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九州の溯渓

主に九州の溯渓記録を集めたものです。 良かったら覗いていって下さい。

マンリョウ谷・中俣 in 神原川 〔大分県竹田市〕

さて久々の沢は,マンリョウ谷・中俣をお送りします。

マンリョウ谷は,祖母山系の前障子岩の北西面を流れ下る谷で,右俣,中俣,左俣があり,中俣は前障子岩に突き上げる本谷です。

「九州の沢と源流」という本に記載があるのは,この中俣になります。右俣は八丁越に突き上げる谷〔2006年に遡行済み〕,左俣は前障子尾根に突き上げる沢で未遡行なので,次は左俣が遡行候補です。

中俣は,1999年6月,沢の駆け出し期に連れてってもらった沢で,途中のゴルジュが強く印象に残っていました。あれから約20年,再び足を踏み入れます。

ではどうぞ。

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左:まずはこの作業道を左へ。

右:ほどなく右手の沢にヒイバチ滝が見えてくる。60m三段構えの大滝です。この滝は右俣に懸かる滝になります。

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左:作業道終点から入渓。今日もよろしくお願いします。
右:4m二条滝。

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左:4mスダレ滝。

右:マンリョウ谷の基本渓相。大岩がゴロゴロしているので,右に左にと進んでいきます。

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左:河原状。
右:10m斜滝。

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左:そして760m俣。このトユ状流れは,この場に来て見て思い出せました。あった,あった,これ!

右:5m滝。左壁をクライム。

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左:そして850m二俣。ここから左の中俣に入ります。

右:3m,5mと小滝を越すと,門番の8m斜滝の登場。両岸は急激にそそり立ち,幅3m程に圧縮されます。ここは,流木のかかっているリッジを登ります。出だし3mが外傾スタンス・ホールドでいやらしく,登るにつれてガバガバになり,登りやすくなります。

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左:上から見下ろす。なかなかいい感じのゴルジュ。
右:中間部は倒木で一杯。

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左:ゴルジュの中ほどには一息つける河原もあったりします。
右:行程を振り返る。

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左:そしてゴルジュ出口の7mCS滝。前回は左から登れましたが,えらく難儀した記憶があります。

右:巻きはここから。7mCS滝の手前にはCSが挟まっており,その手前,右手にバンドがあるので,そこに取りついて抜けれます。ここも出だしの3mがいやらしいですが,奥へ行くほどしっかりとしたバンドになります。

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左:ゴルジュを振り返る。ここは長さ150m,標高差70mほどのゴルジュで,やっぱり印象的なゴルジュでした。

右:ゴルジュ上の3mと4m滝。

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左:谷が右に折れるところにある24m二段滝〔上14m/下10m〕。
右:1030m俣で左に折れるとこの3m滝が目に入ってくる。

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左:こんな廊下状も出てきて刺激になる。
右:1060m二俣からは,岩ゴーロ帯となる。あとは詰めるだけの行程。

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左:せっせと詰めて行く。
右:尾根が見えるとあとひと登り。

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左:そして縦走路。
右:大障子岩と祖母山を眺める。

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左:大障子岩から祖母山を眺める。もう少し脚を作ってから今年も一日ランに挑戦。目標は11時間切り。

右:八丁越からの下山。

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左:この大岩の横をすり抜ける個所も鮮明に覚えていた。
右:下は植林帯を駆け抜ける。

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左:締めは長湯の大丸旅館。

右:造りが非常に素晴らしい湯でした。泉質はカルシウム・ナトリウム‐炭酸水素塩泉なので,表皮回復,血行促進などの効果を期待できます。

という感じでした。今日も無事に下山でき感謝。

マンリョウ谷は,ガイド本では遡行6時間/下山1.5時間/初級者向け,とありますが,これは当てにしない方がいいと思います。遡行4~5時間/下山3~4時間/中級者向け,が現実的な評価ではないかと思われます。特に下山は,平坦路や下りは走りっぱなし,急登でも小走りや速歩でいきましたが,それでも1時間49分かかりました。客観的に見て,どこかの谷とデータを取り違えて記載されているように感じます。

