FC2ブログ

九州の溯渓

主に九州の溯渓記録を集めたものです。 良かったら覗いていって下さい。

大山南壁&山陰湯めぐり

さて今回は,大山南壁と山陰湯めぐりです。

夕方に仕事を終えそのまま奥大山スキー場まで行き,そのまま登山するという徹夜コースです。ルート詳細は,奥大山スキー場~二の沢右俣~剣ヶ峰~弥山~一の沢右岸尾根~大山環状道路~奥大山スキー場という周遊になります。

ではどうぞ。

P4040225e.jpg       P4040228e.jpg
左:まずは二の沢出合いまで環状道路を走る。この道路に雪がない時は,登山靴よりランシューの方が便利。

右:走ったおかげで40分ほどで到着。装備を替えて二の沢に入る。

P4040229e.jpg       P4040232e.jpg
左:出合いから大山南壁と剣ヶ峰(1,729m)を望む。天気は最高のようで気分も高揚。

右:まずは二の沢を詰めて行く。雪質はあんまり固まっていない層の上に10cmほどの固い層がある感じ。そこから過去の天候を判断すると,比較的気温が高い状態(曇りや雨)が続き,最近15~20cm程降雪があり,その後,朝晩の気温低下があって雪が締まっている感じ。このような場合,雪庇等がなければ雪崩の心配は少ないが,気温変化が大きくなっていることから日があたっていなくても落石を注意しないといけない。

山は刻々と変化して同じ状態というのは二度はないので,経験則よりも現場判断で行動を決めていくのが鉄則。経験則に頼っていると,いつかは必ず事故に遭う。特に雪山では現場の雪層の状態から,過去の天候の変化を読み取り,今あるリスク判断をすることが必須。カナダにいた頃,毎日場所を替えて,弱層テストを散々させられたのが,今かなり活きている。

よく使われる「過去に例がない」という表現も,所詮は人間が知っているたかだか数十年の範囲でのこと。自然界では数十年なんてほんの一瞬にしかすぎないことや,もっと大きなスパンではあらゆることが起こり,また起こりうることを,人はもっと考えなければならない。

P4040233e.jpg       P4040235e.jpg
左:徐々に南壁が近づいてくる。

右:そして二の沢二俣付近にて。過去に登った左俣と今回の右俣を眺める。日が登り始めているので,一刻も早く稜線に抜けないといけない。

P4040238e.jpg       P4040241e.jpg
左:右俣に入ると名物のゴルジュ関門がお出迎え。
右:ゴルジュ下で落石の様子をしばし観察。ここは一気に越えないと危ない。

P4040244e.jpg       P4040245e.jpg
左:そして休まずに一気に登りきる。見事なV字状景観。

右:ゴルジュ上は漏斗状になっており,周囲から落石が集まって来る。なので,落石のラインを読み取りそれらをかわしながら登っていく。

P4040248e.jpg       P4040249e.jpg
左:順調に高度を稼いでいく。
右:上部にいくにつれて傾斜もついてきて面白くなる。

P4040251e.jpg       P4040253e.jpg
左:雪壁を登っている途中から振り返る。

右:雪壁を登り支稜へ抜ける。振り返れば右から一の沢,二の沢,三の沢と俯瞰できる。剣ヶ峰へはダイレクトに雪壁登りで行けるが,岩場の露出部を抜けていかないといけないので,現場判断で,落石の心配のないルートをとる。

P4040256e.jpg       P4040260e.jpg
左:山頂へ続く雪稜。左右とも切れているので,緊張感,高度感のある登りが楽しめる。やっぱり雪山は美しい。

右:そして頂上直下の雪壁。ここを越えると剣ヶ峰。中央の窪みは尾根の頂点を示している。残雪期は日光がたくさん当たる尾根の頂稜付近から融雪が始まり窪みができ,それが広がっていく。そして尾根筋が完全露出,左右に雪が残る形になっていく。

P4040263e.jpg       P4040267e.jpg
左:そして縦走路に飛び出す。
右:早朝の山上はまるで別世界。人もいなく,空気も凛としている。

P4040270e.jpg       P4040275e.jpg
左:弥山への縦走開始。
右:振り返れば剣ヶ峰と太陽。今日は素晴らしい日。

P4040277e.jpg       P4040279e.jpg
左:また振り返る剣ヶ峰。縦走路の屈曲具合と北壁の暗部が見事な景観を作り出している。

右:そして弥山山頂。

P4040281e.jpg       P4040282e.jpg
左:山頂小屋は雪で埋もれている。いつもの光景。
右:弥山山頂に登山者が登ってきたので一枚。

P4040283e.jpg       P4040286e.jpg
左:風を避けてタコツボを掘り,一休み。

右:赤線が今回登ったライン。山頂直下の雪壁のラインは本当に美しく,満足のいく登りだった。

本来なら,ここから元谷へ下り,弥山西稜を登り返す予定だったが,もう満足してしまったので,下山に切り替える。そして早めに湯めぐりに入ることにする。

P4040289e.jpg       P4040294e.jpg
左:下山は一の沢の右岸尾根にとる。しかしこの高度感は素晴らしい。
右:尾根筋では融雪がかなり進んでいる。

