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九州の溯渓

主に九州の溯渓記録を集めたものです。 良かったら覗いていって下さい。

市房山系 【 そごう(鍋床)谷:左俣 】

梅雨も明けうだるような暑さの中,涼を求めて沢へ。
2003年以来,5年振りとなるそごう谷:左俣。

秀渓揃いの市房東面の沢の中でも,
1,2を争う谷だと思います。

今回はここを遡行して二つ岩に上がり込み,熊本県側に下山して,
湯山峠を経由して再び宮崎県側に戻ってくるというコースを走りました。

地図で見ると二つ岩を中心にして半円を描く形で周遊することになります。
さて,そこで見て感じたものは・・・。

《データ》
●水平距離:3,574m ●高度差:1,261m ●遡行:5時間15分 ●下山:5時間05分 
●地域:市房山系   ●1:25000図:市房山・石堂山・日向大河内・古屋敷 
●地質:黒雲母ホルンフェルス・砂岩頁岩互層・花崗閃緑岩 
●備考:そごう谷は他にも右俣・中俣あり。右俣には35mと70m大滝があるが上部は変化に乏しく味気なさが残る。中俣は左俣を凌ぐ逸材。10m以上の滝が13本ほどあり最大は35mのもの。源流域の草地はまるで極楽浄土を思わせる佇まい。一見の価値大いにあり。 
●人数:単独

左:大藪堰堤から一つ瀬川に降り立ち,下流に100mも下ると右岸から出会うのが,そごう谷。市房山系の谷の出合いは,こんな感じでショボイのが多い。まるで奥の壮大さを包み隠しているかのよう。
右:ここは中央の岩場をクライム。水の飛沫がちょうどよい。
入渓口       15m二条滝
左:いきなり登場の大滝。相変わらず凄い迫力。巻きルートは2つ。右の岩場混じりの樹林コースと左の樹林帯コース。上部に行き着いても,どちらも谷底まで落ちる危険性あり。用心用心。
右:大滝を越えるとひとまずはホッと一息。
50m大滝       50m大滝上
左:水は増水気味。いろいろな表情を見せてくれる。
右:これは覚えていた,テーブル岩。久しぶり!
水の流れ       二俣下のテーブル岩

ここで二俣となります。
右俣と左俣・中俣に分かれ,今回は左俣を目指す。

左:ほどなく現れる垂直の大滝。60mはある。あいかわらずの壮大さだ。
右:その滝の落口にて。先には虚空の空間がポッカリと広がる。
60m直瀑       60m直瀑の落口
左:やっぱりあったスズメバチの巣。これから9月にかけては要注意。といっても彼らの邪魔をしないようにすれば刺されることは,まずない。気づかずに近づいたら最初に斥候バチが"カチッ,カチッ"と音を出しながら威嚇してくるので,その時に離れればOK。ボーッとしていてそれを聞き逃すと,黄色いハチ空軍に襲来されることになる。自然のルールを知ることが危険回避につながる。
右:中俣を右に見送りすぐに現れる滝。これも見物だ。
スズメバチの巣       45m段滝
左:赤色の岩盤に白色の水流がひときわ映える。
右:地質が花崗岩にかわった所に現れる三段の大滝。天空から落ちてくるその様はまさに絶品!
25m三段スラブ滝       50m三段スラブ滝
左:屋久島っぽい渓相が,上部は続く。まあ,同じ花崗岩だし,当然といえば当然。
右:水のカーテン。足下には常に水流がある。
25m斜スラブ滝       水の躍動
左:ここはまさに天国。急峻な下部を溯ってきて初めてたどり着く別天地。この地に身を置く幸せを,感じてしまう。
右:ヤブコギなしで詰め上がる直前。
源流域の渓相       詰め直前
左:久しぶりの二つ岩山頂。たぶん4年振りくらいだが,つい先日もいたような,そんな感覚が残る。
右:夏の一枚。青・緑・白,夏を彩る色彩のコラボ。
二つ岩から市房ダム方面       二つ岩頂
左:熊本県側に下る。ここを下るのは11年振り。ほとんど記憶なし。・・・。
右:登山道から先もさらに下る。もちろん走って下る。
下山道       舗装道を走る
左:一通り下りきると今度は湯山峠への登り。高度差約300mの登りは堪える。
右:7kgの荷物を背負って走っているので,ゆっくりでも楽ではないけど,こんな景色を見ながらのランは町では決してできないし,疲れがたとえ一瞬でも癒される。
湯山峠       渓流沿いの道を走る