まあいずれにせよ,中間部のあのゴルジュは一回通過する価値はあると思います。祖母・傾の沢では珍しい体験ができること間違いなしです。

★次回も沢をお送りします。

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DAY❸ 八甲田トレラン&十和田湖・奥入瀬渓流観光

さて最終日の今日も盛りだくさんの内容です。

天気は予報通り雲一つない快晴,最終日にしてようやくお日様を拝めました。

まずは北八甲田のトレランからです。コースは,酸ヶ湯~仙人岱~大岳~毛無岱~酸ヶ湯の周遊コースです。昨日の疲れが残りますが,それは気のせいにして今日も楽しみたいと思います。

ではどうぞ。

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左:天気は快晴。期待も高まる。酸ヶ湯の後方に見えるのが,北八甲田の主峰・大岳〔1584.5m〕。興味はないですが日本百名山のようです。

右:登山口。ここから仙人岱とよばれる湿地まで約400m緩やかに登ります。

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左:朝の森の道。

右:突然,左側が開ける。何でもかつて硫化水素が発生し,あっという間にこのあたりの植物を枯死させた場所のようです。そういえば,八甲田で2010年にタケノコ採りの中学生が火山ガスで死亡する事故があったな・・・。火山ガスは同じ場所から発生することが多いので,ここは足早に駆け抜ける。

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左:徐々に高度が上がってくる。南八甲田を望む。
右:沢筋に近づいてきた。

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左:ここからは沢筋の道。今までの森の中とは違い,空気がよく流れて展望も利くので心地よい。

右:沢に沿って道は続く。

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左:上部に登るにつれて地形が緩んできた。
右:もう登りきったよう。

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左:そして仙人岱へ。急に雲が湧きだしてきた。
右:ここから大岳山頂へ向けて約280mの登りが始まる。

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左:ウメバチソウ。アルプスでは山上でよく見かけた花。
右:池塘と小岳。何気ない風景が東北らしい。

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左:タチギボウシ。

右:じっくり高度を稼いでいく。さすがに脚に疲労を感じる。

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左:道脇にはアオモリトドマツ。
右:森を抜け山頂が近くなると展望も開ける。先ほどの仙人岱方面を見下ろす。

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左:山頂直下の池塘。
右:南方を眺める。

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左:これを登り切れば・・・
右:大岳山頂。

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左:同じ北八甲田の峰々を眺める。
右:ミヤマリンドウ。ここではもう秋の気配が。

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左:ガスがとれると青空がのぞく。
右:さて下山開始。

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左:コルにある避難小屋もバッチリ見える。
右:そしてロープウェイの駅も。あれは青森空港からも見えていました。

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左:コルから毛無岱への下り。
右:アオモリトドマツの小道。

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左:そして上毛無岱へ。
右:素晴らしい草原。

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左:ここはかなり広々としており,爽快感あり。
右:池塘もある。

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左:大岳〔右端〕を望む。
右:こんな木道を辿っていく。

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左:上毛無岱が終わるとお次は下毛無岱へ。何ですか,この風景は!
右:急な木段を下ると下毛無岱。実に天国的。

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左:絶景が多すぎてなかなか前へ進めない。
右:北八甲田の名峰を眺める。いい感じ。

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左:こんな高地を走れるなんて・・・
右:思わず笑顔がこぼれてしまいます。

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左:極上の草原ランをありがとう!
右:ここからは酸ヶ湯へ向けてブナ林の中のトラバースになります。

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左:昨日の南八甲田とは大違いで,整備がよく行き届いている。
右:そして湯坂からゴールの酸ヶ湯を見下ろす。

という感じで,距離約10km,約3時間のお気楽トレランでした。時間があれば山系の峰々を全て回りたかったのですが,それは次回にしましょう。お次は奥入瀬渓流と十和田湖の観光になります。

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左:昨日走った道を再び。やはり八甲田・十和田ゴールドラインは素晴らしい。

