FC2ブログ

九州の溯渓

主に九州の溯渓記録を集めたものです。 良かったら覗いていって下さい。

オ谷② 【八代市泉村樽水】

今日はオ谷。

先日の思いを遂げるため,今日は完全遡行。

P5240006.jpg       P5300013.jpg
左:前回,増水時の様子。
右:今回,平水時の様子。水量次第で渓相はガラっと変わってしまう。

P5300019.jpg       P5300023.jpg
左:石灰岩ゴルジュ内。
右:抜けた所からゴルジュを見下ろす。

P5300025.jpg       P5300034.jpg
左:オ谷大滝18m直段滝。名を受けるにふさわしい美滝。
右:ちょうど日が射し込んできた。飛沫が見事。

P5300036.jpg       P5300040.jpg
左:この谷の水流は躍動感満点。
右:14m二段飛出滝。これは下段9m。

P5300043.jpg       P5300057.jpg
左:白糸を引く美しい水流。21m三段滝を滝頭から見下ろす。
右:11m二条直滝。端正。

P5300060.jpg       P5300063.jpg
左:4m斜スダレ滝。この谷屈指の優雅さ。お見事!
右:11m直スダレ滝。

P5300072.jpg       P5300074.jpg
左:15m二段源流滝。石灰岩を穿って流れる最後の大滝。これがオ谷で最後の滝となる。
右:尾根上は予想通り切り分けあり。これを辿り林道へ出る。

とまあ,今回,無事に思いを遂げることができました。

しかし,このオ谷は,この界隈で登攀系No.1の谷でした。
10m以上の滝が全部で10本あり,出だしのゴルジュに始まり,
最後まで急傾斜の連続で,一気に尾根に突き上げる谷でした。
滝の形状も様々で,最後まで遡行者を飽きさせない渓相でした。

また,登れる滝が多く,暑い日にはたっぷりとシャワーを浴びることもできます。
ただ唯一残念なのは,人工物をよく目にすることです。

小粒ながらも久々にしびれる名渓との出会いに感激。


★次も天気次第ですが,沢の予定です。


スポンサーサイト



沢(九州) | コメント:5 | トラックバック:0 |

オ谷 【八代市泉村樽水】

今回は「オ谷」の遡行です。

名前は,昔の人に軽くあしらわれた感じですが,
渓相はどうかな。

どこも大雨増水なので本流・支流系はパスし,枝沢系に。
日頃は何でもないような所でも雨後は豹変。凄い大滝が出現したりします。
(立山のハンノキ滝みたいに)

午後から晴れ間が出るという予報を信じて,昼前から遅めの入渓。

P5240004.jpg       P5240006.jpg
左:増水の川辺川。普段の清流は見る影もない。
右:オ谷入口。

P5240009.jpg       P5240011.jpg
左:出だしのゴルジュ関門の2m滝。平水ならば突破できるが,今日は無理そう。大人しく巻く。
右:10mくらいの滝。今日は豪快。

と,ここからが核心でしたが,天気は一向に回復せず,気持ちは乗らず,で今日はここまで。
無理やり上まで抜けても,今日の状態では十分に楽しめないと思ったので,途中の作業道で切り上げ。帰りは下ってきた尾根筋の登山道ではなく,斜面にジグザグにつけられた作業道を取る。

P5240017.jpg       P5240018.jpg
左:逞しい木の根。生きることの現実を見せつけられる思いです。

右:路肩の地層。上下の白い砂岩層に,黒い頁岩層がサンドイッチのように挟まれたもの。九州山地ではごく普通に見られる地層です。砂岩は砂,頁岩は泥岩の変成岩で泥からなりますので,ここら辺が元々は海底で,それが隆起したことを知らせてくれます。また,ここでは一部石灰岩の貫入も見られます。

長い登りの林道も写真を撮ったり,地層をチェックしたり,走ったりと変化をつけて登ると,アッという間でした。オ谷は次回にとっておきたいと思います。

天気や心理的に「乗らない」状態で遡行しても,その谷がノルマのようになり,軽くなってしまうんですよね。その谷と共感し合えないというか何というか・・・。

私的には,谷にはそこ独自のリズムがあると思っています。そのリズムに上手に合わせていかないと,必ず何かしらのトラブルが起こることが多いんですよね。

遡行とは,一見すると,自分の力で滝や斜面を登ったり巻いたりしているようですが,実は,その谷の持つリズムに同化しながら,調和を乱すことなく登らせてもらっているんだなと感じるし,常に「谷の声」と「心の声」を聞きながら遡行したいと思う今日この頃です。

