FC2ブログ

九州の溯渓

主に九州の溯渓記録を集めたものです。 良かったら覗いていって下さい。

荒淵谷:右俣 in 椎葉

さて今回は予定通り,椎葉の荒淵谷右俣を遡行してきました。

この谷の名称はてっきり「あらふち」谷と思っていたのですが,地元の人によると「あるおち」谷らしいです。橋名にもそう記載されていました。やはり地元の人からの情報は貴重ですね。

出発が遅れたのでコース短縮しようかとも思いましたが,一度決めたらやり抜かないと,後で悔いが残りそうなので,スピードを上げて一気に笹の峠まで詰めて,走って下山する予定通りのコースにする。

ではどうぞ。

P5250001b.jpg       P5250002b.jpg
左:耳川と荒淵谷との合流点。ここからスタート。沢の神様,今日もよろしくお願いします。
右:このクラスの,水線距離が5kmを越える沢になると水量が多い。出だしの動作は邪念が多いのでぎこちない。

P5250003b.jpg       P5250007b.jpg
左:2~4mの滝でも釜付だと巻くしかないケースが多い。
右:こんな平流もありメリハリが効いている。

P5250008b.jpg       P5250015b.jpg
左:大釜付の5m滝。水は,流れているのではなく,吐き出されている。豪快。
右:きれいな水質。地質は砂岩主体で頁岩が混じっている。

P5250018b.jpg       P5250022b.jpg
左:小滝でも迫力あり。
右:日が射すと水中が煌めく。

P5250024b.jpg       P5250028b.jpg
左:この谷ではこのタイプの滝が多く出てくる。
右:一粒一粒がみずみずしい気泡。

P5250035b.jpg       P5250038b.jpg
左:規模の大きい平流。東北の沢にでもいるかのよう。この頃になると思考は止まり,置く場所を考えなくても手足はほぼ自動的に動く。

右:この谷最大の核心部,620m~670m区間のゴルジュ帯。まずはこの6m滝から。

P5250042b.jpg       P5250050b.jpg
左:ゴルジュ帯の出口にある見た目7m滝。実はこの上に見えない3m滝があり,その上で流れは左に折れて8m斜滝となっているので,これは18m逆くの字斜滝となる。ここは右手の岩壁上を100mの大巻き。うほ~いいね~!

右:ゴルジュ帯を抜けると,さっきのがうそみたいな平流。この変化の激しさは素晴らしい。少しでもここにいたいので昼寝をしていく。

P5250055b.jpg       P5250062b.jpg
左:上流はゴーロの谷となり,淡々と登るので気を紛らすために鳥の鳴き声に聞き耳を立てる。ビッ,ビッ,と鳴いて水面上を行ったり来たり飛んでいるのはカワガラス,近くの渓畔林でピィ‐チピルピルと,長めに不規則に鳴いているのはミソサザイ。渓のコーラス隊です。

右:源流域は荒れてしまっている。地元の人の話だと10年程前の大雨で大崩れしてしまったようで,それ以前は見事な自然林が広がっていたそうです。崖上の林層を見ると,十分納得がいく。この斜度なら国見岳周辺のヒガエリ,マタロク谷のような渓相だったに違いない・・・と思いを馳せる。一度は見ておきたかったな~。

※10年程前の大雨とはおそらく2005年の台風14号による大水のことと思われます。この時は椎葉村で大規模な土砂崩れが発生したり,北隣の高千穂町では五ヶ瀬川の氾濫により鉄道の鉄橋が崩落して,結果的に高千穂鉄道を廃止に追いやったことでも知られています。

P5250065b.jpg       P5250068b.jpg
左:山頂部には素晴らしい疎林が広がる。
右:かつて松尾と神門(みかど)を結んだ神門往還路が登山道として利用されている。

P5250066b.jpg       P5250073b.jpg
左:初ピーク。笹の峠。峠なのに山頂という珍しいケース。
右:下りは最初トレラン,後半ロードで約10km走れば帰着。

という感じで日暮れ前には戻って来れました。予想に反して,スムーズな遡行でした。今日も一日を無事に過ごせたことに感謝。

やっぱり長物の沢は,長時間沢に入っていられるので,爽快です。

★次回も沢の予定です。遡行場所は椎葉の合戦原開拓から馬口岳へ伸びている沢です。名称はわからないので現地で確認したいと思います。上流に良さそうな森がありそうなので,期待しています。
スポンサーサイト
沢(九州) | コメント:2 | トラックバック:0 |

