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九州の溯渓

主に九州の溯渓記録を集めたものです。 良かったら覗いていって下さい。

地蔵岳南東谷・支流

さて今回は『地蔵岳南東谷・支流』をお送りします。

本来なら,大野原谷の予定でしたが夕方から天気が崩れるとの予報でしたので,短めの沢に切り替えその分,水晶採集に充てようという計画です。

ではどうぞ。

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左:アプローチの林道でニシキウツギ(二色空木)発見。色が白から紅に変わることからの命名です。この花を見かけるようになるのは梅雨が来る前。

右:左岸支流はおだやかな渓相で始まる。

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左:小滝と新緑の森。
右:いい感じの渓畔林。

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左:テン場にうってつけの森。
右:支流はあっという間に消え,急登が始まる。

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左:尾根上の奇岩。花崗岩地帯ならではです。
右:この辺りからは水晶探しがメインとなります。

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左:前回見つけたガマをさらに掘り込むと,まだまだ色々と埋まっていた。最初は直径50cm位だったが掘り込むうちに次第に拡張され,とうとう中に入れるまでに広がる。こんなガマに出会えたことに感謝しかありません。まだまだ底は掘れるので,あと数回は楽しめそうです。

右:雨が本降りになる前に下山開始。採集した水晶でザックの重さは20kgほどにもなり走れないので,ゆっくり下山。

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左:今日の収穫。全部で15kgほどです。

右:良さげなものだけを並べてみる。前回と比べ大きさ的には小ぶりなものが多かったが,個性的なものが揃っていた。

という感じでした。今日も無事に下山でき感謝です。

予報通り15:00くらいから小雨が降り出し,ちょどよい下山となりました。しかし鹿川の可能性は凄い!岩登り,沢登り,一般登山,鉱物採集と様々遊びを提供してくれます。今後もこの界隈の開拓にいそしみたいと思った一日でした。

★次回は沢をお送りします。遡行先は『楮木谷』になります。

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沢(九州) | コメント:2 | トラックバック:0 |

2019 九重連山ラン(UTKR)DAY❷

さて前回の続きをお送りします。

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左:急登をこなして白口岳。1:07。
右:尾根伝いに稲星山。

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左:少し下って登り返して中岳。九重連山と九州本土の最高峰です。
右:尾根伝いに天狗ヶ城。中岳の西峰的な位置づけです。

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左:砂礫道をたどり久住山。
右:西千里ヶ浜から星生山(ほっしょうざん)。

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左:そして扇が鼻。4:36。この辺りは短い間隔でピークを踏んでいきます。

右:扇が鼻からは少し下って岩井川岳を目指します。この辺りから夜が明け始めてきました。

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左:そして草原の中に岩井川岳。5:08。
右:扇が鼻への気が滅入る登り返し。

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左:今日の朝日。暗く長かった夜が明け,新しい日を迎えます。今日も最後までよろしくお願いします。

右:今日の行程を眺める。奥の涌蓋山(わいたさん)まで行って戻ってきて,黒岩山などがある泉水尾根を下ればゴールの長者原。

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左:登山道脇のシャクナゲ。
右:沓掛山(くつかけやま)。

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左:そして牧ノ戸峠。6:27。この時点で気温は既に12℃もあり,今日も暑くなりそうな予感。調子は悪くないのでこのまま進むことにする。

右:ロードを少し瀬の本方面へ下り,

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左:斜面へ取り付く。
右:ひと登りで合頭山。

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左:折り返して登り猟師山。
右:道脇にはミヤマキリシマと九重の山。この時期お決まりの構図。

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左:スキー場へ下って,
右:再び登る。

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左:足元にはびっしりとハルリンドウの可憐な花々が敷き詰められている。こういう所を散策するだけでも楽しくなってきます。

右:そして一目山(ひとめやま)。涌蓋山までは緩い草原帯をゆく。平治岳,黒岳,大船山など九重東部の森の道とは対照的。

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左:走れば爽快。
右:植栽されたドウダンツツジが清楚に咲いている。

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左:快適な道をどんどん進み,
右:あっと言う間にミソコブシ山へ。

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左:九重連山を一望する。
右:涌蓋山はもう指呼の間。ようやく,ここまで辿り着いた。

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左:涌蓋越から登りに入り,

右:疲労で極端に遅くなった登りに苦労しながら女岳へ。涌蓋山山頂へはもうひと登り。

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左:足元のミヤマキリシマに癒される。
右:そして涌蓋山。10:14。

