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九州の溯渓

主に九州の溯渓記録を集めたものです。 良かったら覗いていって下さい。

霧島川・右俣 in 天降(あもり)川 〔 鹿児島県霧島 〕

さて今回は,予定通りに霧島川の右俣を遡行してきました。

天気は上々,下山後は念願の新湯温泉とくれば期待が高まらないわけはありません。

予想を上回る渓だったので,写真は多めです。

ではどうぞ。

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左:道路から見える堰堤を越えて河原に降り,遡行開始。出だしから紅葉が出迎えてくれる。ここ一週間で冷え込み,紅葉が進んだとのこと。

右:秋の遡行は,渓相以外も楽しみが多いので,飽きることはまったくない。

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左:いや~いい感じ,いい感じ。

右:沢が右に曲がるとすぐに表れた30m滝。造りの立派さに感嘆の声があがる。溶岩地形にかかる,下部が抉れた典型的な滝で,見応え十分。

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左:滝上の渓相。ちょっとしたゴルジュ状になっている。

右:秋の空を彩る真っ赤な紅葉。まだおぼろげな自分の意識を,ハッと覚醒させてくれる。

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左:ちょっとした河原や平流が,なんともよく映えて美しい。秋の遡行は,適温,虫なし,紅葉鑑賞,で愉悦に満ち溢れている。

右:再び沢が右に曲がる所には,この16m滝が美しく懸かっていた。ほぼ予想していた場所にあり,一安心。この沢は当たりです。

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左:滝の落口にて。チョックストーン(挟まり岩)が印象的。
右:渓は再びたおやかな平流となる。

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左:印象的だった2m二条滝とミニゴルジュ。釜をへつり,左から突破しましたが,釜に落ちるか落ちないかの瀬戸際クライムを楽しめました。

右:8mひょんぐり滝。この沢は,滝数は少ないものの,一本一本が非常に印象的です。

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左:谷脇の森もまた下草に乏しく歩きやすい。

右:新燃岳への登山道が横切るあたりは,実に開豁な平流が展開する。言葉にならない・・・。

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左:今は登山禁止の新燃岳を眺める。
右:まるで東北の沢。霧島は,九州にいながら東北感を味わえます。

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左:抉られた地面に埋もれていた炭化木。新燃岳は1716~1717年にかけて享保の大噴火を起こし,その際に大崎川や霧島川には火砕流が流れ込み,その影響で地下には炭化木が眠っています。東側の高崎川源流や矢岳の炭化木が有名ですが,やはり,ここにもあったか。

右:地質と水質がガラッと変わり,普通の沢に変化。今までは火山灰が風化し,火山ガラスが変成したスメクタイト鉱物が多い黄褐色の土壌と,粘土質土壌ゆえに汚れが地下に浸透しにくいせいで,少し濁り気味の水質でしたが,ここからは,浸透性に優れた火山礫や火山岩が中心の地形になり,普通の透明の水に変化していきます。

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左:ナメもあるなんて,なんとも嬉しい限り。
右:徐々に源流に近づいていく。

と,通常ならこの辺りでおしまいですが,今回はまだまだ続きます・・・。  

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左:穏やかな流れを,じっくり遡行していく。
右:そして最後の詰めを登りきると・・・。

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左:韓国岳(からくにだけ/1,700m)が目の前に飛び込んでくる。
右:背後には,獅子戸岳(中央)と新燃岳(右端)。

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左:韓国岳への登りの途中で振り返る。前述の山に加え,枯れている琵琶池が見える。

右:そして約20年ぶりの韓国岳山頂。久しぶり。本当に懐かしい山頂。当時は,植物を覚えるために,植物に案内板のついていたえびの高原に頻繁に通っており,現在の知識の基礎を作ってもらいました。

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左:下山は,大浪池(おおなみのいけ)方面へ。火山と山上湖という組み合わせは,九州では霧島くらい。この組み合わせも,東北を感じさせてくれます。

右:道脇の紅葉。

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左:走りやすい秋の道。
右:秋のトレランもまた趣き深い。

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左:空を反射する大浪池の湖面。
右:韓国岳と大浪池。今日は天気が良くて,それが何よりでした。

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左:この辺りは観光客も登って来るので,よく整備されている。
右:陽光に透けた紅葉。

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左:そして最後はロード。ロードと言っても街中を走るのとは違い,ウキウキして走れる。こんな場所を走れるなんて最高。

右:秋の日はつるべ・・・で,あっという間に日が傾いていく。

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左:そして今日の締め。

右:ようやく来れた新燃荘。硫化水素型の硫黄泉(乳白色系)です。硫化水素が皮膚から血中に取り込まれると,脳が血中の酸素濃度が低下したと勘違い,酸素濃度を増やすために血管を拡張し,血行が促進されるという仕組みです。脳をだまして血行を良くするという,炭酸泉の場合と全く同じです。そういった仕組なので,長居しすぎると必要な酸素が足りなくなり,倒れたりすることもあるので,注意すべき泉質ですが,強力な殺菌作用や体内残存期間の長さなど,効果は絶大です。

という感じで今日も無事に下山。充実した一日に感謝です。

霧島川は,新たな慧眼を与えてくれた沢になりました。想定以上の遡行に大満足です。山や温泉の面で見ると,九重連山もいいですが,霧島はそれに沢が加わるので,私的には最高のフィールドだと感じています。遡行するたびに驚きと発見を与えてくれる霧島からは,しばらく目が離せません。   

★次回も沢になります。今期の沢はあと2本です。新たな発見を求めて,遡行先を探しています。

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