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九州の溯渓

主に九州の溯渓記録を集めたものです。 良かったら覗いていって下さい。

2015年 総括

今年も残すところあと僅かとなりました・・・。
一年を振り返る年末は,万感が押し寄せてくる一日でもあります。

月ごとの想い出ショットを紹介していきます。

ではどうぞ。

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1月:2014年8月頃から噴煙が上がるようになり,噴火警戒レベル2に引き上げられた阿蘇中岳。この頃の噴煙は遠目でもわかるほどのものだった。

2月:別大マラソンに初参加。常に関門との戦いでしたが,何とか制限時間をクリア。ほぼ最後尾ですが,鈍足の自分が憧れの舞台で走れたことに感無量。来年も申し込もうと余裕をかましていたら,なんと数日で締切・・・また挑戦します。

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3月:毎年ロングトレイルの月。今年は脊梁山地を繋ぐ距離113.4km,累積高度6,988mのウルトラトレイル脊梁山地(UTSR)。一度目は峰越峠までで引き返し,二度目の挑戦で完走。最後は雨の中をずぶ濡れで走ったのは,遠き日の想い出。

4月:この月もロングトレイルに挑戦。祖母傾山群と大崩山群を結ぶ,距離95.6km,累積高度10,157mのウルトラトレイル祖母傾大崩(UTSKO)。3分の2程しか走れなかったので,来年こそは完走します。写真は祖母山に沈む太陽。この光景は生涯見た中で10指に入るものでした。あまりの神々しさに絶句・・・。

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5月:いよいよ本格的な沢シーズン。遡行人さんと市房の境谷:二ツ岩谷を遡行。この谷のこれまでの遡行の中でベストと言える遡行になった。険しい谷を登りつめて抜け出す草原帯は,実に筆舌に尽くしがたい。絶景。

6月:初挑戦,阿蘇カルデラスーパーマラソン100km。1か月前からの数回の試走で挑んだのが何よりの失敗。60km以降は歩きが入り,80km以降は一度に300mも走れない苦闘の連続。何とか完走はしたものの,満足感は薄かった。来年はタイムを狙って再挑戦。

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7月:大崩山群にある漏斗谷(仮名)。9年ぶりの遡行でしたが,この35m直瀑はやはり素晴らしかった。

8月:毎年本州へ沢旅。今年は新潟の名渓・米子沢。ゴルジュを抜けてからの大ナメ帯では歓喜の声しか上がらない。スケール感のある,空高くどこまでも続くかのようなナメ帯は,生涯忘れることはないだろう・・・。

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9月:遡行人さんと挑んだ祝子川ゴルジュ。昨年と流れが変わっており,激しい遡行が続く。が,核心部手前の,この三角波が立つ瀞を泳ぎきることができずに敗退・・・。泊荷は重く,9月の水は冷たかった。

10月:今年から本格的に開拓を始めた霧島山系。巣の浦川の源流には,ここどこ?的な渓相が展開していた。九州の沢はある程度知った気でいたが,まだまだ秘境はあることを思い知らせてくれて,嬉しかった一本。来年は大幡川ゴルジュの開拓。

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11月:ここも今年から本格的に開拓を始めた五木村界隈。乗っけは平野谷。さすがガイド本に載っているだけのことはある沢だな~と思っていたが,それはこの界隈の氷山の一角でしかなかったことに,後々気づいていくことになる。

12月:五木の猪焼谷にある27m大滝。高さもさることながら,左右に屏風のように広がる岩壁,周囲の開放的な空間,など市房でよく見かける滝の印象。名も知られていないような谷で出会った滝に,大いなる可能性を感じさせられる。来年もせっせと開拓に励もう。まだまだあるはず。

こうして振り返ると,今年もあっという間の一年でした。2016年もまた,健康で,心穏やかに,様々な活動に取り組んでいけたら・・・と思っています。

来年も今年以上の活動を行いますので,よろしくお願いします。

それでは良いお年を!

インヤン
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椎葉谷川:左岸支流 in 川辺川 〔熊本〕

さて2015年度の沢納は,今季末に火が付いた五木村界隈の一本,椎葉谷川:左岸支流です。

正確にはここは相良村になりますが,細かいことは置いておいて,前回の逆瀬川谷から尾根を挟んだ所にある谷です。もちろん新規開拓ですので,何が出てくるかはわかりませんが,それこそが醍醐味でもあります。

ではどうぞ。

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左:おっと,いきなり滝で出合うとは・・・こりゃ期待が高まる。
右:出合いの9m滝。なかなかの代物。

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左:そしてすぐにゴルジュになると8m滝が落ちている。これは凄い!これこそまさにゴルジュ滝に相応しい。周囲は切り立つ岩壁,谷幅3m,そして井戸の底にいるかのような感覚・・・写真でしか知りませんが剣の絶渓,池の谷にあるような滝です。高さはなくともその造りが実に素晴らしい。

