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九州の溯渓

主に九州の溯渓記録を集めたものです。 良かったら覗いていって下さい。

2020 九州大縦走 DAY ❺ ソババッケ~別府市的ヶ浜

さて5日目。

予報通り,深夜3時頃からポツポツ降り出し,明け方にはシトシトと雨が降っている。やっぱり昨日のうちに大船山を越えていて正解だった。いつものようにおにぎり1個を食べて出発。今日は男池から湯布院の町へ。そして最後に由布岳と鶴見岳越えて別府市の的ヶ浜にゴールの予定。今日も残業必至の行程。

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左:予想外に多くのシカがたむろしていたソババッケの朝。6:27発。

右:久しぶりの雨で森がしっとりとしており潤いを感じる。この湿潤の気候が日本の森を育んできました。

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左:いや~朝の散歩にはもってこいの森です。こういう森は雨の日でも輝きがありますね。

右:男池周辺の森は大崩の三里河原周辺に匹敵する程です。

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左:そして男池。滾々と湧き出る水で喉を潤していく。
右:こんな沢を遡行するのもいいですね。

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左:そしてあっと言う間に車道へ。やっぱりここを九重の出口にして正解でした。

右:ここからは由布岳西登山口まで約31kmの道のり。今回の山行では20~30kmロードを走って山に入るパターンが多いので,またかという感じです。

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左:この時期に民家の庭先でよくみかけるハナズオウ。暑さや寒さに強いので初心者でも育てやすい木の一つとされています。この木は別名ユダの木といい,キリスト十二使徒の一人でキリストを裏切ったユダが命を絶った場所に生えていた木(セイヨウハナズオウ)なので,花言葉は「不信」や「裏切り」など,有難くないものとなっています。葉っぱより先に花が咲くのでアケボノツツジなんかと同じで色彩鮮やかなんですが。

右:ロードを進み,いよいよ前方に杉戸越が視界に入る。あそこが九重とのお別れの峠です。

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左:またまた来た~!何という見事な紅葉。違和感ありまくりですが,美しいことに変わりはありません。

右:シャクナゲも。

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左:牧野道を登り,
右:九重連山を振り返る。

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左:色々ありがとう,また来るよ,と最後の一瞥。
右:そして杉戸越。

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左:峠からは少し下って,
右:やまなみハイウェイと並走する道を走る。

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左:湯平との分岐である荒八峠を越え,
右:山下湖へ下る。

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左:山下湖の湖畔路。
右:この辺りはずっとやまなみハイウェイと並走しています。

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左:やまなみハイウェイへ出る手前で右手に入ると,
右:走りやすい林道が続きます。

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左:ほぼ平坦な道を進むと,やまなみハイウェイから湯布院へ下る道とぶつかり,

右:ここからは車道を下っていきます。

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左:調子よくくだっていくこと約6km,

右:ようやく湯布院の入口に到着。宮地以来のコンビニなのでたっぷりと食事を摂っていきます。

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左:食事後,由布岳を目指します。

右:川沿いの道路を進む。しばらく雨が止んでいたのでカッパを脱ぐと2~3分後に降り出し,また着るとほどなくして止む・・・という何とも言えない状況の中で,この時は走って歩いての繰り返しでした。

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左:白馬は優雅ですね。200kmくらいの長距離レースで馬と競ってみたいですね。条件が良ければもしかすると勝てるかな?

右:そしてようやく由布岳西登山口着。写真では順調なようですが,この時の時速は約5~5,5km。早歩きとあまり変わらないほどまで落ちています。平坦路でも走り続けることができなく,坂道なんてカメの歩みです。

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左:さて,いよいよ最後の大きな登りです。由布岳東峰まで標高差で約1,100m。千里の道も一歩から。

右:出だしは急登をジグザグに登っていきます。

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左:登り切るといったん地形が緩み,

右:そこから草原状の斜面を斜上。この頃から雨交じりの強風が吹きつけてくるようになります。

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左:ここを左折して少し進むと,

右:合野越(ごうやごし)。正面登山道との合流地点です。ここまで何と2時間もかかっている・・・今の疲労度を考えると仕方がありません。

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左:山頂までは急斜面なのでジグザグに高度を稼ぎます。まずは樹林帯,
右:そして草原帯へと移行。

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左:道幅とジグザグの感覚が狭くなってくると,
右:ジグザグがなくなりひと登りでマタエ。由布岳の東峰と西峰のコルです。

