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九州の溯渓

主に九州の溯渓記録を集めたものです。 良かったら覗いていって下さい。

阿蘇カルデラスーパーマラソン試走②

さて今回は,6/6(土)に開催されるカルデラマラソンの試走②になります。

前回,スタート地点から15km地点の白川駅までを走りましたので,残り全部・・・と思っていましたが,景色の素晴らしさに一度に走るのはもったいないと思い,約50km中間地点の波野支所まで走りました。

わざわざ試走しなくても当日はコース案内があるのでそれに従っていればコースミスすることはないのですが,当日ふらっと来て走るだけでは,あまりにも他力本願の面が強いので,コースを自分で探し出し確認することにしました。この辺りは沢登で自分でルートを探すところに通じる面があります。

ではどうぞ。

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左:お馴染みの立野駅。車を置いて鉄道で移動。

右:前回の終了地点の阿蘇白川駅(標高475m)。今日はここからスタート。天気は曇り。暑すぎず丁度良い。

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左:まずは寺院横の道を抜けていく。この道は白川水源の北を,東西に走る道。

右:国道325号線に出たらほどなく高森の町と,前半の難所:黒岩峠への登りが視界に入ってくる。国道の入口から峠までは距離2,460mで269m登る。

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左:黒岩峠への登りでは眺めが良い。阿蘇の原風景。

右:峠直下から来し方を振り返る。夜峰山の向う側にスタート地点がある。この峠道は一部走れる区間もあるので,歩きと小走りを交えて,呼吸が荒くならない範囲で登ろうと,当日の戦術を練る。ここは25分だな。白川駅から距離8,760m/累積高度365m。

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左:黒岩峠(標高920m)を越えたら下り・・・のはずが意外にアップも多く,すんなりと下らせてはくれない。

右:最初の集落・高尾野(標高740m)に降りてきていきなり迷う。右or左。左前方から近づいている軽トラの人に道を尋ねる。曰く,「印がないけん道に迷うバイ」とのこと。でもその不確定さが試走の知的な面白さなんですよね。全てがわかりきった中で行動するのは,機械的で知的面白みに欠ける。迷うからこそ楽しい。

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左:次の集落の赤羽根(標高745m)では矢津田神社の右脇に出て三叉路。左を取る。そして三番目の集落の中村がここ(標高765m)。ここは左に折れて道なり。先ほどの黒岩峠(標高920m)からここまで距離8,080m/高度差116m。下り基調だが,意外に登りがある。

右:高森ゴルフ倶楽部(標高900m)までの道。登り基調の道で,このような距離300~700m,傾斜2~6%のダラダラ登りと短い下りを繰り返しながら,距離5,250m/累積高度139m続く。ここの登りでいかに負担を抑えて走るかも大事なポイントになるだろう。

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左:ゴルフ場(標高900m)まで登ると登り坂はほぼおしまい。根子岳を間近に眺めることができる。

右:ゴルフ場から先は長い下りと平坦路,少しの登りを交え,距離2,510m/累積高度38mで,右折ポイント(標高885m)。沢沿いの135号線に入る。ここから先は左折するまでの間,95%以上,下りか平坦だと考えてOK。

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左:徐々に天気も回復し出したよう。道脇の森が瑞々しかった。こんな所をトレランで走ってみたい。

右:県道217号線との分岐。まっすぐ沢沿いに進みます。最初は自信なく進んでいましたが,現地の人に確認して安堵。

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左:雲がとれ本格的に日が射してきた。これも本番へ向けた良いシュミレーションととらえる。

右:木の看板がある箇所で左折(標高720m,左折して300m程は地図にはない道です。)。ここも教えてもらわなければわからないポイント(予想ではもっと先から左折だと思っていました)。曲がった途端に登坂。またかいな・・・とにかくカルデラのコースは,前半だけでも緩く長い登りが多いのが印象的。先ほどの右折ポイント(標高885m)から距離6,390m/累積高度23m。

ここからのコースは写真がありませんが少し複雑なので紹介しておきます。

坂を登り終えると下りになり小橋を渡りすぐ三叉路にぶつかります。看板の「←波野支所」に従って左へ。20mでまた三叉路。ここには看板はありません。ここはまっすぐ小橋を渡り(右折×)道なりに進むと三度三叉路。ここには看板があり「波野支所→」とあるので右折。また登りで道なりに進むと下の写真の個所に出ます。尾根筋を走る眺めの良い区間です。

