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九州の溯渓

主に九州の溯渓記録を集めたものです。 良かったら覗いていって下さい。

東京マラソン2018

さて,いよいよこの日がやって来ました。

昨秋のシンスプリント発現以来,ずっと痛みに悩まされていたので,レース前の通常練習量の3分の1程度しか走りこめていない状態で臨むことになりました。

1か月前の指宿菜の花マラソンが4時間30分ほど,それからは週に1回だけ峠走のみをおこない(往復18km,18km,25km,28kmの計4回),持久力の養成に努めました。痛みのことを考えれば,これが今できうる最善の練習だと思ったんですよね。なので1か月で走れたのは4日間89km。これ以上は痛みの悪化が心配でジョグすらしませんでした。この程度の走量なら4時間切れれば御の字・・・というのがレース前の正直な心境でした。複雑な思いを抱えつつ,東京へ向かいます。

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左:天気は晴れ。昼過ぎに出発。
右:九州脊梁の峰々。向坂山のところに五ヶ瀬ハイランドのスキー場が見える。

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左:そして大崩山塊。鉱物の宝庫。4月には祖母傾山系とこの大崩山系をつないで走るUTSKO(Ultra Trail Sobo-Katamuki-Okue)に再び挑戦する予定です。距離は約120km,累積高度は約10,000mの挑戦。前回は95km地点まででしたので,今年こそは成し遂げたいと思っています。

右:そして東京へ。

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左:まずは受付をしに東京ビッグサイトへ。

右:人混みと出展ブースを回らされたせいで,すべて終わるのに1時間30分もかかる。これだけで疲れた・・・。

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左:願わくば,明日もいい日でありますように。

右:コース図。ざっくり言うと,都庁スタート~飯田橋~日本橋~浅草寺~富岡八幡宮~銀座~増上寺~品川駅~増上寺~皇居ゴールという感じで,最初6km下り基調,あとは橋を登るときに少し登りがある程度で,フラットなコース取りです。記録が出やすいコースですね。

★結果的に,設楽選手が16年ぶりに日本記録を塗り替えたレースになりました。2020年のオリンピック予定コースでの記録更新,本当に良かったと思います。同じ大会で走れたことに感謝です。

さて大会当日・・・

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左:あとからここを大勢のランナーが走ることになります。
右:都庁へ移動して割り当てゲートを通過する。

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左:トイレは長~い行列。スタートブロックは,この上の道路になります。
右:辺りはランナーの熱気がこもっている。

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左:そしてスタートブロックへ。気温6度でちょうどよい感じです。
右:少しずつ前へ移動していく。スタートが近い。

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左:車いすの部がスタート。そして9:10。いよいよマラソンの始まりです。
右:これだけのランナーが一斉に走り出すとさすがに迫力があります。

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左:4km地点。6車線すべて使ってもこの人数。参加者は約36,000人だそうです(海外ランナー約7,000人)。間違いなく国内一の規模で,国際性を強く感じる大会でしょう。辺りにこんなに外国人ランナーがいる大会は初めてです。

右:後ろも凄いことになっています。

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左:御茶ノ水,8km付近。
右:JRの高架をくぐり,日本橋へ。10km付近。

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左:そして隅田川沿いに5km程北上すると浅草寺。「あれが雷門か~」。やっぱり実物を見るのはいいですね。15km付近。

右:そしてスカイツリーも見えた。

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左:20km付近。富岡八幡宮。あれがニュースになった八幡宮か・・・。
右:すぐ先の折り返し。

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左:そしてハーフ。思ったより良いペースで走れている。やはり峠走の効果で持久力が向上している。まだまだこれからだが,このまま押して走ろう。悔いが残るレースだけはしないぞ!