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左:東峰への登りをこなすとようやく到着。実に長い登りでした。麓から3時間25分。以前,20kgのボッカをしたときよりもはるかに遅いタイムでしたが,今はタイムより登り切って先へ進むことの方が大切です。

右:山頂付近は風速15mほどで荒れているので,すぐに東登山口への下山に入ります。最後の最後にこのような荒天で,自然の多面性を感じさせてもらいありがたいです。

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左:核心部の5mほどの鎖場を慎重に下り,
右:下部の樹林帯へ入ると強風は収まってくる。

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左:日没に追われながら,

右:車道に出る。ここは鶴見岳とのコルで,ここから最後の山である鶴見岳への登りに入る。

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左:降りてきた反対側の林道へ入る。

右:ここの登山道は林道終点からしばらく沢沿いに登りますが,3回ほど沢を渡る個所があり,そこが夜だとわかりづらいので,まだ目が効くうちに通過できるように頑張る。

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左:安心の看板。
右:西の窪までくると道は迷うようなところはないので大安心。あとは山頂だ。

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左:そしてやっと鶴見岳山頂に到着。ここから別府の夜景を堪能したかったが,ガスで視界2mなので何も見えません。下りもまだまだ時間がかかりそうです。

右:途中まではかって知ったる一気登山の道を下っていく。

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左:視界が効かないこともあり,御岳権現社からはロードを下ることにする。

右:海へ向けて最後のロードを下り,的ヶ浜到着。このあと海岸まで歩いて海水タッチ。22:43。4泊5日に及ぶ九州大縦走が終わりました。

距離56,92km 累積標高1,985m 16時間16分

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左:右手を見ると別府タワー。
右:翌日,別府駅から延岡駅まで移動。

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左:約3時間で帰着。

右:5日ぶりの長浜海岸。ここを出発したのはもう過去のこと。万感の思いに耽りながらも,気持ちはすでに前へ動き出している。

最後に・・・

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左:出発時の足元と,
右:ゴールした翌日の足元。今回の山行を無言で物語ってくれていました。

こうして,延岡市の長浜海岸から,大崩・祖母傾・阿蘇・九重・由布鶴見を越えて別府市的ヶ浜までを辿る,4泊5日の九州大縦走は終わりました。旅の終わりには何か秘密のようなものを会得できるのではないか・・・と思いがちですが,いつも得られるのはありふれた日常生活のありがたさと,よく言われていることの深い理解です。

今回の旅に関して言えば,「千里の道も一歩から」,「明けない夜はない」という言葉でしょうか。まだまだ技術も精神面でも多くの弱さを抱えている自分ですが,山に対する熱情だけはかなりのものがあると思いますので,これからも健康で自分の思い描く山旅を続けていければと切に思っています。

2020年九州大縦走 
総距離234,57km 累積標高10,240m 時間110時間50分(4日と14時間50分)

★次は本業の沢をお送りします。脚の浮腫みもだいぶんとれてきたので,また動きたくてウズウズし始めています。

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2020 九州大縦走 DAY ❹ 一の宮運動公園~ソババッケ

さて4日目。

今日は阿蘇を離れ,九重連山を駆けめぐる予定です。朝から曇りがちな空模様でしたが,日が昇る頃から一気に晴れだして,日中は真夏日となりました。

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左:朝,テント内は結露がびっしり。フライのないシングルウォールテントの宿命。5:42出発。

右:1kmほど走れば宮地駅。真っ赤な屋根が特徴の駅舎。

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左:先日の行程の一部。
右:瀬の本まで約22km,長い道のりが始まる。

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左:どこでもかぐわしい藤の花。
右:いよいよ古城が鼻の外輪山越えに入る。

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左:ひときわ赤みが強かったシャクナゲ。
右:もう坂道はほとんど走れません。ひたすら耐えるのみ。

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左:新しくなっていた城山展望所のお店。

右:越えてきた阿蘇を眺める。とうとう阿蘇も終わり,残りは九重連山と由布鶴見岳となってしまった。

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左:左からミルクロードが合流すると,

右:外輪山らしい道となる。まだ8時くらいなのに既に暑い。今日はかなり気温が上がりそう。この気温と風を利用して,結露で濡れたテントを乾かすべく,体に巻き付けて走る。快適な夜を送るためには乾いていることが何より重要なのです。

