。朝焼け夕焼けのオレンジ色は,波長が長く拡散されにくい赤系の色が届くことによって見える。このレイリ―散乱による色づきは,のちに紹介する温泉の色などでも見ることができます。

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左:阿蘇もくっきりと遠望できる。

右:坊がつるも朝を迎えた。暗闇がはれて徐々に周囲が見えてくるのは,早朝登山ならでは。たまにはいいものです。

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左:山頂にはざっと40人ほどはいたようです。
右:逆光ではシルエットを活かした構図を楽しめる。

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左:再び由布岳と鶴見岳。しかし,由布岳の双耳峰は見事です。
右:今日も長い一日になるが,最後までよろしく。

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左:今年のご来光は数年ぶりの快晴の下で,実に神々しかった。
右:下山はのんびりと下る。

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左:坊がつるは天上の楽園のような場所。昔は牛の放牧などが行われていたようです。
右:無事に帰着。さっ,これからは別府で温泉三昧・・・笑いが止まりません。

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左:宿泊客の女の子が真剣に作っていたトトロ。なかなかの出来ばえ。

右:何度も何度も振り返りながら坊がつるを後にする。今回,改めてこの地の良さを痛感しました。

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左:沢筋の急な道を登りきると・・・
右:東千里ヶ浜。

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左:すがもり越を下り,
右:大曲を目指す。

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左:下山後,一目散に向かったのは,湯布院にある奥湯の郷。ここも名湯の誉れ高い温泉です。ここの特徴は,温泉に含まれるシリカ成分で,時間が経つにつれて透明→青透明→青白と色が変化していきます。硫黄泉でも似たような青白色が出ますが濁りが出るので,シリカによる透明感のある青色は何とも言えないものがあります。ここの女将さんの人柄はとても好ましく,次回はぜひ泊まろうと思っています。

右:由布岳が近づくと別府の街に近い。

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左:別府名物の湯けむり。
右:そして翌日は,別府八湯の一角,観海寺温泉・いちのいで会館に入湯。

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左:ここの景観の湯はまるでプール。それも美しい青色をしたプールです。お気づきかもしれませんが,この青色は湯布院の奥湯の郷と同じシリカ成分によるものです。奥のものは透明感があり,手前のは白濁しているのがわかると思います。高温では溶けていたシリカ成分が,湯の中で結晶化していき,それがご来光のところで触れたレイリ―散乱によって,波長の短い青色を拡散しこのような発色になります。空の青,白神山地の青池,などもこれと同じ現象で青く見えるわけです。

右:別府市の眺めも格別。

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左この透明感ある青色は,芸術の域に達している。うっすらとしており,どこかにはかなさを感じさせるような,そんな絶妙な色彩だと思います。ここは湯に浸かって,または湯を見ることをも堪能できる名湯です。

右:なかなか湯船から上がることができない・・・というか,上がりたくない心境です。

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左:そして長湯へ移動して,郷の湯へ入る。この析出物が凄い。なんだこれは。カルシウム成分による黄土色と,緑色のものはバクテリアかな。

右:もはや湯船が原型をとどめていないほどに析出物でコーティングされている。ここの湯は,奈良の入之波(しおのは)温泉と同じですね。いわゆる炭酸水素塩泉でマグネシウムやナトリウムを含む旧重曹泉系。このタイプの温泉は,飲泉効果が高く,尿酸の排泄効果があり痛風などに効く湯です。

この後の締めは,七里田温泉・下湯。今回の湯めぐりを締めくくるのにふさわしい湯でした。ここより遊離炭酸量が多い温泉はありますが,炭酸は温度が高いとすぐに空気中に放散されるので,36度という絶妙な温度のお蔭で,七里田温泉・下湯は,日本一の泡付き炭酸泉となっています。

炭酸ガスが血中に取り込まれると,相対的に酸素濃度が低下。脳がそれを酸素不足と誤認識し,多くの酸素を取り込もうとし血管を広げます。これにより,血圧が下がるのと同時に血行が良くなります。硫黄泉でもこれと同じ現象が起こります。まあ,脳をだまして血行をよくするわけです。

今回も無事に山行と湯めぐりを終えて感謝です。荷物をからい走らずに歩く山もたまにはいいし,温泉をじっくり楽しむもの味わい深いものでした。名湯ぞろいの九州に生まれて本当に良かったと感じた旅でもありました。