常に決断を迫られ,その積み重ねで上へと辿りつける遡行は,ある意味,普段の生活の濃縮版とも言えそうです。


★次回は,もちろんオ谷の続きです。
もう宿っていますので,生まないと先へは行けません。

沢(九州) | コメント:4 | トラックバック:0 |

川内川右俣:仲滝谷 【宮崎県諸塚村】

さて今年三本目となる,川内(かわうち)川。

未知なる谷に眠る秘瀑を求め,遡行してきました。

P5160009.jpg       P5160010.jpg
左:今日は快晴。モチベーション120%。
右:水流の創り出す動きは,見ていて飽きない。まるで焚き火のよう。

P5160012.jpg       P5160017.jpg
左:思わず見とれてしまう。
右:出だしの渓相はこんな感じ。

P5160023.jpg       P5160025.jpg
左:またもこの時期がやってきた。ヒメレンゲの花。この花を見かける頃,山は色めきだち,遡行シーズンを迎える。この時期ならではの沢の華。ちなみに花言葉は,「私の心は燃えている」。まさに今の心境そのもの。燃えすぎると火傷するので,水シャワーを浴びつつ遡行しましょうか。

右:開けた場所は清清しい。周囲の植林がいただけないが,仕方ないか。ここは諸塚,面積当たりの林道密度は日本一。

連結画像-38,39,40       連結画像-45,46,47
左:そして!いよいよ登場。今日の目玉,「ゴロウソウ(五郎荘)の滝」!素晴らしい!名を冠するに相応しい滝だ。二段構成で,特に下段のスダレが優雅。

右:横からの眺め。

P5160049.jpg       P5160050.jpg
左:滝頭と青空。
右:奇妙なカラーリング。

この後,滝下と滝上から,それぞれ複数回,レーザー測距をしました。平均値は,上段7m,下段21m。なので,これは28mの二段滝ということになります。高さは平凡ですが,滝の構成が抜群!これは名瀑。

P5160059.jpg       P5160060.jpg
左:21m斜滝。こんなのも見つけました。右のスラブを登りますが,コケ付き砂岩で微妙なクライム。Ⅳ級。

右:再びヒメレンゲ。乾燥にも強く,岩場でも育つことのできる逞しい花なんです。

P5160061.jpg       P5160063.jpg
左:13mトユ。これも見事。規模は小さいですが,白い糸をひくような水流が絶妙。
右:詰めの激急斜面。傾斜角45~55度。足元ズルズル,四つんばいで登ります。

P5160066.jpg       P5160070.jpg
左:猛烈なヤブを抜けると黒岳山頂。ここは広々として,気持ちいい。初登頂。
右:下りは,横尾峠方面の林道を使う。

P5160075.jpg       P5160076.jpg
左:作業道から見上げる黒岳(左奥)。急激にそり立っているのがわかる。黒岳は三畳~ジュラ紀(1億5000万年前頃)の石灰岩などからなり,川内川は白亜紀後期(8000万年前頃)の砂岩・頁岩などからなるので,長年の侵食や断層により,黒岳が残ったのだろう。

右:植林のショット。周囲の山々は植林だらけ。実は今,ケガで走れない(右足の足底筋膜炎)ので,全て歩きで下山。歩いて下るのは実に3年ぶり。歩くのがこんなに楽だとは・・・。息は切れないし,汗はかかないし。時間は倍近くかかりましたが,楽しめた楽々下山でした。

P5160082.jpg       P5160087.jpg
左:日の名残。今日も感謝です。
右:星と三日月。すぐそばにあり,位置が絶妙でした。

とまあ,目的の秘瀑と対面でき,充実の遡行になりました。
ここにはもう一つ,幻の滝と言われている「カンザブロウの滝」というのもありますので,
それはまた後日ということで。


★次も沢ですが,行き先は未定です。


沢(九州) | コメント:5 | トラックバック:0 |

屋久島溯渓 番外編:白谷川 【 林道終点~白谷雲水峡 】

さて,今日は白谷川の日帰り遡行。

ホスト役は,2007年に安房川遡行中にすれ違い,
その後,ブログを通して知り合いになった屋久島遡行人ことIさん。

今回,お言葉に甘え連れて行ってもらいました。
雲ひとつない絶好の日和。たっぷり楽しみたい!

