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九州の溯渓

主に九州の溯渓記録を集めたものです。 良かったら覗いていって下さい。

走納 in 阿蘇北外輪山

さて,今日は2009年の走納。
思いついたその日から,ずーっと頭に宿っていたコースを走行。

山と同じで,いったん宿ったら成否に関係なく,行動しない限り先へは進めない。
先に進むためにも,荒天の中,今年を振りながら返り走る。

コースは,南阿蘇温泉~赤水~二重ノ峠~瀬田裏原野(外輪山上)~立野~南阿蘇温泉。
立野までの道が確定すれば,来年の壮大なプランが実現可能となる。

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左:ここからスタート。ここの湯(硫酸塩泉)は何十とある阿蘇界隈の温泉でも指折りです。泉質は上質で血管拡張作用が強いので保温効果絶大。翌日の朝までポカポカ。寒い時には必ずここを利用します。

右:国道57号を北上し,ミルクロード入口の信号から左折。この頃から暴風雪になる。こんな日に走るなんて?だが,冬のアルパインクライミングからみればこうでなくっちゃ!って感じ。荒れれば荒れるほどに,心の熾火は燃え盛る。

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左:二重ノ峠までの登り。坂道も自分のペースと走り方がわかれば,楽に登っていける。
右:来し方を振り返る。小さな一歩がやがては大きな前進に。少しずつでも進めば必ず着く。

【マニア向け】 ~ 二重ノ峠(ふたえのとうげ) ~

 今回出てくる峠です。旧豊後街道が通っており,参勤交代の時世には大津~阿蘇谷を結ぶ交通の要衝だった峠です。その名の由来は,阿蘇大明神(健磐龍命)がかつて阿蘇が湖だった頃,排水しようとしてこの峠を蹴破ってみたそうな。ところが堅固&二重になっていたため蹴破れずに断念。次は現在の立野付近を蹴ってみた。すると外輪壁は轟音を立てて崩れ落ち,一気に排水され,阿蘇の開拓が始まったということです。こうしてその時の命の偉業(失敗?)が峠名に残っているという訳です。
 
 ちなみにここ以外にも,命が外輪壁を蹴破った際に,勢い余ってひっくり返り,「たてんのう~」と言ったことから「立野」,蹴破った際の土砂が飛び散ってできたのが,平野部にポツンと小高い小山山や神園山だとも言われています。また湖の主であったナマズ(命の使い)が流され着いた場所は,現在の嘉島町鯰(なまず)。その大きさを測ったら六荷(ろっか)あったので,六嘉という地名も残っています。また阿蘇谷の乙姫という地名は,ナマズが助けた姫君の名だそうです。
 
 このような蹴破り伝説は,何も阿蘇に限ったことではなく,日本では他に,長野県安曇地方の諏訪大明神,甲斐の鰍沢の蹴裂神社,福岡県の那珂川の神功皇后による裂田溝(さくたのうなで)など日本各地に残っています。いずれのケースにしろ,当時の人々は自分たちに開墾&耕作法を伝授してくれた人々を,畏敬の念を込めて,神話として語り継いだのかもしれません。またそれらに基づく地名が,今現在も使用されているところに,「単なる神話だ」と一笑に付すことができない奥深さを感じてしまいます。

閑話休題。

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左:峠から風車を目指して走る。幸いにも峠から作業道が伸びており,ヤブ漕ぎなし。しかし今日は風が強い。風と対峙すると呼吸ができないので,風速20mは越えている。風に向かって体を前に傾けると少し傾いたまま静止するほどだ。

右:作業道終点からヤブ漕ぎ開始。赤テープを辿り尾根伝いに進む。風車の上方,標高750m~三角点882.6m手前までの約1kmがヤブ状態。走れないが歩くには十分。瀬田裏原野の上端を走る舗装道に出れば,あとはそこを走れる。

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左:初めて見る瀬田裏原野からの熊本方面のパノラマビュー。絶景かな。
右:少し走るとスタート地点の温泉から上がってくる道と合流。中央火口丘群のこのアングルも新鮮。