右:普通のレースなら大通りにあたる場所がずっと続いているのが東京マラソン。

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左:立体的な応援ができるのも東京ならではでしょう。
右:そして銀座の街中を走る。こんなところを走れるなんて素晴らしい。

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左:そして30km。2時間30分。思ったより脚は動いている。ここまで来たら,つぶれるまで力を出すのみ!。これまでの努力を無駄にしないためにも,ここからが本当の勝負。

右:増上寺前。32km付近。

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左:5km程度ですが,品川駅の折り返しまでが距離以上に遠く感じる。

右:そして最後の折り返し。残り6kmちょっと。足はそろそろ限界。しかし,このレースはレベルが高いですね。この距離に来ても歩く人はほとんどいないし,落ちてくる人も稀です。別大マラソンの時もこんな感じでした。

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左:東京タワーを眺める。

右:そして再び増上寺前。あと2.5kmほど。気持ちとは裏腹に足は完売。ここからは思うように動かない足を無理やり前へ出して走る感じ。でも,あの練習量でよくここまで足が持ってくれた。あと15分ほどで,この苦しみから解放される。その時まではどんなに苦しくても耐えるしかありません。

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左:あと2.2km。
右:最後は東京駅前の丸の内通りという今回のコースで最も狭い道を走る。両脇の応援が近い。

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左:そして,行幸通りを左に曲がり100mも走ればフィニッシュ!!タイムは3時間39分。やった!最後まで走りきれたぞ!!後方は東京駅。

右:フィニッシュゲートの先には皇居が見える。

思うように走りこめずケガに悩まされ続けた4か月間・・・最後まで気持ちが折れることなく走れたせいか,ゴール後,しばらく涙が止まりませんでした・・・。正直,レース前は「早くレースが終わってほしい」と願うばかりでした。自己ベストを目指してきたレースで,自己ベストは出せないと感じながら走らないといけない悩ましさから逃れたかったのかもしれません。

しかし,今できる精一杯の走りはできたとゴール後に確信できたことが,この歓喜の涙を誘っているのでしょう。こんな涙は久しく流した記憶はありません。

何にせよ,今回のレースは自己ベストを出せた時以上に感動したレースになりました。ケガで思うように走れなかったことを,今日,ようやく乗り越えることができたのだと思います。年のせいだとかいう前に,まだまだ積み重ねなければならない努力が,自分にはたくさん残されているのを実感しました。

また,フィニッシュゲートで写真を取り合った男性と少し会話をした時のことです。その方は東京で小学校の先生をしており,熊本地震の件では募金をつのり支援しているとのことを伺いました。

これなんですよね。熊本の人間がまったくと言っていいほど知らないところで寄せられる思い。陰徳。この小さな善意のお陰で,熊本は,またそこに住む人は復興に向かっていけるんだなと改めて感じさせられました。数字で表すことのできる寄付の額面ではなく,こういう一人一人の思いこそが,決して目には見えず表立ちませんが,最も尊く,そして大切なことだと思います。陰徳善事。この出会いもまた,東京マラソンを忘れえぬものにしてくれました。合掌。

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左:走り終わると急に体が冷えてきた。

右:シャトルバスで移動。降車後も目的の建物まで結構歩かされ,寒さが身に沁みる。

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左:さてマラソン後は,上野動物園へ。

右:今回,シャンシャンは見れませんでしたが,3月末の再訪のため,職員の方とお話をし情報を入手。次回は完璧なものになることでしょう。というわけで,今回はシャンシャンのお父さん,リーリーを見てきました。

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左:不意に立ち上がったり・・・
右:こっちに顔を向けたり・・・たまに観客へアピールをしてくれます。

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左:こっちへ来ると,観客から「おお~」という声が湧き上がる。
右:しかしこの可愛さは何だ。大人でも十分に愛くるしい。

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左:せっかくなのでサル山を見たり・・・

右:ホッキョクグマを見たりする。このクマは,クマの中で唯一,人を餌として見るクマです。イヌイットの神話によると,神(大ガラス)が地上のあらゆるものを創生し,最後に人を作りました。しかし,その最後に作られた人が,神が作ったものを破壊し始めたので,人に恐怖を抱かせるために,神はホッキョクグマに姿を変えたとあります。このクマを見ると,写真家の星野さんのことを思い出さずにはいられません。彼の人生は,まさにその神話そのもののようでした。