右:ゴルジュ滝上には10mスダレ滝があり,陽光を一杯に浴びて優雅に流れている。

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左:ひとまず落ち着く。しかし乗っけから凄かったな~と回想しながら期待を高める。

右:ヒラタケ発見。ありがたく頂きます。味噌汁の具材に丁度良い大きさが揃っている。

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左:ほどなく現れる10mスライダー滝。端正な容姿。

右:スライダー滝上はなんとゴルジュ帯になっている!すご。この谷は当たりです。中は三段構えで手前から5m,9m,3mの滝が連なります。

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左:中段の9mスダレ滝。
右:そして最後の見せ場。5m滝。左上に滝頭がチラッと見えています。電光型の滝。

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左:そしてこれが先ほど頭だけ見えていた10m「く」字滝。
右:最後はこんな源流になりほどなく車道に詰め上がり脱渓。

という感じでした。これで2015年度の沢もおしまい。今年もケガなく一年遡行でき,ありがたいことです。

健康に生きていれば,未来に希望を持つことができます。日々の生活の中では色んな事がありますが,人生はやはり素晴らしいものだと思います。今回の沢と出会えた愉悦は,脳に快楽として刻まれたので,肉体的な快楽とは異なり,いつでも思い出し,温かい気持ちになることができます。そんな思い出を作れたことに感謝以外の言葉はありません。良き沢との出会いをありがとう!

★次回からは当分ランと雪山の話題になると思います。まずは来月の指宿菜の花マラソンに向けて,身体を仕上げていきたいと思います。
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猪焼谷 in 川辺川 〔熊本〕

さて今日は昨日に引き続き五木の猪焼谷をお送りします。谷名は調べてもわからなかったのですが,現地の水利施設に「猪焼谷」とありましたので,一安心。

予報では雲が次第に多くなり,夕方から降り出すとのことでしたので,そうなる前に終わらせたいと思います。

ではどうぞ。

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左:朝一は空気が凛としていて清々しい。

右:川辺川との出合いから入る。乗っけからゴルジュで,この4m滝を越える時は思いがけずシャワーになってしまう。もう12月なのに・・・冷たい!。でもお蔭で目が一気に覚めた。

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左:そして入渓後,ほどなく出てくる20m滝。いや~凄い。
右:5m滝。良い造りをしている。

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左:ゴーロ帯は安心の区間。
右:10m斜飛出滝。この谷は当たりかも。

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左:後方から日が射しこむ。
右:この谷はゴーロ帯と滝場とが明確に分かれている。

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左:狭いゴルジュに懸かる11m二段滝。ここは左の岩壁をクライム。スタンスが甘いので慎重にクライム。

右:12m直滝。ここは左の岩稜をクライム。石灰岩の地質は開析が激しいので,側壁も垂直・ハングしておりなかなか手ごわい。ここではクロスムーブといって両手を交差しながらトラバースをさせられる区間もあった。際どかったが面白い。

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左:10m斜スダレ滝。
右:そして,思わず感嘆の声が上がる32m二段大滝。これは凄い!!!

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左:上部5mは下から見えないので,これは下部27m直瀑。スダレ流が優雅で美しい。
右:空を取り込んで。

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左:滝身のアップ。美しい流れ。ニタノオ谷の35m滝と酷似している。
右:上流はゴーロで安堵。

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左:まだまだ滝場は終わらない。これは13m二段滝。
右:8m二段滝。

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左:ゴルジュもまだまだ続く。
右:12m斜スライダー滝。

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左:8m落下滝。ここは本当に飽きさせない谷だな。色んな滝が出てきて楽しませてくれる。

右:6m滝。

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左:9m滝。
右:いよいよ谷も大詰め。急傾斜でぐんぐん登っていく。

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左:最後は水が涸れ,林道へ詰め上がる。昨日と同様,今日も休憩なしで一気に詰め上がる。

右:真下に見える川沿いの道は1時間後に走っている。

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左:川沿いの道から,1時間前に見下ろしていた林道を見上げる。
右:そして頭地大橋。入渓地方面を眺める。

という感じで昨日に続き今日も良い天気の中で遡行でき感謝です。予報が良い方向にズレてくれました。下山は昨日より1km長い15.8kmで1.5時間程度。今日で3日連続の15km走ですが,指宿マラソンへ向けて脚も少しずつできているのを実感。

今日の谷は大当たりの谷でした。あの32mの滝はそうそうお目にかかれない代物でしょう。あのような滝に出会えるのが開拓の一番の醍醐味と言えます。この界隈にはまだまだ可能性を感じます。

