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九州の溯渓

主に九州の溯渓記録を集めたものです。 良かったら覗いていって下さい。

鉱物採集

マラソン練習だけだと息が詰まるので,休足日に鉱物採集に出かけてきました。

天気は上々,一日たっぷりと山を歩き巡りたいと思います。

ではどうぞ。

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左:今日はスーパームーン。あやしい輝き。
右:寒風が吹き抜ける冬の森。日差しがありがたい。

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左:寒い時期をじっと耐える姿に色々と教えられてきました。

右:岩と一体化している木。根から岩を溶かす酵素を出して,岩に食い込むようですね。どんな環境でも生き抜いていく様を感じる光景でした。

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左:収穫➊。鉄電気石(ショール)の結晶。電気石の中では最も多く産出します。鉱物としての価値は低いですが,結晶体が美しいので気に入っています。電気石の宝石名はトルマリンといい,一般にはこちらの方が馴染みがあると思います。

右:そして煙水晶(スモーキークォーツ)。形状はいびつですが,21cmサイズです。こんなのが採集でき今日はもう満足です。熱水中に含まれる成分は軽いので母岩体の上部に集まりやすく,その付近の接触岩体に貫入したり,そのまま露出したりします。そういう地質の仕組みを元に,山を歩き回り読み通りに採集できた時は最高です。

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左:ほぼ無音の世界で何もないようですが,必要なものは全てあるんですよね。
右:今日も一日無事に過ごせ,ありがとうございました。

最後に,鹿児島で採集してきた大隅石(オースミライト)を紹介します。

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左:黒く見える粒粒が,国内で6番目に発見された,大隅半島の名を冠する新鉱物です。

右:直径1mm程度の結晶でかわいらしい感じです。

という感じで今日もたっぷりと歩き回り,山を楽しませてもらいました。

やっぱり山はいいですね。既に人生の半分以上関わってきていますが,飽きることがないどころか,益々その深さと広大さに引き込まれていく日々です。人間は土なしでは生きられない・・・どこかで聞いた言葉がふっと頭をよぎります。

★次回は第4回高隈山ピークハントトレイルのレースをお送りします。初めて参加する大会なので楽しみで仕方がありません。

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日之影採集 and トレラン

さて今回も鉱物採集とトレランをお送りします。

まずは日之影で採集した翌日にトレランという具合です。

天気は両日とも快晴で,もうそれだけで幸せです。

ではどうぞ。

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左:今年初めてのミツバツツジ。寒波の多かった冬にしては,暖かくなるのが早い感じがする。

右:満開の梅の花。よくあの寒い冬を乗り越えてくれました。花も顔もこの暖かさにほころぶ。

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左:ザクロ石の露頭。
右:石灰岩の岩壁。この付近は宝の山。今回の収集物は,あとで紹介します。

翌日はトレラン。杉ヶ越~要山の往復のみに短縮。用事ができたので杉ヶ越~傾山間はカット。

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左:久々の県境トンネル。現在は土砂崩れで通行止め。
右:まずは杉ヶ越までひと登り。

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左:朝日を浴びながら尾根筋を走る。
右:ヒメシャラの木がよく目立つ。

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左:桧山から大崩の峰々を眺める。
右:犬流越付近にて桧山を振り返る。

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左:小鋸を下った先のここから本格的な鋸尾根が始まる。
右:折鋸から夏木山を眺める。すぐそこに見えるが岩場のアップダウンが激しい。

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左:そして鋸尾根の核心部の「鹿の背」。このナイフリッジを右から左に跨いで進みます。特に左手は30m程の岩壁で落ちたら確実にさよならなので,慎重に足場を確かめながら進みますが,下り気味の岩場を伝うので危険度は高い。ロープが新品に交換してあり,鉄製の足場もあるが,ルート自体を変えないと,いつかは大変なことが起きる気がします。

右:来し方を振り返る。

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左:最後の大鋸から振り返る。
右:大崩山が見える。

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左:そして夏木山山頂。ここから200m程で要山。すぐに折り返す。
右:大鋸を下った先の二段梯子。ここも慎重さが必要。

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左:そして先ほどの鹿の背。右手を登り,頂点部で左手に越えていきます。危険を感じたら,左の岩場の下まで下ってから登り返すのもいいと思います。

右:折鋸から。鹿の背の岩場が切れているのがよくわかります。

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左:桧山まで登ればもう登り返しは小さくなる。

右:新百姓山の少し下にはヒメシャラの美林が広がる。ここはいつ見ても美しい。特に紅葉の時期はお勧めです。

という感じで距離12.7km,累積高度1,714m,5時間20分のトレランは終了。来週の天草観海アルプストレランの距離だけを半分に圧縮したコース設定でした。このコースの標高差は450mほどなので,道中のアップダウンがいかに激しいかがわかります。

そして採集物を酸処理したものの紹介です。ほとんどは採集中にお会いしたKさんからの頂き物です。

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左:見事なクラスター。
右:頂き物+採集物。ここはやっぱり凄い場所だ。

