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九州の溯渓

主に九州の溯渓記録を集めたものです。 良かったら覗いていって下さい。

漏斗谷〔仮称〕 in 祝子川 (宮崎)

さて今回は漏斗谷〔仮称〕右俣をお送りします。
漏斗谷は祝子川の右岸支流の一つで,長谷が内谷の一本上流にあたる支流です。

谷名の由来は通常,①集落(中川谷など),②地勢(赤石川など),③詰めのピーク(国見谷など),④先人との関わり(上の小屋谷など)などが大半ですが,ここはそのいずれにも当たらないので,地勢から『漏斗谷』と称させてもらいます。その名の通り,扇状の流域から水が下部で一気に収束して流れ下る谷です。

実はここの左俣は2006年に遡行しており,今回は9年ぶりということと,より面白そうな右俣を遡行するつもりで来ました。ようやく九州北部も梅雨明けになり,夏本番の遡行です。

ではどうぞ。

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左:まずは車道から祝子川に降り立つ。左から漏斗谷の流れが出合う。
右:乗っけからこれ。本流の4mCS滝と,右から支流の20m逆く字滝。

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左:出だしはこんなV字ゴルジュが発達しています。
右:ちょっとした滝にも釜や瀞が付いており,泳ぐか巻くかの選択を迫られる。

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左:そして下部ゴルジュの関門15mCS斜滝。両岸が高く切り立っているので迫力あり。
右:左の滝の上にはさらに20m斜滝が続く。

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左:上部でゴルジュに降り立つと15m斜滝が唸りを上げて落ちてくる。
右:ゴルジュの出口には6mCS滝。ここまで息つく暇なし。

久々でしたが,やはりここのゴルジュは見応え十分。今回のように増水しているとなお良し,って感じです。ここからはガラッと渓相が変化します。

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左:あのゴルジュの後にこんな平流があるとは・・・にくいね漏斗谷。
右:水の透明度は素晴らしい。

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左:ほどなくして再び滝の登場。これは35m直瀑。スッキリしていてお気に入りの滝の一つ。

右:滝上は再び平流。実に癒される渓相。

この少し上流でイノシシの親子が地面をフンフンしているのを目撃。実はこれだけ山に入っていながら,昼間にイノシシを間近で見るのは初めてで,マジマジと眺めてしまいました。本来イノシシは昼行性なので,ここでは人間の影響を受けていないのでしょう。尻尾をフリフリしながらフンフンしている姿はとてもかわいかったです。音を立てずに接近したのですが,今日の服装は青のコーディネートだったせいか,30mまで接近した時に視認され,サッと逃げられてしまいました。こんなやりとりが,このもっと上流でもう一回起こり,今日はイノシシと縁がある日だ・・・なんて思いました。

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左:右俣には2~4mの滝が連続する。さらに岩も大きい。
右:8m滝。枠外の左にも滝があります。

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左:清々しい夏の渓。木漏れ日があると夏らしさが引き立つ。
右:詰めは地図にはない作業道。右は桧山林道へ,左は落水林道へ伸びています。

ここで着替えて午後のトレーニングに入る。昨日の峠走14kmで疲れている脚で,駐車場までの20kmラン。こんなことしなくても左俣の右岸尾根沿いを下ればダイレクトに入渓地に帰れます,いや帰れました・・・9年前は。

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左:落水林道に接続しているか心配だったが,繋がっていたので安心。こんな山上は滅多に走れないので楽しむ気持ちも忘れないで追い込もう。

右:林道を11,4km下れば上祝子橋まで降りてくる。花崗岩の沢は水の質がいい。ロードをあと8,6km・・・暑いので,沢水で全身を濡らしながら走り続け2.75時間で帰着。夏の暑さとザックを背負ってのランで今後も負荷をかけていこう。脚づくり以上に困難が二重,三重と重なっても折れない心と,少しずつでも止まらずにやり続ける忍耐力を養成するのが目的。

という感じで今日も無事に帰着できたことに感謝。

9年ぶりでしたが,大滝以外の記憶はほとんどありませんでした。でもここは祝子川支流の中では面白さで上位にくること間違いなしです。

★次も沢です。遡行先は等高線とにらめっこして,これから考えます。

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中川谷 in 綱の瀬川 (宮崎)