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左:ウロウロ歩き回っています。
右:しかし,でかい。

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左:カワウソ発見。牙は鋭いですが,かわいさが滲み出ています。
右:不忍池にも立ち寄る。

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左:お次はペンギン。まるで鳥のように水中を泳ぐ姿が印象的。いつかは南極マラソンに出て,現地で生ペンギンを見てみたいものです。

右:みんなで固まってじっとしている。かわいいですな~。

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左:これはバオバブの木じゃないですか。
右:フラミンゴ。やっぱり赤い。

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左:今回,一緒に走った遡行人さんも見事に目標達成。理にかなったトレーニングで短期間で成し遂げる所なんかは,お見事としか言いようがありません。今回のレースに誘って頂き,東京での行動を色々と支援してもらい,色々とありがとうございました。

右:今宵は祝杯。

そして翌日。

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左:昨日のゴール地点へ行ってみると完全に原状回復。昨日の歓声が嘘のように,日常生活に戻っている。この祭りの後の静けさって結構好きなんですよね。

右:東京駅。これも一度は見ておきたかったものです。

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左:そして帰る前に築地市場で腹ごしらえ。噂の大和(だいわ)寿司へ。30人ほど並んでいましたが,過半数は海外の方でした。

右:さすがに美味でした。特に中トロやノドグロはお勧めです。

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左:市場の独特の香りが漂っています。
右:屋内の魚河岸。

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左:屋外の魚河岸。天気も回復してきました。

右:ここも海外の方が多い印象で,非常に賑わっていました。昨日のマラソンの30km地点のすぐ近くなんですね。

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左:念願のスカイベリーを入手。イチゴフリークにははずせない逸品。イチゴの生産は栃木,福岡,熊本などですが,それぞれにブランド品種を売り出しています。熊本は「ゆうべに」,福岡は「あまおう」,そして栃木がこの「スカイベリー」。いずれ劣らぬおいしさですが,形状,サイズ,酸味,甘みと全てにおいて高バランスなのは,福岡の「あまおう」だと個人的には思います。次に「スカイベリー」,そして「ゆうべに」といったところでしょうか。

右:無事に帰って来れました。

という感じの東京マラソンでした。

当然のことながら自己ベストは出ませんでしたが,現状でできうる練習をおこない,自分の持てる走力を出し切ってゴールできたと感じる,満足のレースでした。この日を迎えることができたことに感謝しかありません。The day we unite・・・東京マラソンのキャッチコピーですが,まさの至言。選手,応援者,ボランティアの方,またそれらの関係者・・・すべてが一つになった日だと感じることができました。

次は3月の天草観海トレランレースです。ケガの状態を見ながら,練習再開です。4月はべっぷ鶴見岳一気登山と前述のUTSKO,7月は霧島エクストリームトレイルと今年も楽しみです。

★次回は再び鉱物採集となります。

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鉱物採集 in 日之影

さて今週も鉱物採集をお送りします。

場所は宮崎県の日之影町。以前訪れた高千穂珪石鉱山と新規開拓をしてきました。

ではどうぞ。

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左:まずは高千穂珪石鉱山跡から。雪がすっかりとけて地面が丸見え。前回の雪の時とは大違い。

右:ペグマタイトの層をたどっていくと坑口発見。最初のズリは長石が多かったですが,こちらは石英が増えてきます。

場所がわかっている坑口付近で採集するのもいいですが,やっぱり自分の足で歩き回って探してみたい・・・ということで,お次は検討をつけて山歩き。

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左:すると,ある場所でこんな露頭を発見。斧石がびっしりとついています。

右:付近に転がっていた岩。誰かが来た形跡がありますが,自分の足で探し出した喜びは大きい。

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左:付近は石灰岩が露出していますが,このように結晶質になっているものが多い。これは比較的低温の影響を受けた跡。北九州の平尾台にも同じ結晶質の石灰岩が見られます。あちらは阿蘇の火砕流で,ここのはこの辺りの地下にある花崗岩の岩盤(バソリス)によるものでしょう。

