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九州の溯渓

主に九州の溯渓記録を集めたものです。 良かったら覗いていって下さい。

鍋床谷・右俣 in 一ツ瀬川 〔宮崎県西米良村〕

さて今回は,以前増水で流れた鍋床谷・右俣をお送りします。

この鍋床谷〔なべとこだに〕は,そごう谷とも呼ばれ,九州の沢のメッカ的存在である市房東面において出色の一本です。左俣や中俣は複数回遡行済みですので,今回は13年前に1回だけ遡行した,右俣を再訪します。

朝練ランと所用を済ませ,昼からの入渓となります。

ではどうぞ。

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左:まずは大藪堰堤から一ツ瀬川へ降りる。先日の大増水の時とは打って変わって減水している。

右:出だしの5m滝。また来ました。今日もよろしくお願いします。

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左:6m(左)と10m(右)滝。中央の岩場を割と楽に登れます。
右:8m斜二条。ここはシャワーで暑さを吹き飛ばす。

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左:そして最初の見物,43mひょんぐり滝。パッと見た目は30m程に感じますが,何回計測しても40m程度の数値が出るので,見た目より高い滝です。

右:そして50m大滝。いつ見ても壮大な大滝です。ここは右も左も巻けますが,安全な左手から。いったん前述の43m滝の落ち口あたりまで戻り,右手の灌木帯に取りつきます。そこからガリー状地形に入るまでのトラバースは,右手が切れていますので要注意。ガリー状を詰めると最上部は円形岩場で塞がるので,右手の少し緩くなっている階段状岩場を登る。

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左:いったん平流へ。市房では貴重な地形。

右:そして8m斜スライダー滝。ここは流芯を快適に登れます(右側の中段に鉄泉の吹き出しあり)。巻くとかえって大変です。

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左:躍動の一コマ。
右:沢は左に曲がり,さらに急ゴーロが続きます。

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左:左俣を見送り100m程進むと俣になり,右に折れるとこの景色が飛び込んできます。7m(手前)と37m(奥)。出だしから右俣の核心です。

右:37m滝を近くで。フレームの上に隠れている斜滝部分があります。ここだけだと27mくらいかな。ここの滝つぼで立派な角を持った雄シカが岩陰からいきなり飛び出し,右手へ逃げ出す。その跡を追っていくと上手に岩場を巻いた鹿道を見つけ,効率的に巻けました。やはり文明に溺れた人間が,野生で生き抜くには先達に学ぶのが一番。驚かしてごめんなさい。

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左:そして最後の大滝52m。これも迫力あります。やっぱり市房は九州を代表する沢場ですね。ここはこの場に立てばどちらを巻くかは一目瞭然です。

右:滝の落ち口から左俣の右岸尾根を眺める。左の三角形のコブは図上で838mとなっているもの。あの尾根には作業道がかすかに残っており,下山路として使えるし,左俣の65m垂直滝を巻く時にあそこを通るので,あちらからもここが見えます。

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左:9m滝。
右:12m滝。規模は小さくなりますが,滝場は続きます。

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左:そして最後の8mスダレ滝。これはシャワーで行けます。
右:すると久々の平流に。

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左:あとはこんな感じで源流まで続いていく。この場所は標高990m程度で,右手の林の中に朽ちた造林小屋があります。今日は時間の関係でここまでとし,ここから下山にします。

右:まずは右俣の左岸尾根まではこんな感じのトラバース道。

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左:左岸尾根と出合う付近は地形が緩んでいるので,右に折れて適当に下って行く。途切れ途切れですが,踏み跡があります。

右:尾根を忠実に辿り,堰堤の導水路に降り立つ。右手の木にピンクテープが巻いてありますね。あとは一ツ瀬川を渡って少し登ればおしまい。

という感じでした。4時間程度の行程でしたが,中身はとても充実。やはり市房東面は,沢登りの要素が凝縮された場所だと改めて認識させられました。それなりの滝場がこんなに連続する沢は希少です。今日の行程でも高度差580mの中で,明確な滝だけで250m分もあります。半分弱の標高を滝だけで稼ぐとは・・・。これが市房です。

本来なら何の変哲もない砂岩や頁岩主体の地層〔四万十層〕に,約1400万年前の地殻変動の結果,花崗岩が貫入することで作り出された市房山。今日紹介した滝群は,すべて砂岩や頁岩が熱変成したホルンフェルスという岩からなります。

★さて次回は,黄瀬〔おうせ〕川をお送りします。青森の八甲田山系〔南八甲田〕を流れる沢になります。この黄瀬川の遡行と北八甲田のトレランが目的です。あと,温泉巡りも忘れてはなりません。新屋,黒石,蔦,酸ヶ湯・・・憧れの湯に浸かることも遡行と同じくらい重要です。青森を訪れるのは2004年の追良瀬川以来なので,楽しみです。
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