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左:はあ~
右:美しい・・・。

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左:斜めの水晶が他のものを突っ切っている。
右:透明度といい大きさといい,いいんじゃないでしょうか。

いや~日之影は最高ですね。沢,トレラン,おまけに鉱物採集までできるときてる。これからも足しげく通いこもうと決めた一日となりました。

採集中にお会いしたKさんは,見るからに掘りのプロという感じで,採集物をわけてもらったり,また,色々と教えてもらい,非常に充実した時間を過ごさせてもらいました。ありがとうございました。今後もぜひよろしくお願いいたします。

★次回は,第6回天草観海トレラン大会をお送りします。その後は,天草の温泉,湯島のニャンコ,宇土の馬門石採集,松橋のコランダム調査・・・と駆け回ってきます。

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鉱物採集 in 日之影

さて今週も鉱物採集をお送りします。

場所は宮崎県の日之影町。以前訪れた高千穂珪石鉱山と新規開拓をしてきました。

ではどうぞ。

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左:まずは高千穂珪石鉱山跡から。雪がすっかりとけて地面が丸見え。前回の雪の時とは大違い。

右:ペグマタイトの層をたどっていくと坑口発見。最初のズリは長石が多かったですが,こちらは石英が増えてきます。

場所がわかっている坑口付近で採集するのもいいですが,やっぱり自分の足で歩き回って探してみたい・・・ということで,お次は検討をつけて山歩き。

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左:すると,ある場所でこんな露頭を発見。斧石がびっしりとついています。

右:付近に転がっていた岩。誰かが来た形跡がありますが,自分の足で探し出した喜びは大きい。

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左:付近は石灰岩が露出していますが,このように結晶質になっているものが多い。これは比較的低温の影響を受けた跡。北九州の平尾台にも同じ結晶質の石灰岩が見られます。あちらは阿蘇の火砕流で,ここのはこの辺りの地下にある花崗岩の岩盤(バソリス)によるものでしょう。

右:するとある場所で地面が白くなっているのを発見。よく見てみると・・・水晶でした。

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左:その場所から拾った水晶。掘らなくてもこんな透明度が高く,大きめのものが散らばっています。

右:割れているとはいえ,美しい透明感。これでもし原型をとどめていたら10cm級のポイントだっただろうに。

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左:このサイズでこの透明感があるものは初めて見ました。
右:クラスターもよい。

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左:今日のよくできた子たち。右端のもので5cmです。
右:見とれるほど透き通っています。

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左:透明感だけなら販売できるレベル。

右:結晶質石灰岩。これがもっと高温の影響を受けると不純物が取り除かれ,真っ白な大理石になります。九州では傾山の東山麓の大白谷という集落周辺で採集できます。ちなみに「大理」というのは中国の有名産出地名からきています。

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左:これは・・・灰鉄ザクロ石かな。緑色をした正方形状のものがくっついています。
右:これは斧石。薄紫色はなんとも新鮮です。

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左:そして今日一番の収穫だった水晶クラスター。

右:そこそこ太く,頭の欠損も少なく,透明度もそこそこある。過去最高のクラスターです。いや~あそこはまだまだ可能性を秘めているので,今後も足しげく通いましょう。ここなら透明で大きいポイントが絶対に出る気がします。

という感じの一日でした。

今日は天気も良く,山を歩き回れ,無事に下山でき感謝です。来週は東京マラソンなので,再来週にまた再訪するとしましょう。

★というわけで次回は,東京マラソンをお送りします。治ったと思ったシンスプリントの痛みが,練度が上がるにつれて再発と鎮静化を繰り返している状態なので,自己ベスト更新は望めませんが,せっかくの大会なので,いつも通り写真をたくさん撮って思い出深い大会になれば・・・と思っています。

そして,実は翌日こそ,心から楽しみにしているメインイベントがあるんです。このためにわざわざ東京まで行くようなものです・・・と思っていましたが,なんと月曜が休館日であることが判明。こうなれば土曜の便を始発に変更。羽田から速攻で移動して9:40に入園券売り場に着くと仮定。動物園に問い合わせたところ,その時間に並ぶと土曜なので1~1.5時間は並ぶだろうとのこと。それから観覧チケット交換所の長蛇の列に並んでもおそらく当日の観覧は不可能(休日は11:00位には終了になるようです)・・・という結論に達し,今回は断腸の思いで断念。ううう・・・シャンシャン。

今回は有効期限のない入園券(現地でしか買えないそうです)だけを入手し,3月末に再び会いに行きます。入園券があれば,直で観覧チケット交換所に行けるので,次こそは早朝から並んで必ずあの愛くるしいシャンシャンに会いたいと思います。中国へ返還される前の,一番かわいい時期に見ておかないと一生後悔すると思い,次こそは万難を排して,3月末に再び東京です!!…という訳で3月末の大山雪壁登山は,あっさりとシャンシャン必見ツアーに変更になりました。シャンシャンに会うことは,何よりも優先するのです!!!