P4040297e.jpg       P4040305e.jpg
左:広い雪面を好きなコースで下って行く。
右:左を見て今日のルートを確認していく。

P4040306e.jpg       P4040308e.jpg
左:振り返ると,一の沢のシンボル,三角形の筍(たけのこ)岩が見える。
右:そして樹林帯へ入る。

P4040315e.jpg       P4040319e.jpg
左:一の沢出合いから見る南壁。
右:同じく三の沢出合いから見る南壁。

P4040320e.jpg       P4040326e.jpg
左:雪のある森は,美しく見える。
右:鍵掛峠から見る定番の大山南壁。

P4040328e.jpg       P4040331e.jpg
左:帰途,烏ヶ山(からすがせん)を眺める。あの山も美しい山容をしている。
右:春を感じる一枚。

ここからは,いよいよ湯めぐりになります。まだ昼前なので,たっぷり湯めぐりできるので,楽しみ。

P4040332e.jpg       P4040333e.jpg
左:北海道のような雪景色。はるばるやって来た甲斐があった。
右:大山と烏ヶ山の眺め。地域の名峰ですね。

P4040336e.jpg       P4040340e.jpg
左:そしてまずは岡山県の湯原(ゆばら)温泉・砂湯へ。ダム下にある混浴露天風呂です。

右:ここは足元湧出の露天で,小石の間からプクプクと湯が湧いています。国内に2~30カ所しかない貴重な足元湧出湯であること,この広々とした開放感のある露天・・・噂に違わない名湯です。今日みたいに晴れて暖かい日には最高です。

P4040342e.jpg       P4040343e.jpg
左:お次は湯本温泉館。地域の共同浴場だということで入浴してきました。
右:普通の浴場でした。

P4040344e.jpg       P4040345e.jpg
左:そしてお次は,郷緑(ごうろく)温泉。石垣がいいですね~。
右:期待が高まり中へ。

P4040347e.jpg       P4040352e.jpg
左:ここも自然石の割れ目から湯が湧出する貴重な湯です。

右:自然石の拡大。この割れ目からプクプクと不定期に泡が上がってきます。このタイプの湯は低刺激なものが多いですが,湯の新鮮さを明確に感じることができます。とにかく湯が極めて透明でクリア。湯中で写真を撮っても,言われなければそれが湯中だとはわからないほどです。

P4040356e.jpg       P4040359e.jpg
左:そして鳥取に戻り関金(せきがね)温泉・関の湯。地域の共同浴場で,別府を思い出させてくれる造りでした。

右:お次は関の湯の近くにある旅館・鳥飼。ここの湯も良いと聞いたので立ち寄ります。単純弱放射能泉で湯は非常にクリアで,湯上り後の発汗があります。九州では珍しい放射能泉によるホルミシス効果を体感できます。

P4040360e.jpg       P4040361e.jpg
左:そして本命の三朝(みささ)温泉・旅館大橋。唐破風(からはふ)造りが貫禄あります。

右:中も良い造りで期待が高まります。

P4040362e.jpg       P4040363e.jpg
左:日帰り男性客は,このせせらぎの湯に入ることになります。

右:湯は単純放射能泉で,入浴中から汗が噴き出してきます。本来なら岩窟風呂に入りたかったんですが,男性は宿泊しないと入れないので,次回に持ち越しです。

P4040369e.jpg       P4040370e.jpg
左:締めは同じ三朝温泉の株湯。以前入った場所は足湯になっていました。
右:そして新たに建てられた湯場。

という感じでした。雪山に温泉・・・今日も一日,ケガなく十分に楽しむことができ感謝です。

★また明日も湯めぐりの続きをお送りします。
スポンサーサイト




アルパイン(日本) | コメント:2 | トラックバック:0 |
<<湯めぐり&観光 in 山陰 | HOME | 湯めぐり in 佐賀・長崎・熊本>>

この記事のコメント

素晴らしい記録です。
雪景色といい、温泉といい、これ以上望みえない最高の1日だったと思います。
これを徹夜で一気にやりのけてしまう体力が、また信じられない。
僕も、久しぶりに雪山に行きたくなりましたが、もっと体力つけないといけませんね。
2017-04-10 Mon 00:49 | URL | 屋久島遡行人 #-[ 編集]
本当なら徹夜ではやりたくなかったんですが,天候の関係でどうしてもせざるをえなくなりました。でも,多少無理してでもこの日に登って正解でした。晴れた日の雪山はやはり申し分なしです。

沢ではなく,たまには雪山を一緒に登れればいいですね。
2017-04-11 Tue 08:06 | URL | インヤン #-[ 編集]

コメントの投稿















コメント非公開の場合はチェック

この記事のトラックバック

| HOME |