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左:日陰がない灼熱のロードに耐え切れず自販機の日陰に逃げ込み速攻で水分補給。ぷはあ~生き返った~。

右:こんな路肩の花はなぜか印象に残るんですよね。

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左:三愛レストハウスは休業中なので,ここで栄養補給。焼きトウモモロコシと柑橘類をありがたく頂く。ここのスイートコーンは絶品ですよ。

右:そして九重連山がとうとう目の前に現れる。無事にここまで来れた。

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左:瀬の本にある三愛レストハウス。途中で大休止したとはいえ,宮地を出発してから約22kmの区間に何と6時間もかかっている・・・脚の疲労とこの酷暑に完全にやられた感じです。後日知ったところでは,今日の豊後大野市の気温は30,9℃まで上がったそうです。

右:リンドウの可憐な花に癒される。

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左:これから正面の扇が鼻に向けて登っていく。
右:振り返ると阿蘇が遠くになった。

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左:とうとう最後の大分県に入る。
右:車道を逸れて登山道へ。日陰は涼しく天国。

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左:きつくなるとこんな感じで中腰休憩。この姿勢をもう何百回やっただろうか。
右:上部の草原帯では日陰が少なくなってくる。

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左:辿ってきた道筋を振り返る。
右:眺めがいいと疲れも吹っ飛ぶような錯覚に陥る。

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左:あとひと登りで,
右:扇が鼻山頂。よしっ,これで九重に乗れたので,ここからは山頂巡りの始まり。

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左:右手には祖母傾や阿蘇が一望のもと。
右:これから進む山を確認。

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左:西千里が浜を進むと,
右:右手に三角錐状の久住山が近づいてくる。

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左:そして登りに喘ぎながら山頂着。後ろから追いつかれたジーンズ姿の観光客にも付いていけないほどでした。

右:ここで約160km,100マイルですね。

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左:次は中岳→三俣山→大船山と進んでいきます。
右:星生山を背景に御池を周回。

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左:ひと登りで九州本土最高峰の中岳。
右:久住山からとは違った角度から九重連山を眺める。

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左:東方に目をやると最後の山である由布鶴見岳が見えた。あそこを越えればゴールの別府市だ。

右:この頃から雲が広がりだし,明日の荒天を感じさせてくれる。でも日差しがなくなったことで涼しくなり,スピードも上がるようになってきた。

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左:久住分かれから北千里が浜とこれから登る三俣山を眺める。あの急斜面を登るんか・・・。

右:すがもり越。23年前に小屋が解体されてからはその跡だけが残されている。長者原方面から九重に出入りする登山者のオアシスのような場所でした。

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左:急登をこなすと眺めも良くなる。

右:まず西峰に登り,そこからさらに登ると三俣山本峰。日差しがなく涼しくなったせいか登りでもペースが良くなった。

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左:北千里が浜をジョグして,

右:法華院温泉山荘へ。ここもGW中は休業。予定ではここで食事や入浴をして,これからに備えて英気を養いたかったんですが仕方がありません。自販機で水分を補給して残業に備えます。

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左:坊がつるもひっそりとしている。目指すは右奥の大船山。
右:夜の登山道。静かで涼しいので集中して登れます。

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左:そして大船山山頂。予定では2時間でしたが,1時間36分で登れたのでいいペースで登り切れました。しかし,段原から山頂までの遠いこと遠いこと。「こんなに歩いてるのにまだ着かんとね、誰かが山頂を盛って高くしたろ・・・」と,ぼやいていたのも今でもいい思い出です。

右:大船山からは下り基調で北大船山,大戸越と通過し,無事にソババッケに降りてきました。22:06。今日も残業お疲れさま。

という感じで今日も無事に終了。今日も残業でしたが予定通りにソババッケまで降りて来られて良かったと思います。明日は雨でも短時間で下山でき,ロードで湯布院へ向かえるので気持ちが楽になります。

当初,九重は最短の吉部から抜ける予定でしたが,男池周辺の原生林を見ることなく抜けるのは九重を堪能したとは言えないんじゃないかと思い,遠回りにはなりますが男池を下山口に選びました。明日は雨が降るようなので,雨にぬれてしっとりとした森の中を楽しめればと思います。

距離44,70km 累積標高2,225m 16時間24分

★次はいよいよ最終日,ソババッケ~別府市的ヶ浜をお送りします。

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2020 九州大縦走 DAY ❸ ブナ広場~一の宮運動公園