右:そして奥入瀬渓流へ入る。渓流と道路の近いこと。

奥入瀬渓流は十和田湖から流れ出る唯一の水路で,十和田湖川の子ノ口〔ねのくち〕から下流の焼山〔やけやま〕までの約14kmの区間になります。14km流れても標高差は200m程しかないので,全体的に緩やかな流れとなっており,本流の渓谷美や両岸から出合う枝沢には数々の滝を懸けているので,それらが見どころとなっています。

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左:う~ん,素晴らしい。
右:道路わきにこんな風景が広がるなんて・・・。

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左:所々車道に出ますが,遊歩道も整備されています。

右:こんなにお手軽に天然林を散策できる場所は,そうそうないんではないでしょうか。結構有名な渓谷でも,全く比較にならない程の良さがここにはあります。本当に来てよかったと思えます。

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左:渓流随一とも言われる「阿修羅の流れ」。
右:少し遊歩道を歩いたりもしてみます。

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左:水量が多いせいか,渓に躍動感があり,それも良さの一つでしょう。
右:ここでは森と水がほどよくマッチしている。

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左:渓流には左右から数々の滝が流れ込んでいます。これは「雲井ノ滝」二段20m。

右:この滝の上にも「双竜ノ滝」というのがあるようです。これらは右岸の養老沢に懸かる滝です。

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左:これは「白布ノ滝」。左岸支流の石坂沢に懸かる滝です。こちらも20m程はありそうです。

右:通常の渓はV字なので,このように道路と渓を併設しにくいですが,ここではそれが可能になっている所も,地質学的に凄いと感じます。

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左:たおやかな流れもあり・・・
右:陰影を刻む流れもある。実に多彩な顔を持っています。

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左:そして本流随一の「銚子大滝」。これがあったために,上流の十和田湖には魚がいなかったとされています。

右:間近で眺める。水量が多いので迫力あり。

銚子大滝を過ぎると十和田湖の子ノ口までは1kmほどで,渓流は終了。ここからは十和田湖観光に移ります。

十和田湖はアイヌ語のト〔湖〕・ワタラ〔崖〕の由来で,トワタラ⇒十渡湖⇒十和田湖とりました。面積は国内12位,周囲46km,深度は国内3位〔田沢湖,支笏湖に次ぐ〕で,国内唯一の二重カルデラ湖です。先ほどの奥入瀬渓流の形成は,実は十和田湖と深い関係があります。

平安時代の915年8月に大噴火が起こり,のちに火口部が陥没,そこに水が流入して十和田湖の原型ができました。さらに水が溜まり続けいよいよ飽和状態になり決壊が起きます。その決壊が起きた場所こそ,現在の奥入瀬渓流だったという訳です。

先ほど奥入瀬渓流は通常のV字状ではないと書きましたが,それは,十和田湖の決壊により膨大な水が一気に流れ下った結果,凝灰岩を一気に削り込んだ結果だと考えられています。凝灰岩はとにかく下方の開析には弱い性質がありますので,水が流れた水路はどんどん削れられていく傾向にあります。両岸に数多くの滝が懸かっているのもそういう理由からです。九州の例でいうと,宮崎の高千穂峡,大分の由布川峡谷などに,その傾向が顕著に見られます。

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左:まずは高村光太郎作の「乙女の像」を見るために休屋〔やすみや〕へ。その駐車場には,ナナカマドが植樹されており,真っ赤な実をつけていた。

右:十和田湖パノラマ。

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左:珍しい島?
右:湖岸の散策路。木陰が爽やか。

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左:今日は予報通り良い天気に恵まれた。
右:御前ヶ浜。この奥に乙女の像はあるようです。

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左:そしてついに対面「乙女の像」。田沢湖に「辰子像」があるように,十和田湖にはこの「乙女の像」がある。

右:しばらく湖岸を散策して帰路につく。しかし,ここの植樹は手入れが行き届いており,素晴らしいです。

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左:やはりここのナナカマドは立派。

右:帰途,南八甲田の峰を眺める。遡行はまだ昨日のことなのに既に懐かしいと思ってしまう。次に来るときは,奥入瀬渓流往復ランと十和田湖一周ランを組み合わせてみよう。合計70kmちょっとの面白いランになりそう。

