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九州の溯渓

主に九州の溯渓記録を集めたものです。 良かったら覗いていって下さい。

瀬戸谷遡行&細見谷下降 in 太田川 〔広島県吉和村〕

さて今回は,少し遠出して広島の沢を遡行してきました。
瀬戸谷を遡行して,細見谷を下降する計画です。

予報では天気は問題なし,初めての広島の沢ということで気持ちも高まります。

ではどうぞ。

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左:久々の関門橋。九州の出口であり,本州への入口でもある。

右:この日は,広島を代表する湯の山温泉へ。ここは旧藩主浅野の殿様も湯治をしていた秘湯で,単純アルカリ泉にラドンを含むので,保温効果は抜群。冬場にうってつけの温泉です。

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左:翌日は,瀬戸谷の遡行から。
右:出だしは普通の渓相。右側には瀬戸の滝への遊歩道がついている。

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左:そして瀬戸の滝へ。これは下段で,この上に上段も隠れている。案内板によると下段は28mとあるが,私的には20m程度。断層にかかる立派な直瀑。

下段の滝の左側の草付きを巻くが,上部が順層草付きで思いのほか悪く,慎重にならざるを得ない。滑ったら間違いなく下まで落ちるので,緊張度も高い。

右:下段の滝頭に出ると上段の滝の全貌が視界に飛び込んでくる。案内板では19mとなっているが,私的には15m程度。ここは右を巻く。

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左:巻いていくと立派な道に出る。おそらく瀬戸の滝を右から巻く道のよう。
右:滝上は平流となっている。大休みと呼ばれている場所。

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左:う~ん,素晴らしい。

右:まるで東北の沢のよう。青森の追良瀬川の上流だといっても通じるかもしれない。

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左:地形が緩いせいか,沢沿いにはカツラやイヌブナなどの渓畔林がよく発達している。九州では,このような落葉広葉樹林の渓畔林はほとんど見られないので,まじまじと観察しながら遡行していく。

右:谷がクランク状に曲がった先にある大ビラメの滝。水にたっぷりと浸かりながら突破。ビラメとは,アマゴのこと。昔,この淵に噂になるほどの大物がいたのでしょう。

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左:いかに素晴らしい自然でも,時間が経つにつれて飽きてくる・・・贅沢だな~といつも思います。

右:バランスを取ろうと木に手を伸ばそうとして,触れる手前でおもわず引っ込めた。見事なカモフラージュ。

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左:源流はボサッてくるが,美しさは健在。
右:そして下山(しもやま)林道へ上がる。ここからは林道を経由して,細見谷まで移動。

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左:林道は御覧のあり様。とても走れる代物ではない。
右:雨量計から先は道らしくなってくるので走れる。

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左:細見林道まで下り左折,そこからは細見谷沿いを走る。

右:ここの渓畔林は,瀬戸谷のよりも立派。林道があるのに,よくぞ残っていてくれたと思う。こんな場所を走れるなんて幸せ。東北の沢沿いを走っているかのようです。

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左:そして林道を約10km走り,祠のあるカーブする地点から細見谷へ下る。ここからが下降の開始。右はオシガ谷。

右:まずは緩い渓谷から始まる。

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左:谷幅一杯に水をたたえた釜。こんな場所は当然,泳いで下る。
右:ロクロ谷出合のすぐ下にある小滝と釜。ここも良い渓相をしてるな~。

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左:のんびり歩ける河原があると思えば・・・
右:泳いで下るしかないゴルジュも出てきたりして・・・

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左:う~ん,素晴らしい谷です,細見谷。
右:こんな場所にいれることが,本当にありがたい。

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左:唐突に前方が切れ落ちている。どうやら滝場のよう。

右:右巻きで下り,滝の正面に立つ。これが大龍頭(おおりゅうず)の滝のよう。ここから先400m位の区間は両岸迫る激しいゴルジュとなっており,一目で核心と見て取れる。

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左:そしてゴルジュ中の3m滝の左側をクライムダウンし,淵に飛び込んで下る。これが小龍頭の滝(イカダ滝)のよう。

右:しかしここのゴルジュは,なかなかの代物。穏やかな中国山地にこんなものがあろうとは・・・。

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左:徐々に曇りだし,雨が降り始めてきた。
右:泳ぐ箇所は無数にあるので,とにかく泳いで歩いて下降していく。

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左:う~ん,素晴らしい渓相。たいしたゴルジュです,ここは。

右:ついには土砂降りの大雨が降ってきた。①川面を流れてくる葉っぱの数,②雨水の攪拌による水温低下,③支流の濁りなど,増水の段階サインをチェックしながら,落ち着いて下降していく。人里離れた暗い谷底で,一人で心細く,激しい雨音が焦りや恐怖を喚起しがちですが,慌てたり,わき起こる感情に振り回されても何の解決にもなりません。今できるのは,現状を的確にとらえ,それらに正確に対応し行動すること,ただそれだけです。そこに感情の入る余地はありません。幸いにも周囲の地形の緩みや堆積物の増加などから,脱渓地点はもう間もなくだろうと,落ち着いていれば推測できる。

という感じで今日も無事下山でき感謝。

初めての広島というか中国山地の沢は,冬場の降雪を感じる遡行となりました。地質的には共通する部分が多いですが,植生に大きな違いがあり,どちらかというと,越後山地の山にいるかのようで,今後も足を運びたくなるような沢でした。

他にもいくつか遡行してみたい沢がありますが,まずは47都道府県の沢1本の完遂を優先しながら,ちょくちょく足を運びたいと思います。九州はもう沢切れに近いかも。

★次回も沢になります。遡行先は,霧島の長江(ながえ)川になります。

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