さて3日目。

昨夜の寒さ対策として,ごみ袋に落ち葉を詰め込んでそこに足を入れて就寝。これが予想以上の保温性があり,夜中に起きる回数が減り朝まで比較的よく眠れた。たかがごみ袋と言えども使い方次第では命を救うこともありえると痛感。軽くて嵩張らないので必携品にしよう。

今日はここブナ広場から祖母山を越えて高森町,そして残業をして宮地まで足を延ばす。長い一日となりそう。

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左:一晩お借りしました。ありがとうございます。整地して5:20出発。
右:満開のアケボノツツジ。いや~朝から見事な咲きっぷりです。

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左:古祖母山までの登りを眺める。

右:新尾平越。以前は大分県側トンネルへ降りる道があったが今ではヤブになっていそう。

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左:朝日が背後から昇ってくる。今日もよろしくお願いします。
右:出だしは調子よく登れている。やはり昨晩よく眠れたおかげでしょう。

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左:山頂手前の岩間を梯子で登り,
右:一投足で古祖母山山頂。

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左:大崩方面を眺める。はるばるやって来ましたね~。
右:障子岳への道。

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左:来し方を振り返る。
右:ひと登りで障子岳。

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左:祖母山と左奥に九重連山。明日はよろしく。
右:周囲が浸食され踏み固められた登山道が浮いている。

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左:祖母山手前の岩場を抜けると,

右:祖母山山頂。もう数えきれないほどここには来ていますが,毎回,必ず晴れます。きっと豊玉姫との相性がいいのでしょう。

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左:来し方と,

右:行くすえを眺める。阿蘇も九重もまだ霞んいるけど,傾山から見たのより,少し近くになってきたかな。

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左:下山は人の多い北谷登山道を避けて風穴コース。
右:中はひんやりとしていて涼しい。

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左:沢を横切るようにトラバースして,

右:北谷登山口へ。ようやく大崩・祖母傾の手ごわい山系を抜けることができた。この区間を全日快晴で抜けることができたのは恵まれていたと思います。ここからはロードに切り替え。

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左:ここまでの行程を赤線で示しています。
右:林道は下り基調なので走りやすい。

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左:うわっ,凄い!と思って一枚。季節外れの真っ赤な紅葉。春に見られるとはラッキー。

右:阿蘇の遠望。ゆっくりでも一歩一歩進むことだけ考える。

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左:そして本村へ降りてくる。

右:美人の湯以来の自販機購入。アクエリとコーラがこんなに美味いとは!

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左:さてここから灼熱のロード区間。高森町の高森信号機まではまだ23kmもある。それもアップダウン付きで・・・。

右:祖母山が少しずつ離れていく。ありがとね。また行った時にはよろしく。

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左:路傍の菜の花が春の日差しを浴びて輝いている。

右:祭場(まつりば)集落の祭場阿蘇神社。阿蘇を開いた神である健磐龍命(たけいわたつのみこと)夫妻が祭りを開いたことからの由来です。

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左:ありがたい表示です。この少し先が中村で,そこからは阿蘇カルデラスーパーマラソンのコースなのでお馴染みです。

右:今日は西風が強く鯉のぼりが元気にはためいていました。

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左:高尾野の大イチョウ。晩秋に見るとその凄さがわかります。
右:高尾野から南郷谷へ入る黒岩峠まで登りが続きます。

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左:振り返ると祖母山があんなに遠くに。

右:前には黒岩峠が。いよいよ阿蘇入りです。峠手前で伐採作業があっていましたが,路肩に停めてあった軽トラのナンバーは「8848」。山屋なら連想するものは一つしかないでしょう。記憶に残る一コマでした。

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左:とうとう阿蘇まで走って来たんだな~と感じる風景。
右:途中で高森殿の大杉に立ち寄る。

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左:訪れるのは実は初めてでしたが,巨樹に相応しい風格でした。樹齢は約400年だそうです。

右:久々の信号機。

コンビニで3食分の食事を平らげ(山中ではおにぎり,ジェル,エネルギーバーしか食べていない),近くのコインランドリーで洗濯を済ませてから残業ラン。あと3時間程走り宮地まで抜ける予定です。本来なら高岳に登る予定でしたが,現在,登山道は全て封鎖されており,残念ながら登山できる状況ではないので,根子岳とのコルである日の尾峠越えで宮地へ向かいます。

