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九州の溯渓

主に九州の溯渓記録を集めたものです。 良かったら覗いていって下さい。

新潟・群馬 お盆旅行

さて,今回は利根川本谷遡行の予定で行ってきました。
しかし,結果的に,現場で断念することにしました。

理由は,2日前,仕事後に走っていた時に躓いて転んで,右手のひらと左ひざを激しく擦りむいたことにあります。これにより,右手は大きく広げたり,手のひらをついて押す動作に,左足は深い屈伸動作に痛みを伴うことになりました。

私の不注意と言えばそれまでですが,先月の右膝のことといい,今回のことといい,何か暗示的なものを感じたことは事実です。こういう時に無理して突っ込んで良い結果が得られたことは一度もないので,利根川はまた来年,準備を整え,再挑戦したいと思ってます。

というわけで,今回は,通常の山行と群馬・新潟観光になってしまいますが,ご高覧頂ければと思います。

ではどうぞ。

■ DAY ① 【 移動+入山 】

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左:空から見下ろす大阪城。いつもの飛行ルート。
右:そして水田単作地帯である越後平野。

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左:昨年に引き続いての再訪。懐かしい。
右:入山地の十字峡へ。道中で色々と時間がかかり,予定より遅れて到着。

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左:林道を本谷山登山口まで歩いていく。

右:そして約4.5km,1時間歩くと登山口の内膳落合(ないぜんおちあい)に到着。ここから標高差約1,120m,中尾ツルネと呼ばれる尾根の登りに取りかかる。中尾とは中尾山との別名がある本谷山のことで,ツルネ(鶴嶺)とは新潟県の方言で尾根を意味する言葉。つまり,中尾ツルネ・・・とは中尾山(本谷山)尾根と同義。本谷山には駒ヶ岳という古名もあることから,古から人々との繋がりのあった名山だったのだろう。

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左:17kgの重荷に喘ぎつつじっくり高度を稼いでいく。

右:出だしの急登が落ち着くと行先を望むことができる。右奥のコブは,雨量計の建物のあるところ。

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左:徐々に日が暮れていく。振り返ると,越後駒ヶ岳(左奥)と中ノ岳(右端)が視認できる。これに八海山が加われば,越後三山。

右:三十倉のピーク(1297m)から先はランプを付けての夜間登り。小穂口の頭(1770m)までの約470mの高度差が身体に堪える。でも上を見上げれば,満点の星空とそこを刹那に横切るペルセウス座流星群を見ることができたのは,ちょっとしたご褒美。

4時間ほど登り続け,ようやく小穂口の頭(主尾根上のコブ)に到着。本来なら本谷山の頂上でテント泊の予定でしたが,時間的に遅いので,ここで泊まることにする。明日は,いよいよ利根川へ向けて下降,そして遡行の日なので,しっかりと栄養と休息をとる。

■ DAY ② 【 縦走・下山 】

さて,今日はいよいよ遡行第一日目の予定。しかし,処置をしても右手のひらと左膝の状態が思わしくない。この状態では行動が制限されたままでの遡行となるので,リスクが高まることなどを考え,今回はここまでとする。

予定を変更し,このまま本谷山まで登り,下降する予定だった小穂口尾根を確認し,そのまま越後沢山~丹後山まで縦走,十字峡へ下山することにする(と軽く考えていたことを,後で猛烈に後悔することになろうとは・・・)。丹後山からの下山は,利根川を遡行した後の下山路でもあるので,来年のためにデータを取得していくことにする。

では,今日もどうぞ。

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左:足元にはマツムシソウ。阿蘇では9月に咲く花。緯度や高度の高さを実感させてくれる。
右:やせ尾根を歩き,一登りで本谷山。辺りはガスで何も見えない。

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左:行先を見ると,笹薮の中にかろうじて人が通ったような跡がある。
右:笹を漕いで進んでいくと,前方に越後沢山(中央奥)が鋭くある。

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左:大滝を同時に眺めることができることで有名な越後沢中間尾根を見下ろす。

右:そして越後沢山山頂。本谷山から1時間10分。この調子ならあと2.5時間で登山道に出れそう。行先を眺めると,中央左奥に登山道の付いている丹後山西尾根が見える。

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左:また振り返れば,本谷山が中央奥に視認できる。

右:越後沢山から1.3kmの所にある池塘。1時間の予定が,2時間10分もかかってしまっていた。この区間のヤブは1.5~2mの背の高い笹薮と灌木のミックス帯で,それはそれは激しいものがあった。興奮しても何の解決にもならいないことはわかっているのに,数年振りに激しく激高し,吠えてしまった・・・。この区間の歩行は,強くお勧めしません。