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左:山頂からは九重連山を西の方から一望できます。
右:渋さ溢れる自然の盆栽。

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左:快適な草原帯。走る喜びを味わうことができます。
右:振り返り一枚。

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左:撮ってくださいといわんばかりに咲いていた藤の花。甘~い匂いが漂っていてかぐわしい。

右:ここのトレイルは快適に走れるので気分も高揚してくる。

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左:そして50分で疥癬湯(ひぜんゆ)登山口へ。ここから登りロードを約5,3km,牧ノ戸峠までたどる。

右:計画段階では「少しは走れるかな~」と思っていましたが,それどころではない疲労感で歩くだけで精一杯。

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左:ここを左折して牧ノ戸峠へ。あと3,7km。
右:坂の途中から涌蓋山を振り返る。

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左:だらだらと登り坂が続き,何回も中腰になり息を整えながら歩く。「始(はじめ)有り卒(おわり)有る者は其れ唯聖人か」・・・聖人なんかとはほど遠い自分にできるのは,目標に向かって小さな努力を積み重ねることのみ。

右:苦しさを乗り越えた先にあった牧ノ戸峠。12:48。約6時間20分ぶりの再訪。ここまで来て初めて完走を確信できました。あとは下り基調の泉水尾根をたどり長者原までだ。

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左:昨日スタートして最初に登った三俣山を眺める。帰って来たよ。
右:牧ノ戸峠からは黒岩山まで登り。

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左:苦労して登り切り黒岩山。たかだか150m程の標高差を登り切るのに40分もかかる始末。疲労というより暑さでやられている感じ。残りの水分は約300mlなので,これで長者原まで行くには発汗を抑えて行動する必要がある。ここの登りは本当にきつかったが,疾風に勁草を知る・・・マラソンなどもそうですが,本当にきつくなってからどれだけ踏ん張れるかが勝負。

右:右手に長者原を見下ろしながら走る。

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左:快適な尾根道はどんどん進んでいけるので楽しい。
右:ほどなく上泉水山。残すは最後のピークだけとなりました。

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左:ミヤマキリシマを愛でながら,
右:ゴールを目指していく。

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左:鈍頂の下泉水山はもう間もなく。
右:そして下泉水山。2日間楽しませてもらった九重連山を見渡す。

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左:山頂から少し下り,
右:牧草帯の上端を走る。この区間は眺めがいいので最高です。

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左:三俣山。昨日の朝に出発したのは,すでに遠い過去。
右:麓は下草のない快適な道。

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左:橋を渡ってここに出るとゴールはすぐそこ。
右:そしてゴール。15:10。

という感じで,総距離69,64km 累積標高5,680m 30時間50分のUTKRは終了です。

いつかは・・・と思っていた課題を一つ終え達成感と区切りがついた気分です。九重は見晴らしの良い砂礫の風景がよく知られていますが,東部の黒岳や大船山一帯に広がる原生林には魅力が一杯詰まっています。その両方を一気に楽しめる意味で,今回のランは非常に充実していたように感じています。九重に関して今後は,まだ未踏の区間が残されているので,そこを楽しみながら走れれば・・・と漠然と考えています。

誰かに設定されたコースを多くのランナーとともにエイドで補給を受けながら走るのも楽しいですが,自分で思い描いたコースを誰の力を借りることなく全て自己責任のアルパインスタイルで一気に駆け抜けるこのスタイルも,それに劣らず楽しいものです。錦江湾200km,薩摩街道250km,脊梁三大峠越えラン110kmなどなど・・・まだまだラン課題は控えていますので,生きているうちに完走できるよう,自分をもっともっと磨いていかなければと思うところです。

★次回は沢をお送りします。遡行先は大崩の大野原谷にある右岸支流です。

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2019 九重連山ラン(UTKR)DAY➊

さて今回は九重連山ランをお送りします。Ultra Trail Kujyu Range・・・略してUTKR。九重の主だった峰々を一気に巡ります。

自分なりのこだわりとして,
➊スタート・ゴール地点を同一個所にする
❷自販機や売店等での補給はなし
❸ストックは使用しない
❹黒岳は東西で横断すること
❺涌蓋山も入れること
にこだわってコースをつくってみました。