さて久々の沢は綱の瀬川の右岸支流である「中川谷」です。

本来は別の谷の予定でしたが,水道工事の規制時間帯に引っ掛かり,止むなく転進した沢でしたが・・・。

※日之影川沿いは11月まで,綱の瀬川沿いは9月まで,平日に時間規制がかかっています。また,青雲橋から西畑に抜ける尾根越え車道は,路肩崩壊で通行止めになっています。

ではどうぞ。

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左:増水した綱の瀬川と左から流入する中川谷。今日の冒険の舞台。
右:乗っけから4m滝。増水しているので水音が響く。

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左:7mスダレ滝。優雅で美しい滝でした。
右:増水していると水の躍動も活発。

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左:左右とも高い岩壁に囲まれた20m滝。上部に見えない斜滝があるのと,奥まっているので,実物は見た目より大きい。

右:等高線の様子から,作業道上部こそが核心だと睨んでいた。10m滝。いよいよだな。

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左:そして瀑音とともに視界に飛び込んできた垂直の35m滝。うほー,こいつは凄い。今日は大成功!切り立った崖に懸かる立派な滝でした。こんなのが人知れずあるのが嬉しい。

右:左の滝の落ち口。勢いよく流れてきた水が虚空に吐き出される。

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左:上部は植林帯で谷が荒れてくるので,適当な所で切り上げ。左の尾根上を目指す。良い印象を持ったまま沢から離れる。

下山は949mコブから尾根を南下すると地図にない作業道に出る。そこを下ると山師峠を抜け,日之影川の方にきれいな林道が下っている。綱の瀬川に降りるには,816mコブから中川谷に派生する尾根をヤブ漕ぎで下り,廃作業道に出てから,ランで帰る。なかなか渋いルートでした。

右:日の名残り・・・夏はやっぱり黄昏時。

という感じで当たりの沢でした。本来の予定ではない沢での,素晴らしい巡り合いに感謝です。これこそが新規開拓の醍醐味です。ヤマメ釣りと同じで,人が行けない場所に大物がいるように,人が行けない沢には大滝が潜んでいる,と考える今日この頃です。

★次回も沢です。行先は天候次第です。

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下鶴上川 in 日之影川 (宮崎)

さて,今回は日之影川の右岸支流の「下鶴上川」になります。
日頃はチョロ水の沢ですが,梅雨の時期は増水しているので遡行適期となります。

いつも道路から見上げていた大滝が気になっていましたが,ようやく遡行の運びとなりました。

ではどうぞ。

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左:道路から見上げる大滝。通常はチョロ水ですが,今年の梅雨は降水量が例年より多い状況でこれ。ようやく滝らしくなっています。これまで梅雨時期も含めて十回以上見ていますが,今回が最大水量。

右:車道から日之影川まで下り,出合いから遡行開始。今日もよろしくお願いします。

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左:道路までの渓相。取り立てて何もない普通の沢。

右:道路と堰堤を越えてほどなくで眼前に立ちふさがる下鶴大滝。見えている範囲でも40mはある大物。直瀑具合がなんとも良い美瀑。ちっぽけな人間の,滝を登ろうという浅はかな考えを一笑に付するかのごとき容姿は,王者的。これこそ瀑布。ここは左巻き。

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左:巻いた滝上には道らしきものがあった。おそらく昔の往還路でしょう。日之影川沿いに車道が通る前は,右岸にある集落に沿って往還路があった。古地図で調べるとこの道は川中から若松,下鶴鉱山の上を通り,湾洞越へ登る道のようだ。

右:滝の落ち口。滝下との高度差70m,また一つ大滝と出会えて感謝。70m級は九州では最大級。ただしこの滝は梅雨限定。他の時期には本当にチョロ水滝になります。

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左:大滝上にはさらに15mスダレ斜滝。美しい滝でした。

右:これより上流はガレ谷で水量も減って来るので,適当な所で右へトラバース。天の古道へ向かう。

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左:尾根,小沢,尾根を越えて少しで天の古道610mカーブ地点に合流。ここも何回も走ってコースを正確に地図に落としているので,どんぴしゃで合流できた。

右:あとは少し下って車道を歩けば終了。

という感でした。雨間をついての遡行であっという間でしたが,晴天の日は長い沢に入りたいので,天気がすぐれない時にはこういう沢がいいのかもしれません。長年の課題がまた一つ解決でき満足な遡行でした。日之影流域は素晴らしい地域だと改めて思いしらされた日でもありました。

★次も沢です。行先は天候次第です。

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