右:するとある場所で地面が白くなっているのを発見。よく見てみると・・・水晶でした。

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左:その場所から拾った水晶。掘らなくてもこんな透明度が高く,大きめのものが散らばっています。

右:割れているとはいえ,美しい透明感。これでもし原型をとどめていたら10cm級のポイントだっただろうに。

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左:このサイズでこの透明感があるものは初めて見ました。
右:クラスターもよい。

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左:今日のよくできた子たち。右端のもので5cmです。
右:見とれるほど透き通っています。

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左:透明感だけなら販売できるレベル。

右:結晶質石灰岩。これがもっと高温の影響を受けると不純物が取り除かれ,真っ白な大理石になります。九州では傾山の東山麓の大白谷という集落周辺で採集できます。ちなみに「大理」というのは中国の有名産出地名からきています。

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左:これは・・・灰鉄ザクロ石かな。緑色をした正方形状のものがくっついています。
右:これは斧石。薄紫色はなんとも新鮮です。

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左:そして今日一番の収穫だった水晶クラスター。

右:そこそこ太く,頭の欠損も少なく,透明度もそこそこある。過去最高のクラスターです。いや~あそこはまだまだ可能性を秘めているので,今後も足しげく通いましょう。ここなら透明で大きいポイントが絶対に出る気がします。

という感じの一日でした。

今日は天気も良く,山を歩き回れ,無事に下山でき感謝です。来週は東京マラソンなので,再来週にまた再訪するとしましょう。

★というわけで次回は,東京マラソンをお送りします。治ったと思ったシンスプリントの痛みが,練度が上がるにつれて再発と鎮静化を繰り返している状態なので,自己ベスト更新は望めませんが,せっかくの大会なので,いつも通り写真をたくさん撮って思い出深い大会になれば・・・と思っています。

そして,実は翌日こそ,心から楽しみにしているメインイベントがあるんです。このためにわざわざ東京まで行くようなものです・・・と思っていましたが,なんと月曜が休館日であることが判明。こうなれば土曜の便を始発に変更。羽田から速攻で移動して9:40に入園券売り場に着くと仮定。動物園に問い合わせたところ,その時間に並ぶと土曜なので1~1.5時間は並ぶだろうとのこと。それから観覧チケット交換所の長蛇の列に並んでもおそらく当日の観覧は不可能(休日は11:00位には終了になるようです)・・・という結論に達し,今回は断腸の思いで断念。ううう・・・シャンシャン。

今回は有効期限のない入園券(現地でしか買えないそうです)だけを入手し,3月末に再び会いに行きます。入園券があれば,直で観覧チケット交換所に行けるので,次こそは早朝から並んで必ずあの愛くるしいシャンシャンに会いたいと思います。中国へ返還される前の,一番かわいい時期に見ておかないと一生後悔すると思い,次こそは万難を排して,3月末に再び東京です!!…という訳で3月末の大山雪壁登山は,あっさりとシャンシャン必見ツアーに変更になりました。シャンシャンに会うことは,何よりも優先するのです!!!

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鉱物採集 in 鹿川

さて今回も大崩山系での鉱物採集をお送りします。

冬山を堪能しながら採集して歩き回る計画です。

ではどうぞ。

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左:林道脇のペグマタイト。大崩花崗岩の下部に見られる縦型のもの。

右:宇土内大滝。遠目からは上部までしっかり繋がっている。45mでWI4+程度。氷の付き方にもよりますが,中部のハング帯が難しい。

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左:前回よりさらに積雪がある林道。
右:ちょっとしたペグマタイト。

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左:電気石の針状結晶。
右:そして露岩のペグマタイトをのぞき込むと・・・

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左:うん?長石の一部に青みがかかっている。これってもしかして・・・

右:やっぱりそうだ。月長石!!え~こんなところで月長石が出るなんて文献にもなく聞いたこともない。でもこの感じは間違いなく月長石。いや~最高のひと時。ちなみに月長石は英語でムーンストーン,6月の誕生石でもあります。鹿川,恐るべし・・・。

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左:上部岩壁には大きなペグマタイトが水平方向にあり,そこの石英中に電気石がびっしりとついている。