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左:波野の名峰・荻岳。当初はここの先を,41号線沿いに回り込むコースだと思い込んでいました。

右:ここまで来ると北方の九重連山が見渡せる。最高の眺め。

次第に熱くなってきたので暑さ対策。アームカバーを水で濡らして両前腕を冷却,それと首筋を濡らした吸水タオルで覆い,体内の血液温度を下げる対策。暑さが苦手な私の効果的な冷却対策です。これをすると汗をほとんどかかなくなり,気温が25度位でも,春先のような感覚で走ることができ,疲労も抑えることができます。今回のランでも翌日に疲労はほとんど残っていません。本当に56kmも走ったのかという感じです。汗をかくことがいかに体力を消耗することなのか,身をもって実感できます。

運動による血液温度の上昇を脳幹の間脳が感知すると,間脳内部にある視床下部がそれを抑えよう発汗指示を出します。これが継続されることで体内の水分やミネラルが失われていき,血中内の電解質バランスが崩れたりして,疲労度が高まっていきます。これを抑えるためには,視床下部に血液温度の上昇を感知させないこと,つまり,血管が集まっている個所や表皮近くに血管がある個所を効果的に冷やすことが必要になってきます。具体的には首筋,脇,手首,足の付け根,足首などになります。気温25度下では,5kmも走ると両前腕のアームカバーが乾いてきますので,5km毎にエイドのあるカルデラマラソンでは,その都度吸水させていくことも,暑さ苦手の私にとっては戦術の一つになります。

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左:集落の道端でみかけたジギタリス。花形が指サックに似ていることから英語名はfoxglove(キツネノテブクロ)。高さがあるので目を引くんですよね~。

右:そしてようやく到着。中間地点の波野支所(標高680m)。先ほどの左折ポイント(標高720m)から距離5,350m/累積高度80m。今日のスタート地点の白川駅から距離36,340m/累積高度761m。これでコースの前半50kmが終了(前回分を合わせてスタート地点からの距離51,510m/累積高度817m)。ここから先はまた別の機会に走ろう。ここまででも,見どころは満載。

ここからはJRで帰ろうと1.5km離れた滝水駅へ向かう。

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左:ひっそりとした滝水駅。時刻表を見ると次の列車は2時間後・・・。ここで普通の人の思考なら,「昼寝でもしてのんびり待とうかな」になりそうですが,ランナーのそれは違います。ランナーのそれは,「よし,2時間あるならまだ走れる。先の宮地駅までで20km走ろう」と。おそらくこれを読んでいるランナーの方ならほぼ同じ選択をするのではないかと思います。どうでしょうか?

右:というわけで暑くなる中,再び,ダラダラ登りと格闘・・・いや,登りと格闘というより,身体にダメージを与えかねない,この馬鹿げた行動を止めさせようとする自分の脳と格闘,と表現する方が正確。気温22度。

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左:ここからは宮地駅までのファンランなので,途中ですずらん自生地に立ち寄る。観光客で一杯。

右:春紅葉が見事。秋よりも生き生きしているというか,周囲によく映えている。

国道57号に出てからは少し下り,2つ目のカーブの所から左の豊後街道の旧道に入る。2012年7月の九州北部豪雨で荒れていると聞いていたので,その確認を兼ねて。ここは2012年の4月に豊後街道(熊本城~大分市鶴崎)を走った時以来。

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左:核心部の4m滝の個所。木梯子がなくなっている。右の写真と比べると一目瞭然。
右:2012年3月の写真。

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左:また沢の入口も凄い荒れよう。赤丸の樹木は樹形から同一のものでしょう。
右:2012年3月の写真。

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左:石畳も一部埋もれていたり損壊している。このルートは整備しない限り辿るのは困難でしょう。道を知っていても,消失していたりヤブや倒木に埋もれていますので,探すのに苦労しました。

右:国道57号と合流。看板は立派だが,立ち入らない方がいいと思います。

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左:国道を3km走ればゴールの宮地駅。さっきまでの足底の痛みが嘘のように走れる・・・。やはり,このような痛みは全て脳が送っている偽シグナルなんですよね。本当はそこまでひどくないのに,身体がダメージを受けないようにするために,行動をやめさせようとするために,脳が出しているだけにすぎないことを,改めて痛感しました。本番では,この脳との壮絶な戦いになることでしょう。特に後半50kmは。