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左:こうなると先が見通せないのと,身体へのヤブの密着感で,不快指数200%。

右:ヤブを漕いでも漕いでも進めるのはほんの僅か・・・進み続けるしかない。こんなことなら,本谷山からとっとと下山しとくんだった~と嘆いても後の祭り。

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左:この高さの笹薮は,今日のルートの中ではかなりいい方です。視界が効くし,上半身やザックにしつこくまとわりつくヤブもないし・・・。

右:そしてようやく到着した登山道。やった~。ようやく来れた。時計を見るとなんと17時をまわっている。越後沢山を出たのは12時ちょっと過ぎだったので,2.5km程度進むのに5時間を要したことになる。こんなヤブ漕ぎは,もう二度としないぞ!と固く固く誓う。

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左:あと0.3Lしかない水を補給するために水場へ急行。途中の斜面には黄色が鮮やかなニッコウキスゲが咲いていた。結局,水場への道は途中で消失しており,見つからず・・・(後で地元の方に確認したら,群馬側に沢を結構下らないといけないようでした)

右:丹後山山頂。

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左:写真で何度も見てきた丹後山避難小屋。来年こそは,利根川を遡行し終え,ここで祝杯を上げよう!

右:ガスが出始めた登山道を下る。さっきまでの笹薮とは大違いで,なんて極楽な道なんだ。

この後,日が暮れて,今日もまたランプ下山。昨日の中尾ツルネと違って,この丹後山西尾根は,短い距離でより多くの高度差があるので,一気に下れるのはいいが,それだけ脚にくる下山になる。

そして日もとっぷり暮れた頃,登山口に降り着く。最後は尽き果てた水分を求めての我慢下山だっただけに,一目散に沢に降り,水をかぶ飲みする。はあ~生き返った~。今晩は登山口で泊まり,明日,下界へ降りよう。

■ DAY ③ 【 下山・移動・群馬へ 】

今日は下山して,群馬の温泉巡りです。気を楽にして実体験を重ねていこうと思います。

では,どうぞ。

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左:朝の三国川(さぐりがわ)も素晴らしい。
右:出発して40分も歩くと十字峡へ。無事に下山でき感謝。

着替えて観光モードへ。

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左:六日町では明日の夜に祭りがあるよう。できればこういう地元の祭りに参加したいんだが・・・。

右:高速で長い長い関越トンネル(約10km)を越え群馬入り。良いと噂を聞いた宝川温泉で汗を流す。受付での説明によると,テルマエ・ロマエの撮影があった温泉のようです。

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左:川の両岸に露天風呂が広がっており,その広さは今までに見たことがない程でした。ここは泉質というよりも,そのロケーションが素晴らしい温泉でした。海外の観光客にも人気のようでした。

右:お次は谷川岳。山屋ならはずせないスポットでしょう。ここはロープウェイ乗り場。

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左:ここ水上(みなかみ)町はウォータースポーツがさかん。キャニオニングもさかんに行われているようでした。ガイドの足元はアディダスのハイドロレースと呼ばれるキャニオニング専用シューズ。さすがのチョイス。

右:まさに谷川岳を象徴するもの。ハーケン型の石碑。それも定番とも言える軟鉄横型ハーケン。この地では多くの人々が,岩壁や冬季登攀に挑み,散っていった史実があります。

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左:これも有名な慰霊碑。同じ山をやる者として,決して他人ごとではありません。
右:お次は土合駅。上下線が地上と地下に分かれている珍しい駅です。

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左:4百数十段の階段を下りると下り線のホームに到着。外とは大違いで,ひんやりとしています。これがあの土合駅の階段か~。現場に来れて感無量。

右:道の駅の川ではラフティングの真っ最中でした。

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左:球磨川の急流下りほどではないが,これはこれで面白そうでした。

右:そして,お次は群馬と言えば・・・の草津温泉。名湯マニアを自称する者として,東の横綱・草津は必ず訪れたい場所でした。あれが湯畑か~。今までテレビでしか見たことがなかったが,やっぱり生で見るとすごい。恋の病以外には何でも効くらしいので,山で負った無数の傷を,草津パワーで癒してもらいたい。