右:尾根上まで上がり込む。辺りをうろうろしていると・・・。

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左:怪しい穴を発見。中に潜り込みます。

右:ビンゴ!間違いない,ここが鹿川鉱山跡だな。久留米の日本石英が石英を採集していた坑道でしょう。

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左:ここは下部の花崗岩と上部の四万十帯の接触部で,花崗岩の天井部にこんな石英のペグマタイトがほぼ平行に走っている。

右:ひとしきりうろついたら下山。

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左:林道に降りる頃には雪も止み,晴れ間がでてきた。

右:今日,うろついた辺りを見上げる。月長石に鹿川鉱山跡。これだけの収穫があれば満足です。

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左:そして翌日,日之影に移動して,林道を詰めていく。

右:林道の終点には高千穂珪石鉱山跡があり,雪をホジホジすると真っ白な長石と石英出現。ここで間違いない。文献によるとここも花崗岩のペグマタイトで,東西140mの間に3つの坑口を掘って長石や石英を採掘していたらしい。1972年にいったん休山後,1996年に再開されたがわずか一年で閉鉱したとある。今日,ホジったのはおおらく一番西の坑口と思われるので,次回は,東の坑口を探してみることにしよう。

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左:林道脇の花崗岩に上ってペグマタイトを発見。しばらく散策。

右:この辺りには押ヶ八重鉱山があり,緑色の灰鉄ザクロ石はここのが特に有名らしいので,ここも次回,さらに詳しく調べてみましょう。

という感じでした。

いや~改めてこの山域の面白さを発掘した感じです。登山,岩登り,沢登り,トレラン,そして鉱物採集・・・と自然は実に奥深いですね。自分の一生ごときでは突き詰めることなど到底できませんが,生きている限り,行ける先までは行きつきたいと考えています。

★次回も鉱物採集をお送りします。

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鉱物採集 in 鹿川

さて今回は予定通り,山歩きをお送りします。

地質図とにらめっこして,水晶が採集できそうな場所を探索します。

ではどうぞ。

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左:大崩の宇土内登山口に車を止めて歩き出します。対岸の岩壁。雨の時などは水が流れ大滝となります。

右:天気は晴れ。こんな日の雪山は最高です。

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左:ゆきがたっぷり積もった林道を行く。今日は走らなくていいので,とても楽。
右:路肩にはこんな氷柱も。

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左:花崗岩帯の上に出ると,地形が急変する。
右:適当なところから右上の尾根を目指す。

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左:ひと登りで尾根筋。高度は1330m程。

右:南方を見ると,中景に地蔵岳の西尾根,遠景に国見山~ダキ山の尾根が見える。

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左:東方には大崩山も見えた。この辺りの地質は標高1,300m辺りを境に下部が花崗岩,上部が四万十層になっており,その境界やや下部に水晶ができるペグマタイトが散見されます。

★ペグマタイト…花崗岩中に形成される長石,雲母,水晶などが巨晶になって生成される巨晶花崗岩のこと。また,それらがある場所のこと。晶洞と言ってもいいかもしれません。マグマが冷える過程で構成物の冷え方に差ができ,冷えにくいものは一か所に集まり空洞のようになります。そこに各種鉱物が生成されるわけです。例えば,エメラルド,ガーネット,アクアマリンなどの鉱物もここで生成されます。

右:見っけ。煙水晶の晶洞。小粒ですが揃っています。

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左:付近をホジホジしていると,ガマを発見。さらに掘り進めると煙水晶が出てきました。実はガマを見つけたのは今回が初めてで,「これがガマか~」と感動しました。

右:アイスクライミングができそうな滝。今冬の冷え込みは良いですね。

という感じでした。

今までは沢登りや岩登りの対象としか見ていなかった鹿川界隈ですが,ここは地質的にも素晴らしいところだと再認識した次第です。しばらくは鹿川通いをして,鉱物採集にいそしみたいと思っています。岩や沢で培ったクライミング技術や懸垂下降技術も活用できるので,面白い活動になりそうです。

★という訳で次回も鹿川での新規開拓採集をお送りします。


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