右:帰りは観光気分で阿蘇の風景を堪能する。

という感じで,総距離56,2km/総累積高度969m/7時間33分のカルデラ試走+ファンランでした。

カルデラのコースは予想以上に見どころが多く,写真を撮るためにしょっちゅう立ち止まってましたので,タイム的な目途は立ちませんでしたが,コースの感じがつかめましたので,前半どう走って,どこで写真を撮るのかのイメージが湧いたことは大きな収穫でした。

前半50kmのレースプランとしては,出だしから息が上がらないペースで走り,20km~22.5kmの黒岩峠の登りは歩き+走りで25分程度。31~36kmの中村集落からゴルフ場前までの登りはペースを落としてでもゆっくり走り,39~51kmの比較的走れる区間は,息が上がらないペースで走り,中間地点の波野支所へ,という感じです。予想タイムは5~6時間ってとこでしょうか。

とにかくマラソンと同じで前半いかに体力を温存しておくかが,後半50kmや全体のタイムそのものに関わってくると,今回走って感じました。速すぎるのは当然ダメだし,逆に遅すぎても時間がかかる分だけ消耗が進む。息が上がらない快適ペース・・・これをどこに設定するかが課題です。

★次回はカルデラ試走か沢になると思います。

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五色谷 in 宮崎南郷

さて今回は宮崎の南郷にある五色(ごしき)谷をお送りします。

天気は荒天後の快晴で言うことなし。
今日もケガなく楽しみたいと思います。

ではどうぞ。

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左:渡川(どがわ)との出合いから今日の遡行が始まる。
右:まずはこんな感じで始まる。人里を縫うように流れている。

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左:次第に森の中に入っていく。
右:新緑が萌えていて素晴らしい。他の月では味わえない,皐月ならではの醍醐味。

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左:4m滝。左壁を慎重にクライム。この辺りは砂岩と頁岩の互層なので,全体的にフリクションは効きやすい。

右:続いて5mスダレ滝。右手の倒木辺りを直上クライム。傾斜が立っているので,慎重に登る。シャワークライムで火照った身体が一気に冷えて快適。

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左:ここは良い渓相を持っているな~と感じる。
右:天気の心配はなし。ただそれだけで十分。

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左:傾斜がきつくなり出し,暫く進むと登場する五色谷きっての大滝。45m二段スダレ滝。これが眼前に見えた時には感嘆の声があがる。スケールといい,滝の形状といい,素晴らしい滝。

右:滝を眺めながら可能な限り水線を巻く。上段の斜滝は下から見たより長い。この滝は黒色粘板岩の岩場に懸かる。地質の変化が傾斜の変化となって表れる。

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左:大滝の上は植林帯となり荒れ,地図にない林道が横切る。これは残念だが,林道王国:宮崎では仕方のないこと。

右:林道を越えて暫くでこれが登場。15m斜直滝(上部の4m斜部は下からは不可視)。右巻きの上部では岩場の知的バランストラバースもあり面白い。

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左:荒れた倒木帯を越えると,渓は本来の姿になる。

右:ここは当たりの沢。本当に素晴らしい渓相を持っている。ミソサザイのさえずりが森に響き渡り,自然の音楽が耳に心地よい。

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左:源流二俣。左をとる。この辺りも素晴らしい森だった。

右:森の木々を見ていると,「成長」とはまず上へ伸びて,それから横へ広がることなんだなと思わせられる。これは人間でも同じだと感じます。この時期の森が素晴らしく思えるのは,森が一斉に上へ上へと成長する,まさにその真っ只中にいて,そのダイナミズムを感じとることで,こちらも活き活きしてくるんだろうな・・・などと思いを馳せたりします。

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左:二俣から先はもう滝もなくなり,せっせと登っていきます。傾斜が急になると地質が変わり,頂上付近は片状砂岩が主体になってきます。片状なのでよく剥がれ足元は崩れやすく登りにくいが,森はどんどん良くなってくる。

右:印象的だったブナの若木。逞しく成長してほしい。

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左:疎林の源頭部を息を弾ませながら登りまくる。
右:尾根に出ると今年のGWでお世話になった市房山が見える。このアングルは珍しかった。