★次回はいよいよ屋久島エコマラニック100kmをお送りします。天気予報は良くありませんが,せっかくの機会なので,少しでも楽しんで走りたいと思っています。

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新潟・群馬 お盆旅行

さて,今回は利根川本谷遡行の予定で行ってきました。
しかし,結果的に,現場で断念することにしました。

理由は,2日前,仕事後に走っていた時に躓いて転んで,右手のひらと左ひざを激しく擦りむいたことにあります。これにより,右手は大きく広げたり,手のひらをついて押す動作に,左足は深い屈伸動作に痛みを伴うことになりました。

私の不注意と言えばそれまでですが,先月の右膝のことといい,今回のことといい,何か暗示的なものを感じたことは事実です。こういう時に無理して突っ込んで良い結果が得られたことは一度もないので,利根川はまた来年,準備を整え,再挑戦したいと思ってます。

というわけで,今回は,通常の山行と群馬・新潟観光になってしまいますが,ご高覧頂ければと思います。

ではどうぞ。

■ DAY ① 【 移動+入山 】

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左:空から見下ろす大阪城。いつもの飛行ルート。
右:そして水田単作地帯である越後平野。

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左:昨年に引き続いての再訪。懐かしい。
右:入山地の十字峡へ。道中で色々と時間がかかり,予定より遅れて到着。

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左:林道を本谷山登山口まで歩いていく。

右:そして約4.5km,1時間歩くと登山口の内膳落合(ないぜんおちあい)に到着。ここから標高差約1,120m,中尾ツルネと呼ばれる尾根の登りに取りかかる。中尾とは中尾山との別名がある本谷山のことで,ツルネ(鶴嶺)とは新潟県の方言で尾根を意味する言葉。つまり,中尾ツルネ・・・とは中尾山(本谷山)尾根と同義。本谷山には駒ヶ岳という古名もあることから,古から人々との繋がりのあった名山だったのだろう。

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左:17kgの重荷に喘ぎつつじっくり高度を稼いでいく。

右:出だしの急登が落ち着くと行先を望むことができる。右奥のコブは,雨量計の建物のあるところ。

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左:徐々に日が暮れていく。振り返ると,越後駒ヶ岳(左奥)と中ノ岳(右端)が視認できる。これに八海山が加われば,越後三山。

右:三十倉のピーク(1297m)から先はランプを付けての夜間登り。小穂口の頭(1770m)までの約470mの高度差が身体に堪える。でも上を見上げれば,満点の星空とそこを刹那に横切るペルセウス座流星群を見ることができたのは,ちょっとしたご褒美。

4時間ほど登り続け,ようやく小穂口の頭(主尾根上のコブ)に到着。本来なら本谷山の頂上でテント泊の予定でしたが,時間的に遅いので,ここで泊まることにする。明日は,いよいよ利根川へ向けて下降,そして遡行の日なので,しっかりと栄養と休息をとる。

■ DAY ② 【 縦走・下山 】

さて,今日はいよいよ遡行第一日目の予定。しかし,処置をしても右手のひらと左膝の状態が思わしくない。この状態では行動が制限されたままでの遡行となるので,リスクが高まることなどを考え,今回はここまでとする。

予定を変更し,このまま本谷山まで登り,下降する予定だった小穂口尾根を確認し,そのまま越後沢山~丹後山まで縦走,十字峡へ下山することにする(と軽く考えていたことを,後で猛烈に後悔することになろうとは・・・)。丹後山からの下山は,利根川を遡行した後の下山路でもあるので,来年のためにデータを取得していくことにする。

では,今日もどうぞ。

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左:足元にはマツムシソウ。阿蘇では9月に咲く花。緯度や高度の高さを実感させてくれる。
右:やせ尾根を歩き,一登りで本谷山。辺りはガスで何も見えない。

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左:行先を見ると,笹薮の中にかろうじて人が通ったような跡がある。
右:笹を漕いで進んでいくと,前方に越後沢山(中央奥)が鋭くある。

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左:大滝を同時に眺めることができることで有名な越後沢中間尾根を見下ろす。