P5030052.jpg       連結画像-55,56
左:林道終点から入る。まずは踏み後を羽神(はがみ)の滝まで。

右:羽神の滝60m(推定)。爽快な景色。これで水量豊富なら観光名所になるのかな。岩壁をスーッと流れる様は女性的。「登るなら人工で右のラインかな・・・」なんて台詞が自然に出てくるのは,沢屋ならでは。思わずにやけてしまう。沢屋の思いつくことは,どこでも一緒なんですね。

P5030060.jpg       P5030062.jpg
左:さあ,ここからが本流本命。いきますよ~。といきなり泳ぎ。覚悟はしていたとはいえ,冷た~い!ウェット着てても身にしみる冷たさ!!

右:大隈半島の沢のよう。花崗岩が織りなす渓谷美は,やはり素晴らしい。

P5030068.jpg       P5030072.jpg
左:最初の核心,ジャンプ。しかし,ここは水勢が強く,北面にあるせいか岩が滑りやすい。過去にはここで流された人もあるようだ。すぐ下が10m程の斜滝なので,確保でいく。

右:二番目の核心。ゴルジュ。こんなのが出てくると「うほー!」となってくる。ワクワク,ワクワク。

P5030081.jpg       P5030082.jpg
左:中流域はこのようなゴーロ。案外このような場所でのルーファンは大切。力量が問われる。★ルーファン・・・ルートファインディングのこと。歩く(登る)ルートを探すこと。

右:高千穂ゴルジュ(仮称)内をいくIさんとSさん。ゴルジュを果敢に泳破。

P5030086.jpg       P5030091.jpg
左:ゴルジュ奥の15m滝。これは写真でもよく出てくる。もちろん直登,はサケでも無理なので,ヒトは左手の岩場をIさんリードでいく。水流とコケのあるいやらしい岩場だったが,余裕でリード(Ⅳ級)。さすがはIさん,見事なリードでした。

右:夕方でもまだ水に浸かっての遡行が続く。もういい加減水には入りたくない。お腹一杯,って感じ。

P5030094.jpg       P5030098.jpg
左:最後から2番目の階段状7m滝。水線を登る。最後まで水づくし。このあたりはさすが屋久島。「水の島」です。

右:フィナーレは雲水峡の橋。ようやく終了。遊びながらだったので,9時間ほどかかる。でも「えっ?9時間も遡行してたの?」と思うくらいアッと言う間でした。

これも沢の要素をふんだんに織り込み,終始遡行をリードして頂いたIさんのおかげです。
また,Sさんとも初対面とは思えないくらいよく喋りながら登りました。
我ながらあんなに喋ったのは初めてかも?です。

島外からくる場合,どうしても大きい沢に目がいくので,このような近場の,日帰り遡行はとても貴重でした。

今日は貴重な一日をありがとうございました!
来年もよろしくお願いします。


★次は,宮崎の諸塚村(もろつかそん)にある,秘瀑を遡行します。未知の谷に潜む巨瀑です。ワクワク。



沢(屋久島) | コメント:4 | トラックバック:0 |

黒味川:メンガクボ沢③ 【メンガクボ入口~湯泊歩道~湯泊】

さて最終日の第三弾。

メンガクボの平流を詰めて下山の日。
最後まで気を抜くことなく歩いていこう!。

連結画像-227,228       P5010234.jpg
左:メンガクボ入口。昨夜はここで寝泊り。さすがに1,425mの標高では冷え込みも厳しく,朝の5時に起きると気温3,7℃。吐く息が真っ白という真冬状態。私は睡眠重視派なのでダウンの上下を着込んで,シュラフカバーに包まっていたのでツェルトでも快眠。しかし,乾いて暖かい足を濡れた靴下に入れ込む,あの最初の瞬間は,いつでも勇気が必要。

右:写真を撮るために,朝日が登るのを待って出発。今日も素晴らしい天気のようだ。

P5010237.jpg       P5010247.jpg
左:いいね~,この流れ。パッシャ,パッシャ,と水をはねる音だけが響く。

右:明鏡止水。桃源郷。美しさとは裏腹に水温はかなり低く,水につけている足部が,冷たさを通り越して痺れてきた。

P5010249.jpg       P5010251.jpg
左:本当に素晴らしい源流部。去りがたい!!
右:ここに家を建てたい!