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左:そして丸笹山山頂(◬1,374m)着。いい感じの山頂で,しばし寛いでいく。
右:山頂付近はブナの若い森で雰囲気が良く,思わず長居してしまった。

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左:下山は西側の樫葉谷側に下る。登山道の赤テープ(紐)はあるが踏み跡が薄いので,慎重に辿る。

右:山頂から15分も下ると不意に作業道(標高1,200m)に降り立つ。こんな所まで伸びているとは・・・

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左:作業道の軌跡をGPSで確認し,地図に書き込みながら下って行く。この作業道は荒れ果てているので,車は不可。樫葉林道との分岐に車を止めて歩いて丸笹山まで登るのは大変だろうな。

右:真っ赤なヤマツツジの花が一際映える。

林道から車道へ走りつなぎ,13km / 2時間ランで下山完了。いつもよりペースを上げたので良いトレーニングになる。

という感じでした。今日も黄昏時まで無事に活動でき感謝です。それしかありません。

五色谷は素敵な渓相を持った谷でした。下部では堰堤があったり,倒木で荒れたり,林道があったりしますが,特に上部の森や渓相は特筆ものです。滅多に登られることのない丸笹山へ登れるのも貴重な体験でした。あるがままの自然の良さを実感できる・・・そんな谷だったように思います。

明日はカルデラマラソンの試走②の予定でしたが,悪天のため中止にしました。本番まであと少し・・・脚づくりを進めていきたいと思います。何とか完走はしたいと思っています。あわよくば11時間台で。

次回も沢になります。遡行先は「スノクチ谷」です。今年はこの界隈の開拓に力を入れてみたいと思います。どうも天気が悪そうなので「スノクチ谷」は来週に延期して,カルデラマラソンの試走をしてきます。前回,立野駅~白川駅まで走っていますので,白川駅から残りの区間(約85km)を一気にいければと考えています。
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阿蘇カルデラスーパーマラソン試走①

昨日の白仁田川遡行に続き,今日はカルデラマラソンの試走をしてきました。

あわよくば前半50km・・・と考えていましたが,天候悪化から15kmで切り上げました。コースは,立野駅~ウィナス(スタート地点)~久木野温泉~白川駅。

ではどうぞ。

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左:出発は立野駅から。観光客がちらほら。
右:スタート地点のウィナスまでは登り基調。強烈な向かい風の中,ゆっくり歩を進める。

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左:そしてウィナス入口。当日はここからスタート。ここまでの5kmはウォームアップ。
右:阿蘇の長閑な田園風景が広がる。

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左:県道を越えると,白川までは下り基調。南阿蘇の外輪山が近づいてくる。
右:そして白川を渡る。

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左:約10km地点の久木野温泉。ここは当日はエイドのよう。
右:高森向けて道は続く。

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左:雨がぱらついてきたので,今回はここまで。近くの白川駅で終わりにする。
右:立野駅までは韓国人観光客にほぼ独占されたトロッコ列車で帰る。白川と深い原生林。

という感じでした。これで全コースの6分の1とは・・・やはり100kmは長いですね。これから脚づくりをしていって,制限時間13時間30分以内の完走目指して頑張りたいと思います。

★次も沢になります。場所は宮崎の南郷村にある「五色谷」です。
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白仁田川(深谷) in 宮崎県日之影川

さて今週末は,かねてから遡行候補にあった白仁田川。
日之影川の右岸支流の一つで,白仁田集落の近くを流れます。

地図では等高線がぎっしり詰まっている個所があるので,何が出るか楽しみです。

ではどうぞ。

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左:日之影川との合流点から入渓。
右:いきなりゴルジュ。中には手前から2m+8m滝。こりゃ期待が高まる。

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左:やっぱり晴れの日の沢は最高です。

右:290m二俣は滝で出合っている。右の3m滝をシャワークライム。CSがあるので見た目以上に渋い登りになりますが,楽しい。

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左:こんなナメも出てきた。
右:6m斜滝。

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左:車道を越えて,480m二俣にて。辺りはホトトギスの声が響いており,自然味に溢れている。

右:そして急になってくるとこれが登場。30m二段滝(見えているのは下部18m)。いよいよ,ここからやね。

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左:お次も大物,35m滝。お見事。

右:左の岩壁を巻くが,屏風のように途切れなく続いており,結局,尾根まで300mほどトラバースする羽目に・・・。

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左:そしてとりを飾る20m滝。これを越えればおしまい。
右:滝上は植林帯。