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左:そして蔦温泉。唐破風造りの門が出迎えてくれます。

右:久安の湯。この透明感は素晴らしい。湯船底の板間から湯が滾々と湧き出してる足元湧出型の最高の湯です。泉質はナトリウム‐硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉で肌を優しくいたわってくれるので,酸ヶ湯の酸性硫黄泉で散々痛めつけられた後の上がり湯としてバッチリ。次回はぜひ宿泊で。

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左:ここからは機上の人。お世話になった八甲田連峰を眺める。
右:青森市上空の眺め。

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左:青森県の日本海側。北海道も見えた。
右:今日は夕焼けが見られそう。

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左:青森の名山・岩木山。
右:薄明光線。天使の階段とも。

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左:秋田の男鹿半島。
右:薄明光線②。

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左:薄明光線③。これは特に良かった。
右:新潟の佐渡島。

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左:北アルプスの剣岳。
右:同じく槍ヶ岳。両方とも懐かしい。

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左:薄明光線④。
右:いよいよ落日の時。

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左:今日も一日をありがとう。
右:また明日もよろしく。

という感じで今回の旅も終了。事前の天気予報に反して,天気は良かったのでそれが何よりでした。黄瀬川の遡行もそうですが,それ以外にも色々と勉強になることが多く,実りのあるものとなったことに感謝です。いや~日本って本当に奥深い国ですね。

学びと体験という名の旅は,これからも続いていきます。

★次回は沢になります。行先は,球磨川流域の楮木川です。
     
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DAY❷ 黄瀬川 in 奥入瀬川 〔青森県十和田市〕

さて今日はいよいよ,黄瀬〔おうせ〕川の遡行です。

夜半から降り出した小雨に意気消沈しながら支度をして青荷温泉を出発。十和田湖経由で入渓地へ。まだ雨は降り続いてたが,明日にかけて回復へ向かうとの予報を信じ,6:03出発。

今日も長い一日が始まる。写真もかなり多いですが,ご高覧頂ければと思います。

ではどうぞ。

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左:まずは早暁の十和田湖。御鼻部〔おはなべ〕山展望台から。今まで知識でしか知らなかった物を初めて目にする時の興奮は,今でも失われない。

右:そして入渓地の林道ゲート前。青荷温泉から1時間10分ほどで到着したが,小雨が降り続いている・・・しばらく車中で逡巡したが,通過雨であることを信じ,意を決して出発。

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左:まずは川沿いの林道をいつものように走る。気温が20℃ないので,とても涼しく走れる。九州では11月の沢のような感じ。

右:分岐。右は松見の滝を見に行く通常ルート。今回は,遡行してから松見の滝を見たかったので,左へ。

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左:道の終点には東北電力の水利施設がある。脇道へ入る。
右:段丘っぽい所を進んでいく。

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左:そして適当な所で入渓。ここまで5.68km,1時間。ここからがいよいよ遡行の始まり。今日もよろしくお願いします。

右:出だしは何の変哲もない平流。

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左:実に東北的な川。これを体験しにはるばるやって来た。
右:次第に両岸が険しくなってくる。

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左:切り立った右岸と鋭い岩峰。
右:右に曲がるとさらに巨大な岩壁が,いよいよだな。

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左:そして松見の滝へ。いや~この造形は素晴らしい。二段構えの大滝と左右の岩壁が絶妙な組み合わせ。

右:下段11m,上段40mの51m二段構え。日本百名滝に選ばれだけのことはある名瀑でした。

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左:左岸には滝を見るための道があり,それを使って巻きます。登山道並みの立派な道でした。

右:そして坂を上り詰めると平坦な尾根上に出るので,向かいの方へ下ります。ピンクテープが目印です。

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左:急な斜面をまっすぐに降りてくと復渓。せっかくなので滝の落ち口を見ていきます。
右:落ち口までは廊下状が続く。

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左:50mほどで落ち口。対岸の岩壁が凄い。

右:高度計を見ると51mの落差があるようです。しかしその数値以上の迫力を感じる滝でした。

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左:さて遡行開始。ここまで2.5時間。ここからが本格的な遡行の始まりです。
右:美しい川面。