P5010254.jpg       P5010259.jpg
左:メンガクボではこのような流れが1km近く蛇行している。

右:まだまだ続く清流。流れているのだけれども無音。かつて秋田の赤水沢を下った時にも,同じ状況だったな~。そこは「天国の遊歩道」と呼ばれる完璧な舗装路ナメが2.5kmくらい続く場所で,ここと同じように水の音がしなかった。あそこもまた忘れえぬナメの一つ。デジャビュ。

P5010265.jpg       P5010269.jpg
左:次第に源頭へ近づく。ヤブの張り出しも増えてきた。
右:そして尾根上の湯泊(ゆどまり)歩道へ。ほとんどヤブ漕ぎなしで上がりこむ。

ここは湯泊歩道1574mピークの南のコル。これからは山道を歩くだけなので気は楽。怪我しないように南進していく。まだまだ遠い道のりが待っている。

P5010273.jpg       P5010278.jpg
左:歩道の様子。一応ピンクテープがあるが,人がほとんど入っていない状態。靴跡,折枝などの痕跡が全く見当たらない。途中では歩道が壊れている箇所や,木橋が地面ごと崩壊している箇所もあった。

右:黒味川を鳥瞰。ちょうど七五沢の源頭付近から。かなり奥まで伐採が入っているのがよくわかる。

P5010281.jpg       P5010283.jpg
左:奥岳を望む。永田岳(左)と黒味岳(右)。今年のGWは天気に恵まれすぎている。
右:ミノの小屋跡の平地。烏帽子岳は左,湯泊は右へ。

P5010287.jpg       P5010288.jpg
左:時には木の洞(うろ)を潜ったりする。
右:樹幹からは七五岳が屹立する。

P5010291.jpg       P5010295.jpg
左:高度を下げると植生も変化する。南国らしく照葉樹が多くなってくる。
右:そしてやっと林道へ・・・。

P5010296.jpg       P5010297.jpg
左:湯泊歩道の入口。ここから林道を10km近く下るとおしまいだが,先は長いし,ちょうど一番気温が上がる時間帯なので,あせらず。

右:七五岳を見上げる。

P5010299.jpg       P5010305.jpg
左:破沙岳(はさだけ)と林道。
右:海が見えるポイントもある。今度は山から海へ下る。これも屋久島の醍醐味。

P5010313.jpg       P5010321.jpg
左:湯川の大滝群。ここもいつかは溯渓しないとな~。
右:そしてとうとう麓の集落,湯泊着。

P5010332.jpg       P5010333.jpg
左:バスで栗生(くりお)まで行きデポ品回収。入渓地点を懐かしく見る。黒味川溯渓完了。

右:今宵の宿:ペンションハロー。尾之間にある宿で,毎年ここにお世話になっています。食事はもちろんのこと,かゆい所に手が届くサービスと心地よさが気に入っています。先月は伊藤英明(海猿の人)さんもプライベートで宿泊したようで,サインと写真がありました。

下山後は,まず風呂→ベッドで横たわって感触を味わう→夕食のビール,という流れですが,このなんでもないような行動の一つ一つに,最高の幸せを感じてしまいます。日頃,毎日しているようなことなんですがね~。
 
きっと「幸せ」って,それに「なる」ものではなくて,それに「気づく」かどうかなんですよね。

そういう意味では,溯渓は,未知との遭遇に感動するの外観と同時に,既知の有難さに気づく内観もできるという精神的活動でもあると思っています。

また,ソロで溯渓をする場合,「もし足を滑らせて捻ったら,一人でどうするの?」とよく聞かれます。「足を滑らせ捻ることを考えるより,どうしたら足を滑らせないか,捻らないかを常に考えて足を出します。そのためには自分の今の身体状況,そこに生えている樹木の識別,地面の土からそこの岩質の判断,岩があればその表面の色や光沢具合の視認,靴底との相性,など様々な要素を判断しながら,上へ登っていきます。」なので,否が応でも慎重にならざるを得ません。慎重とは余裕をたっぷり残して行動することでもあります。