その結果,長者原~指山~三俣山~諏峨守越~坊がつる~平治岳~男池~白泉荘~黒岳~穴~大船山~坊がつる~立中山~白口岳~稲星山~中岳~天狗ヶ城~久住山~星生山~扇が鼻~岩井川岳往復~牧ノ戸峠~合頭山~猟師山~一目山~ミソコブシ~涌蓋山~疥癬湯~牧ノ戸峠~黒岩山~上・下泉水山~長者原。

総距離69,64km / 累積標高5,680m / 30時間50分の山旅となりました。数字だけ見れば4月に走ったUTSKO(祖母傾大崩縦走)の3分の2程度しかありませんが,細かいのも含め上り下りが激しかったのと日中の気温の上昇で,最後の方は登り坂をまともに登ることができなくなってしまいました。

長いので2回に分けてお送りします。予報では2日とも好天で心配はなし。

ではどうぞ。

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左:今回のコース図。
右:ここはスタート・ゴールの長者原。これから長いランの始まりです。8:20。

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左:まずは三俣山を目指します。
右:指山自然観察道へ入る。新緑がまぶしい。

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左:上に登るとミヤマキリシマと涌蓋山が見えた。あそこは明日の午前中に走っている予定。

右:そして指山(ゆびやま)山頂。

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左:三俣山北峰目指し急登をこなしていく。
右:振り返ると九重西部の峰々が望まれる。

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左:三俣山・北峰。
右:いったん下り登り返して三俣山・本峰。ここから急に登山者が増える。

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左:クサボケのオレンジが足元を彩る。
右:そして三俣山・南峰。

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左:三俣山・Ⅳ峰から九重の主だった峰々を俯瞰する。この眺めは絶品です。

右:そして少し下り三俣山・西峰。

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左:西峰から下って,
右:西千里ヶ浜を走る。火山地帯はまるで月面を走っているかのよう。

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左:坊がつるが近づくとこの絶景。
右:そして法華院へ。多くの登山者で賑わいを見せていた。

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左:新緑は実に心にやさしい色合いです。
右:これからたどる峰々。再びここに帰ってくるのは12時間後だろう。

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左:足元にはハルリンドウの花々がびっしりと。

右:これから平治岳を目指していく。気温も上がってきてまるで夏山のような感じに。ここでこれほど暑さを感じるので,下界では30℃近くまで上がっていそう。

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左:森の中の道をひと登りで,
右:大戸越(うとんごし)。平治岳は指呼の間。

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左:登りの途中で九重中部の峰々を眺める。
右:足元には恥ずかしがり屋のイワカガミ。このうつむき加減が魅力的。

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左:そして平治岳山頂。12:32。山岳部の高校生らしきグループと一緒になり山頂は賑わう。

右:来し方を眺める。奥には涌蓋山も。

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左:坊がつるを中心とした峰々。これにミヤマキリシマの花があればここは最高の撮影場所になります。

右:ソババッケへの下り。数週間で新緑が一気に進んでいる。

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左:そしてソババッケへ。
右:男池までは素晴らしい森が広がります。

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左:この一帯は九重山域でも格別です。
右:素晴らしい。期待と躍動感に満ち溢れた森です。

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左:そして男池で水分補給。今回は自販機での補給を禁止しているので,ここで残りの行程の分もまとめて補給していきます。

右:男池駐車場。

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左:しばらくは下り基調のロードです。
右:道路脇の藤の花の芳香が実にかぐわしい。

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左:そして白泉荘の登山口へ。
右:前岳へは急登が続くのでじっくりと登っていく。

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左:ここは九重のなかでも指折りの急登コースです。
右:岩場が増えてくると前岳も近い。

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左:5m程の岩場を左へ越えると,
右:前岳山頂。ここから高塚山を目指します。

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左:道は森の中の岩が多い道なので,行程は捗りませんがジャングル気分で面白い。

右:上台への登りから前岳を振り返る。

すると,ここで突然雨が降り始める。徐々に本格的になってきたので濡れるのを防ぐため,岩場で雨宿り。予報では雨なんて一言も言っていなかったのに・・・。しばし休息しながら状況を考えてみる。

まず予報から気圧の谷間や低気圧の通過は考えにくいこと,雲が高く雲上を通る航空機の音がはっきり聞こえること,山腹にガスがかかっていないこと,鳥たちが動き回っていること,などから一時的な雨だと判断。おそらく今日は30℃近くまで気温が上がっているので,それに伴う気流の関係で雨雲が発生しているのだろう。だとすれば雨はせいぜい1~2時間程度なので,その間にゆっくり休憩していく。時間はたっぷりあるので慌てることはない。

