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九州の溯渓

主に九州の溯渓記録を集めたものです。 良かったら覗いていって下さい。

UTSKG (ウルトラトレイル祖母傾五葉)

前回の詳細になります。

今回のコースです。青線部を走ってきました。

コース全体図【地名入り】c

1.5日分を一気にいきますので長いですが,どうぞ。

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左:行きしなに一枚。今日は快晴。阿蘇の眺めも良い。
右:上畑の健男社前からスタート。こんなに明るくなってからのスタートは,ちょっと遅いかな。

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左:まずは前障子岩まで登る。3kmで高度差で約1,000m登る。
右:気温が上がってきて暑くなってきた。この暑さは予想外。

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左:前障子岩への取り付き。

右:奥に祖母山を眺める。ここで鈴鹿から来ていた登山者と出会う。沢をするとのことだったので話していくと,クワウンナイ(北海道の名渓)の話で盛り上がった。長いナメや詰めの草原帯は最高だとか,下山の天人峡は長かったね~とか話に花が咲く。

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左:アケボノツツジ。今年は一気に暖かくなったせいか,盛りが過ぎるのが早い。
右:鹿の背。

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左:祖母山までもう少し。
右:九合目の水場。喉がカラカラだったのでガブ飲みする。生き返った~。

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左:祖母山頂から祖母傾山群と大崩山群を眺める。先はまだまだ長~い。まずは次のピークに集中するのみ。

右:北に目をやると九重山群が見える。

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左:山上のトレイル。
右:アケボノツツジと祖母山。

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左:だんだん日が傾いてきた。斜光線が森を彩る。

右:本谷山への登りの途中にあるブナ。この木は20年前に初めて見た時から姿が印象的。

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左:三国岩から日没を楽しむ。ちょうど祖母山の山頂に日が落ちていく。美しくて言葉にならない。
右:それまで青一色だった大空が鮮やかに染まる。落日は自然の芸術。

走っていてふと昔のことを思い出しました・・・子供なら誰でも親から言われたことがあると思いますが,「暗くならないうちに帰って来るのよ」という台詞です。今なら何と答えるのだろうか・・・と思いながら,きっと「わかったよ,明日,暗くなる前に帰って来るよ」とでも答えるのかな?とくだらないことを考えていました。

また,「夜遊びはダメよ。」という台詞についても,山中を夜通しうろつくこんな夜遊びは,不健全とはほど遠い,深遠な夜遊びではないかな,とも考えていました。

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左:まだランプなしで走れる。秘かにクマの気配を探しながら走っています。

右:笠松山,九折越を経て傾山の南尾根に入る。後傾の分岐点でテントを張っていた人がいたのに驚く。話を伺うと,明日,傾山の南尾根を下るのでここに泊まっているとのこと。なるほど。分岐からはいったん下って,この梯子から岩峰とアップダウンが連続する核心部。

2時間下り杉が越。ここでは宇目町側に下って水を補給。この時期は暑くて走るには遅すぎたな。新百姓までの登りでは睡魔に襲われ,二度ほど,落ち葉が積もってる場所を探して眠る。落ち葉の層には日中に暖められた空気が閉じ込められているので,身体にかぶせるだけで暖かくして寝れる。ほんの15分ほどでも眠気は飛びまた行動開始。

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左:新百姓山の山頂。後で日中の写真が出てきます。
右:夜のトレイル。こんな感じで走って(歩いて)います。

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左:犬流越から小鋸へ上り,そこからの下り。いよいよ鋸尾根が始まる。

右:核心部の鹿の背の岩場。左右とも切れ落ちているので慎重に越える。あとで日中の写真が出てきます。

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左:五葉岳の登りで空が白み始めた。

右:目覚めだす森。この時間帯は神秘的な感じがして,最も好きな時間帯です。それまで真っ暗だった周囲に少しずつ青みがかかりだし,視界が効き始める,あの瞬間。

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左:夏木山の左から日が昇る。さっき通過した鋸尾根のシルエットが目を引く。
右:森に日が射しこんできた。このモルゲンロードのオレンジ具合も最高。