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左:沈む夕日と水がはられた水田。

右:今日も黄昏を迎えました。一昨日は大崩で,昨日は本谷山で,そして今日は高森で。

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左:高岳(左)と根子岳(右)の間の日の尾峠を目指します。
右:夜間はこれが頼み。

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左:いつまでも続く長~い坂をようやく登り切って峠へ。距離以上に実に長い道のりだった。

右:本日のラストジョグ。峠から一気に下っていく。左斜め前には町の灯りが見えています。そして,宮地駅手前に一の宮運動公園がありそこの芝生に投宿。一晩お借りします。21:31。

という感じで今日も長い一日が終了。今日も快晴で恵まれていました。大崩と祖母傾の山系を好天のうちに抜けることができたので,完走に大きく近づいたと思います。

今日は初めての残業でしたが,宮地まで来ることができ良かった。明日はいよいよ九重連山越えなので明日も残業必至。明後日の夜中から天候が崩れる予報なので,明日はソババッケまでは進んでおきたい所です。

距離59,14km 累積標高1,725m 16時間11分

宮地までの総計で,距離132,95km 累積標高6,030m 61時間38分(2日と13時間38分)

★次は4日目。宮地~ソババッケまでをお送りします。明日は今回,最も気温が高かった真夏日となりました。

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2020 九州大縦走 DAY ❷ 吐野~ブナ広場

さて2日目。

予想通り,最小限の装備では朝までぐっすり・・・とはいかず,約2時間おきに目が覚めることを繰り返し起床。まあ山では当然のこと。横になれただけでも御の字です。今日はブナ広場までを最低限の目標に楽しんでいきます。

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左:吐野から右俣である瀬戸口谷へ,約8年ぶりの入渓。5:22発。
右:こちらも実に大崩の内院らしい,たおやかな渓相が続きます。

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左:そして黒滝5m。右の岩場をクライム。

右:この辺りから右上の尾根(要山~木山内岳間の尾根)へ上がり込みます。

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左:ガレ谷を適当に登り,
右:朝日の当たる尾根筋へ。今日もおはよう,そして今日も一日よろしく!

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左:振り返ると大崩の山頂部が見える。今日は大崩山系を抜けて祖母傾山系に行く日でもあります。

右:ひと登りで夏木山。新しい標識は先日鹿納山で見かけたものと同じ作りをしている。どなたか知りませんが整備して頂き本当にありがとうございます。

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左:今日の行程を眺める。傾山はまだ遠い。
右:そして本谷山も眺める。あそこには夕方くらいにいるのかな。

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左:夏木山を下ると鋸尾根の始まり。まずはこの大鋸を下る。これまでは夜間に通過することが多かったので,今日は日中に通過できて嬉しく思います。

右:核心部の鹿の背。ナイフリッジの岩場を右から左へ跨ぎます。右手は40m程垂直に切れているので用心用心。

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左:その鹿の背のところで咲いていたアケボノツツジ。険しい場所なのにこの上品な優雅さ。まさに自然ですね。

右:ミツバツツジもまだ咲いており花の饗宴を楽しみながら進む。

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左:犬流越にて見上げるブナの新緑。以前も紹介しましたが,ここの正式名称は「陰流越」。以前,藤河内方面から登って来る途中,岩の割れ目から水が湧いている場所があり,そこからの命名でしたが,いつのまにか陰→犬となってしまいました。山と人との関りは正確に知っておきたいものです。

右:ここにきて一気に緑が芽吹いてきました。良い季節になりました。

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左:一登りで桧山,コブを2つ越えて新百姓山へ。ここからは大崩と祖母傾を連結する尾根のコルである杉ヶ越に向けて下りに入ります。

右:道は快適ですが,この区間は下りにも関わらず,8つもの明確な登り返しがあり辟易します。登りの合計は140m程ですが,これがなかなか精神的に堪えるんですよね。特に今回は。

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左:いい感じのミツバツツジ。
右:杉ヶ越から宮崎県側に降り立つ。

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左:車道を500m程下ると第6日之影橋。そこで給水。いつもお世話になっている水場です。ここで今日の後半戦に備えて水分の補給と手足と頭を洗っていきます。あ~スッキリする~。