なんかまとまりに欠けた拙文になってしまいました。
まあ,今回の沢でやはりトレランより沢の方が面白いと改めて感じました。
「看板に偽りあり」にならないためにも,今年は沢へガンガン出撃したいと思います。

今年は,「2010 The 5 Hards」と名づけた課題を設定しました。

①武平谷水線下降
②由布川峡谷上部
③大幡川下部ゴルジュ突破
④藤河内ゴルジュの完全水線突破
⑤本城川支流:ヒラタケ沢溯渓

という具合です。既に手をつけている(いた)のもありますが,
完遂したいと思っています。

おって紹介できればと思います。

最後までお付き合い頂き,ありがとうございました!

沢(屋久島) | コメント:3 | トラックバック:0 |

黒味川:メンガクボ沢② 【林道栗生線終点~メンガクボ入口】

さて第二弾。黒味川核心部。
天気は快晴で言うことなし。

さっ,行ってみよう!

P4300100.jpg       P4300106.jpg
左:ケヅメ入口の黒味の滝10m。ここは左岸巻き(右巻き)。上流で沢に下りるが詰まりそうなので,右岸(左手)をずっと巻いていく。

右:巻きは尾根上をいく。左手には先日,溯ってきた箇所と海が見える。海を感じながらのヤブ漕ぎもいいもんです。

P4300107.jpg       P4300115.jpg
左:サクラツツジ。日当たりの良いところにある。この時期の花。花言葉は「自制心」。
右:軌道跡。尾根のコルを切って上流へ延びている。

P4300118.jpg       P4300128.jpg
左:ケヅメ終了点。なんだこれは?もう笑うしかないって感じのゴルジュ。凄まじい。
右:尾根を刳り貫いてあるトンネル。

P4300133.jpg       連結画像-136,137,138
左:どこかで見たことのある滝。ここだったのか~と疑問解消。スッキリ。トンネルを抜けた先にある。以前あったであろう橋桁は既に落ちている。ここは周囲を岩盤に囲まれており,左手の2.5mの垂壁を5.5のクライムで越える。荷物があると体が壁から剥がされそうで怖い。

右:ゴルジュ後に訪れる平和な渓相。昨年の小楊子右俣も似たような感じだったのを思い出す。

P4300146.jpg       P4300151.jpg
左:中流域の様子。どんどん先へ進んでいけるポイント。
右:アクセントの滝。

P4300153.jpg       P4300155.jpg
左:水の視線から。
右:水の透明度は相変わらず。ここに魚がいたらな~と思うのは,私だけではないはず。

P4300162.jpg       P4300171.jpg
左:越えられそうで越えられない配置。
右:水の躍動の瞬間。

連結画像-174,175       P4300181.jpg
左:モチヤマ谷との二俣下にある8m飛出滝。非常に印象的。
右:モチヤマ谷に懸かる15m滝。ここから左俣に入る。

P4300184.jpg       P4300185.jpg
左:あった~!噂のショベルカー。もう何十年もこのままのようです。
右:これは聞いていない急傾斜部。7m±の滝が3つくらい連続。右岸(左手)を巻く。

P4300192.jpg       P4300198.jpg
左:林道が横切る。これは黒味林道の支線。橋は七五橋。こんな奥地まで伐採が及んでいるのか。

右:林道から上は急傾斜でグングン高度を上げていく。このペースなら夕刻までにはメンガクボに着けるだろう。

P4300205.jpg       P4300207.jpg
左:ヒカゲツツジ。花言葉は「節制」。
右:岩上のコケ。青さが瑞々しい。

P4300208.jpg       P4300210.jpg
左:この辺のヤブ。これは正面突破。恥ずかしながら今回,ようやく屋久島のヤブの漕ぎ方が本当の意味でわかったような気がする。地形全体をよく観察し,そこにある樹木の枝の張り方の癖や,流(風倒)木,巨石の配置を先々まで見通した上で漕ぐと,最も効果的なヤブ漕ぎができるように感じる。身体はヤブの中にありながら,その自分を上から鳥瞰しながら漕ぐ感じ。それと決して息を切らしたりしないこと。