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左:予想通り雨は1時間ほどで止み,再出発。
右:上台から来し方を眺める。

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左:シャクナゲの花が雨でしっとりしている。

右:オオカメノキ(ムシカリ)の花。名前のように葉っぱがか亀の甲羅そっくりです。

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左:そして黒岳最高峰・高塚山山頂。18:34。
右:そしてお隣の天狗岩へ。そろそろ日も暮れてきてヘッドランプの出番。

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左:これからいったん下り(泣泣),大船山の東尾根を登り返していきます。

右:真ん中のくぼみは「ミイクボ」と言って昔の火口跡。高塚山,天狗岩,荒神森,上台などはカルデラのピークになっています。黒岳という山名はこれらのピークの総称です。

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左:風穴まで下り南進,東尾根の取り付きの前セリにて。

右:一気に登って大船山山頂。山頂に近づくにつれて背後に長湯や大分市方面の夜景が見えてくる。ナイトランの特権です。

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左:そして段原へ下り一投足で北大船山。取り壊されていた大船山の避難小屋は再建が始まっており,段原には簡易プレハブ小屋や資材が積んであった。

右:そして11時間30分ぶりの法華院。昼間の喧騒とは違って,明かりだけがともる静かな雰囲気です。

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左:夜のミヤマキリシマ。

右:鉾立峠を経て立中山へ。23:27。眠気が強くなってきたのでここでひと眠り。ほんの10~20分寝るだけで効果覿面。夜明けまであと5時間,これからの深夜走に備えます。大きな登りは残すところ,鉾立峠から白口岳への登りだけで,これを登り切れば,あとは標高差がこれまでより少なく走りやすい区間になります。ここからがUTKRの後半戦です。

★次は翌日の様子をお送りします。

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2019 小楊子川・左俣DAY❸ (屋久島)

さて最終日。今日は上部ゴルジュ突破,小楊子大滝との対面,そして下山日となります。

天気は良い方向にずれてくれて今日も晴れ。今日も慎重に,でも十分に楽しんでいきましょう。

ではどうぞ。

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左:森の中のテン場。一晩貸してもらいありがとうございました。
右:遡行スタート。7:15。今日も一日よろしくお願いします。朝日がいい感じ。

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左:しばらく行くと,1999年に大きく斜面崩壊した場所に出る。何か緑が増えたな~と思っていると,

右:2004年当時はまだ崩れて間もないせいか,こんな感じでした。赤丸の岩はおそらく同一のものだと思われます。

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左:理想的な枯山水。
右:こんな所も素晴らしい。

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左:右岸から40m滝を懸けて枝沢が出合うとゴルジュは近い。
右:今回,天気が良くて本当に助かりました。

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左:ふと振り返ってみる。

右:そしていよいよゴルジュ到着。5m斜滝とどこまでも透き通った渕。この景色は忘れられない。まずは左岸支谷を少し登って左トラバースで巻きに入る。いよいよです。

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左:遡行人さんとの協働で上手に巻け,ここからゴルジュ内へ下降します。前回はまったく内部に触れずに遡行したので,胸が高まります。

右:ゴルジュ内部の2m滝。

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左:右に直角に折れる所で正面の枝沢に懸かっている50mほどのチョロ滝。

右:折れた先にある7m二段滝。右手から。

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左:そして50mほど進み今度は直角に左折,その先に見えました,小楊子大滝70m二段滝。

右:滝下まで近づいて観察。

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左:いや~大きい滝ですね。ゴルジュの最奥にあり井戸底のような場所から見上げているだけに壮大に見えてくる。

右:もう一枚。15年間ずっと心残りだっただけに,この眺めを脳裏にしっかりと焼き付けておきたい。

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左:ふと足元の岩上を見ると,まだ新しい猿のものが。きっとサルも増水している小楊子大滝を眺めにやって来たのでしょう。

右:ゴルジュが左曲する場所から小楊子大滝を撮り入れる。

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左:巻きはゴルジュが左曲する場所から。徐々に標高を上げていく。