とまあ,遡行+ランで約10時間20分,27.28kmの長い長い一日でした。

本来なら二つ岩から下ったあと,市房山に登りなおして槇之口に下って大藪まで走って戻るコースを予定していましたが,前日の睡眠が3時間で出発が遅れたので,コースを変更しました。

また次の機会にトライしてみようと思います。今度は境谷の二つ岩谷あたりを登って,ランへと繋げて行ければと思います。

今回もケガなく無事に終えることができ,また,湯楽里での入浴と夕食が最高だったことにも感謝です。ありがとう!!
















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沢(九州) | コメント:9 | トラックバック:0 |

西内谷:右俣

さて今回はさらにグレードアップして,
【西内谷:右俣 日帰り遡行】に行ってきました。

コースはチッソ~西内谷右俣~京丈山~平家山~国見岳~内大臣林道~チッソ
のロングコースです。天気は上々,どうなることやら・・・

《データ》
●水平距離:6,725m ●水平距離:963m ●遡行:6時間22分 ●下山:7時間48分 
●地域:京丈山東面 ●1:25000図:国見岳・緑川 ●地質:泥岩・砂岩・石灰岩・チャート・粘板岩
●備考:西内谷も他同様,かなり荒れている。かつての美しさは消失。右岸の林道や上部まで旧軌道跡が残っているので,エスケープは容易 ●人数:単独

左:内大臣林道は,入口から5.23kmの所にあるチッソ取水堤まで車で入れる。ここからは約20分,2kmの林道歩き。西内谷に架かる橋から様子を伺う。かなりの荒れようだ。
右:通常なら上部取水堤から下はチョロチョロとしか水流はないのだが,この日はゴウゴウと流れていた。今回で4回目だが,これは初めてのことだった。
入渓橋       取水堤下の8m滝

左:下部名物の20m段滝。左の岩場を登るのがノーマルルート。今回は岩裏に回り込んで登ってみる。ほぼ垂直の木登りで突破。
右:右俣に入り出てくるゴルジュ内の滝の一つ。ここは左の岩稜を登る。上部の良さを感じるためにも,ここのゴルジュは突破したい。
20m段滝       ゴルジュ内の5m滝

左:ゴルジュを抜けた後に振り返る。朝の斜光が良い感じ。
右:林道が横切る地点,西内谷第3号橋にて。下山のランの事を考え荷は最小限。
光射す渓       今日の装備

左:林道上部はこんな感じで延々と続く。
右:下部のゴルジュを突破した後にこれがあると,より幸せを感じる事ができる。
木漏れ日の渓       たおやかな渓

左:ちょっとしたアクセント。気持ちが非常に落ち着く。
右:これもアクセント。真っ赤なチャートはよく目立つ。
小滝       チャートの赤岩

左:倒木にビッシリと張り付いていたキノコ。今年は降雨が多かったので,条件は良い。
右:山頂は間近。
ヒラタケ       源流域

左:遡行終了。何とか午前中に上がることができ予定通り。さて,ここからが後半戦。山岳トレランだ。

平家山めざし,東進していく。ワナバ谷分岐からしばらくは順調だったか,その先の1421mピークのある尾根に迷い込み,ガサガサと藻掻く。テープを見つけホッとして走り出すも何を勘違いしたのか,京丈山方面へ戻っていることに気づき,唖然。仕方ないので,目丸山からの下山ルートに変更。これで2時間30分,5,49kmのロス。いくらスズタケ藪がひどいにせよ,逆走していたとは・・・反省。

