FC2ブログ

九州の溯渓

主に九州の溯渓記録を集めたものです。 良かったら覗いていって下さい。

波寄川・左俣 in 番匠川 〔 大分県佐伯市 〕

さて今回は,『 波寄川・左俣 』 をお送りします。

先月,右俣を遡行し,大滝が2本ほど懸かっているのを確認した沢です。台風前の最後の晴れ間の中,開拓をしてきました。

ではどうぞ。

P8130011g.jpg     P8130013g.jpg
左:まずは山口集落から入渓。今日もよろしくお願いします。
右:ゆるやかな渓をしばらく進む。

P8130018g.jpg     P8130024g.jpg
左:するとゴルジュの先に大滝が。二本松の滝36m。筋状の流れが優雅。手前にあるゴルジュがいい配置になっている。

右:巻きの途中にて。チャート岩脈に懸かる優雅な滝です。

P8130028g.jpg     P8130034g.jpg
左:滝の落口。
右:上流は再びゆるやかに。この変化もたまりません。

P8130037g.jpg     P8130042g.jpg
左:そしてほどなく次の大滝の登場。鼓石の滝47m。
右:横顔も優美です。

P8130044g.jpg     P8130048g.jpg
左:滝の落口。予想以上に高度感があります。
右:上流は植林帯となり,

P8130050g.jpg     P8130053g.jpg
左:ゴーロの谷を詰めて終了。

右:下山は左岸の林道を走って下る。空を見ると,悪天を知らせるちぎれ雲が漂う。

P8130054g.jpg     P8130055g.jpg
左:足元を観察しながら走っていると石灰岩中にメガロドン発見。こんな所でも出るんかいな。いや,林道造成したときに別の場所から運ばれてきたのだろう。

右:車まであと少し。

そしてこの後は化石採集へ。白亜紀前期・バレミアンの泥岩をワリワリ。

P8130057g.jpg     P8130058g.jpg
左:何気に泥岩の壁を叩くと表面の層がガラ―ッと崩れてその下にあった化石。これはイタヤガイの仲間じゃないですか。結構大きくてニンマリ。

右:トリゴニア(二枚貝)の化石。

P8130060g.jpg     P8140065g.jpg
左:イタヤガイの仲間の大型化石。うまくパックリと割れてくれた。縦の長さは17cm。

右:ここからは翌日の天草での化石採集。まずはこれ。見た瞬間に骨だとわかったもの。もしかして恐竜のもの?博物館に鑑定を依頼してみよう。

P8140074g.jpg     P8140076g.jpg
左:上はアンモナイト(おそらくポリプチコセラス)。

右:これはアンモナイト(ゴードリセラス)。初見の採集地でも最初の一つを見つけると目が慣れて次々と探せるようになるのは,魚釣りなんかとも似ていて,万事に共通するものなのかもしれません。

P8140080g.jpg     P8140083g.jpg
左:場所を変えてリソダイト観察。知識がない状態でこれをパッと見たら,木の化石ですか?と思うかもしれません。これは流紋岩の熱水作用によってできた珍しいもので,年輪のようなものは鉄分の酸化作用によるものです。

右:雨間に見ることのできたダブルレインボー。今日はとても運が良かった一日でした。

という感じで沢と化石採集を堪能できました。地形が造り出す造形や地質に込められた地球の歴史には非常に好奇心をそそられます。こんなに面白い学問はないんじゃないかと思えるほどです。

今夏は南アルプスの遠征を取りやめて近場の活動に切り替えましたが,結果的には,交通機関の計画運休を見る限り正しい判断でした。強行していれば赤石沢は遡行できたでしょうがその後の山が大荒れだったでしょうし,帰りも新幹線を使う予定でしたので,予定を大幅に変更せざるを得なかったことでしょう。

お盆に遠征しなかったのは実に14年振りでしたが,これまでのこだわりや習慣にとらわれずに自由な発想で何事にも柔軟に対応して生活していくことの大切さを教えてくれた台風10号でした。今回の台風10号はカンボジア語でクローサ(鶴)の意味ですが,私にとっての『 閑雲野鶴 』,まさにその通りのものとなりました。