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左:いにしえの杔原越(うつぎがはるこえ)への道を辿る。荒れに荒れているが,踏み跡は残っている。

右:尾根筋の岩壁上からは対岸の眺めが良い。また谷を渡る風も心地よい。

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左:谷筋にあった満開のウツギの花。辺りは独特の甘い芳香に包まれている。下山路は,これまたいにしえの俵石越の道。以前,調査済みだったので難なく辿る。

右:そして帰途,日之影川を泳ぐ鯉たちを眺める。

という感じでした。水量は少なかったですが,それなりに見るべきものがあったのが収穫です。ここは梅雨時や,台風後の晴天時に遡行すると水量が増えて,滝も見頃だと思います。

朝からいつも通り起きて,沢に行き,夕方にいつものように帰って来る・・・最近は沢に行くのに以前ほど構えることがなくなってきています。沢が生活の一部と化しているこの感覚は,何物にも代えがたいですね。「ちょっとそこのコンビニ,もとい,沢に行ってくる」って感じでしょうか。

明日は疲労抜きジョグを兼ねて,1か月後に迫った阿蘇カルデラスーパーマラソンの試走に行ってきます。予定では,立野駅~滝水駅までの前半50kmを考えてます。初参加なのでまずは完走しないと・・・。

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境谷:二ツ岩谷 in 市房山

さてGWのとりを飾るのは,市房山系の名渓,境谷。
その支流でも最も素晴らしい二ツ岩谷を遡行してきました。

パートナーは屋久島でいつもお世話になっている遡行人さん
天気は快晴で言うことなし。

ではどうぞ。

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左:境谷のランドマークの8m滝。ここから遡行が始まる。
右:次の2m滝は釜をへつりながら進む。

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左:大岩の脇の5m斜滝はぬめりに耐えて越える。
右:そして目に飛び込んでくるのは,20mCS滝。いつきても豪快。左右の岩壁は険しい。

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左:右岸側にあるガリー脇を登る。いつのまにかトラロープが垂れ下がっているが,これに頼ったらうまく登れないし,いつ切れるともしれない。ここは外傾スタンスと草付きのいやらしい登り。

右:そしてお次はこれ。境谷きっての名瀑:神仏の滝50m。この滝はとにかく豪快で爽快な滝です。右手の樹林帯を巻く。

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左:滝の下流はゴルジュとなっている。

右:樹林をジグザグに20m程登ると,核心に着く。ハング気味の4m壁。ここを空荷で突破。境谷は巻きといえども登攀的なのが特徴で刺激的。

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左:まず遡行人さん。オンサイトにしてはスムーズに登っていくあたりはさすがです。
右:私も上から撮ってもらいました。

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左:岩場を越えると少しの登りで上流へ降り立つ。
右:腰まで浸かって滝を越える。今日の天気なら丁度良いクーリング。

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左:この時期に渓を彩るヒメレンゲ。花言葉は「私の心は燃えている」。まさに言い得て妙。
右:10m程度の滝も頻繁に出てくるが,巻きも多い。

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左:どこまでも青い空。今年のGWは最後になって快晴に恵まれた。
右:これは右手に穴のある20m三段滝。水線右手をクライム。

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左:5mCS滝を登る遡行人さん。滝を果敢に攻めるのは,境谷を楽しむ方法です。
右:すだれの滝40m。ひとしきり鑑賞したら,右手のガレ場から巻く。

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左:この8mスダレ滝は左を登る。
右:次の10mスダレ滝は登れないので右巻き。

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左:ここまで来ると谷はずいぶん落ち着いてくる。市房谷(本谷)との949m二俣手前。
右:二俣を越えるとほどなく立岩谷との1,025m二俣。

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左:普通は登らない15m斜滝も攻める遡行人さん。このアグレッシブな姿勢は見習わないと・・・。

右:この辺りから谷床は,ホルンフェルスから花崗岩へと変化する。

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左:100m程あるスラブ滝。市房山系最大。
右:森を抜ける区間もある。癒しの空間。

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左:そしていよいよ源流部へ。
右:周囲に灌木が少なくなり,草原が増えてきた。

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左:ここが源流部のキャンプ地。このロケーションは九州離れしている。まるで東北や北海道の沢のよう。