右:気を取り直し,柏川林道を行く。車は入れず,林道はうっすらと地衣類が覆い良い感じになっていた。
京丈山頂       柏川林道上部

左:目丸山へ登り,青石登山道を下り,グルっと周遊する形で,チッソまで戻ることに。最短ルートは1228mの前馬子ピーク手前のコルから右下へ小沢を高度差60m下り右尾根に乗り,さらに100m下ると西内林道の終点に出るルート。だがトレーニングを兼ねているので自分に負荷をかける。
右:最新グッズ。森の中や雨雲下でもきちんとルートをトレースしてくれる頼もしい相棒。このお陰で先ほどの道迷いの件もナゾが解けた。
目丸山の青石登山道       今日の伴侶

左:後半は車道や林道を走るので山中で迷うことはなくなった。が,距離があるのでじっくり走る。急がずとも確実に行けば,必ずゴールできる!という希望を胸に走る,走る,そして走る。
右:今日の格好。
ネムノキ       今日のスタイル


日も暮れ暗くなる一歩手前,ようやくチッソに止めてある愛車にたどり着きました。
距離を見ると27.54km。よく走りました。西内谷と合わせ約34km,忍耐トレーニングとなりました。

西内谷:右俣は2002年に1泊2日で遡行しましたが,残念ながらあの時の美しかった渓は
そこには在りませんでした。散在する流倒木,溜まった土砂,抉られた両岸など
見るも無惨な姿になっていました。ただ上流域は何とかあの頃の面影を見ることはできたので,それが唯一の救いでしょうか。

益々ハードになっていくトレーニングですが,楽しみながら,無理せずに
取り組んでいこうと思います。





沢(九州) | コメント:5 | トラックバック:0 |

五ヶ瀬川上部遡行

長かった梅雨もようやく終わりに近づき,夏の空の登場。
前回の上の小屋から約1ヶ月,今日は五ヶ瀬川上部。

下部+中部は2006年秋に遡行済みだったので,
今回は残りの上部のみ。地図上924m二俣からカシバル峠先の
林道出合いまでを遡行。

そして下山はお決まりのランニング。
沢の魅力以外にも,今ではいかに長く下山時にランニングできるか,
を基準に沢を選んでいる。下山が長い沢を選んで遡行しているようなものだ。
沢で疲れた足腰にむち打ち走らせる,これって・・・。

《データ》
●水平距離:2,400m ●高度差:401m ●遡行:2時間24分 ●下山:43分 ●地域:向坂山東面 ●1:25000図:国見岳・胡摩山 ●地質:砂岩・泥岩・石灰岩 ●備考:林道が併走しているので脱出は容易。渓相も穏やかでまったり遡行向き ●人数:単独

左:林道から急降下すること約130m,924m二俣に降り立つ。この水の音や湿っぽい雰囲気,やっぱ夏は沢だね!
右:まずは足慣らしから。まだ自然とリズムが合っていないので,どことなくぎこちない。
924m二俣       出だしの渓相

左:増水しているので,水の踊る様に迫力が伴う。
右:ふと空を見上げると,もう夏空の様相。沢の本格シーズン到来!
水の躍動       夏の青空

左:いや~,いいねこの感じ。ここは避暑天国だ。
右:小振りだが良いアクセントになっている。
光射す開豁な渓       二段滝

左:光がつくる白黒の対比。
右:場所によっては樹林の中を水が流れる。この頃には自然とリズムが一つになっているので,まったく違和感なく遡行ができている。克服するのでもなく,利用するのでもない,自然との調和。
4m滝       森の中の流れ