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左:ナメがあったり・・・
右:葛根田川を彷彿とさせるお函があったりして歓喜の声が上がる。

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左:う~んいい流れ。
右:険しさの中にも美しさがある。

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左:ここからはゴルジュになり,中を面白く突破できます。
右:4m滝はへつって右壁をクライム。

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左:スライダー流と凝灰岩の整った節理。
右:再び河原に。これが黄瀬川の基本的な渓相です。

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左:5m斜滝は右をへつってクライム。

右:また河原へ。これだけ自然豊かなのに,魚影はあまり見かけなかったのが唯一残念だったところ・・・。

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左:この滝は右巻き。
右:河原の先にまた滝の登場。

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左:美しい段滝。

右:水はきれいに透き通っています。

心配していた天気ですが,雨も止みどうやら持ちそうな感じで一安心。曇ってはいますが,いわゆる高曇りというやつで,降られることはないでしょう。天気が一番の心配事だっただけに,これで遡行は成功したも同然。『天ハ我ヲ見ハナサズ』・・・八甲田ならやっぱりこの台詞でしょう。

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左:いや~美しい造り。福島県の中津川を思い出します。

右:両岸迫る「門」。見た目はオドロオドロしいですが,左手を楽に突破できます。

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左:森の中を流れる平流。こんなに素晴らしいのに見るたびに感動が薄れていくのはさみしい。

右:まどかさに満ちた渓相。

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左:川が北へ右曲がりする地点にある,柱状節理の見事な右岸岩壁。黄瀬川は火山地帯を流れていることがわかる一景。

右:こんな深い渕も巻かずに突破できるのが嬉しいところ。

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左:うんっ?これはグリーンタフの岩盤かな。へえ~こんな所で見られるとは,思わぬ発見にまた嬉しくなる。

右:何か似たような写真ばっかり撮っている気がする。

★グリーンタフ・・・緑色の凝灰岩のこと。山陰から東日本にかけて分布しており,九州や四国で見られる緑色泥岩とは違うものです。元来の火山性岩が日本海の形成時期に地下に押し込まれ,海水を含んだまま変成したもので,新潟県などの山中に湧出する硫酸塩泉や塩化物泉には,このグリーンタフと関係の深いものもあります。

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左:上流に来ると地形が変わり,雪国ならではのスリバチ岩壁が左右に展開する。

右:ここは右手をクライム。ほ~良かった。こんな所で登れない滝が出てきたら大変だからね。

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左:水の流れは変わらず美しい。
右:いい感じで遡行は続く。

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左:徐々に側壁の高さがなくなってくる。
右:再びゴーロ帯へ変わる。

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左:有名な「黄瀬松島」。なるほどと思うネーミング。右手の滝は30m緩ナメ滝。
右:3m二条滝と目を引く岩塔。

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左:なんか源流っぽくなってきた。
右:たまには下流を振り返って見る。

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左:2mカーテン滝。まだまだ見どころは尽きない。
右:上部でも流れは良い感じで続く。

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左:ナメ帯に・・・
右:ナメ滝。ここは凄いな~。面白い。

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左:上部はこんな感じで続きます。
右:さらに川幅が狭まる。

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左:ゴールの黄瀬沼に近づいていくのを感じる。
右:無心で遡行していきます。

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左:ふと来し方を振り返りたくもなる。
右:右岸にあった池塘っぽいところ。

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左:そして少し進むと・・・
右:とうとう黄瀬沼沢〔仮称〕との分岐。左が本流で右が黄瀬沼沢です。あと少し。

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左:出だしの3m滝。
右:すぐに平流になります。

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左:上にいくほど両側からヤブがかぶってくるので,平地へ脱出して息抜き。
右:これも息抜き。

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左:この中を遡行するのは,中腰姿勢で結構疲れます。
右:そして広々とした草原へ。