俵山トレラン

今回は休みと天気の回復が一致せず沢は見送り。
俵山で走ってきました。

ではどうぞ。

P5190002b.jpg       P5190003b.jpg
左:萌里からスタート。出だしは尾根筋をゆく。
右:ぐんぐん高度を上げていく。

P5190007b.jpg       P5190010b.jpg
左:今朝の雨はどこへやら,午後からは日差しがまぶしい天気になる。時間を気にしすぎると自由な走りができないので,時間は気にすぜに,心を軽くして走るようにする。

右:植林帯もスッキリしていて気持ち良い。

P5190014b.jpg       P5190015b.jpg
左:山頂部。麓から高度差で約800m登ってくる。
右:下山開始。山麓を見下ろす。なかなかの高度感。

P5190018b.jpg       P5190019b.jpg
左:谷コースは急な痩せ尾根を下るので眺めは良い。
右:下の展望岩。尾根上に岩が露出している個所。

P5190023b.jpg       P5190024b.jpg
左:沢に降りるとまず8m滝。右手をクライムダウン。
右:続いて6m滝。水が得られるので夏場にはありがたい。

P5190032b.jpg       P5190034b.jpg
左:沢を下りきるとパッと牧野に出てくる。この解放感は素晴らしい。
右:来し方を振り返る。中央奥に見える三角形上の尾根を下ってきた。

とこんな感じの午後のトレランでした。今日下った「谷コース」は地形の変化が面白く,山頂部の草原帯,植林帯,岩交じりの痩せ尾根,沢筋,山麓の牧野と目まぐるしく景観が変化するコースです。夏場や通常のコースに飽きた向きには刺激的なコースとなると思います。

★次回こそは「荒淵谷右俣」をお送りします。新規の長物です。たっぷり沢に浸かって,たっぷりと走る。

トレイルラン | コメント:0 | トラックバック:0 |

畑中川 in 高千穂

さて今回は畑中川を遡行してきました。

場所は,宮崎の高千穂の土呂久畑中集落を流れる川で,土呂久川の右岸支流です。地形図上で滝マークがあるのと,祖母傾大崩周遊(UTSKO)160kmで,少しコース変更を考えているので,その道の調査も兼ねての遡行となります。

ではどうぞ。

P5110072b       P5110075b
左:畑中集落から畑中川を眺める(中央の谷筋)。住民に滝の存在を尋ねると「滝はほとんどなく,せいぜい数m程度」とう返事が返ってくる。もしかして誤記かなとも思いつつ,入渓。

右:天気は上々。

P5110074b       P5110077b
左:出だしはこんな感じ。屋久島の同程度の沢と比べると,圧倒的に水が少ない。

右:地図上で滝マークのある個所には何もなく,「やっぱり地元の人の言う通りだったか・・・」と意気消沈し始めた頃,これが目に飛び込んでくる。9m滝。

P5110079b       P5110080b
左:続いてこの10m三段滝。
右:さらに12m滝。大滝ではないにしろ,この程度の滝が見られただけでも良かったと思える。

P5110085b       P5110088b
左:最後は6m滝。これをもって滝場は終了。
右:あとは源流的なところを詰め上がる。

P5110090b       P5110092b
左:林道からは快適な歩行となる。
右:東面に二つ岳を視認。本谷山南尾根の一角を占める。この尾根は走りごたえがあり長大です。

P5110095b       P5110099b
左:土呂久集落を見下ろす。

右:そして土呂久橋より少し下にある,地図記載の破線を辿る。ちょうど小屋のある裏手から川へ下ると昔の軌道の橋桁を発見。すぐにヤブ道も見つけ,思ったより楽に辿ることができる。助かった~,これでUTSKOは土呂久橋~尾平トンネル~登尾~追越~煤市~高橋のコースではなく,土呂久橋~土呂久~天岩戸~湾洞(わんず)越~高橋と,天岩戸神社や,西郷軍の敗走路を逆行する歴史的コースに変更が可能になった。

P5110103b       P5110105b
左:ツツジも今が満開。空に向かって咲き誇っています。
右:クヌギ林を抜けるこんな道もある。こういう場所は走っていて最高です。