右:標高差で80mも登ると小楊子大滝の全景と永田岳の山頂の一部が見え始める。とうとう源流域に到達した感が湧いてくる。最後まで楽しんでいこう。

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左:立ち枯れ木を苗床に生きるナナカマド。秋の真っ赤な紅葉を想像しつつ一枚。

右:ヤブの中に点在する開けた場所を経由して,1時間36分後,小楊子大滝の少し上流に降り立つ。11:30。4時間30分の巻きで疲労困憊の状態で降りてきた前回とは違ってまだ余裕を残して巻き終えたことに,自分の成長を感じることができて満足でした。この区間が今回の遡行で最も果たしておきたい課題だっただけに,喜びも一入。

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左:左上の杉は前回懸垂に使用したもの。懸垂しなくてもササを掴めば降りて来られるのに・・・と思いつつ,やっぱり前回はまだまだ経験と体力不足だったんだな~と回想。

右:まだまだキレイどころは続いていきます。

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左:日本庭園的な場所もあれば,
右:沢の真ん中に屋久杉が立ってたりもする。

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左:5m滝。
右:2004年当時のもの。石の配置など微妙に変化していますが懐かしい。

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左:そして源流のササ帯に突入。

右:右手には宮之浦岳の山頂が初めて見える。ササの緑と遡行人さんの赤が絶妙な補色で決まっています。

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左:実に素晴らしい源流歩き。

右:なんですか,ここは!これは東北や上越の沢の源頭じゃないですか!わざわざ遠出しなくとも東北の沢の詰めの感じはここで味わえます。

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左:う~ん,言葉が出ない・・・越後の名渓・米子沢の源頭も素晴らしかったですが,ここはそれより上をいくこと間違いありません。

右:最後の大きな二俣。

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左:細くなった流れを遡る。
右:後ろには永田岳の峨々たる山容が見える。久しぶり。

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左:登山道までもう少し。たどり着きたくない,でも,着かないと前へ進めない。

右:来し方を振り返る。良き遡行をありがとう。

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左:そして登山道着。この広場は2003年に初めて宮之浦川を遡行して以来,詰め上がる時の定位置にしている場所で,たくさんの思い出が詰まっている場所です。

右:ここからは宮之浦岳へ向けての登り。

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左:焦らずじっくり足を運びます。
右:永田岳が目線の高さに。

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左:そして宮之浦岳山頂着。14:33。ここでゆっくり寛いでいく。

右:ここからは淀川登山口へむけて下山開始。

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左:お決まりの峰々。

右:利用者が多い登山道なので歩きやすい。何と言ってもヤブがないのがいいですね。

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左:夢中でエサを食べていたヤクシカ。
右:黒味岳が近づくと投石平は近い。

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左:投石平にて。

右:花之江河までのトラバース道。さすがにこの時間帯だと誰にも会うことなく,静かな山歩きを楽しめます。

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左:そして花之江河。あと半分。
右:淀川への下りの途中の展望。山にガスがかかり始めてきた。

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左:下りの尾根ではこんな白砂の道もあります。
右:そして淀川の静謐な流れ。まったく音がしないのが不思議です。

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左:淀川登山口までの道は万感の思いと共に。

右:そして登山口着。18:59。今日も長い一日が無事に終わりました。これで今回の遡行は終了,遡行人さんとガッチリ握手。今回も本当にありがとうございました。下山後ほどなくポツポツ雨が降り始めやがて結構な雨になってくる。いや~下山中に降られなくてよかったと思えるほどの雨足で,今回もついていました。昨年の宮之浦川も遡行終了後から結構な雨になったのを思い出し,つくづく天気に恵まれたな~と思えた瞬間でした。

という感じで15年ぶりの小楊子川・左俣は終わりました。今回はある程度経験を積んでからの再遡行でしたので,この沢の良さがよくわかりました。出だしは西南日本の照葉樹林から始まり,源流域では東北日本のササ原が広がるという,一つの沢に日本の植生が詰め込まれています。同じ5級の沢である昨夏の利根川本谷を1.0とすると,小楊子川左俣は体力2.0,技術1.5,時間1.8,遡行距離0.6,標高差1.8,雪渓・地形的危険度0.5といったところでしょうか(利根川遡行の可否は雪渓の状態次第)。小楊子川・左俣は全国的にも上位に属する名渓であることが改めてわかった山行でした。

今回も力強いパートナーである遡行人さんには色々とお世話になり充実した遡行になったと思っています。本当にありがとうございました。今後も屋久島の沢を登りつくす日までよろしくお願いします。