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左:振り返ると清々しい感じ。

右:ついに黄瀬沼に到着。やりました,遡行終了です。ゲートから7時間22分。

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左:黄瀬沼全景。「これがあの黄瀬沼か~。」

右:そしてここからヤブ漕ぎで登山道まで登る。乗っけから「えっ,ここに入るの?」って感じの道になっています。

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左:最初のヤブを抜けるとこんな湿原を歩けます。
右:そこここに群生しているシャジンの花。

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左:湿原の左際にピンクテープがあるので,それを見落とさないように歩きます。
右:黄瀬沼を振り返る。

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左:そして再びヤブに突入。短い間隔でテープがありますが,足元の道の抉れを辿った方が良いでしょう。

右:おっ,マスタケ発見。キャンプならごっそり持って帰るのに・・・。

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左:一カ所だけ黄瀬沼を展望できる場所あり。
右:どこを通るのかさっぱりわかりません。

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左:こんなになっても慌てずにヤブを漕ぎます。
右:そろそろヤブが低くなってきた。

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左:すると池塘が現れ・・・
右:ほどなく登山道合流。黄瀬沼から1時間10分のヤブ漕ぎでした。

ここからは足元を替えてラン下山です。

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左:空を映す池塘。
右:下山方向には乗鞍岳が見えます。

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左:西方には,南八甲田主峰の櫛ヶ峰〔1516.6m〕とその東隣にある駒ヶ峰〔1416.5m〕。
右:さてトレランの始まりです。題して「南八甲田を走る」。

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左:森の感じはいいですが,足元は石がゴロゴロしていて走りにくい。
右:矢櫃〔やひつ〕橋を渡る。

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左:矢櫃萢〔やひつやち〕から乗鞍岳方面を振り返ると,山腹にきれいな直線で登山道が刻まれています。何でもここは当初,車道として建設された道のようです。

右:さらに下山は続く。

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左:矢櫃萢から下は道が広くなり,石ころも少なくなるので,走りやすくなる。
右:ランにはもってこいの森。

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左:樹間から北八甲田の高田大岳が見えた。
右:ほどなく登山口へ。7.3km,1.5時間のランでした。

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左:登山口にある猿倉温泉。
右:前述の高田大岳を見ながら走りやすいロードを行く。

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左:分岐の所からは,八甲田・十和田ゴールドラインを下る。
右:ブナ林に囲まれた山岳道路は爽快なランニングができます。

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左:少し下るとこの分岐。入渓地まではまだ15kmほどありそう・・・これは想定以上の距離だったが,一期一会・・・せっかくなので苦しみも喜びも全て受け止めて走ろう。

右:ブナの二次林の中を走る。本当に素晴らしい場所だと思いました。

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左:ただ走りすぎるのがもったいなくて,何度も写真を撮ってしまう。
右:巨木のあったヘアピンカーブ。

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左:そして蔦温泉通過。明日,よろしくお願いします。
右:次第に暗くなり始める。

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左:だいぶん下までおりて来た。
右:そして奥入瀬渓流の起点となっている焼山へ。残り2kmちょっと。右折。

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左:入渓地へ着く頃にはヘッドランプが必要となる。そして無事に帰着。合計23.46km,3.5時間のトレランとロードでした。ここでも日頃のスタイルでの遡行ができ満足です。

右:そして今宵の宿は,酸ヶ湯温泉館。ここのヒバ千人風呂は有名なので,ぜひとも体験したかった。

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左:ここがヒバ千人風呂の入口。
右:館内の様子。

という感じで今日も長い一日を無事に終えることができました。無事下山に感謝です。この後は祝杯をあげ,念願のヒバ千人風呂に浸かり,ゆっくり湯治といきたいところです・・・。

黄瀬川は,水線距離は約10kmと長いですが河原が多いので,予想以上に速く進むことができました。美しい森,見事な渓相,詰めの池塘・・・まさに東北の沢そのもので,はるばる来た甲斐があったというものです。八甲田山系も初めて訪れたので,遡行とともに良い経験を積ませてもらいました。これでまた沢への情熱がさらに増した気がします。まだ見ぬ溪を求めて,これからも沢旅は続きます。

★明日は北八甲田トレランと十和田湖観光&奥入瀬渓流散策になります。明日は天気が回復するようなので,期待も高まります。


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