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鉱物採集 in 鹿川

さて今回も大崩山系での鉱物採集をお送りします。

冬山を堪能しながら採集して歩き回る計画です。

ではどうぞ。

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左:林道脇のペグマタイト。大崩花崗岩の下部に見られる縦型のもの。

右:宇土内大滝。遠目からは上部までしっかり繋がっている。45mでWI4+程度。氷の付き方にもよりますが,中部のハング帯が難しい。

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左:前回よりさらに積雪がある林道。
右:ちょっとしたペグマタイト。

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左:電気石の針状結晶。
右:そして露岩のペグマタイトをのぞき込むと・・・

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左:うん?長石の一部に青みがかかっている。これってもしかして・・・

右:やっぱりそうだ。月長石!!え~こんなところで月長石が出るなんて文献にもなく聞いたこともない。でもこの感じは間違いなく月長石。いや~最高のひと時。ちなみに月長石は英語でムーンストーン,6月の誕生石でもあります。鹿川,恐るべし・・・。

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左:上部岩壁には大きなペグマタイトが水平方向にあり,そこの石英中に電気石がびっしりとついている。

右:尾根上まで上がり込む。辺りをうろうろしていると・・・。

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左:怪しい穴を発見。中に潜り込みます。

右:ビンゴ!間違いない,ここが鹿川鉱山跡だな。久留米の日本石英が石英を採集していた坑道でしょう。

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左:ここは下部の花崗岩と上部の四万十帯の接触部で,花崗岩の天井部にこんな石英のペグマタイトがほぼ平行に走っている。

右:ひとしきりうろついたら下山。

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左:林道に降りる頃には雪も止み,晴れ間がでてきた。

右:今日,うろついた辺りを見上げる。月長石に鹿川鉱山跡。これだけの収穫があれば満足です。

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左:そして翌日,日之影に移動して,林道を詰めていく。

右:林道の終点には高千穂珪石鉱山跡があり,雪をホジホジすると真っ白な長石と石英出現。ここで間違いない。文献によるとここも花崗岩のペグマタイトで,東西140mの間に3つの坑口を掘って長石や石英を採掘していたらしい。1972年にいったん休山後,1996年に再開されたがわずか一年で閉鉱したとある。今日,ホジったのはおおらく一番西の坑口と思われるので,次回は,東の坑口を探してみることにしよう。

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左:林道脇の花崗岩に上ってペグマタイトを発見。しばらく散策。

右:この辺りには押ヶ八重鉱山があり,緑色の灰鉄ザクロ石はここのが特に有名らしいので,ここも次回,さらに詳しく調べてみましょう。

という感じでした。

いや~改めてこの山域の面白さを発掘した感じです。登山,岩登り,沢登り,トレラン,そして鉱物採集・・・と自然は実に奥深いですね。自分の一生ごときでは突き詰めることなど到底できませんが,生きている限り,行ける先までは行きつきたいと考えています。

★次回も鉱物採集をお送りします。

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鉱物採集 in 鹿川

さて今回は予定通り,山歩きをお送りします。

地質図とにらめっこして,水晶が採集できそうな場所を探索します。

ではどうぞ。

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左:大崩の宇土内登山口に車を止めて歩き出します。対岸の岩壁。雨の時などは水が流れ大滝となります。

右:天気は晴れ。こんな日の雪山は最高です。

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左:ゆきがたっぷり積もった林道を行く。今日は走らなくていいので,とても楽。
右:路肩にはこんな氷柱も。

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左:花崗岩帯の上に出ると,地形が急変する。
右:適当なところから右上の尾根を目指す。

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左:ひと登りで尾根筋。高度は1330m程。

右:南方を見ると,中景に地蔵岳の西尾根,遠景に国見山~ダキ山の尾根が見える。

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左:東方には大崩山も見えた。この辺りの地質は標高1,300m辺りを境に下部が花崗岩,上部が四万十層になっており,その境界やや下部に水晶ができるペグマタイトが散見されます。

★ペグマタイト…花崗岩中に形成される長石,雲母,水晶などが巨晶になって生成される巨晶花崗岩のこと。また,それらがある場所のこと。晶洞と言ってもいいかもしれません。マグマが冷える過程で構成物の冷え方に差ができ,冷えにくいものは一か所に集まり空洞のようになります。そこに各種鉱物が生成されるわけです。例えば,エメラルド,ガーネット,アクアマリンなどの鉱物もここで生成されます。

右:見っけ。煙水晶の晶洞。小粒ですが揃っています。

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左:付近をホジホジしていると,ガマを発見。さらに掘り進めると煙水晶が出てきました。実はガマを見つけたのは今回が初めてで,「これがガマか~」と感動しました。

右:アイスクライミングができそうな滝。今冬の冷え込みは良いですね。

という感じでした。

今までは沢登りや岩登りの対象としか見ていなかった鹿川界隈ですが,ここは地質的にも素晴らしいところだと再認識した次第です。しばらくは鹿川通いをして,鉱物採集にいそしみたいと思っています。岩や沢で培ったクライミング技術や懸垂下降技術も活用できるので,面白い活動になりそうです。

★という訳で次回も鹿川での新規開拓採集をお送りします。


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