という感じでした。半日のお気楽遡行とランでしたが,長年の課題がまた一つ解決でき,スッキリしました。

★次回は椎葉の「荒淵谷」をお送りします。長い谷なので遡行とランを楽しみたいと思います。

沢(九州) | コメント:0 | トラックバック:0 |

2014GW 屋久島編

今年の屋久島の沢以外での様子をお送りします。

P4300001b.jpg       P4300005b.jpg
左:トッピー待合場。例年と同じで懐かしい。
右:桜島。GW初日は毎年快晴なのに,今年は天候不順のスタート。

P4300007b.jpg       P4300009b.jpg
左:久しぶりの安房の町。島も天気は悪そう。
右:尾之間のペンションハロー。毎年の定宿。もてなし,料理ともに大満足です。

P5040002b.jpg       P5040006b.jpg
左:志戸子で開かれた祭り。遡行人さんたちと行ってきました。昼間の祭りとは珍しいですが,ローカル的なところが好評でした。

右:島では海が身近なものだということを,当たり前のように感じさせてくれます。

P5040012b.jpg       P5040013b.jpg
左:そして永田浜へ。ここはいつ来ても素晴らしい白砂。
右:白から濃紺への色のグラデーションも見事。

P5040022b.jpg       P5060026b.jpg
左:海岸での一コマ。
右:島とのひと時の別れ。

P5060037b.jpg       P5060049b.jpg
左:南薩摩の名峰,開聞岳。
右:沈みゆく太陽。

P5060055b.jpg       P5060066b.jpg
左:日の名残り。
右:街の灯り。

P5060070b.jpg       P5060071b.jpg
左:鹿児島に着く頃はいつもこんな感じになっています。

右:郷土の偉人,西郷どん。「道は天地自然の物にして、人はこれを行うものなれば、天を敬するを目的とす。天は我も同一に愛し給ふゆえ、我を愛する心を以て人を愛する也。」

とこんな感じでした。今後も,過ぎ行く時に感謝するとともに,来るべき時に精一杯尽くしていきたいと思っています。

★次回は,高千穂の土呂久にある畑中川をお送りします。

日記 | コメント:0 | トラックバック:0 |

トガヨケ沢② in 屋久島

さて間が空きましたが,トガヨケ②をお送りします。
ではどうぞ。

P5030193b.jpg      P5030196b.jpg
左:早朝の遡行開始。尾根上まで2時間と見立てる。
右:3m滝。源流らしくコケの濃度が上がってきた。

P5030198b.jpg       P5030199b.jpg
左:右岸支流の20m滝。逆「く」字形。
右:朝の森はすがすがしい。天気も良さそうで何より。

P5030204b.jpg       P5030206b.jpg
左:振り返ると尾根がグラデーション的。
右:生命の島,屋久島。

P5030209b.jpg       P5030212b.jpg
左:目を引く堰堤状岩。尾根まではもう少し。
右:そして出発から約2時間で予想通り尾根に達する。まずは国割岳へ登る。

P5030213b.jpg       P5030215b.jpg
左:樹幹から永田岳方面を眺める。
右:国割岳の山頂。残念ながら展望は利かない。ここからは今日の核心,岳の辻までのヤブ漕ぎ。

P5030219b.jpg       P5030221b.jpg
左:見晴らしの利く場所では位置を確認。
右:永田岳が若干近づいてきた。

P5030223b.jpg       P5030226b.jpg
左:ヤブの薄いところ。
右:ヤブの濃密なところ。

P5030229b.jpg       P5030230b.jpg       
左:ようやく登山道の通る岳の辻。国割岳から4時間23分,尾根に上がってからのヤブ漕ぎトータルで5時間30分。長かったが,遡行人さんと一緒だったので良かった。もし一人なら精神的にめげてしまいそうなヤブ漕ぎだった。

右:一昨日走った永田歩道を下る。

P5030234b.jpg       P5030235b.jpg
左:植林帯が出てくれば登山口は近い。
右:ようやく下山。ここも下りとはいえ長い。

P5030237b.jpg       P5030239b.jpg
左:横河渓谷へ立ち寄り,クールダウン。無事に下山できて感謝。
右:水中ショット。

と今日も無事終了。2日に渡ったトガヨケ沢の遡行は,予想以上に素晴らしいものでした。ゴルジュ帯の巻きや,尾根でのヤブ漕ぎなど,幅広く屋久島を楽しむことができました。同行してくれた遡行人さんに感謝です。

