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九州の溯渓

主に九州の溯渓記録を集めたものです。 良かったら覗いていって下さい。

鹿川コース調査 ➊

さて今回は,宮崎県は日之影町の鹿川(ししがわ)のトレランをお送りします。

コースは釣鐘谷橋~釣鐘山南西尾根~釣鐘山~鹿川峠~釣鐘谷橋になります。将来の計画へ向けてのコース調査も兼ねています。

ではどうぞ。

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左:まずはウォーミングアップ。林道を走って登る。

右:おっ,ミツバツツジじゃないの。まだ3月頭だというのに。例年より2週間ほど早いなあ。

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左:赤線を登っていきます。
右:花崗岩(下)と泥岩(上)の境界をもつ石ころ。この付近の地質を物語っています。

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左:林道を終点まで詰めると,
右:右手の谷へ向けてトラバース。

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左:斜面に付けられた杣道を,

右:急登していきます。結構激しい登りでピンクテープは最小限しかありませんので,山慣れた人向けです。

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左:植林帯の頭は窪地になっており,自然林との境界でもあります。
右:振り返るとずいぶんと登ってきました。

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左:そして南西尾根上へ。右手には釣鐘山と烏帽子岳の尖峰が見えます。この尾根からの下り口にはテープ類は一切ありませんので,初見で釣鐘山から下るのは,コースを知っていないとまず無理だと思います。

右:そしてひとっ走りで釣鐘山山頂。出発地の釣鐘谷橋から標高差で約1,000mの急登でした。あんなに生い茂っていたスズタケがほぼ枯れているのには驚きました。7年位前までは山頂周辺はビッシリとスズタケに囲まれた場所だったんですが・・・。今ではスッカスカ。

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左:下りは鹿川峠経由で。
右:走ればあっという間に登山口へ。

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左:冬ばれの里山ランは,風が通り抜け快適です。
右:山上の楽園・鹿川。この地は本当に魅力に溢れています。

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左:帰途,新畑集落と戸川岳を眺める。新畑集落は尾根上の高台にあり,どことなく天空の集落感が出ている。いつ見ても戸川岳は格好良いなあ。

右:日の名残り。

と,天気に恵まれた一日でした。が,最後にもう一つ,今日は忘れられない出来事が起こりました。

それは朝方,快適に林道を登っているときのことでした。

林道脇のネットがしきりに揺れているので近づくと,首にネットが絡まったメスジカが暴れていました。すかさず駆け寄りネットを外そうとしますが複雑に絡まっているので素手では無理だと判断。今登ってきた道を下って車まで道具を取りに帰る。『帰って来るまでどうか生きていてくれよ。』

そして再び現場へ。シカはぐったりとしているがまだ息はある。『もう少しだから,辛抱してくれ。』と祈るような気持ちで一本一本ネットを切っていく。するとシカが声にならない声を出したかと思うと,ぐったりしてしまいました。シカを抱え焦る気持ちを落ち着け網を一つ一つ切っていく。そしてようやく首が網から解放されたと思ったらシカはその場に力なく倒れ込んでしまいました。

最後の望みをかけて心臓マッサージを続けますが,呼吸は戻らず瞳孔は開いて舌が口外へ垂れてしまっている。そのまま数分間一縷の望みをかけて蘇生し続けるが反応が起こることはありませんでした。

やるだけのことはやったとはいえ,最初の段階で解放させられていたら,間違いなく命は助かっていたと思います。自分の備えの拙さにただただ慚愧の念に堪えません。15~20年の短い生を,あんなに苦しみながら終えなければならなかったシカに思いを馳せると,今でも胸が締め付けられる思いです。自分は目の前の助けられる命を助けることができなかったと。

山を始めた頃,先達に散々聞かされた言葉,「備えよ常に」。経験を積むにつれて軽量化の山行になり過ぎ,万が一の時に必要なものすら削っている現状だったのかもしれません。今一度初心に帰りこの言葉の意味を噛みしめ,二度とこのような思いをしなくて済むようにしなければならないと思います。

★次も鹿川でのコース調査をお送りします。

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