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九州の溯渓

主に九州の溯渓記録を集めたものです。 良かったら覗いていって下さい。

藤田谷 in 川辺川 〔熊本県五木村〕

さて今回は,またまたやってきました五木村。遡行先は,藤田谷本流。

雨で増水しているのを期待しての遡行です。
天気は上々,気分は高揚。

ではどうぞ。

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左:川辺川との出合いからスタート。
右:水量は予想通り豊富で期待が高まる。

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左:ここだけ切り取ると,東北の穏やかな沢の様相。
右:本流滝なのでたかだか4m程なのに豪快。

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左:ん?よく見るとイノシシ(右端)が釜を泳いでいる。こちらに気付き慌てて這い上がろうとしている。そうか~イノシシだってこの暑さだから泳ぎたかったんだね。その気持ちよ~くわかります。珍しいショットをありがとう。

右:沢幅も広く充実している。いい谷だな~。

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左:2m二条滝。
右:4m滝。

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左:暴れる白龍。
右:どこまでも続いていくような渓流のトンネル。

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左:そして本日最大の核心。狭流の瀬戸。幅1mに圧縮された流れをサケになって遡上する。久々に熱くなった突破でした。

右:抜けた後に振り返る。よくできたゴルジュで,印象深かった。

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左:本当,東北の沢を遡行しているかのような錯覚に陥る。
右:平流もよろし。

という感じでした。今日も無事下山で感謝。

単調になりがちな本流筋にあって,予想以上に面白い沢でした。支流も面白そうなのがあるので,もっと増水している時の遡行候補にしたいと思います。

★次も沢になります。行先は探しています・・・。

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元井谷:右俣中沢 in 五木小川 〔熊本県五木村〕

さて今回は,福寿草で有名な仰烏帽子山の北面を流れる元井谷です。

図上では,等高線が詰まっており,石灰岩の地質なので,滝を期待して遡行してきました。とは言え,膝の様子も気になるし,今日初おろしのキャニオニア3の試し履きの遡行でもあるので,慎重にいきました。

ではどうぞ。

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左:出だしの本流筋の渓相。造りが豪快。
右:奇妙な模様の岩。赤茶部はチャート,緑部は緑色泥岩かな?

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左:6m滝。なかなかどうして,谷の造りが大きく,期待が高まる。
右:ちょっとしたミニゴルジュ。

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左:左右俣の出合い。左俣は完全に涸れており,この上から第一登山口が谷沿いに延びている。

右:森の様子がなんともいい感じを醸し出している。

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左:そして岩壁が険しくなってきたところで,この15m美滝。

右:石灰岩の岩壁の弱い部分を侵食し流れている。実に優雅な装い。この滝を見れただけでも,今日の遡行は成功と思える。

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左:平流部もそれなりに清々しい。
右:6m滝。石灰岩地帯では珍しいナメ滝。

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左:最後の急傾斜をひと頑張りで登山道へ飛び出す。

右:進路を右に取り,少しで仰烏帽子岳山頂。16年ぶりくらいで懐かしい。全く覚えてないけど・・・。

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左:山頂で見かけたリョウブの花。この花は沢シーズンの7月に咲く花で,若葉は食用に,硬い幹は木炭や床柱などに利用されます。貧土壌でも生育できるので,ここのような石灰岩の露岩帯でも逞しく生きています。

右:ガスの切れ間から,人吉盆地がすっきりと見通せる。下りは第二登山口経由で,林道を走って帰る。

という感じでした。無事に下山でき感謝。

元井谷はもっとショボい谷かと思っていましたが,増水していたせいか,なかなか楽しめる谷でした。やっぱり五木の沢には可能性が秘められていることを痛感した遡行となりました。

気になっていた膝の具合も良くなっており,一安心です。また,これからも沢の開拓に励もうかと思っています。    

★次回も沢になります。   

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甘茶谷:左俣 in 名貫川〔宮崎県〕 〖 後編 〗

さて先日の続きになります。

今日はこのまま尾鈴山まで詰めて,尾根を南進し,欅谷の滝群を鑑賞して帰るコースになります。天気はピーカンで申し分なし。

ではどうぞ。

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左:森の中で迎える朝は最高。
右:お世話になったテン場を後にする。

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左:日が昇るにつれて少しずつ輝きだす渓。
右:支流の3m滝を見送り,先へ進んでいく。

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左:二俣。右が右俣(万吉谷),左がこれから遡行する左俣になります。他と同じで以前より荒れている。

右:ちょっとした滝場。

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左:林道の橋から見える甘茶滝。7mの斜滝。釜が広い。
右:ちょとしたナメ帯。

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左:左に金山谷を見送った後に出てくるゴルジュ。下から3m,1m,6mと滝が懸かる。

右:巻きの途中から見下ろした前述のゴルジュ内の6m滝。

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左:6m三条滝。尾鈴の沢は広さもある。
右:自分にとって,晴天下での遡行ほど,心躍るものはない。