右:そして越後沢山山頂。本谷山から1時間10分。この調子ならあと2.5時間で登山道に出れそう。行先を眺めると,中央左奥に登山道の付いている丹後山西尾根が見える。

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左:また振り返れば,本谷山が中央奥に視認できる。

右:越後沢山から1.3kmの所にある池塘。1時間の予定が,2時間10分もかかってしまっていた。この区間のヤブは1.5~2mの背の高い笹薮と灌木のミックス帯で,それはそれは激しいものがあった。興奮しても何の解決にもならいないことはわかっているのに,数年振りに激しく激高し,吠えてしまった・・・。この区間の歩行は,強くお勧めしません。

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左:こうなると先が見通せないのと,身体へのヤブの密着感で,不快指数200%。

右:ヤブを漕いでも漕いでも進めるのはほんの僅か・・・進み続けるしかない。こんなことなら,本谷山からとっとと下山しとくんだった~と嘆いても後の祭り。

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左:この高さの笹薮は,今日のルートの中ではかなりいい方です。視界が効くし,上半身やザックにしつこくまとわりつくヤブもないし・・・。

右:そしてようやく到着した登山道。やった~。ようやく来れた。時計を見るとなんと17時をまわっている。越後沢山を出たのは12時ちょっと過ぎだったので,2.5km程度進むのに5時間を要したことになる。こんなヤブ漕ぎは,もう二度としないぞ!と固く固く誓う。

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左:あと0.3Lしかない水を補給するために水場へ急行。途中の斜面には黄色が鮮やかなニッコウキスゲが咲いていた。結局,水場への道は途中で消失しており,見つからず・・・(後で地元の方に確認したら,群馬側に沢を結構下らないといけないようでした)

右:丹後山山頂。

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左:写真で何度も見てきた丹後山避難小屋。来年こそは,利根川を遡行し終え,ここで祝杯を上げよう!

右:ガスが出始めた登山道を下る。さっきまでの笹薮とは大違いで,なんて極楽な道なんだ。

この後,日が暮れて,今日もまたランプ下山。昨日の中尾ツルネと違って,この丹後山西尾根は,短い距離でより多くの高度差があるので,一気に下れるのはいいが,それだけ脚にくる下山になる。

そして日もとっぷり暮れた頃,登山口に降り着く。最後は尽き果てた水分を求めての我慢下山だっただけに,一目散に沢に降り,水をかぶ飲みする。はあ~生き返った~。今晩は登山口で泊まり,明日,下界へ降りよう。

■ DAY ③ 【 下山・移動・群馬へ 】

今日は下山して,群馬の温泉巡りです。気を楽にして実体験を重ねていこうと思います。

では,どうぞ。

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左:朝の三国川(さぐりがわ)も素晴らしい。
右:出発して40分も歩くと十字峡へ。無事に下山でき感謝。

着替えて観光モードへ。

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左:六日町では明日の夜に祭りがあるよう。できればこういう地元の祭りに参加したいんだが・・・。

右:高速で長い長い関越トンネル(約10km)を越え群馬入り。良いと噂を聞いた宝川温泉で汗を流す。受付での説明によると,テルマエ・ロマエの撮影があった温泉のようです。

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左:川の両岸に露天風呂が広がっており,その広さは今までに見たことがない程でした。ここは泉質というよりも,そのロケーションが素晴らしい温泉でした。海外の観光客にも人気のようでした。

右:お次は谷川岳。山屋ならはずせないスポットでしょう。ここはロープウェイ乗り場。

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左:ここ水上(みなかみ)町はウォータースポーツがさかん。キャニオニングもさかんに行われているようでした。ガイドの足元はアディダスのハイドロレースと呼ばれるキャニオニング専用シューズ。さすがのチョイス。

右:まさに谷川岳を象徴するもの。ハーケン型の石碑。それも定番とも言える軟鉄横型ハーケン。この地では多くの人々が,岩壁や冬季登攀に挑み,散っていった史実があります。

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左:これも有名な慰霊碑。同じ山をやる者として,決して他人ごとではありません。
右:お次は土合駅。上下線が地上と地下に分かれている珍しい駅です。

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左:4百数十段の階段を下りると下り線のホームに到着。外とは大違いで,ひんやりとしています。これがあの土合駅の階段か~。現場に来れて感無量。

右:道の駅の川ではラフティングの真っ最中でした。

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左:球磨川の急流下りほどではないが,これはこれで面白そうでした。