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左:湯畑の周りをゆっくり一周してみる。

右:この湯畑が草津の発祥地であり,中心地なんですね。

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左:湯畑の下には4m程の滝もあり,沢屋としては嬉しい。右壁が容易に登れそうです。

右:温泉地ならではの自販機。納得。

という感じで今日は観光の日でした。改めて現場で見る経験をすることで,そのものに対する理解や共感がより深まった感じがしました。草津パワーで傷だらけの身体を回復させたいと思います。

このあといい気分で車中泊をしようとしていたところ,トランクにインキーをしてしまい,通りがかった人に助けを求め,JAFに救助を求めることに・・・寒い山中で待つこと2時間。また笑えるような経験を積ませてもらいました。あの時助けてくれた多摩ナンバーの車の男性の方と,仕事とはいえ,わざわざ高崎市から駆け付けてくれたJAFの方には感謝しかありません。ありがとうございました。

■ DAY ④ 【 移動・新潟,帰郷 】

さて今日は帰郷の日ですが,最後まで見どころを巡りたいと思います。

ではどうぞ。

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左:今日は朝一で万座温泉を目指す。しかし,日帰り入浴は11:00からの所が多く,そんなに待てないので,次の機会に回す。

右:という訳で再び草津温泉に舞い戻る。昨日は大滝乃湯だったので,今日は西の河原露天風呂にしよう。きっとクマも温泉の良さを知っているにちがいない。できれば一緒に入り,コミュニケーションを取りたいんですが・・・。温泉までの歩道にて。

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左:ここの温泉は広大な露天風呂が素晴らしく,朝っぱらからこんな湯に浸かれて幸せです。ちなみに草津の泉質はph1~2の強酸性泉なので,切り傷なんかあったりすると,そこが強烈に刺激されます。今回,下半身を中心にヤブ漕ぎで負った数々の傷のおかげで,傷口がしみるのなんのって・・・湯に浸かった瞬間,あまりの痛みでしばらく動けなくなるほどでした。でもこれが皮膚再生には効果的で,かさぶたがすぐに形成され,傷の治りが早くなるんですよね。秋田の玉川温泉と同じです。

右:雨だった天候も回復。

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左:西の河原は散策にもうってつけの場所です。
右:観光客が多くならないうちに来れて良かった。

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左:谷川岳を見ながら再び関越トンネルで新潟へ戻る。
右:お次は駒の湯。越後駒ヶ岳の麓にある秘湯です。

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左:浴槽の中央から自噴しているという何とも贅沢な湯です。また,夏場に入るにはちょうどいい湯温なので,温泉ながらひんやり感も味わえます。

右:また,来年。

という感じで,今年のお盆は終了。

当初の予定であった利根川遡行はなりませんでしたが,自分の身の回りに起きたことから判断して,まだその時ではなかったのでしょう。準備を整えて来年にまた挑戦したいと思っています。

遡行はできませんでしたが,それ以外で多くの経験を積むことができたので,結果的に良かったと感じています。憧れの谷川岳を感じ,草津の湯に浸り,欲しかった小千谷縮を購入したり・・・と十分に観光はできたと思います。

★次回は沢になります。
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この記事のコメント

 いやはや、ご難続きの夏休み、お疲れ様でした。
 負傷した体で、この藪こぎ、そして、絶望的なのどの渇き。読んでいるだけで、絶対体験したくないと思いました。上越の藪も舐めてはいけませんね。
 いつか越後三山を夏道でいいから縦走するのが目標です。
 宝川温泉、西の河原、ともに懐かしいです。宝川温泉は、英語のガイドブックに載ってるんでしょうか、僕が行ったときも、外人が結構いました。あと、檻の中に熊がいた記憶があるのですが、まだいましたか?
 
2016-08-23 Tue 21:56 | URL | 屋久島遡行人 #-[ 編集]
私もあんなヤブ漕ぎは二度とごめんです。たまに歩く人がいるようですけど,私はそこまでMではありません(笑)。

宝川温泉・・・既に行かれていたんですね。いや~さすが遡行人さんです。露天に行く途中に,宿の主人が保護したツキノワグマが3匹,確かに檻の中にいました。ここは外国人向けの温泉No.1のようで,大勢の外国人がました。

で,西の河原にも行ってるんですか?もう,どこまで行き着くしているのやら…次回お会いした時の話題が増えて良かったです。

9月以降,連休の時に島に行こうと思っていますので,その際は,よろしくお願いします。
2016-08-24 Wed 00:21 | URL | インヤン #-[ 編集]

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