右:見上げるとついつい笑みがこぼれそうな新緑。

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左:再び杉ヶ越へ上がり,いよいよ傾山への長い登路に入る。

右:これもいつも紹介している障子岩。鳥屋タキとの分岐ピークの少し先にあり,ここから本格的な岩場が出てくる目印です。

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左:松とアケボノツツジ。
右:こんな感じの岩尾根をいくつも越えていきます。

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左:アケボノツツジは相変わらず優雅に咲き誇っています。

右:そしてこの梯子を下れば核心部は終了。ここからは登り一辺倒で踏ん張りどころです。千里の道も一歩から。

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左:こんな急登を目にすると思わず気持ちも萎えそうですが,じっくり進むのが最善の策です。

右:今年初のシャクナゲ。英語でラリーグラス,ネパールの国花ですね。そう言えば・・・大学の卒業旅行でエベレストの麓のカラパタールにトレッキングに行った時,地元の人から「ピスターリ」という言葉を教えてもらったのを不意に思い出しました。意味は「ゆっくりと」で今の自分の置かれている状況にピッタリな言葉でした。「決して焦ってはいけない。ゆっくりとでも前へ上へ。」

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左:とうとう祖母傾山系にやって来ました。
右:ようやく登山道と合流。ここから杖落としの岩場を登っていきます。

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左:後傾を経て,ようやく本傾山頂に立つ。左手には辿ってきた方面が,

右:そして右手にはこれから辿る方面が一望のもと。阿蘇とか九重は霞んどるやん・・・。あんな所まで本当に行けるんかいな。

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左:実に格好の良い傾山を後にして下っていく。
右:九折越まではよく踏まれた道なので進みやすい。

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左:そして峠着。少し登った九折小屋のところに咲いていた山桜。まだ咲いていたんだね~。ここで小屋泊りの方と少し話しこむ。久しぶりにトムラウシとかクワウンナイの話で盛り上がり,楽しいひと時でした。

右:さっ,お次は笠松山へ。

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左:途中で振り返る。実に格好いいね~。西日が当たるとさらに男前。傾山西壁は今後,勝手にシャイニングウォールと呼ばせてもらおう。ヒマラヤのガッシャブルムⅣ峰西壁(ヴォイテク・クルティカとロベルト・シャウアーが1985年に登攀した世界最高水準のアルパインクライミングの一つ)の九州版ですね。

右:そして笠松山。本谷山の鈍頂が見える。

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左:こんな所は楽しく走れる。
右:大崩山系を振り返る。よく辿ってきました。

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左:そして本谷山山頂。よっし,後は下りだけ。
右:ちょうどタイミングよく祖母山の頂に落陽。

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左:黄昏どき。山で最も好きな時間帯の一つです。躍動と静謐が同居している・・・そんな時間帯です。

右:古祖母山(左)から祖母山(右)の尾根を眺める。明日もよろしくね。

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左:シカがたむろしていた草原帯を抜けていく。落陽との駆けっこです。
右:これもいつも紹介している特徴的なブナの木。

そして,もう少し下ってブナ広場へ。何とかヘッドランプを使わないで済む19:22着。

という感じで2日目も無事に終了。今日も一日快晴で感謝です。今回のコースで最難関だった鋸尾根と傾山南尾根を通過できひと安心。明日は祖母山を越えて高森町へ入る日。久しぶりの普通の食事やコインランドリーでの洗濯を希望に頑張ろう。

距離27,06km 累積標高2,569m 14時間00分。

★次は3日目(ブナ広場~一の宮運動公園)をお送りします。

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2020 九州大縦走 DAY ➊ 延岡市長浜海岸~吐野

九州大縦走(Crossing the Mountains in Kyusyu)。

延岡の長浜海岸を出発,大崩,祖母傾,阿蘇,九重,由布鶴見岳など九州を代表する山塊を経て,別府市の的ヶ浜までを繋ぐ山岳踏破コース。初めて祖母傾縦走を1日でやった頃から机上の妄想はしていましたが,気が遠くなるようなコースに実現にはほど遠く感じていた10年前。

しかし昨年,祖母傾大崩山塊約96kmを54時間程で走破して以来,「そろそろ実行できるかも・・・」と感じ始め,幾度とないコース調査を経ていよいよ実行に移す時が来たなと感じる。