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左:そして五葉岳山頂。ここからは行程を全て見渡すことができる。

右:大崩山も近くなったが,時間が押していること,今の脚の状態だと無理やり走り通すことは可能だが,上畑帰着が大幅に遅れ(翌日の早朝5時位),翌日の仕事に間違いなく支障が出ることなどを考慮して,今回はここまでとする。ここからなら明るいうちに帰ることができる。

2019追記
今年の5月に完走して思うことは,この時に無理やり走り通せば上畑に翌朝5時位に到着するような記述をしていますが,これは無理ですね。もしこの時に走っていれば途中で中止,もし完走できたとしても上畑着は夕方の6時ころだったでしょう。その辺りの状況把握の甘さが,この時に完走できなかった原因の一つでしょう。結果的に五葉岳で引き返したのは,正解だったと言えます。

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左:五葉岳山頂。次に来るときは必ず大崩まで走りきる誓いを立てる。
右:夏木山へ向かう尾根には素晴らしい森が広がる。

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左:いや~この辺りの森は本当に素晴らしい。九州でも白眉。
右:登山道を彩るアケボノツツジ。盛りは過ぎているがまだまだ楽しませてくれる。

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左:鋸尾根から先を眺める。傾山まではまだまだ遠い。上畑はあの山を越えた先なので,まだまだ長い。

右:アケボノツツジは何回もシャッターを切ってしまう。花のピンクと空のブルーがマッチしている。自然が作り出す配色は絶妙。

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左:鹿の背。さっき撮った個所の昼の写真になります。
右:春だな~と思わせられる新緑。

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左:遅咲きのミツバツツジ。アケボノツツジよりピンクが濃いので好きです。
右:昼間の新百姓山の山頂。やはり夜とは違う。

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左:杉が越へ下る途中にあるヒメシャラの極相林。いつ見ても素晴らしい。
右:杉が越からは傾山への登り。出だしは緑溢れるトレイルで気持ち良い。

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左:この障子岩から岩峰が連続ようになる核心部。
右:後傾への登りの途中で,今日のコースを眺める。

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左:本傾手前で祖母山を遠望する。一日ぶり。あそこを走ったのがもうずいぶん昔のように感じてしまう。

右:そして傾山。さてあとは下山のみ。最後まで気を抜かずに。下山は水場コース。今回は予想外の暑さで水分消費が多すぎる。

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左:ムシカリの花と坊主尾根の岩峰。
右:三ツ尾まではこのようなトレイルで気分が高揚してくる。

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左:西日に照らされる観音滝。
右:車道を4km走る(歩く)と,昨日の朝出発した上畑着。やった~予定通りに帰って来れた。

という感じで,今回も無事に帰って来ることができました。
距離73,4km 累積高度7,152m 33時間51分。

今回の旅で,特に登りで,自分の脚筋力の限界が見えた気がします。まあ,コース自体,平均して距離10kmで,高度を1,000mも上げるので,脚への負担も激しいものがあるのでしょう。10%の傾斜の坂を70km登り続けるようなものですからね。

あと5時間早く出発していれば問題なかったと思いますが,こればかりは仕方ありません。もっと登りでの脚筋力を強化して,時期と出発時間を調整して,また挑みたいと思っています。一応,九州の岳人の端くれとして,このコースは何としても48時間以内で走り切りたい。

翌日・・・階段を上がると8段が限界で,きつくて立ち止まってしまいます。もっと身体のことを学習して,強靭な脚力を手に入れていかなければ,と痛感する瞬間です。課題と気づきを与えてくれた自然に感謝です。

★次回はGW山行,屋久島の沢をお送りします。予定では,鈴川右俣,コスギダ・上シラケン沢,二又川女谷,市房境谷・二ツ岩谷の予定です。水の流れを見ていると,早く沢にいきたい気持ちが溢れてきました。走ってばかりですが,本業は沢屋です(笑)。

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