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九州の溯渓

主に九州の溯渓記録を集めたものです。 良かったら覗いていって下さい。

波寄川・左俣 in 番匠川 〔 大分県佐伯市 〕

さて今回は,『 波寄川・左俣 』 をお送りします。

先月,右俣を遡行し,大滝が2本ほど懸かっているのを確認した沢です。台風前の最後の晴れ間の中,開拓をしてきました。

ではどうぞ。

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左:まずは山口集落から入渓。今日もよろしくお願いします。
右:ゆるやかな渓をしばらく進む。

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左:するとゴルジュの先に大滝が。二本松の滝36m。筋状の流れが優雅。手前にあるゴルジュがいい配置になっている。

右:巻きの途中にて。チャート岩脈に懸かる優雅な滝です。

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左:滝の落口。
右:上流は再びゆるやかに。この変化もたまりません。

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左:そしてほどなく次の大滝の登場。鼓石の滝47m。
右:横顔も優美です。

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左:滝の落口。予想以上に高度感があります。
右:上流は植林帯となり,

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左:ゴーロの谷を詰めて終了。

右:下山は左岸の林道を走って下る。空を見ると,悪天を知らせるちぎれ雲が漂う。

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左:足元を観察しながら走っていると石灰岩中にメガロドン発見。こんな所でも出るんかいな。いや,林道造成したときに別の場所から運ばれてきたのだろう。

右:車まであと少し。

そしてこの後は化石採集へ。白亜紀前期・バレミアンの泥岩をワリワリ。

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左:何気に泥岩の壁を叩くと表面の層がガラ―ッと崩れてその下にあった化石。これはイタヤガイの仲間じゃないですか。結構大きくてニンマリ。

右:トリゴニア(二枚貝)の化石。

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左:イタヤガイの仲間の大型化石。うまくパックリと割れてくれた。縦の長さは17cm。

右:ここからは翌日の天草での化石採集。まずはこれ。何かの骨にも見えるがよくわからないので,後日,博物館で要鑑定。結果,砂岩でできたノジュールと判明。理由はわかりませんが,泥の中にここだけ砂がたまたま混ざったのか,何かの動物によるものなのか,謎は残ります。

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左:中央の棒状のものは植物化石。このタイプは結構見つけることができます。

右:これはアンモナイト(ゴードリセラス)。初見の採集地でも最初の一つを見つけると目が慣れて次々と探せるようになるのは,魚釣りなんかとも似ていて,万事に共通するものなのかもしれません。

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左:場所を変えてリソダイト観察。知識がない状態でこれをパッと見たら,木の化石ですか?と思うかもしれません。これは流紋岩の熱水作用によってできた珍しいもので,年輪のようなものは鉄分の酸化作用によるものです。

右:雨間に見ることのできたダブルレインボー。今日はとても運が良かった一日でした。

という感じで沢と化石採集を堪能できました。地形が造り出す造形や地質に込められた地球の歴史には非常に好奇心をそそられます。こんなに面白い学問はないんじゃないかと思えるほどです。

今夏は南アルプスの遠征を取りやめて近場の活動に切り替えましたが,結果的には,交通機関の計画運休を見る限り正しい判断でした。強行していれば赤石沢は遡行できたでしょうがその後の山が大荒れだったでしょうし,帰りも新幹線を使う予定でしたので,予定を大幅に変更せざるを得なかったことでしょう。

お盆に遠征しなかったのは実に14年振りでしたが,これまでのこだわりや習慣にとらわれずに自由な発想で何事にも柔軟に対応して生活していくことの大切さを教えてくれた台風10号でした。今回の台風10号はカンボジア語でクローサ(鶴)の意味ですが,私にとっての『 閑雲野鶴 』,まさにその通りのものとなりました。

★次回も沢をお送りします。

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