右:ここはシカが走り回り,鳥がコーラスを奏でる源頭の楽園。

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左:この上部の草地を詰めると二ツ岩までは30分ほど。

右:キャンプ地には平たい焚き火用の岩もある。そして,誰かが岩の下に薪を置いていてくれ,ありがたく使わせてもらう。(もちろん使った分以上に薪は補充してあります)。いや~最高。それしか言葉が出ない。

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左:夜は食事をとったら焚火を眺めながら過ごす。

右:東の空からは満月が昇ってくる。今日は演出ができすぎ。自然ってあるがままで素晴らしい。

という感じで初日は予定通り,二ツ岩谷の源流部に広がる桃源郷でキャンプをすることができました。一日中雲のない快晴で,これ以上望むべくもない遡行となり大満足でした。さて,明日にも期待を込めて今日はおやすみ・・・。

さて,翌日も快晴で幕が開きました。今日は下山がメインなので気楽にいきましょう。
コースは,二ツ岩谷を詰めて,市房山~作業小屋~力水駐車場までです。

ではどうぞ。

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左:こんな場所で迎える朝日・・・申し分なし。完璧。
右:今日は半日行程なので支度もゆっくり。ここを離れがたい気分。

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左:天気は下降気味のようだが,朝はまだまだ大丈夫。
右:対岸には石堂山が見えている。

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左:さて二ツ岩へ向けて登っていく。もう少し。
右:登りきるとここに出る。ロープのある5m岩のところ。二ツ岩まで10分。

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左:二ツ岩まで行って折り返し。市房山へ向かう。
右:咲き残りのアケボノツツジ。

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左:縦走路は人が通れないので荒れている。
右:二ツ岩方面を振り返る。

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左:ミツバツツジがまだ咲いている。
右:市房山の山頂近くにある「心見の橋」。心が清くない人は,石の上を渡れないそうだ。

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左:そして市房山頂。既にいた人や後から登って来た人などで10人ほどになり,これまで全く人に会ってなかっただけに,話も弾む。りりぃという名の柴犬がかわいかった。

右:西米良へ下る登山道はミツバツツジの隠れた名所。

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左:以前,山火事のあった斜面を下る。ここはアセビだらけで,高い樹木がないので見晴らしが良い。アセビは有毒植物なので草食動物は手を付けない。

右:それを下ると今度は手入れされた植林帯を下る。

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左:そして作業小屋まで降りると,下りはほぼ終了。
右:あとはこんな良い感じの山岳路を辿って車までは20分程。名残りを噛みしめながら歩いていく。

という感じで境谷の二ツ岩の遡行は無事に終了しました。

今回6年ぶり,4回目の遡行でしたが,やはりこの谷は動と静,剛と柔を兼ね備えた秀渓だと再認識した次第です。普通の渓なら一度行けばそれで終わりですが,ここだけは何度でも足を運びたくなる,そんな魅力あふれるところです。14年前に最初に遡行した時に感じたものが,今でも色褪せることがありません。

特筆すべきは,源流部にある,あの素晴らしい草原帯。厳しい下流部を越えてここに到達した時の喜びは,何物にも代えがたいものがあります。今回のキャンプは最高の一夜となりました。一緒に行ってくれた遡行人さんに感謝です。

また今年もガイド本にない,未知の沢をたくさんお送りできればと思っています。

★次回は沢の予定ですが,遡行先は未定です。

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上シラケン沢 in 屋久島

さて今日は下降の日。遡行より慎重に下って行こう。
天気は上々,今日こそは終日晴れてほしい。

ではどうぞ。

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左:一晩お世話になったコル。二度と来ることはない場所に感謝。
右:まずは坪切岳へ向けて登り,藪の中に三角点を見つける。

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左:下降開始。最初は下りやすい。オオルリのさえずりが辺りに響き,耳触りが良い。
右:次第に沢形がはっきりしてくる。

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左:天気がいいとそれだけで十分のような気がする。
右:次第に悪さも出てくる。

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左:V字ゴルジュ内の15m二段滝。

右:両岸が切り立ち,ゴルジュ地形が出てくる。こうなると巻きのルートも慎重に選ばないといけなくなってくる。

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左:ゴルジュの出口にはこの20m滝。10m懸垂で谷底へ下降。
右:ゴツゴツしているが,谷沿いに進めるので行程がはかどる。

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左:青空と陽光が,谷の陰鬱さを明るくしてくれる。
右:今度はナメ帯が登場。