今年はGW以外でも島を訪れ沢を登っていきたいと考えています。


★次回は2014GW屋久島編をお送りします。

沢(屋久島) | コメント:8 | トラックバック:0 |

トガヨケ沢① in 屋久島

さて今回はメインディッシュのトガヨケ沢の遡行。
永田川の左岸支流で,下部に顕著なゴルジュ帯を持つ沢です。

記録はほとんどないので,遡行人さんとゴルジュ帯を楽しみに遡行してきました。
ではどうぞ。

P5020113b.jpg       P5020114b.jpg
左:まずは横河渓谷への道から始まる。
右:久々の永田川。相変わらず屋久島的なところが嬉しく,また懐かしい。

P5020115b.jpg       P5020118b.jpg
左:渓谷上流で右から入る支流がトガヨケ沢。出だしの部分はモチダ谷と呼ばれる。
右:これぞ屋久島的渓相,生きていて良かったと思える至福の瞬間。

P5020121b.jpg       P5020125b.jpg
左:谷が右手に曲がるとゴルジュとなり,越えられない6mCS滝が出てくる。ここは左手のガリーを森林軌道跡まで登る。

右:軌道跡は歩きやすいが,所々道が消失している。

P5020127b.jpg       P5020129b.jpg
左:復渓後はしばらく癒しに溢れた雰囲気に包まれる。
右:いや~最高だなって思える瞬間。

P5020133b.jpg       P5020134b.jpg
左:お決まりの水中ショット。
右:3m滝。この先で谷は左に曲がり,険しさを増していく。

P5020136b.jpg       P5020141b.jpg
左:出た,切り立ったゴルジュにある12m滝。左手の薄いクラックラインを気合を入れれば,泳いで登れそうだが,ここは右手を巻く。

右:島の沢の中で生きていくためにはこれくらい逞しくないとだめなのだろう。

P5020143b.jpg       P5020147b.jpg
左:前述の12m滝上には,15m,5m滝と続き,この6m飛び出し滝が出てくる。この区間は谷沿いは厳しそう。

右:いったん復渓するとまたゴルジュ帯となり,この8m滝の登場。今度は左手を巻く。

P5020149b.jpg       P5020150b.jpg
左:珍しいものを発見。中国から飛来したと思われる凧の残骸。
右:右に曲がったゴルジュには4~8mの滝が連続し,高度を上げていく。

P5020152b.jpg       P5020156b.jpg
左:巻いていくと沢床との高度差がなくなっていき,ゴルジュ出口にある,この10m斜滝に出る。
右:緊張から解放されホッと一安心・・・と思ったが厳しさはまだまだ終わっていなかった。

P5020161b.jpg       P5020163b.jpg
左:溪をゆく遡行人さん。自然に見事にマッチしている。
右:光線具合が良くなってきたので一枚。

P5020164b.jpg       P5020170b.jpg
左:8mCS二段滝。ここからもちょっとしたゴルジュを越えていく。まだ終わらない。ちなみのこの滝は,左手の急ガリーを登って越えていったが,ルートを探している時,遡行人さんとの間で会話はなかったが,同じルートに目をつけていたことがわかったときは,何だかニヤけてしまった。やっぱり抜けるにはあそこしかなかったですよね。

右:ようやくゴルジュ帯を抜けきった模様。

P5020171b.jpg       P5020175b.jpg
左:6mスダレ滝。美しかった滝の一つ。
右:躍動する水の一瞬を捉えてみる。

P5020176b.jpg       P5020178b.jpg
左:4m滝。この辺りは左右から入ってくる支流の判別が主な作業になる。
右:ここまでくれば源流的渓相で,落ち着いて遡行でき,ペースも上がる。

P5020185b.jpg       P5020186b.jpg
左:遡行人さんの読み通りにビバーグ適地を見つけ,終了。お疲れ様でした。焚火は夜のお楽しみの一つ。
右:オーロラと同じで焚火もいつまでも見つめていられる不思議な魅力を持っている。