★次回も沢をお送りします。

スポンサーサイト
沢(九州) | コメント:0 | トラックバック:0 |

葛谷・左俣 in 万江川 〔 熊本県人吉市 〕

さてお盆遠征前の最後の沢は 『 葛谷(くずたに)・左俣』 をお送りします。

ここは2017年5月に右俣を遡行して,なかなか良い谷だったので,今回は左俣を遡行してきました。天気は快晴,汗だくで準備していざ入渓です。

ではどうぞ。

P8080001g.jpg     P8080004g.jpg
左:九州自動車道の下の葛集落から入渓。今日もいい天気。

右:汗だくの林道歩きを少しで沢へ。はあ~涼しい。今日もよろしくお願いします。

P8080005g.jpg     P8080010g.jpg
左:出だしは緩やかでたおやか。
右:ちょっとしたゴルジュ帯になると,

P8080011g.jpg     P8080014g.jpg
左:前回は増水で手も足もでなかった5m滝。今回は水線の右側をクライム。
右:いい感じの渓畔林が続きます。やっぱり日本の夏は沢に限ります。

P8080015g.jpg     P8080020g.jpg
左:美しい釜。ジャブジャブいけば暑さもどこへやら。
右:夏の日差しは深い陰影を渓に刻みます。

P8080021g.jpg     P8080026g.jpg
左:そして13mスダレ滝。
右:水の飛沫で清涼感満点です。ここを越えると左俣との二俣です。

P8080030g.jpg     P8080031g.jpg
左:左俣は傾斜が急。5m滝。
右:8m滝。見ごたえあり。

P8080033g.jpg     P8080038g.jpg
左:5mCS滝。

右:沢筋が右に折れるとそこは等高線が70m程詰まった面白そうな区間になります。7m滝を越えるとこの15m斜滝の登場。

P8080040g.jpg     P8080043g.jpg
左:15m滝上は極狭ゴルジュとなっており,10m二段滝が懸かっていました。
右:そしてゴルジュの出口に懸かる5m滝。

P8080052g.jpg     P8080056g.jpg
左:ゴルジュを抜けるとこの平流に豹変。極端ですが素晴らしい渓相の変化です。

右:ある程度尾根筋まで詰めて遡行終了とし,そこからは地形図上の作業道終点を目指して藪漕ぎ。地形を確認しながら進み,ドンピシャで到着。GPSやコンパスに頼らずに,地形だけを見て歩くことは沢登りでは必修技術の一つです。ここから9km走れば帰着。

という感じでした。お盆前の軽めの沢のつもりでしたが,しっかりと活動した感のある遡行でした。

葛谷は地形図から想像する以上に良い谷で,万江川沿いの支流では遡行する価値のある谷の一つだと思います。今日もケガなく沢を楽しめ良き日でした。

あとはお盆の赤石沢・・・の予定でしたが,台風10号や,突発的に重くなり危険な状態になった車のステアリング,とマイナス要因が立て続けに重なったので,今夏の遠征は延期することにします。こういった出来事は決して偶然の重なりで起こっているわけではなく,『 まだその時ではない 』 ことの予兆なので無理せず自重したいと思います。

ということで赤石沢は2020年に持ち越しです。まあ,昨夏に遡行した利根川本谷も計画して完遂まで3年かかっていますので,それを思えば待つ楽しみが増えました。9月の屋久島,10月の秋田遠征では好天に恵まれたいものです。

★次回は沢と化石採集お送りします。

沢(九州) | コメント:0 | トラックバック:0 |

地蔵岳南谷 & 宇土内谷 in 綱ノ瀬川 〔 宮崎県延岡市 〕

さて今回は,お盆の赤石川遡行と南アルプス縦走に備えて沢ボッカをおこなってきました。

元々は九重連山で行う予定でしたが,最近の殺人的な暑さではトレーニングどころではなくなるかもしれませんので,沢で行うことにしました。内容は,13kgほどの荷で2つの沢を継続して遡行するというものです。