★次回は『九重全山ラン』をお送りします。長者原をスタート・ゴールに九重の約30ほどの名のついた山々を30時間ほどで駆け抜けます。

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2019 小楊子川・左俣DAY❷ (屋久島)

さて小楊子川左俣の2日目。今日は右俣出合から,行ければ上部ゴルジュ突破までを予定。

天候は晴れ,今日も申し分のない遡行日和。早朝から支度をして遡行開始。7:41。

ではどうぞ。

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左:岩上のテン場。ジャストサイズで快適でした。
右:ここまで来ると若干,沢の規模は小さくなる。

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左:朝一の遡行で身体を目覚めさせていく。
右:ほどなく両岸が切り立ってくる。

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左:来し方を振り返る。

右:すると直径15m程のトロの登場。ここは泳いで突破。右岸をへつる遡行人さん。

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左:流れを横断する個所。水が冷たい。
右:右に曲がると,そこには倒木の懸かった6m滝。

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左:15年振り,懐かしい~。

右:ちなみに2004年当時の写真。当時は倒木が2本あったのを帰宅後,写真を探して確認。

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左:倒木と右壁を使って突破。技術的に今遡行で最大の難所でした。当時は倒木がもう一本あったので右壁を割と楽に登れましたが,今回は下から登ることになったのでその分,難度が増していました。

右:核心突破後のおだやかな渓相に癒される。

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左:倒木上に広がる森。倒木を花崗岩に置き換えると屋久島そのものです。

右:続いて3m滝。右巻き。前回は最後に5m懸垂で復渓しましたが,懸垂しなくても歩いて復渓できることが判明。今からすると当時は若さという勢いはありましたが,まだまだ未熟だったな~なんて思ったりもする。

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左:そして右から中俣が15m斜滝となって出合う。10:12。
右:2004年当時のもの。今回はやはり水量が多いのがわかる。

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左:右俣と分かれしばらくは素敵な渓相が続きます。
右:このコケ具合は最高。

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左:実に素晴らしいコケ廊下でした。
右:ヒカゲツツジが彩を添えてくれる。

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左:癒しの河原や,
右:緑の美しいトロもあるのが小楊子川の魅力の一つです。

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左:左に曲がるところにある5m二条滝。右巻き。
右:どんづまりには10mカーテン滝が懸かる。12:16。

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左:横顔が素敵な滝でした。
右:ここから上は非常に落ち着いた渓相になります。

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左:いや~,

右:実に素晴らしい。今ならわかりますが,ここには東北などの名渓に匹敵する美しさがあります。小楊子川は実に素晴らしいですね~。

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左:広々とした川をゆくと,
右:こんな釜も出てくる。

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左:傾斜が緩いので行程がはかどる。
右:命をはぐくむナースログ。まさに屋久島の縮図です。

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左:かすかに記憶にあった平岩。まったりと休憩していきます。
右:珍しい構成の石。花崗岩と砂岩のコラボ。

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左:どこまでも癒されます。
右:たまにはこんな小滝も出てきてアクセントに。

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左:ゴーロ帯をぐんぐん遡っていく。
右:花びら見たいな紋様。

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左:ここもかすかに覚えていた釜。今回も美しさはそのままでした。

右:標高1370m辺りの地形が緩んだあたりで森の中にテン場を発見。今日の塒とする。16:55。

という感じで2日目も無事に終了。予定通りとはいきませんでしたが,のんびりと小楊子川を堪能することができ満足の一日でした。

いよいよ明日は最後の難関,上部ゴルジュ突破と巻きが待ち構えています。前回は最初から右巻きでゴルジュ内には入れなかった上,巻きの途中で体力の限界を迎え,本当にきつくてかろうじて上へ抜けた感覚が今でも強烈に残っています。あの時の自分を超えるためにも,小楊子大滝との対面とそこからの巻きは何としてでも余裕をもってこなしてやろう!という思いです。

★次はDAY❸をお送りします。上部の遡行と下山になります。

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2019 小楊子川・左俣DAY➊ (屋久島)

さて今年のGWの遡行先である『小楊子川・左俣』をお送りします。

昨年の宮之浦川に続き,遡行人さんとの遡行となります。遡行人さんは1998年に,私は2004年に一度遡行しており,2回目の遡行となりますが,なにせ遠い過去の出来事,新たな気持ちで臨みます。

