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九州の溯渓

主に九州の溯渓記録を集めたものです。 良かったら覗いていって下さい。

新潟湯めぐり

さて最終日は,湯めぐりをお送りします。

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左:野沢温泉街を散策。このあたりが横落〔よこち〕という中心地になるようです。
右:美味しい野沢菜で有名なお土産屋さん。都会の有名店にも出荷しているとのこと。

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左:そして新潟に戻り,念願の月岡温泉へ。橋の色からして粋な計らい。

右:これが噂に聞く月岡エメラルドグリーン。「バスクリンでも入ってるの?」的な色合いです。この色合いの温泉は初体験なのでワクワク。

ここ月岡温泉は全国でも珍しい硫黄型の硫黄泉で,硫化水素イオンを主成分としています。このイオンはpH3.0内の酸性域ではイオンとして存在できずガスとして放出されるため,アルカリ性の湯の中に存在することが多い傾向にあります。他では,岩手の国見温泉,青森の新屋〔あらや〕温泉などが有名です。

※硫黄泉には二種類,硫化水素型〔硫化水素ガスが主成分〕と硫黄型〔硫化水素イオンが主成分〕とがあります。硫化水素型は,一般的にイメージする硫黄泉です。強烈な硫化水素臭,白濁した湯,のあれです。酸ヶ湯〔青森〕,乳頭〔秋田〕,万座〔群馬〕,赤川〔大分〕,新燃〔鹿児島〕などで,源泉は総じて高温となりますが,大分の赤川は珍しく冷鉱泉の硫黄泉となっています。

また,月岡温泉は,塩化物泉でもあるので,硫黄分と塩化物という共存しにくい成分が,アルカリ性の中で絶妙な塩梅で共存しているのも特筆すべき点で,表皮殺菌,血行促進,保温性,肌への低刺激,と稀に見る効能豊富な湯です。

さらにこの色合いは,多硫化イオン(黄色)と炭酸カルシウムによるレイリ―散乱〔青空が青く見えるのと同じ現象〕による青色が混ざり合ってこのように見えていると推測します。九州ではシリカ成分によるレイリ―散乱で青色に見える湯が,別府〔鉄輪〕,湯布院〔奥郷の湯〕,小国〔豊礼の湯〕などに存在しています。まさに自然の妙が成せる奇跡ともいうべきものではないでしょうか。

ただこのような湯は効能が高い分,身体への影響もそれなりに大きいので,長湯は禁物です。一般的には15分程度だと言われています。このような湯の効能は入湯時間に比例しないので,名残惜しくはありますが,身体の芯にダメージが残らないうちに上がるのが最善と言えます。効能を求めて長湯しすぎると昨冬の私のように,気づかないうちに湯疲れを起こし,回復に時間を要しますので,くれぐれも注意されて下さい。

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左:月岡でトロトロになった後の〆は,出湯温泉の華報寺温泉。ここは別府の亀川温泉・薬師湯と似ていて,境内に湯場が設けてあるという,ユニークな湯です。泉質は無色透明,滔々と湯が溢れる単純放射能泉です。

放射能泉はホルミシス効果という細胞活性化作用があり,身体の芯から汗が噴き出してきます。同県の栃尾又,鳥取の三朝,佐賀の熊の川などと同じ湯です。放射能泉に浸かると湯面や身体に微小で白っぽい泡が付きます。これは炭酸泉のはじけるような泡とは違うと思うのですが,これが何なのかは未だ解明されていないそうです。

右:今年のあっという間にだった。また,来年も状況次第ですが,利根川本谷の予定にしています。

★次回は沢をお送りします。場所は未定。
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温泉 | コメント:2 | トラックバック:0 |
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この記事のコメント

今回の長野遠征レポート、素晴らしかったです。
魚野川の情景、写真と説明で、その美しさが臨場感豊かに伝わってきました。
赤石山までの長大な渓を地形図を辿りながら見てみました。
それからの15kgのザックを背負っての36km余りのラン、ただただ感心するばかりです。
締めの湯巡りまで一連の流れですね。
2017-08-20 Sun 15:23 | URL | sanjin #-[ 編集]
sanjin様,魚野川の美しさが少しでも伝わったのであれば幸いです。九州にもあんな川が一つくらいほしいなあ~と思うような場所でした。

温泉に関しては,新たな場所を訪れると,やはり別府近隣は凄い場所だなと痛感させられます。泉質の豊富さ,都市の日常と郊外の非日常の場所に混在する温泉は,国内でも指折りではないでしょうか。九州外の方々が別府を目指すのも,外から見えるとその理由がよくわかる気がします。
2017-08-20 Sun 22:35 | URL | インヤン #-[ 編集]

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