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左:4m滝。
右:8m滝。滝もまだまだ続く。いいぞ~。

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左:左俣には美しい渓相がある。右俣よりこちらが上だと感じる。
右:5m滝。こんな滝を容易に登っていけるのが魅力的。

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左:925mの二俣は右を取ると,急なゴーロ帯となる。
右:5m滝。

そして5m滝の上の4mのボロボロの赤みのかかった滝を登ろうとしたら,滑って膝を強打。しばらく動けない・・・痛みが少し収まり再び登ろうとしたが,やはり無理で左を巻く。『しまった,やってしまった。』

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左:山頂へ向けて傾斜のきついゴーロを詰めて行く。
右:まだまだ詰める。

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左:そしてようやく山頂。久しぶり。ここで膝の状態が思わしくないので,欅谷へは遡行人さんだけ行ってもらい,自分は一般登山道を下山することにする。

右:下山は膝に気を使いながら,自分との自問自答を続け,膝の件を整理しながら下る。

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左:下山後はさっき遡行した甘茶滝の釜に浸かりクールダウン・・・全身ずぶ濡れにして,長い道をキャンプ場まで歩く。

右おまけのショット。最近,縁があり同居することになった芽生(めい)ちゃん。2.5か月程のメス。当初の警戒心も徐々に解け,あちこち駆け回り~の,あらゆる所に飛びかかり~の,元気なおてんばです。

という感じでした。今回も一応無事下山でき,良かったと思います。尾鈴の沢は水量豊かで,色々な方法で楽しむことができる沢だな~と痛感した次第です。遠いのでなかなか来れませんが,今年はもう一回くらい来てみたいと思います。

今回の反省点としては,最後まで遡行人さんをご案内できなかった点です。滑って膝を強打したことは痛恨のミスとしか言いようがありません。判断ミスは危険だと,頭でわかっていて,実践もできていると思っていただけに,汗顔の至りです。

でも,逆に良い教訓を得たとも思っています。

たった一つのミスが重大な事に繋がっていくこと,
いつでも自分にできることと,できないことの判断を,惑わされずに確実に行うことの大切さ,
せっかく積み上げた経験も,現場でのミスをゼロにすることはないこと,
つたない自信ほど,無意識に恒常化することがあること,等々

膝の痛みはまだまだ続く。

今回の遡行は,本当に良い遡行になったなと感じています。これも同行してくれた遡行人さんのお蔭です。色々と気を遣って頂き,ありがとうございました!これからも懲りずにお付き合いの程,よろしお願いします。

★次も沢になります。いつものごとく遡行先は検討中です。

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甘茶谷:左俣 in 名貫川〔宮崎県〕〖前編〗

さて,今回は屋久島から遡行人さんをお迎えしての遡行で,甘茶谷:左俣を尾鈴山まで詰めて,南に縦走,そして欅谷沿いを下るという贅沢なプラン。

天気ははずれ,初日から良い方向へ向かっているのが何より。泊沢なので前後編に分けてお送りします。

では前編をどうぞ。

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左:久々の尾鈴。懐かしい。
右:まずは軽荷で矢研(やとぎ)の滝を見に行く。

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左:矢研の滝の手前にある『若葉の滝』。10m程。

右:そして到着,日本の滝100選,矢研の滝73m。その垂直具合や豊富な水量で迫力大。

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左:さて踵を返し,遡行開始。早速泳ぎ。今日は猛暑なので,天然プールは冷たく気持ち良い。

右:小滝には大きな釜が付いているので,どんどん水に浸かって楽しむ。

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左:いい流れだな~。
右:増水しているので,遡行をより楽しめる。

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左:瀬の躍動感もいい感じ。
右:尾鈴の沢の基本形。小滝+釜。

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左:次郎四郎の滝。8m程度。沢沿いの道路からも見える。
右:暫くの間,沢屋から太公望に変身。

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左:蜂の巣滝10m。シャワーで中央突破。
右:ナメも出てくる。

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左:えのは滝5m。この上から千畳敷と呼ばれるナメ帯が始まる。

右:良いのは出だしだけで,後はナメが埋まってしまい,魅力が激減。これは残念・・・。

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左:15:00を回ると斜光線に変わり,沢がより美しく引き立つようになる。
右:お手頃な滝が出てくるので,飽きがこないのが何とも嬉しい。

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左:そして今宵のテン場にて。泊まりではこれが楽しい。
右:帳が降りても飽くことなく,見つめ続ける。

という感じでした。午後からの遡行でしたが,無事で良かったと思います。増水は思ったほどではなくて,程よい感じの水量でした。明日は,いよいよ上部の遡行なので,期待が高まります。

★次は後編をお送りします。
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下小積谷〔遡行〕&七日廻谷〔下降〕 in 祝子川 〔宮崎県北川町〕

さて,今回は久々の大崩の沢。下小積谷を遡行して,山頂を踏んで,七日廻谷の下降というコースです。

天気は上々,期待が高まります。

ではどうぞ。

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左:行きしなの南阿蘇の風景。射し込む光芒が今日の好天を予感させてくれる。
右:長い運転を経て,祝子橋から入渓。今日もよろしく。