右:そして,お次は群馬と言えば・・・の草津温泉。名湯マニアを自称する者として,東の横綱・草津は必ず訪れたい場所でした。あれが湯畑か~。今までテレビでしか見たことがなかったが,やっぱり生で見るとすごい。恋の病以外には何でも効くらしいので,山で負った無数の傷を,草津パワーで癒してもらいたい。

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左:湯畑の周りをゆっくり一周してみる。

右:この湯畑が草津の発祥地であり,中心地なんですね。

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左:湯畑の下には4m程の滝もあり,沢屋としては嬉しい。右壁が容易に登れそうです。

右:温泉地ならではの自販機。納得。

という感じで今日は観光の日でした。改めて現場で見る経験をすることで,そのものに対する理解や共感がより深まった感じがしました。草津パワーで傷だらけの身体を回復させたいと思います。

このあといい気分で車中泊をしようとしていたところ,トランクにインキーをしてしまい,通りがかった人に助けを求め,JAFに救助を求めることに・・・寒い山中で待つこと2時間。また笑えるような経験を積ませてもらいました。あの時助けてくれた多摩ナンバーの車の男性の方と,仕事とはいえ,わざわざ高崎市から駆け付けてくれたJAFの方には感謝しかありません。ありがとうございました。

■ DAY ④ 【 移動・新潟,帰郷 】

さて今日は帰郷の日ですが,最後まで見どころを巡りたいと思います。

ではどうぞ。

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左:今日は朝一で万座温泉を目指す。しかし,日帰り入浴は11:00からの所が多く,そんなに待てないので,次の機会に回す。

右:という訳で再び草津温泉に舞い戻る。昨日は大滝乃湯だったので,今日は西の河原露天風呂にしよう。きっとクマも温泉の良さを知っているにちがいない。できれば一緒に入り,コミュニケーションを取りたいんですが・・・。温泉までの歩道にて。

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左:ここの温泉は広大な露天風呂が素晴らしく,朝っぱらからこんな湯に浸かれて幸せです。ちなみに草津の泉質はph1~2の強酸性泉なので,切り傷なんかあったりすると,そこが強烈に刺激されます。今回,下半身を中心にヤブ漕ぎで負った数々の傷のおかげで,傷口がしみるのなんのって・・・湯に浸かった瞬間,あまりの痛みでしばらく動けなくなるほどでした。でもこれが皮膚再生には効果的で,かさぶたがすぐに形成され,傷の治りが早くなるんですよね。秋田の玉川温泉と同じです。

右:雨だった天候も回復。

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左:西の河原は散策にもうってつけの場所です。
右:観光客が多くならないうちに来れて良かった。

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左:谷川岳を見ながら再び関越トンネルで新潟へ戻る。
右:お次は駒の湯。越後駒ヶ岳の麓にある秘湯です。

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左:浴槽の中央から自噴しているという何とも贅沢な湯です。また,夏場に入るにはちょうどいい湯温なので,温泉ながらひんやり感も味わえます。

右:また,来年。

という感じで,今年のお盆は終了。

当初の予定であった利根川遡行はなりませんでしたが,自分の身の回りに起きたことから判断して,まだその時ではなかったのでしょう。準備を整えて来年にまた挑戦したいと思っています。

遡行はできませんでしたが,それ以外で多くの経験を積むことができたので,結果的に良かったと感じています。憧れの谷川岳を感じ,草津の湯に浸り,欲しかった小千谷縮を購入したり・・・と十分に観光はできたと思います。

★次回は沢になります。

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楠川歩道(下山) in 屋久島

さて,今日は下山日。天気は快晴で,言うことなし。約20年ぶりに逆向きに歩く楠川歩道を楽しみたいと思います。

コースは,乱谷3号橋~辻峠~太鼓岩往復~白谷山荘~三本杉~楠川。

ではどうぞ。

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左:朝の森。今日も天気は良さそう。今年のGWは天気に恵まれて良かった。
右:2晩お世話になったビバーグ地。いい場所でした。

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左:朝のトロッコ道は,人がまばらなので清々しさがある。
右:辻峠の登り始め。

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左:途中には石段も設えてあり,歴史を感じさせてくれる。
右:峠手前の緩い森はなかなかの雰囲気だった。

峠に重荷を置き,太鼓岩を目指す。これだけ屋久島に来ていながら,実はここは初めて訪れる場所。峠からわずかの距離なので,トレーニングを兼ねて,登りインターバルでダッシュして登る。心拍を180位まで追い込んで5分程で到着。