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左:滑らないように慎重に歩を進める。
右:下から3m,5m,5mの三段構え。

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左:標高が下がって森と緑が深くなってくる。
右:ビバーグ適地の砂地。

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左:どんどん下って行くと・・・
右:大ゴルジュの落ち口で足止め。足元には大滝が轟音を響かせている。

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左:右手の尾根を回り込んで下り,少し遡行すると大滝登場。35m三段滝。懸垂で降りなくて良かった。

右:さらにもう一つゴルジュを巻かされると,再び渓相は落ち着く。

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左:ようやくコスギダ沢との出合いが近づく。

右:コスギダ沢出合い。右から降りてきた形になります。ここまで無事に降りれて一安心だが,油断は禁物。

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左:飛び石が多くなり下降がはかどる。奥には永田の海が見える。
右:4m斜滝。

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左:8m滝を左壁の途中から。
右:そして永田川と合流。今回の沢を振り返り,一礼。

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左:永田川を下る。
右:思い思いにルートが取れるので気が楽。

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左:永田川を離れ,斜面を喘ぐと林道終点飛び出す。
右:永田の集落からは,ガスをまとった永田岳を遠望。上高地にも似た風景。

という感じで無事下山。二日とも厳しく長かったですが,充実した遡行&下降になりました。今回も遡行人さんに大変お世話になりました。ありがとうございました。

色々とありましたが,無事に帰って来れたので,また次の沢へ向かうことができます。次は市房山の境谷・二ツ岩谷になります。市房山きっての名渓での遡行になります。

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コスギダ沢遡行 in 屋久島

さて約9か月ぶりの沢は,永田川の右岸支流のコスギダ沢。
今年一本目の沢に遡行人さんと行って来ました。

コスギダ沢を坪切岳まで詰めて,上シラケン沢を下降するというプラン。
久々の屋久島に気分も高揚。

ではどうぞ。

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左:林道終点から左下の永田川に下っていく。
右:久々の永田川。まずはここを30分ほど遡行。

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左:アカボシタツナミソウ。渓流に彩を添える。
右:永田川からコスギダ沢方面へ入る。
  
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左:バンドと左壁を伝って,3m滝を越えていく。
右:この8m滝は左壁をクライム。

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左:永田川との俣から約30分でコスギダ沢(左)と上シラケン沢(右)の二俣着。今日は左に入り,明日,右から降りてくる予定。

右:最初は苔むしたきれいな溪相。

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左:日が射すと渓は輝きを増す。
右:6mスダレ滝。

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左:この谷は本当に緑が深い。
右:中流部にある20m斜滝。日が射し,見事な滝だった。

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左:緩やかな地形も出てくる。
右:6m末広がり滝。

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左:印象的だった50m細トユ流。
右:倒木を伝ってゴルジュ内に入る。

この辺りまでは順調に行程を伸ばせたが,ここからが時間のかかる遡行となった。

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左:斜滝のクライム。
右:落ち着いた渓相。

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左:ゴルジュ奥には左から20m逆「く」字滝が落ちている。右手のバンドから巻いていく。
右:核心部①の5m二条滝。左滝をクライム。

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左:岩下で荷揚げしてから水線沿いに登る。この時期の水はまだ冷たい。
右:この上は核心部②。右岸沿いの5mCSをロープクライム。それなりに痺れる登り。

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左:8m滝横にある巨大サイズのボルダー。高さは15mくらいあるのでは。
右:傾斜が急になり,巨岩が詰まると手が出せない。

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左:上部俣。左手をとる。天気は悪化しだし,雨も降ってきた。
右:尾根近くではガスも出てきて幻想的な雰囲気。

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左:振り返ると東シナ海と口永良部島。こんな森の中から海を見下ろすのは最高。
右:尾根のコルまで頑張る。

という感じで日没ギリギリで尾根に到着。濡れと風で寒いので急いで着替えと設営して,テントに潜り込む。

コスギダ沢は出だしはスムーズ,中間部で屈曲するあたりから徐々に難化していく一本でした。当初は坪切岳山頂を踏み,少し上シラケン沢を下る予定でしたが,尾根に辿りつくのが精一杯でした。

さて明日こそは好天を期待して,上シラケンの下降に備えよう。
今日の様子から見るに,明日も全く油断できない沢になりそう・・・。

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