まず初日は林道終点から右俣出合を最低限の目標に遡行予定。なにせ増水しているので行ってみないとわからないことが多い。

ではどうぞ。

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左:鹿児島へはこれで移動。

右:出発して約6時間で尾之間着。毎年お世話になっているペンション・ハロー。

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左:5月2日,遡行のつもりで栗生まで行くが,この水量を見て一日延期することに。

右:翌5月3日の水量。左と見比べると若干の減水。これでもまだ多いが気心知れた遡行人さんとなら行けるでしょう。

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左:追込橋の少し先の左カーブ地点に車を停めて林道を歩き出す。いよいよだ。7:40発。

右:林道終点の手前で降りやすそうな斜面があったので下降。

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左:下降開始から10分ちょっとで小楊子川へ降り立つ。15年振りで本当に懐かしい。今回もどうぞよろしくお願いします!

右:綺麗に割れた巨岩。下部のいい目印です。

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左:スケールの大きさは相変わらず。
右:ほどなく右岸にスラブ壁が見え始める。

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左:きれいなプール。
右:よく写真なんかでも出てくる右岸スラブ。

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左:傾斜がある区間は激流で凄いことになっているので大人しく左岸巻き。
右:沢に降りても簡単には進めない。

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左:3m滝。
右:「たんこぶ岩」かな?よくわからないが目立つ岩であることは間違いない。

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左:やっぱり水量が多いが,何とか遡行は可能。左奥に「桃太郎岩」が見える。
右:人が入るとスケール感が出ます。

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左:アクアステルスだとこんなスラブもペタペタと快適に登れます。

右:そしていよいよ「コケシスラブ」の登場。小楊子川の核心部の一つです。13:11着。

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左:その基部にある巨岩。左側に割れ目があり,その間を抜けていきます。
右:まずは巨岩へ接近。

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左:いよいよクライム開始。まずは下部2mから。
右:滑らないようについていきます。

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左:下部2mを抜けると次は上部4m。狭い岩穴から抜けていきます。
右:岩間からコケシスラブを見上げる。今日は良い天気で満足満足。

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左:巨岩を抜けるとその上にまた巨岩があるので左端から這い上がり登っていきます。

右:そして問題の場所。通常水量であれば足元の岩(滝の落口)が一部水面から出ているのでそこから向かいの小岩に登れば終わりですが,この水量だとそのまま右下の滝へ吸い込まれる可能性がある。遡行人さんと色々と検討してみてもなかなか踏ん切りがつかない・・・結局,一か八かのリスクが高いので,引き返して巻くことに決定。今,振り返ってみても本当に良い判断だったと思います。

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左:自分で言うのも何ですが,これは今回撮った693枚の写真の中でベスト10に入る一枚。

右:巻きは右岸のコケシスラブ側。対岸のスラブを眺める。向こうの巻きも大変そう。

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左:スラブ壁の弱点を縫って登ると,コル状地形に出る。名付けて「コケシのコル」。

右:そのコケシのコルからまず右斜め下方へ下り,スラブ上端で右折して下れば懸垂なしで復渓。しかし,小楊子川をこれまで遡行したパーティーで巨岩の突破と巻きの両方をこなしたパーティーはいないんじゃないかと遡行人さんと話す。

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左:右折した谷に3m滝があり,そこは右手のスラブを登る。写真右下のボロボロのリングボルトは遡行人さんたちが以前来た時にもあったようです。実に絶妙な場所に打たれている。

右:そのスラブをフォロー。ここはステルスでも厳しかったので,フェルトなら肩車とかしない限り厳しいでしょう。

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左:これは記憶にあった杉。いや~懐かしい。
右:そろそろ日が傾いてきた。右俣出合まではあと少し。

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左:今日は濃密な一日でした。

右:そして18:59に右俣出合着。テン場を探し,左俣に50m程行った岩上を今宵の塒とする。

遡行初日は何とか無事に右俣出合までたどり着くことができました。今日は水量が多い中での遡行となりましたが,遡行人さんとならいける感じで,実際に十分行けたのでほっとひと安堵です。

明日は6m倒木滝と,行ければ上部ゴルジュ突破が控えています。屋久島の濃厚な自然と星空を眺めつつ,明日も楽しんでいこうと思います。

★次は小楊子川・左俣DAY❷をお送りします。

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