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九州の溯渓

主に九州の溯渓記録を集めたものです。 良かったら覗いていって下さい。

化石採集

さて今回は沢ではなく化石採集をお送りします。

台風10号一過から天候が思わしくなく,また遡行先もなかなか見つからないので,雨でもできる化石採集をしてきました。たまには沢を離れて別の活動に力を注ぐのもいいものです。

ではどうぞ。

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左:まずはここから。八代市坂本町にある深水層という古生代・シルル紀ラドロウ世前期(4億2740万年~4億2300万年前)の石灰岩を探します。

右:石灰岩を目当てに歩くとビンゴ!運よく発見できました。オレンジ~ピンク色の部分に楕円形のような模様が入っています。これがクサリサンゴ(ハシリテス・ベルルス)でシルル紀の化石の代表格です。宮崎県の五ヶ瀬町の祇園山で産出するものと同時代のものになります。古生代・シルル紀は恐竜などが繁栄した中生代より一つ前の時代で,当時の地球は大部分が海だったので,このようなサンゴ系や初期の海生生物の化石が産出します。この深水層は熊本県内で最古の地層で,周囲の変成岩が隆起するときにその岩体の一部がたまたま一緒に持ち上げられてきたものなので分布が非常に狭い上に,4か所しか確認されていません。また分布はレンズ状なので探すのにもひと苦労です。そんな訳で奇跡的に目にすることができる貴重な地層なのです。

今度は日を改めて,天草の姫浦層群・樋の島層を探してみます。こちらは中生代・白亜紀後期のサントニアン(8630万年~8360万年前)の地層なので恐竜,サメ,貝,植物など当時,浅海や沿岸で繁栄していたであろう化石が含まれています。

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左:黒色頁岩をガンっと一撃すると表層の岩がガラガラーっと崩れて出てきたイノセラムス。でかい。これまで採集した中で最大のもの。左のハンマーが33cmあるので20cmくらいかな。

●後日談・・・博物館で鑑定してもらった結果,イノセラムスではなくアンモナイト(ゴードリセラス)の外殻の一部だと判明。残念ながら化石化中に崩れてしまっていますが,これが全身化石で産出していれば直径60cmくらいの巨大なものだったようです。この姫浦層群から出るアンモナイトは北海道のようにノジュール中に立体的にあるわけではなく,化石化中に堆積した堆積物で押しつぶされたり,砕けたりしているものが多いようです。

右:今日の収穫。イノセラムスやアンモナイト(中央/ポリプチコセラス)などなど色々と出てきてポテンシャルが高い場所でした。沢に行けない日にはこっちに来よう。山の方がいいが,海もまたいいことに気づき始めました。

★次回は東京出張でスポーツ・サイエンス・ラボという所で現状のラン測定をしてもらいます。現状を科学的に把握し,これからのトレーニングの指針にできればと思っています。
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