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九州の溯渓

主に九州の溯渓記録を集めたものです。 良かったら覗いていって下さい。

樋口谷 in 大藪川 〔宮崎県椎葉〕

さて今回は,樋口谷を遡行してきました。前回が2002年なので,14年ぶりの遡行となります。

下部が急傾斜,中部が緩やか,石堂山に突き上げる,くらいしか思い出せませんが,改めて遡行することで,この谷の良さを発見できると思います。前回は巻きが多かったので,今回はなるべく直登で行きます。

ではどうぞ。

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左:大藪川との出合いから今日の遡行の始まり。
右:下部は傾斜の緩いゴーロ帯。

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左:水量豊富で造りが大きい。期待が高まる。
右:8m滝。この辺りから徐々に傾斜がきつくなってくる。

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左:躍動する水流。
右:2~5mの滝が次々と現れて楽しませてくれる。

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左:そして,いよいよ下部の核心の急傾斜帯。あんな上まで行くんかいな・・・。
右:7m二条滝。

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左:急傾斜をグイグイ登っていく。登れる滝も多く,シャワーでジャブジャブいけるところが良い。また背後に感じる解放感と高度感も素晴らしいものがあります。

右:急傾斜帯の詰めは,滝場。左の岩下から噴き出している7m二段滝をクライム。結構渋い。

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左:すると,眼前には25mの大滝がスダレ状で,美しく流れ落ちる。

右:滝の下には,マッターホルン状の特大巨岩。見えているのは上部10m程度。この辺りだけ,こんなサイズがゴロゴロしている。安房川下部並の超巨岩帯。

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左:25m滝頭から振り返る。先ほどのマッターホルン岩が目を引く。
右:上部にはさらに13m二条滝。ここは見物。造りの大きさが凄い。

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左:13m滝上のゴルジュ。先の虚空から一気に水が吐き出されている。

右:やっと急傾斜帯が終わり,中部の平流帯に入る。この様変わりの激しさは,絶品。いい沢です。

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左:平流がいったん終わると出てくるゴルジュ①。ひとまたぎできる狭さです。お盆に遡行予定の利根川にもヒトマタギなる場所があるので,その予行練習をしていく。

右:ゴルジュ奥には8m斜滝。右から取り付き,流れを左へ横断。滑ったら滝つぼへウォータースライダー。

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左:廊下帯の先には・・・

右:こんな平流が待っています。いや~樋口谷最高。動静と緩急にすっかり落とされてしまいました。

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左:ぬお~何という美しさ・・・まるで東北の沢のよう。
右:図上975m二俣。右俣も遡行してみたいが,本谷の左俣をとる。

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左:平流が終わるとゴルジュ②。2m*2の滝を越えると中に6m斜滝があり左壁をクライム。ホールドが細かくボルダー的な動きが出てくるので緊張。

右:ゴルジュを抜けたところから振り返る。

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左:すぐにゴルジュ③。門番はこの4m滝。

右:4m滝上は左に鋭角に折れ,その先は50cmゴルジュとなり,10m滝が激しく落ちている。登れるか判断がつかなかったので右巻き。

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左:ゴルジュ出口から見下ろす。上から見た感じでは,10m滝は右壁が登れそう。それにしてもこの切れ具合は何だ。狭いにもほどがある。

右:激しいゴルジュ後には,こんな平流が出迎えてくれる。いや~参ったね,これは。いい谷だな~。

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左:この辺りで泊まれば最高だろう。

右:追良瀬川のような森の中の平流も,数百mも続くとさすがに飽きが出てくる。毎回思うが,こんな場所にいるのに飽きるなんて贅沢だな~。

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左:滝で出合う1130m二俣。右の9m斜滝を登って越える。
右:谷は一気に源流っぽくなる。

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左:最後の見せ場,15m斜滝。
右:いよいよ最後の詰め。火照ってくる体を水で冷ましながら,せっせと高度を稼ぐ。

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左:源頭部。これを越えると山頂はすぐ。

右:尾根に上がり,70mほど右手に行くと到着。石堂山山頂。ここも14年振り。懐かしい。

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左:下山中に見つけたサルナシ。野生のキウィフルーツです。これはまだ小さいですが,もう少し大きくなると食べ頃になります(味はキウィそのもの)。この木の蔓は伸縮性や弾力性に富んでいるので,昔は吊り橋に使用されたりしていました。また,樹勢がある時には大量の水分を保持しますので,切ると樹液がしたたり落ち,山中において,沢以外で水分を補給する手段の一つでもあります。

右:下山の林道は自然に還りつつある。

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左:堺谷の右岸には魅力的な切れ込みが多数遠望できる。

右:前回は2時間以上歩いて辿りついた道も,今ではトレランで1時間で下山。ここから車までさらに5km,登り坂で追い込みます。

という感じで今日も楽しませてもらい,無事に下山でき感謝。

改めて遡行してみると,樋口谷はかなり良い谷だと思いました。屋久島のような激しい緩急さ,登れる滝の多さ,東北のような癒される森・・・この界隈を代表する一本であることに異論はないと思います。14年前の記憶はかすかにしかありませんでしたが,かつては丸一日がかりだった沢が,今では半日強で終えることに,自身の成長を感じるとともに,ひとひらの呆気なさをも感じた遡行となりました。

さてこれで準備は完了。いよいよお盆の利根川です。国内を代表する憧れの渓谷を遡行できる機会に恵まれたことに感謝し,しっかり楽しみながら沢旅をしてきたいと思っています。

★次回の利根川はお盆明けくらいのアップになります。
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沢(九州) | コメント:2 | トラックバック:0 |
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この記事のコメント

これは、また変化に富んだ興味深い沢ですね。
10m滝、トップロープがあれば、突っ張り君で挑戦してみたいものです。
遠征、気を付けて、思い切り楽しんできてください!
2016-08-11 Thu 12:56 | URL | 屋久島遡行人 #-[ 編集]
デジカメを使用する前に遡行した沢は,もう一度行って写真を撮ってこようかとも思っています。今回の樋口谷のような素晴らしい谷は,ある程度経験を積めば,比較対象が増えるので,その良さを痛感できました。

利根川は気を付けて遡行してきます。憧れだった名渓を前に,今からワクワクです。
2016-08-11 Thu 23:48 | URL | インヤン #-[ 編集]

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