と初日はここまで。ゴルジュ帯を巻いている時には上までいけるか心配だったが,抜けた後は案外スムーズに進んだ感じだった。これで明日の詰めと下山の見通しが立ったように思います。しかし,私の疲れでペースが遅めだったのは,遡行人さんに申し訳なく思います。通常ペースなら尾根上まで初日で抜けることができたと思われるので。

さて,明日は源流を詰めて尾根上に上がり,国割岳登頂と,岳の辻までのヤブ漕ぎ,そして永田歩道の下山が待っています。明日も晴れますように。

★次回はトガヨケ沢②をお送りします。

沢(屋久島) | コメント:0 | トラックバック:0 |

トレイルラン in 屋久島横断

さて今年もやってきましたGW。例年のように屋久島に行ってきました。今年は天候が不順気味でなかなかスッキリしないようなので,順番を入れ替えて最初にトレラン,そして次に沢という具合にしました。

まずはトレラン。永田から宮之浦岳を経て安房まで,sea up to summit down to sea という島を横断する形で走ってきました。海抜0mから1,936mまで上がり,また0mまで下るというコースです。

コースは永田~永田尾根~永田岳~宮之浦岳~花之江河~石塚小屋~ヤクスギランド~荒川~安房という感じです。

ではどうぞ。

P5010011b.jpg       P5010012b.jpg
左:まず宿泊地の尾之間(おのあいだ)を深夜0:13にスタート。永田まではレンタル自転車で走る。
右:約1時間で栗生(くりお)橋。

P5010013b.jpg       P5010017b.jpg
左:西部林道越えに入る。永田までもう少し。

右:道脇には鹿があちこちでたむろしていた。鹿はライトには過敏に反応せず,ライトだけでは逃げ出さないようだ。こちらが動くとすかさず逃げ出していく。

P5010024b.jpg       P5010025b.jpg
左:永田まで約42,2km,2時間48分。自転車はガソリンスタンドに乗り捨て,河口からスタート。3:17。
右:証拠の標識類。

P5010026b.jpg       P5010027b.jpg
左:河口から約3km走ると尾根に取り付く。さっ,ここからがいよいよ本番だ。
右:標識で進み具合を確かめる。一歩一歩,無駄なく登っていく。

P5010028b.jpg       P5010029b.jpg
左:夜が明け始めてきた。印象的だった尾根上の平地。

右:登り始めること2時間29分でようやく「岳の辻」と呼ばれる主尾根に出る。ここまでで既に標高差1,200mを上がってきた。残りはまだ736mあるが,九州どころか国内でも滅多に体験できない,海からほぼダイレクトに高度差約1,900m以上を登るコースは魅力的で,ワクワクさせてくれる。

P5010031b.jpg       P5010032b.jpg
左:主尾根上は右手の瀬切川の方を巻きながらアップダウンを繰り返していく。
右:瀬切川の源流の一つ。

P5010033b.jpg       P5010036b.jpg
左:姥ヶ岩屋。岳の辻から57分,次は鹿之沢小屋だ。
右:標高が上がり,林層が変化し,シャクナゲが混じってくる。

P5010038b.jpg       P5010041b.jpg
左:大川(おおこ)の渡し。物静かな中に透き通る美しさを秘めている。大川は4日後に遡行する予定だったが雨で延期となった。下部の大川の滝と急傾斜を経て,この地に達した時の気持ちはどんな感じだろう・・・。

右:鹿之沢小屋。姥ヶ岩屋から1時間12分。さて次は永田岳,そして最高峰の宮之浦岳が見えてきた。

P5010045b.jpg       P5010047b.jpg
左:鹿之沢小屋から少し登ると笹原になり,いよいよ頂上部が近くなる。登山道からは鹿が見下ろしていた。

右:そして7年ぶりの永田岳。ガスの中で展望が利かないのが残念。晴れていれば出発した永田集落が見下ろせるのに。さっ,残すは宮之浦岳までの笹原ランだ。

P5010049b.jpg       P5010053b.jpg
左:晴れつつあるガス。
右:しばらくするとガスはとれ,宮之浦岳が姿を現した。よっしゃ~。

P5010063b.jpg       P5010065b.jpg
左:東北のような草原帯を走り抜け,焼野三叉路からは登りに入る。そして最高点の宮之浦岳山頂。標高1,936m。10:08。永田の海岸から距離16,9km,累積高度2,341m,時間は6時間51分。2年越しのプランだった永田尾根を走りきり,感動。もし屋久島に住んでいるなら,月2位で練習に使いたい尾根だと思います。海から山頂へ,これだけの標高差を持ち,自然豊かで景観に富む場所は滅多にない。

右:これから下る方面を眺める。左の岩峰は翁岳。

山頂では5分ほど滞在し,下りに入る。ここからが未知の部分を含む後半戦。あくまで楽しんでいこう!