源流小川       PC310033.jpg
左:さらに舗装道を走り,地形図上で立野への破線がついている所から左折。この道が明瞭なら舗装道をずっと下まで下って遠回りせずとも,ダイレクトに立野に降りることができる。

右:人一人分ほどの狭くて急な道を辿る。予想通り,道は図上の破線とはずれており,赤テープを辿りながら下っていく。とにかく赤テープをしっかりと辿ることがポイント。ヘアピンカーブが,カーブにはもちろん,直線の途中にもあったりして,ルーファンが難しい。2回ほど違う道に入り込んでしまう。「ここを下るのは絶対に日があるうちだな。」

PC310034.jpg       熊本県最高峰,国見岳山頂
左:下りの途中から立野を見下ろす。もう少し。

右:そして集落内を抜けていくとここに出ます。というかここに出るように走る。お弁当のヒライの信号。よし,これで一周つながった。

後は温泉まで坂道を走って3km。またもや暴風雪の中,帰着。
17,36km / 3時間26分の半日ランでした。

いや~今年ももう終わりと思うとその速さに驚くばかりです。

トレランや沢など,自然には今年も大いに楽しませてもらいました。
こうして今,ブログを書いている自分がいることに感謝です。
来年もまた思い出が残せるように,歩んでいけたらと思います。

またこのブログを覗きにきて下さる方々にも感謝です。
皆様にとって来年が良き一年であることを祈念致します。

お暇な時にまた遊びに来て下さい。
来年も,誰も行かないような沢やトレランで真面目に遊び,
さらにマニア道に励んでいく所存です。

どこのルートであっても合言葉は,
「トラ トラ トラ」にしたいものです。

それでは良いお年を!

                                インヤン


★次回は,「2010年 初スキー in 女鹿平」をお送りします。




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トレイルラン in 南阿蘇外輪山

また走ってきました。
タイトルはトレランですが,
今回は来月の指宿菜の花マラソンに向けた
刺激入れの意味合いが強いです。

コースは俵山峠-(外輪山上)-駒返峠-(ロード)-俵山峠。距離は32,21km。
最後にわざわざ峠まで高度差241m,距離3,800mの登りを入れて,
きついところに追いうちをかけます。←PC上では簡単だが,現場では悶絶・・・。

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左:今日も素晴らしい~阿蘇。冬ならではの快晴。
右:日陰には高い霜柱が。今朝は相当に冷え込んだのだろう。

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左:通称:第三の坂にて。何度走ってもここは最高のフィールドだと実感。九重までバッチリ。

右:ゆく先を俯瞰。ここから本谷越まで3,600mの間で累積高度402m。10個くらいのコブを上り下りしていく。これが脚に結構くる。

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左:左奥まで登れば本谷越。今日は珍しく一・二の峰から俵山に縦走してくるパーティに出会う。
右:グリーンロードまで快適に走っていく。

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左:地蔵峠先の大矢岳からのグリーンピア(中央奥)。駒返峠からあそこに降りてくる。
右:先日の雪がところどころ残る。走るのには支障なし。

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左:そして駒返峠。今までとは違い,平地・下りは脱力,登りをなるべく走るようにして,息を切らさないよう,心拍数を安定させて走ったら,ベストのタイムが出た。やっぱり,長距離では緩急ペースよりイーブンペースの方が結果的にタイムは縮まるのかな。ちなみにここは,南郷谷と山都町の浜町とを結ぶ,最重要往還路で,かつては番所が置かれていた。付近にある年季の入った杉が往時を偲ばせてくれる。

右:峠からはグリーンピアに向けて下っていく。杉木立に陰影をつける光芒。

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左:ここまで来ると五岳はこんなアングルになる。

右:向かい風の中,ロードを走ると最後の登りを迎える。ものの1時間で急速に雲が広がり肌寒くなってくる。右上奥の風車がある所が俵山峠。あそこまで,写真を撮るとき以外は決して止まらずに走り続けた。


今回もそれなりの収穫があった一日でした。
今日もすべてに感謝!


