FC2ブログ

九州の溯渓

主に九州の溯渓記録を集めたものです。 良かったら覗いていって下さい。

魚帰川右岸支流3 in 熊本県

さて今回は雨天の隙間をついて,予定通り遡行してきました。
行き先は,魚帰(うおがえり)川右岸支流3。熊本県人吉市水上村にある沢です。

魚帰川は球磨川の支流の一つで,球磨川との出合いから遡行対象になる右岸支流が1~4まであります。今回はその3番目,地形図上で「帰」の文字が印字してある沢に入ってきました。

雨で増水していることを期待しながらの遡行です。
ではどうぞ。

P6230002.jpg       P6230003.jpg
左:まずは川へ降り立つ。腹の底に響く,増水の重低音が辺りに響き渡る。
右:右岸支流2にあった15m直瀑。上にまだありそうな雰囲気。ここも遡行候補。

P6230006.jpg       連結画像-10,11,12       
左:図上で滝記号がある「魚帰の滝」60m視界の範囲で20m。上にさらに40m斜滝が続く。今日は増水しているので迫力満点!たまりません。

右:巻き途中から滝の全容を見下ろす。左の写真の右上の黒岩壁は,一番左下の部分になります。



P6230015.jpg       P6230018.jpg     
左:魚帰の滝上はゴルジュ。増水していると判断することが多くなるので面白くなる。
右:ゴルジュ上は砂防堤があり河原となっている。そこに左岸支流3が出合う。乗っけはミニゴルジュ帯。

P6230019.jpg       P6230023.jpg     
左:4m二条滝。
右:緑と白のコントラストが映える。

P6230025.jpg       P6230026.jpg   
左:850m二俣。右を取る。
右:白い水流の曲線が美しい。増水のおかげ。

P6230027.jpg       P6230032.jpg
左:普段ならチョロであろう源流域でも水流は活気付いている。
右:県境の不土野(ふどの)峠を経由して,車道を50分,9.5kmのランで帰着。今日はこの後仕事というのがつらい。

とまあ,今回も無事に生還でき感謝。やっぱり沢は増水していると迫力が増すので面白い!また次の休みも沢に行けることを期待しよう。

付記:市房方面に行く時に走るフルーティーロード。ここでは動物がよく車に轢かれており,今回もタヌキとネコの死骸を発見。路上に無残な姿で晒されている死はあんまりなので,毎回埋葬することにしています。動物とはいえ,彼らなりに必死に生きてきたはずで,その最期がああいう無残なものであって欲しくはないと思っています。

・・・以前,夜間,車に轢かれて死んだ2匹のタヌキを埋葬しました。1匹は既に死んでいてその傍にもう一匹別のタヌキが佇んでいたのを対向車線から目撃しました。引き返そうと走っているとトラックとすれ違いました。「まずい」と思いつつ,引き返しましたが時既に遅し・・・傍にいたタヌキも轢かれ即死していました。ライトに照らされる死体,そこから立ちのぼっている湯気,そして,むせび立つ死の匂い・・・

生の喜びの謳歌と,死の悲しみの受容。人の社会では,ともすれば生の方に偏り,死を見つめることを敬遠するような風潮もありますが,偏重することなく,死の方もしっかりと見据え体感することで,生きていることへの感謝や,人生を無駄にはできない,今日,今という時を精一杯生きる,ことの大切さを実感できると信じています。

★次も沢です。行き先は,今回と同じ地域の「平谷川」です。花崗岩の谷に期待が高まります。

スポンサーサイト



沢(九州) | コメント:2 | トラックバック:0 |

柏葉谷 in 宮崎

さて2週間ぶりの沢は,「柏葉谷」。
宮崎県の椎葉村と美郷町の境を流れる谷です。

最近は暑さが厳しくなってきているので,沢のクーリングをずっと思い描きながら過ごしていました。どんな沢なのか,ワクワクしながら向かいます。

ではどうぞ。

P6160001.jpg       P6160004.jpg
左:小丸川との出合い。梅雨の晴れ間は,すっかり夏空模様。

右:少し歩くと早速ゴルジュのお出まし。剪断泥質岩が作り出す陰鬱さはある意味不気味でもあり,最高でもある。狭窄感,蛇行具合,井戸底のような閉塞感・・・。

P6160006.jpg       P6160007.jpg
左:ゴルジュ中にある15m斜滝。
右:左の斜滝の上にある10m直瀑。う~ん,このゴルジュは登り応えと見応え十分。