★次回は2015年度の沢納です。今期30本目の沢は,再び五木の沢を遡行したいと思います。場所は探しています・・・。


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逆瀬川谷 in 川辺川 〔熊本〕

さて今回は,先週の悪天で流れた逆瀬川(さかせごう)谷の遡行になります。名前の由来は,昔,谷の入口近くに逆瀬川という集落があったことに由来します。現在は川辺川第一発電所ができて,その跡はありません。

天気は雨後のピーカン。期待も高まります。

ではどうぞ。

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左:川辺川第一発電所のところから遡行開始。
右:出だしの5m滝。期待が高まる。

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左:谷は廊下状で,左右には浸食された岩が立っている。
右:暫く行くとゴルジュ登場。関門の8m二段滝。中には4m,5m,3mと滝が続く。

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左:ゴルジュを抜けた後の480m二俣。両俣とも滝で出合う貴重な造り。左は支流の9m,右は本流の7m二段。

右:この時期,日が当たる斜面は貴重。脊梁には珍しく自然林が残る。

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左:谷が少し屈曲した先にある8m滝。この滝は遠目から視認でき爽快感あり。
右:530m二俣から右に入るといよいよ逆瀬川谷の核心部。出だしの8m二段滝。

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左:お次は12m二段滝。石灰岩の谷は浸食が激しく巻きも気を遣う。

右:そしてとりを飾るのはこの谷最大の18m二段ひょんぐり滝。ひょんぐり・・・とは中段で水が跳ねたまま落下する滝のことです。珍しい形状の滝で,市房の鍋床谷下部の40m滝,上福根谷の20m滝,などが有名どころです。

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左:やっぱり沢には降り注ぐ日差しが一番。

右:まだまだ滝は続く。10m二条滝。ここは左の岩場のコーナーをクライム。立っているので慎重に。

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左:12m収束滝。最後の大物。ここは当たりの沢でした。

右:840m俣。本流は左ですが,この辺から完全植林帯となり,一気に気持ちが萎えたので,右を取り日が当たる斜面を求める。

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左:どうせ急登に喘ぐのなら,自然林の中で喘ぎたい。すぐそばの植林帯の中は死んでいる。

右:尾根まで登り日向ぼっこ・・・。晴れてくれただけで今日に感謝。

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左:尾根筋を一登りで仰烏帽子(のけぼうし)山の第2登山口へ出る。ここからはいつもの下山ラン。今日は元井谷集落へ下り,頭地(とうぢ)を回り込むコース,15km位かな。

右:尾根上の道からは平野谷で詰めた白髪岳と国見山が目線に見え,頭地大橋が目立っている頭地を見下ろす,標高差800mの高度感ある眺め。

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左:北面に目をやるとトンネルの通る大通(おおどおり)越が遠望できる。

右:仰烏帽子山の第1登山口。有名な,ミラーのないカーブミラー。以前と比べると随分と荒れてしまった。

という感じで今日も無事終了。結局,下山ランは14.7kmで1.5時間程度でした。インターバルトレーニングを計画的にやり始めてから,以前ならきつかったポイントが割とあっさりクリアできるようになっています。やはり自分に不足していたのはこれでしたね。

逆瀬川谷は18m滝を筆頭に10m前後の面白い滝が7本もある中当たりの谷でした。この界隈は大きな可能性を秘めていることがわかったので,今後,もっと足繁く通い詰めたいと思っています。

★明日は続けて,有名な掛橋谷の一本下流にある谷の遡行になります。水域面積,傾斜角,規模などからして,ここにも何かありそうです。
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第32回 県民第九の会

さて今日は逆瀬川谷遡行と第九の予定でしたが,現地の悪天により沢は延期,夕方からの第九だけになってしまいました。休みが合えば毎回聴きに行っているコンサートです。

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毎回聴いてよく飽きないな~と自分でも思いますが,飽きさせない,人間の根源に訴えかける何かがあるのだと思います。

4楽章の合唱パートは毎回鳥肌が立ち,言葉では説明できない興奮と感動に包まれます・・・ドイツ語はわかりませんが,言葉を越えた何か強いものを感じます。言葉を越え,国境をも越える音楽は,やはり素晴らしいものだとの認識を新たにしました。

人を打ち震わせるようなことは,思い悩み,痛みや不条理に耐え,それでも諦めずに,なお己の求める真理を追究しようとする場所で,きっと紡ぎだされるのでしょう。

「人間は真面目に生きている限り,必ず不幸や苦しみが降りかかってくるものである。
しかし,それを自分の運命として受け止め,辛抱強く我慢し,さらに積極的に力強くその運命と戦えば,いつかは必ず勝利するものである。」  L.V.Beethoven

★次回は延期した逆瀬川谷の遡行になります。
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