右:急傾斜もいよいよ終わりそうだ。日も傾いてきた。

P4300214.jpg       P4300216.jpg
左:再びヒカゲツツジ。沢沿いの岩場など,日陰であっても排水の良い所に咲き,沢を照らすような感じからサワテラシの別名がある。

右:ここか~!メンガクボ入口。さっきまでの急傾斜と流(風倒)木のジャングルがウソのような地形。ここから受ける印象は言葉を遥かに越え,それらを奪い,ダイレクトに身体に飛び込んできて心底の琴線を刺激する。沢筋を下流から辿った末に行き着く精神の源流。黒味川でのこれまでのあらゆる体験はここで一つに収束されてゆく。

P4300224.jpg
夜は再びこれ。自然のリズムの中での原始回帰。日常生活に比べ,環境的に不便要素が多いにも関わらず,得ることのできる心の平穏と,高い満足感。「生きてて良かった~」と思える貴重な瞬間。これがあるから,沢にはまるんだな~。

未分類 | コメント:0 | トラックバック:0 |

黒味川:メンガクボ沢① 【河口~林道栗生線終点】

予定通り,黒味川メンガクボ沢を無事に溯ってきました。

それを三回に分けてお送りしたいと思います。
①訪島~入渓 ②核心 ③上流の詰め という具合です。

今回は三回連続シリーズでお楽しみ下さい!

今回はまず,①訪島~入渓編です。

P4290001.jpg       P4290011.jpg
左:いつもの鹿児島南埠頭。今回は少し遅れて家を出たので,高速を飛ばしまくりかろうじて間に合う。

右:「進行方向右手に見えますのは,薩摩富士で有名な標高924mの開聞岳でございます」。このアナウンスも毎回同じ。菜の花マラソンが懐かしい。

P4290017.jpg       P4290031.jpg
左:そして2時間後,屋久島上陸。いつものように宮之浦へ。
右:お次はバスで島の反対側の栗生(くりお)まで。ここに来るのは久しぶり。2004年の小楊子左俣以来かな?

連結画像-34,35       P4290041.jpg
左:小楊子川(左)と黒味川(右)の合流点。ここから溯渓が始まる。林道を使い下部をカットし時間短縮をする手段もあるが,沢はなるべく河口から始めたい。屋久島ではそれが可能なので。

右:期待に胸とザックが膨らみ,いよいよ溯渓スタート!今年一本目。

P4290047.jpg       P4290050.jpg
左:栗生のシンボル,甲ヶ峰。少しずつ体のリズムを沢に慣らしていく。この時点ではまだ雑念が多いので,体全体のバランスが調和されていない。血液が頭の方に集まり,バランスが不安定なのだろう。

右:下部は概してこんな感じで続いていく。雑念がなくなって無になってくると一挙手一投足が実にスムーズに運べるようになる。頭から手足の末端へ,血流が回るようになるからかな?

P4290061.jpg       P4290068.jpg
左:屋久島らしい水面。レイリー散乱による発色。
右:少しずつ,でも確実に上へ歩んでいく。振り返ると甲ヶ峰が遠くになっている。

連結画像-74,75       P4290077.jpg
左:栗生歩道上を黒味林道が横切る地点に上がる沢との二俣(本流は右)。今日もあと少し。
右:振り返ると海が見える。これも屋久島ならでは。

P4290081.jpg       P4290087.jpg
左:これがおそらくケヅメ入口の10m滝。ここが今日の目標地点。この突破は明日の楽しみに。早速,ビバーグ地を探しウロウロする。

右:左岸に林道があり,終点手前の水が取れるところが今日の塒。荷物を解放し,木々を集め,夕食の準備に取り掛かる。初日はサバ節と三岳(みたけ)で入山祝。明日の核心に備えて英気を養う。

P4290092.jpg
そしてお決まりの焚火。焚火ってなんだか落ち着くんですよね。脳の奥底にある昔の記憶が甦るのかな?

という訳で初日は移動&溯渓で半日で終了。
明日が核心のケヅメの巻きとメンガクボまで行けるか?です。

今後も順次アップしていきます。


沢(屋久島) | コメント:2 | トラックバック:0 |
| HOME |