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九州の溯渓

主に九州の溯渓記録を集めたものです。 良かったら覗いていって下さい。

魚野川 中ノ沢 DAY❸ 〔下山・大沼~切明〕

さて今日は下山と移動の日。夜半から降り出した小雨が今なお降り続いている・・・。やはり,昨日のうちに脱渓していて正解だったなと思う。

ゆっくり支度を済ませ,長い下山ランに備える。雨がちな天気で眺めは冴えませんが,一期一会,信州のこんな山奥を走るのは滅多にない好機なので,楽しんで走りたいと思います。

ではどうぞ。

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左:早朝の大沼。ロケーションはバッチリ。
右:予報通り今日から崩れた天気。

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左:まずは沼畔道を走り出す。

右:きれいに整備された道。切明まで30km以上ありそうなので,まずは目の前の1km,1kmをじっくり積み重ねていくしかない。

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左:ここは日によってコバルトブルーに見える時もあるようです。
右:そして池尻。ここまでは許可車は来ることができるようです。

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左:そしてお次は林道。早朝ランは爽快。
右:途中からトレイルへ。九州とは雰囲気の異なる森を走るのは悦楽。

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左:森を抜け車道へ。ここからはロードです。

右:騒がしい主要道は避け地図上にある迂回路的な道に入るが(最初は普通の道だった),これが大間違い。そこは草ぼうぼうの激しいヤブと化していた。「今日も朝っぱらからヤブ漕ぎ?」って感じで思わず笑ってしまう。

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左:発哺〔ほっぽ〕温泉分岐。もう主要道しか走らないぞ!あんなヤブは二度と御免です。

右:志賀高原第二トンネル。雨に濡れず快適。

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左:そしてトンネルを抜けると志賀高原へ。
右:ここまでで約7,6km。ここからは下り基調なので,気が楽になる。

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左:看板に「秋山郷33km」の文字が・・・まあ焦らず走るしかない。
右:高地特有のシラカバ林は,幹の白さが際立ち,楚々とした感じがいい。

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左:どこまでも続く道。一歩一歩をいかに怠らずに積み重ねていけるか,無力な自分にできるのはそれしかないと思っています。

右:そして奥志賀高原へ。14km地点。ここからはさらに道が狭くなります。

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左:カーブミラーで自撮り。こんな感じで走っていました。

右:雑魚川〔ざこがわ〕を渡る。ここは国内でも珍しい,天然イワナが自然抱卵する場所のようです。

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左:中央高地の森だな~と思いつつ歩を進める。
右:時にはこんな樹木も。

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左:200m毎にあるこの距離ポストが先へ進んでいる励みになる。

右:林道脇にはブナ林も広がる。ブナがこんな場所にあるなんて,九州との緯度の違いを実感させられます。

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左:そしてとうとう雑魚川林道との分岐へ。21km地点。右手から来て左手へ向かいます。

右:雑魚川林道は,林道というものの立派に舗装された車道です。

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左:サラサラ沢の所にあった一際高い巨木。
右:こちらは鬼沢の一本手前にある支谷に懸かる20m滝。

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左:意外に登りの多い林道を進み,最高地点を越えた先から,とうとうゴールの切明が見えた。尾根の落ち込み角度や,山腹の傾斜〔特にたわんだ個所など〕などを覚えておくと,初見でも場所の見当がつけられます。

右:ちょっとした高地ランを味わえる区間。

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左:左手には鳥甲山〔とりかぶとやま〕の岩壁が聳える。ここは第二の谷川岳とも呼ばれているようで,東面には断崖が連なっている。この手の山の情報は,やはり書物の知識だけではなかなか得られない。

右:ゴールがさらに近づく。やった~とうとうここまで来たぞ。

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左:そして切明の雄川閣へ下る三叉路へ。33km地点。ここを右に下ればおしまいです。もう6時間程走っているが,あっと言う間だった。光陰矢の如し,行き交う時もまた旅人なり・・・。

右:やっぱりシラカバ林は美しい。

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左:そしてこのカーブを左に折れると・・・
右:切明橋が目の前に。今日も走り通せた。

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左:今日の水量。
右:二日前の水量。わずかながら減水しているようです。

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左:雄川閣を過ぎて,

右:坂を400m程こなすと,出発地点のゲートが見えてきます。これにて下山完了。距離36,6km / 6時間4分の下山ランでした。

日頃から行っている遡行+下山ランというスタイルを,ここでも実践でき嬉しく思います。きっと一生に一回のことだから,自分なりに気持ちを込めて走ったつもりです。日頃の3倍の15kgのザックは確かに重かったですが,また一つ良い経験を積ませてもらいました。

なお魚野川の下山に関しては,

❶志賀高原に車か自転車を事前にデポしておき,下山はそれを利用
❷高天ヶ原〔たかまがはら〕,志賀高原のところからタクシーで帰る(約50分/14,000円程)
が現実的でしょう。実際に,遡行前に会話をした埼玉の人は,自転車を事前にデポしてきたと言っていました。

さっ,ここからは湯めぐりといきましょうか。

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左:まずは小赤沢温泉。この外観から本物感が溢れています。

右:見た目で鉄泉とわかりますが,驚くべきは,その塩分濃度。大分の山香温泉とまではいきませんが,濃厚な苦みも味わえるという,鉄泉+塩化物泉という九州にはないような泉質でした。効能は保温効果と表皮回復です。

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左:そして雄川閣。
右:ここは普通の単純泉でした。

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左:奥志賀林道を走って野沢温泉までやってきました。
右:こじんまりとした温泉街です。

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左:ちょうど神社で盆踊りをしていたので,記念に。こういう地元の祭りを見学させてもらうことで,その地のことが体に染み込んでいきます。

右:今でも利用されてる麻釜〔あさがま〕。温泉を利用した生活の場です。

ここ野沢温泉は,13の外湯〔共同浴場〕があり,無料で利用できます。いくつか回りましたが,単純硫黄泉という泉質上,源泉温度が非常に高く,とても入ることはできませんでした。ある湯では,「ぬる湯」と「あつ湯」とがあり測温してみると・・・「ぬる湯」は46.1℃,「あつ湯」はなんと50.1℃・・・。これには絶句。とても入れるような温度ではなく,42度を超える温泉は心臓への高負担と血液粘化を起こしやすく,交感神経に作用し身体が覚醒すること以外,体にいいことはほとんどないので,無理には入りませんでした。他に入浴客がいない時に膨大な水を湯船に注げば入ることはできるでしょうが,そうすると温泉成分が薄まってしまうので,逡巡するところではあります。いずれにせよ,野沢温泉は,熱湯好きに方にはたまらない温泉と言えます。冬のスキーの時期なんかは特にいいんではないでしょうか。

という感じで今日も無事に下山。大きな事故やケガもなく魚野川の遡行を終えることができて感謝です。

魚野川は書物で知っていたものをはるかに凌駕する秀渓でした。ここは速足で駆け抜けるような沢ではなく,じっくりと自然に溶け込み,そのありがたさを痛感しながら遡行する渓だと感じます。人が使う言葉では表現しきれないものが,ここには未だに存在している・・・そんな国宝的な渓ではないでしょうか。天候不順の中,なんとかうまい具合に遡行させてもらったことに心から感謝したいと思います。

★明日は新潟に戻り,温泉巡りをする予定です。
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