★次回は広島の女鹿平までスキーに行ってきます。
今年最後のスキー(シーズン初)。


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トレイルラン in 外輪山 【黒岩峠-959mコブ】 

今年も残すところあと僅か・・・。
来年の計画のために,今日は距離測定。

コースは,黒岩峠-959.2m三角点の往復。10km。
午後からの気楽なトレラン。

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左:まずは黒岩峠からスタート。タイヤを履き替えてきたが,残雪なし。
右:出だしの清栄山までの上りが,心肺を刺激。数歩でも走れる所は走る癖づけ。
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左:清栄山頂からのパノラマビュー。いつ見てもいい眺めだな~。阿蘇最高。
右:これから先を俯瞰。どこまで道はついているのやら…。中央奥の白建物は高森ゴルフ場のホテル。あそこまで行けるんかいな。
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左:国民休暇村から伸びている舗装路に出る。根子岳が徐々に近づいてくる。
右:ナメコ!今年は飽きるほどに見たので感動は薄い。もう少し早ければ…。

道は休暇村から登ってくるこの峠まではしっかりとしていて,これから先のゴルフ場までは不明瞭。ここを走るとなると,それなりに伐開の必要あり。まあ,次回,ここからゴルフ場までの道を確認してみよう。今日はここまでとし,踵を返す。

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左:帰途。らくだ山から見る清栄山(右奥)。
右:清栄山から南郷谷の俯瞰。絶景。

そして黒岩峠着。午後からちょこっと走っただけの新規トレランコースの開拓でした。

最近は徐々に坂の走り方がわかりだし,アップダウンを止まることなく,ほんとゆっくりですが走れるようになり,走るのがさらに面白くなりだしています。やっぱり私の場合,トレッドミルより屋外。

今日も一日に感謝。

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                               今日の斜陽



★次回もトレランですが,場所は未定です。

 
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トレーニング 【 30km走 】

指宿菜の花マラソン,いよいよ来月です。

昨年は訳あってフラワーパークの26km地点で途中収容(DNFって言うんですかね)だったので,今年は何としてでも相棒と完走したいところです。

しかし,仕事の関係上,スタートは12:00(正式には9:00)くらいになりそうなので,どんけつからの出走となります(先頭はすでにゴール後)。前夜は睡眠がほとんど取れない状態で臨むので,途中でへばらないようにはしたいですね。まったくの最後尾からどうなるんでしょうか。

その指宿に備え,先日は小雪の舞う中,週一で行っている30km走をしてきました。

山麓の温泉から平野に20km下り,同じ温泉まで10km登り返すというM的コースどりです。

基本,5"00/kmペース走ですが,この日は前半の下りで飛ばしすぎてしまい,
後半の登りの途中からはペースダウン。もはや脚がいうことをきかない状態でのジョグ。
脚のバネも尽きてしまい,膝や関節が痛み出します。
「これがよくある前半飛ばしすぎ後半失速型か…」,初体験でした。

やはり設定ペースを間違えると「あとで脚に来る」ことがよ~くわかりました。
ランナーズ・ハイになってもしっかり抑えて走らないといけないんですね,後半のために。
頭ではわかっていても,ついつい,「これくらいなら上げてもいいど」ってなったんですよね。
自分の適性ペースを見つけることと,それを上げていくトレーニングが必要。


マラソンの奥深さにちょっとだけ触れた,そんな一日でした。


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2009沢納 & トレラン

仕事が非常に忙しかった先週。ようやく一段落して,一息。
今回は,2009沢納とトレランです。

コースは,
沢:久連子大橋~久連子川支流:山犬切峠沢
トレラン:山犬切峠~七辺巡~石楠越~広域車道~久連子大橋

まずは沢から。

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左:919m二俣までは右岸に,砂防堤建設道路がありそれを1,370m辿る。急な坂でも走る。ここが二俣。
右:左に入るとすぐに5m滝。結局,これが,今回の最大の滝となる。
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左:おっ,めーっけ。シイタケ。写真だけ。
右:枯林に松の木が映える。
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左:水の流れがあってこその沢。今年も楽しく溯渓ができて感謝。「しかし由布川は強烈だったな。」
右:最後の詰め。石灰岩地帯の急登。走りもそうだが傾斜を殺して登る。
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左:今日はパーフェクト・ブルー。北風が強いが,素晴らしい青空。感謝。