左:五ヶ瀬川一番の滝を登っている最中。水流の左をシャワークライム。頭から水を浴びて火照った体を一気に冷ます。
右:林道にて。しばしの休息。足下はフェルトの沢靴,膝下はスパッツでガード。沢の定番装備。五ヶ瀬川のように砂岩・泥岩など堆積岩主体の渓ではフェルト,花崗岩・安山岩など火成岩主体の渓ではステルス,という具合に使い分けています。
15mくの字滝中段にて       休憩中の足

左:帰りはここを走り下ります。荷が重いが,良いトレーニング。車まで約5.5kmのお気軽ランでした。
右:密集して咲くことが名の由来となったアジサイ。日本は酸性土壌が一般的なので,色的には青色が一般的。石灰岩地ではアルカリ性により桃色となる。土壌の変化により色が変化することから「七変化」とも呼ばれる。平安の昔から日本人に馴染みの深い花でもある。
白岩林道       アジサイ


とまあ,今日は久々の沢に英気を養うことができ感謝です。
やっぱり沢はいい~。細胞の隅々から蘇生する感じ。
もう沢なしでは生きられなくなっています。

溯渓+ランニング,このスタイルでまだ見ぬ沢に,これからも足を運びたいと思います。
今日も一日ありがとう!
沢(九州) | コメント:7 | トラックバック:0 |

南阿蘇外輪山縦走

いよいよやってきました,6/29(日),南阿蘇外輪山縦走の日。

シェルパ主催のイベントで,俵山峠~清栄山までの約38kmを
一日で縦走しよう!という企画です。

基本は歩きですが,走ることを目的に初参加してきました。
果たして結果はいかに?

左:朝の5:00集合。参加者の熱気に包まれおり,こちらのテンションも上昇。5:35出発!
右:展望台を過ぎると急登が始まる。先頭は走って登っていった。恐るべし・・・。
俵山峠での出発式       出だしの急登

左:雨と横風の中を走っていく。護王峠~本谷越の区間。この頃にはグループが形成される。
右:本谷越からは本格的な雨風で,駒返峠まではひたすら耐えて走った感じ。写真は撮れませんでした。
ガスの中の縦走       清水峠の電波塔

左:第二チェックポイントの清水峠からは雨は上がり,曇り気味の空に。気分が上がってくる。順位を訪ねるとと先頭の2人はすでに高森峠付近を走っているらしい。なんという速さだ。時間にして1時間20分ほどの差だという。私たちは2位集団で,この時点で7人。
右:ようやく見えてきた高森峠の目印。あそこまで行けばゴールはもう間近だ。
南阿蘇の眺め       高森峠の電波塔

左:最後の清栄山の登りで,前の人たちと再会。お疲れ様です~。
右:そして清栄山山頂へ。南阿蘇のパノラマが広がる。達成感と感動の瞬間。
一緒に走ってきたランナーの人たちと       清栄山の山頂からの絶景


そして,ゴール!やりました。8時間09分。
ゴール!


風雨とぬかるみの中,ケガなく完走することができ,まずは何よりでした。

このようなイベントには初参加でしたが,予想以上に充実していました。

ほぼ同じペースで走る人たちとの併走や他レースの話,体験談などの会話,
全てが新鮮で,予想より出場して感じることが多かったように思います。

自分がやってきたことの確認や位置づけもおぼろげながらわかり,
これもまた大きな収穫の一つでした。

コンディションは決して良くはなかったですが,雨が降ったので,
水分補給が少なく済んだのは大きな助けとなりました。

道中,迷いやすい箇所に下げられた→印やチェックポイントでの
エイドなど,シェルパのスタッフの準備は大変だったことだと
思います。ありがとうございました。

さらなる向上を求めて,またトレーニングに励む良い動機付けが
できました。来年も参加することを目標に,これからも頑張りたいと
思います。

今は感謝の気持ちで一杯です。




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