P5010071b.jpg       P5010073b.jpg
左:いつまで走っていたい・・・そんな風景がどこまでも続く。
右:黒味岳と投石平。

P5010075b.jpg       P5010078b.jpg
左:宮之浦岳から1時間で花之江河。国内で最も高い位置にある高層湿原。ここでは草を食んでいる鹿によく出会い,格好の被写体となってくれる。

右:湿地にある祠。石の色が少し黄色がかっていますが,この石は山川(やまがわ)石といって,薩摩の山川で取れる凝灰岩です。島津家の墓石にも使われているもので,鹿児島では名石として知られています。人工ダイヤモンドを使った研磨機ができる戦後まで,人手で削れるのは硬度が低い凝灰岩が主流だったので,歴史ある塔や祠などには凝灰岩が使われており,黄色がかかった山川石や,熊本の宇土で取れるピンクがかかった馬門石などは,特に重宝されていました。

P5010080b.jpg       P5010081b.jpg
左:石塚小屋。ここまでは以前来たことがある。ここからが未知の歩道となる。
右:尾根上に見つけた岩屋。

P5010085b.jpg       P5010086b.jpg
左:樹間からはピラミダルな愛子岳を望む。
右:歩道の様子。

P5010087b.jpg       P5010089b.jpg
左:歩道のほぼ中間点にあるビャクシン沢の渡渉点。この沢も美しいので遡行候補。
右:そして残り半分を下るとヤクスギランドの散策路に出てくる。

P5010092b.jpg       P5010093b.jpg
左:前述のビャクシン沢を橋で渡る。
右:ヤクスギランド入口。宮之浦岳から約5時間。ここからは6kmほどロードを走る。

P5010094b.jpg       P5010095b.jpg
左:荒川分かれ。ここからロードを15km下れば安房だが,面白みに欠けるので,荒川登山口へ下ることにする。

右:分かれからの下り4.3kmは快適に走れ,あっという間に荒川登山口へ。縄文杉帰りの人で一杯だった。

P5010096b.jpg       P5010098b.jpg
左:ここからは森林軌道を約12km辿って安房まで走る。
右:途中には沢を渡る橋やトンネルなどもあり,変化を与えてくれる,が,軌道の枕木は走りにくい。

P5010100b.jpg       P5010103b.jpg
左:安房川にかかる中島権現滝。今日は渇水のようだが,水流があると見ごたえがある。
右:線路脇にはこのような距離表示が100m間隔で置いてある。単調な時にはこれをカウントダウンしながら走る。

P5010104b.jpg       P5010105b.jpg
左:安房の象徴,松峰大橋。緑の中に赤が際立っている。
右:これまた安房のシンボル,明星岳。とんがり具合が素晴らしい。

P5010108b.jpg       P5010110b.jpg
左:軌道終点の苗畑ステーション。ここからは再びロードを2kmほど走る。目標達成前のこの区間は,これまでを振り返り,達成感に浸る区間でもある。

右:そして安房川の河口に到着。17:39。宮之浦岳から7時間26分。

という感じで距離52,51km,累積高度3,020m,15時間22分の屋久島横断ランは完結しました。尾之間への最終バスに間に合い,尾之間まで走って帰る必要はなくなり,ホッと安堵。

一日で島の見どころを,ケガなく見て回れて,それが何よりでした。一日でこれだけのものを見て回れる屋久島は,やはり最高だと再認識した次第です。このような場所は世界中探してもそうそうはないでしょう。どこをどう走るかより,そこで何を「感じ」たのか。これからもそんな「感じ」を大切にして,いろんなコースを考え走っていきたいと思っています。

★次はトガヨケ沢のアップになります。

トレイルラン | コメント:4 | トラックバック:0 |
| HOME |