右:そして山犬切峠(久連子越)へ。昨秋の距離計測以来かな。来年は,二本杉峠を起点に,時計回りで~京丈山~国見岳~白鳥山~水上越~上福根山~茶臼山~大金峰~と18時間くらいで走る予定。67kmくらいなので,ハセツネの準備にもってこい。

ここからトレラン。南山犬切のピークから先は未踏の区間。どんな尾根筋なのか楽しみ!

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左:うほっ。ナメコやん。それもこんなに・・・。来年はもう少し早く来よう。
右:左手には球磨の名峰:市房山。
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左:晩秋の山道を走るのは,何物にもかえがたい。楽しみながら適度に走る。

右:そして石楠越(しゃくなんごし)へ。ここは100m手前。ここまで適度なアップダウンが連続し,刺激のあるトレランだった。山犬切峠から4,180m,1時間。斜度15度程度の坂を走れるようになったので,以前より,1時間の走行距離が伸びている。
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左:石楠越から5分で広域車道。そこからは久連子大橋まで6,660mのロード。万感の思いで走る。久連子川を挟んで対岸には,福寿草で有名な岩宇土山(左),石楠花で有名な上福根山(右奥)が見える。

右:稜線奥の凹んでいる箇所が,山犬切峠。

初めて走る稜線は素晴らしく,キノコもたくさんありそうでした。
来年はキノコの時期にでも。


★次回は,阿蘇外輪山の清栄山~大戸ノ口~箱石峠~坂ノ上までの距離計測です。


沢(九州) | コメント:2 | トラックバック:0 |

トレイルラン in 北向山 【 阿蘇外輪山 】

今回は,立野から北向山(きたむきやま)への登路を見つけるために,出かけてきました。

PC070006.jpg       俵山から俯瞰するルート
左:白川の上流を眺める。

右:北向山の北西尾根から派生する枝尾根を登っていく。結構な急登。内股でハムストリングスと大臀筋を意識し,省エネで登り続ける。

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左:かつての往還路。南郷谷と大津を結ぶ古の道。俵山峠の車道も立野の国道57号もない頃は,さかんに歩かれたのだろうか。両側の堀切が昔を偲ばせる。

右:北西尾根からこんな感じで登っていく。

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左:そして何年振りか忘れたほどの北向山。立野の温泉から1時間15分,2.06km。これで良い登路が確保できた。

右:ここからは外輪山上をゆく。最高のトレラン…といいたい所だが,昨日の30kmペース走の疲労が残っており,スピードを控え,ゆっくり走る。今日はアクティブレスト(積極休養)も兼ねている。右奥は俵山。

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左:尾根際をゆっくり下っていくと俵山峠。峠走で,いつもきつい課題を与えてくれる場所だ。今日は南郷谷の景色が素晴らしい!
右:峠からロードを途中まで下り,左の小道に入る。そこはかつての往還路の一部。前述の,堀切の場所に繋がっている。

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左:往還路はこんな感じで山腹に付けられている。軽トラの轍の跡もあり,申し分ない道。堀切手前で右下に下る道をとり,白川へ向けて下降を開始する。

右:いくつもの分岐を過ぎ,線路に降り立つ。そして白川を渡る。飛び石伝いに対岸へ。

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左:畦道から車道へ上がり,最後は2.5kmほどのジョグ。車なら通り過ぎるだけの景色をゆっくり堪能する。
右:帰着。右上のピークが北向山。写真の左端の尾根を,今日は登ったことになる。

というわけで,今日は12.5km,2時間50分ほどの活動でした。
アクティブレストにしては走りすぎたかな。

今日は,将来の目標に向かっての大きな一歩となり,満足&感謝。
阿蘇の大きな可能性を感じた一日となりました。


★次回は,今年の沢納で久連子川の上部,山犬切越沢の遡行予定です。



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