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左:すっかり真夏の沢。既に暑いので,積極的に水に浸かって遡行。
右:水の美しさは相変わらず。こんなにきれいな水は他では見られない。

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左:屋久島を思い出させてくれる渓相。

右:本流を少し遡行したら,左から流入する下小積谷へ。さて,どんな遡行になるかな・・・。

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左:下部は森の中を緩やかに流れる感じ。コケの具合も良い。
右:徐々に傾斜が出てくると滝も登場。6m滝。

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左:さらにはゴルジュも出てくる。
右:13m三段滝。面白くなりそう。

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左:ゴルジュ後の巨岩帯を越えると,登山道が横切る。昔,和久塚方面へ観光道路を延ばそうとしていた頃の跡。今思うと,あの時,有志の方々が,工事を中止に追い込んで本当に良かったと思う。

右:登山道から上は地形図からでも核心部とわかる。出だしの4m滝。いいね~。

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左:3mCS滝。頭らか水をかぶりシャワークライム。夏には最高です。
右:時には巨岩の中を潜ることも。

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左:地形は緩むことなく,どんどん高度を上げていく。

右:青い空がよく映えて気分も高揚。ここは滝以外の場所でもクライム要素が強いので,足元はステルス必須。片足だけでスラブに乗り込んでそのまま登るような場所もあり,気が抜けない。

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左:身体が火照ってくると,ふとこんなオアシスも用意されている。泳いでクールダウン。よく分かってるね~。

右:上部には小積尾根の岩壁が立ちはだかる。ここは甲斐駒か?九州にもこんな場所があったとは。

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左:振り返るとこの眺め。ここは実に素晴らしい沢。なぜ今までほとんど遡行されてなかったのか疑問。

右:7m二段滝。急傾斜帯の滝場は途切れることなく続く。

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左:そして締めは25mスダレ滝。シルクのようなさらさらとした上質の水流。いや~極上。

右:左の滝上からは地質が変わり,地形が緩む。ここからは大崩花崗岩に押し上げられた四万十層になり,砂岩や泥岩中心。このような地形は,ルーフペンダントと呼ばれる。

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左:大崩らしい,千古斧を知らない極上の原生林。

右:3m滝。あえて全身をずぶ濡れにして登ることで,暑さしらず。今日,延岡は34.5度まで上がったよう。

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左:わずかな沢型を詰めると登山道へ。

右:登山道を数分歩いて山頂。久しぶり。下小積谷は,山頂に直接突き上げられる点でも良い沢でした。

山頂で少し休んで,今度は下降。まずは七日廻谷源流まで登山道を下って行く。

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左:山頂(左奥)を振り返る。
右:スズタケの枯れた広々とした森の中をテクテクと下って行く。

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左:七日廻岩の岩塔を左手に見る。
右:谷が右カーブする辺りから水流が現れる。

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左:水質は最高級。これこそ大崩の水。
右:特に険しい場所もない穏やかな渓相。

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左:いや~実に良い。
右:3m滝。こんな滝が時々出てくる。

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左:光が射し込んできたので,すかさずシャッターを切る。

右:この谷に入ってから,心身は良い具合に弛緩しているので,思考や動作に無駄がないのがよくわかる。

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左:岩に張り付くコケの量が増えてくると本流は近い。
右:そして祝子川本流と合流。この巨丸岩が目印です。

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左:帰りは登山道をトレラン。沢着は暑いので,小沢を横切る度に,水浴びしながら走り続ける。

右:そして今日最大の収穫と言っても過言ではないブツ。煙水晶(スモーキークオーツ)の巨晶。こんなサイズは初めてなので,非常に興奮しました。今回の行程で,ある場所を通った時に,花崗岩中の電気石の含有量が異常に多い地帯があったので,電気石のきれいな標本が採集できればと思い,足元を少し注意して見ていました。そしてたまたま立ち止まった時に,何気に目に入った棒状の電気石(親指の所のもの)が地面から少し出ていたので,掘り出してみると,なんと煙水晶に包括されていたものだった・・・という訳です。この手のブツは,偶然に見つかる話をよく聞いていたので(休憩で座った場所の石を見ていたらたまたま化石が入っていたなど),わが身に起こって初めて,『やっぱりそうなんだな・・・』と思った次第です。因みにこれ以降,今まで以上に注意して,意識して探しましたが,何も見つかりませんでした・・・。偶然の贈り物は,生涯の宝物となりました。

という感じで,今日も無事に下山でき感謝です。

素晴らしい沢の発見や煙水晶の採集など,出来過ぎの山行に少し怖いくらいですが,ありがたく受け入れたいと思います。大崩は,やはり九州随一の山域であることを痛感した一日でした。これからもこの自然が末永く残り,未来の人たちもこの自然を享受できることを祈るばかりです。

★次回も沢ですが,遡行先は探しています・・・。

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