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左:太鼓岩からの眺望は抜群。主に島の東面の前岳~奥岳がズラリと見渡せる。今回遡行した安房川北沢右俣や乱谷もバッチリ。

右:眼下の安房川の流れを一瞥できるのが,何より素晴らしい。安房川を河口から遡行して,北沢右俣経由で宮之浦岳に立つ遡行は,屋久島随一で,国内でも屈指の好ルート。山形の八久和川の遡行に匹敵します。

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左:辻峠からの下りは,もののけの森。屋久島らしいモスグリーンのコケに覆われた地面が,情緒的。

右:懐かしの白谷山荘。ここは覚えてました。前来た時にここで休んでいると,いつの間にか猿がザックを漁っており,おもむろにカロリーメイトをザックの中から奪い木の上に逃走。手が出せずに見上げる私を尻目に,袋を開けその辺に投げ捨て,ボリボリと食べ始めたのに,驚くとともに猿の学習能力の高さに唸ったことも,今や昔。今でも明確に刻まれている一コマです。

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左:雲水峡は観光客も多く訪れるので,道は素晴らしく整備が行き届いている。島でも最高レベルだと思います。

右:雲水峡への道を分けると,昔ながらの道になり,通る人もほとんどいなくなり,より深く森を楽しむことができる。

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左:森の中に道は続く。

右:そしていったん林道に降り立つ。こういうポイントは記憶に残りやすいんですが,残念ながら全く覚えていませんでした・・・あの時は重荷に喘いでいたので,それどころではなかったんでしょう。

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左:所々現れる窪地が,無言のうちに,この道の歴史の深さを物語っている。

右:そして三本杉。久しぶり~。懐かしい~。前回,楠川からここまで這う這うの体で辿りつき,この地でビバーグしたので,ここはよく覚えていた。昔の写真と見比べると,杉の前の灌木が多少大きくなっている。20年と言っても,自然の悠久のサイクルの中では,ほんの僅かな時でしかないことに気づかされる。

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左:杉の前で休んでいると,ガサ,ガサと物音がするので,息を殺して見ているとヤクザルの登場。地面をさぐりエサを拾い食べていました。サルにとっても今日みたいな晴天日は,気分が良くなるのかな?

右:さて最後の下りに入る。城之川の源流部を通るが,ここは素晴らしい場所。

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左:道は沢の左岸に,ジグを切って付けてある。
右:海が見えた。やっぱり屋久島は洋上アルプス。

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左:こんな感じのジグがあったのは覚えていた。荷物が重くてなかなか進まず,この時点で既に喘いでいたな~。

右:ある程度下っていくと植林帯になる。

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左:そして林道終点着。地図に記載されている実線よりも先に延びている。標高270m。

右:林道を少し下ると右下に古道に入る道標があり,そちらに入る。

古道は,植林帯を通るので,あまり良い道とは言えず,何回かロストする。下流で林道と再び合流。

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左:車道を下る。

右:そして,ようやく楠川歩道入口の県道に到着。今日も楽しませてもらいありがとう。近くのバス停で宮之浦行のバスを待とう。

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左:屋久島を離れる。
右:鹿児島に到着。

という感じでした。今年は天候に恵まれ,懸案だった沢を遡行でき,久々に計画以上のことができました。諸々に感謝です。

今回の下山で楠川歩道の距離や予想時間がわかったので,これで屋久島ラン三大企画の最後の一つであった,『屋久島縦断』ができそうです。これまでの, 「屋久島一周100km」 「屋久島横断55km」 に続く私的な企画ものです。

縦断コースは,楠川~三本杉~辻峠~トロッコ道~宮之浦岳~花之江河~栗生歩道~栗生になります。脚の準備と時期を見極めて,じっくりその日を決めたいと思っています。

また,沢に関しては,現時点であと42本遡行したい沢が残っています。今回の乱谷が島でのちょうど30本目の沢だったので,折り返しまでもう少しという所です。フルマラソンで言うならば15km辺りでしょうか。残りは日帰りで行けるところが多いので,これからも安全に遡行を続けていきたいと思います。

★次回は,九重山系の鹿伏(かぶし)岳沢(仮称)をお送りします。鳴子川の右岸支流の一つです。九重山系で沢登りをするのは初めてなので,新天地の開拓,長い下山ラン,名湯,といずれも真面目に楽しめたらと思います。

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