ではどうぞ。

P8040005g.jpg     P8040006g.jpg
左:夏の森。木々の緑と空の青とがよく映えている。
右:まずは4kmほど林道を走って入渓地点まで。

P8040010g.jpg     P8040011g.jpg
左:鹿川の名峰・釣鐘山を眺める。
右:ここの大和瀬(おわせ)橋から入渓。今日も一日よろしくお願いします。

P8040013g.jpg     P8040014g.jpg
左:沢の中は日陰で涼しい。
右:花崗岩の谷は明るくさわやか。

P8040017g.jpg     P8040018g.jpg
左:越えられない3m滝。右巻きでいく。
右:平流は癒しの空間。

P8040020g.jpg     P8040025g.jpg
左:2mほどの小滝を何本かこなすと比叡山林道へ飛び出す。上部は水がヒョロヒョロだったので,今回はここまでとし林道をたどることにする。

右:そして宇土内谷に入渓。花崗岩の白さが青空に際立っている。

P8040028g.jpg     P8040031g.jpg
左:4m斜滝。
右:花崗岩特有の釜。

P8040033g.jpg     P8040037g.jpg
左:傾斜が緩むと谷が開ける。

右:泳ぐのにもってこいの釜。今日はここでも暑いので下界では38℃くらいいっているのでは。

P8040042g.jpg     P8040047g.jpg
左:いや~美しい。
右:花崗岩(左)と四万十層の砂岩(右)との接触部。色合い的にも対称的で面白い。

P8040048g.jpg     P8040055g.jpg
左:10m斜滝。
右:信じられないかもしれませんが,冬は氷が張りアイスクライミングができる大滝。

P8040056g.jpg     P8040058g.jpg
左:こんなトロがあるのも嬉しい限り。
右:水が本当に好き通っていて美しい。

P8040065g.jpg     P8040067g.jpg
左:躍動の一コマ。

右:二俣から振り返る。宇土内谷は15年ぶりの遡行ですが,花崗岩の造詣が満載で実に楽しめる沢ですね。

P8040070g.jpg       P8040072g.jpg
左:青と緑の世界で一際目を引く赤のカエデ。
右:どこまでも続くナメ。まさにパラダイス。

P8040076g.jpg     P8040079g.jpg
左:徐々に傾斜がついてくる。
右:ここから右の枝沢に入って尾根まで詰め上がる。

P8040081g.jpg     P8040082g.jpg
左:全身を濡らした状態で登り始めても20分もすれば乾いてくる。この暑さは異常。

右:アントシアニンを使い紫外線から身を守る若芽。

P8040084g.jpg     P8040089g.jpg
左:そして尾根へ。以前はスズタケでびっしりでしたが,今はスカスカ。
右:下山途中の岩場から上祝子方面を眺める。夏らしい濃緑の絨毯が広がる。

P8040093g.jpg     P8040096g.jpg
左:そして今日の収穫。きついトレーニングでも楽しまないと。
右:人気のなくなった集落内を疾駆する鹿。

という感じで日暮れまでたっぷりとボッカ訓練できた一日でした。

これでお盆の遠征の準備はほぼ完了。あとはもう一本軽めの沢に行って調整すれば準備は万端。赤石沢まであと7日ほど・・・ワクワクが止まりません。

今日も充実していたな~と思いつつ帰る途中,道路わきに狐の亡骸を見つける。いつものように土のある所まで運んで埋葬。今度生まれ変わってきたら車という凶器には気を付けるんだぞ。4~5年しかない短い生の終わりが,見捨てられ路傍に打ち捨てられたかのようではあまりに可哀そうでなりません。地球に生きる同じもの同士,せめて土に帰してあげることくらいはしたいと思います。

★次回も沢をお送りします。前回食べそびれた上村うなぎのために,人吉近郊の沢を遡行する予定です。

沢(九州) | コメント:0 | トラックバック:0 |
| HOME |