P6160012.jpg       P6160014.jpg
左:ゴルジュ終盤。先には光が燦燦と降り注いでいる。
右:さっきまでの陰鬱さはどこへやら,ここは光が降り注ぐ平流帯。リラックスできる。

P6160015.jpg       P6160018.jpg
左:右岸から流れ込む支流の8m二段スダレ滝。優雅で美しい。昨年の夏に遡行した岩手の葛根田川の大ベコ沢との出合いにも似たような滝がかかっていたな~。

右:水流の一瞬。

P6160022.jpg       P6160030.jpg
左:いや~素晴らしきかな平流。ゴルジュの後だけにいっそう印象深い。

右:美しい水の色。短波長の赤は吸収され,長波長の青や緑は反射する。水中の藻などの不純物がないほど青色に近づき,あるほど緑色に見える。

P6160034.jpg       P6160036.jpg
左:再びゴルジュ。6mトユ直滝。
右:4m滝。

P6160038.jpg       P6160040.jpg
左:ゴルジュ出口にある10m斜滝。

右:ゴルジュ後には開豁とした河原が展開。ここは変化に富んでいていい!せっかくなので,水流が聞こえる場所でお昼ね。水流の独特のゆらぎを聞いていると自然と眠りに落ちていく・・・この「落ちる」感覚は何ともいえず心地よい。寝ようと意識せずとも自然に眠りに誘われ,落ちていく。そして目覚めもスッキリ。私が思うに,沢にはそこ独特の「ゆらぎ」があり,それに自分を上手に同化させれば,すべて上手くいくと感じています。沢の「ゆらぎ」と自分の「ゆらぎ」が一致した時には,余計な力がどこにも入っておらず,ほぼ反射的に手足が動くようになります。そしてそれらの行動は,意識して振り返った時でも,まったく無駄のない理想的なものであることがしばしばです。

P6160043.jpg       P6160047.jpg
左:河原の先には二俣があり,植林されていなさそうな右俣へ入る。出合いはこの10m滝。
右:少し登るとミニゴルジュ。10m三段滝は一気にシャワーで抜ける。頭から水をかぶり爽快。夏はこれ!

P6160050.jpg       P6160053.jpg
左:再び二俣。ここも右俣を取る。ここにも10m滝がかかる。まったく気が抜けない。
右:傾斜はどんどん急になり,こんな斜滝も数多く出現。この15m滝はシャワー突破。

P6160055.jpg       P6160057.jpg
左:この10mもシャワー突破。
右:稜線100m下でようやく源流的に落ち着く。水はまだ枯れない。

P6160058.jpg       P6160059.jpg
左:コケの間を滴る源流の雫。
右:そして詰めは急斜面の植林帯。

尾根筋の藪は薄く,歩くのには十分。ここから尾根筋を北西へ下り,栂尾林道へ出て,栂尾~阿切(あせり)を経由してラン10kmで締めくくる。

P6160064.jpg       P6160067.jpg
左:栂尾集落と小丸川上流を眺める。山村的風景。

右:帰途,熊本の馬見原にて。昼が終わり,夜になるまでの時間帯。この50分程の時間帯が一日の中で一番好きな時間帯です。

という感じでした。最後の詰めまで気を抜けず,充実した遡行になりました。

谷筋に迫る植林や,谷沿いにある,村と町の境界杭やピンクテープには閉口しますが,谷の造りは上流の大藪谷や下流の月出谷を凌ぐ逸材です。新たな出会いと無事の生還に,今日も感謝です。


★次は日曜の晴れ間を狙って,水上村の魚帰川の右岸支流を遡行予定。
沢(九州) | コメント:6 | トラックバック:0 |

次回予定

先週は悪天でどこにも行けず,ピアノの練習ばかりでしたので更新なしです。

次回の休みは天気が良さそうなので,沢に行きます。

「柏葉谷」・・・小丸川流域の沢で,三方岳に突き上げる大藪谷(遡行済)と今年の3月に遡行した「月出谷」の間にある沢です。地層的に乱層部があるので,何かあると思っています。早速準備に入り,今週の仕事の忙しさを乗り切ろうと思っています。

・・・の予定でしたが,予報が変わり雨雨雨・・・。
残念ながら沢はお預けです。
日記 | コメント:0 | トラックバック:0 |
| HOME |