ではまずDAY➊,延岡市の長浜海岸から吐野(はきの)までをお送りします。

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左:今回の装備7,3kg。テントやマットなどいずれも最小限のものを選択。山中では熟睡できる装備ではないが,それより軽量化を優先。これに食料や水分が加わるので最大で11kgほどになる。

右:長浜海岸。ここから長い旅が始まる。

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左:行くしなには大崩山が遠望できる。あんなに遠いんか~と思うが,千里の道も一歩から。

右:そして7:53スタート。まずは河川敷をたどる。いつものように今回もデポ,サポート,ストックはいずれもなし。あくまで自分の力だけでゴールを目指していく。

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左:延岡駅前を通過。数日後,ここに無事に戻って来られるだろうか。

右:旭化成の脇を走り右折。いよいよ祝子(ほうり)への道へ。次の補給地は熊本の高森町なので最後のコンビニで食料を補給。荷物の重さは10kgほどになり重さが肩にずっしりとくいこむ。

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左:GWの里山らしくカシの木の新緑。
右:まだまだ先は長い。焦らずに走る。

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左:今走っている県道207号は旭化成の練習コースになっている。
右:ゆっくりでも進んでいると,目的地へいつの間にか近づいている。いいね~。

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左:山岳路特有の坂を登っていくと,
右:祝子ダム着。ここから大崩山塊が眺められる。

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左:大崩茶屋の三差路。ようやくここまで来たな。

右:少し登り美人の湯。残念ながら休業中。予定ではここで食事と補給をしていきたかったがそれができないのは残念。自販機で水分を補給。

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左:かぐわしい香りがする方を向くと藤の花が。いつ嗅いでもいい匂い。
右:あんなに遠かった大崩が今は目の前に。千里の道も一歩から。

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左:長浜海岸から走ること5時間20分,36kmでようやく登山口着。もういい加減ロードから解放されたかったので,ここから山に入れると思うとワクワクしてくる。

右:やっぱり山道はいいな~。

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左:ミツバツツジ。
右:山荘を通り過ぎ坊主尾根への渡渉地点。

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左:まずは痩せ尾根を登っていき,
右:林道分岐を越えて,坊主尾根の岩場が始まる。

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左:標高差は300m程だが,岩の合間を抜けていくスリリングなコース。
右:アケボノツツジと米岩。岩とアケボノこそが大崩の象徴です。

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左:ヒカゲツツジがひっそりと咲いている。
右:米岩を見下ろす。まさに・・・という形状。

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左:岩間の梯子や,
右:スラブ状の巨岩をロープと梯子で越えていく。

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左:有名な象岩トラバース。
右:見事な天然盆栽。自然は逞しい。

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左:大崩山の山頂(中央)が見えた。
右:登ってきた坊主尾根を見下ろす。

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左:明日辿る山々。
右:来し方を振り返る。可愛(えの)岳と榎峠の間の谷間を抜けてきました。

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左:そしてようやく大崩山頂。4月6日に鹿川周遊をして以来。また来たよ。

右:山頂からはしばらく尾根筋を下る。

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左:そして途中から右下の中瀬松谷へ下る。ここの渓谷美を見ずして大崩を語ることなかれ。

右:花崗岩が織りなす造形美を堪能しながら歩く。

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左:ナメ好きにはたまらない。
右:権七谷(右)との二俣。

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左:左から金山谷を合わせると三里河原と呼ばれる区間に。

右:落ち葉の間でモゾモゾしてたアナグマ。至近距離に近づいてもまったく逃げる様子はなく写真をしっかり撮らせてもらう。「君はなんばしょっとね?ミミズでも探しよったとかい?」

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左:いや~歩くだけでも気持ちいい場所です。
右:満開のアケボノツツジ。

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左:金山谷(右)とモチダ谷(左)との二俣。
右:今回は水量が少なめで渡渉が無理なくできて良かった。

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左:1kmほどこのようなところを歩くと,

右:瀬戸口谷との出合いである吐野着。18:31。右岸に段丘がありそこが絶好のテン場となっています。

という感じで初日は終了。距離46,75km 累積標高1,736m 10時間38分。

今日は天気も良く,予定通りに進めて良かったと思います。明日は,祖母傾のブナ広場までの予定でいきたいと思います。まだまだ先は長いので,まずは目先の目標を一つ一つ確実に越えていくのみです。

★次回はDAY❷(吐野~夏木山~杉ヶ越~傾山~ブナ広場)をお送りします。

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