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九州の溯渓

主に九州の溯渓記録を集めたものです。 良かったら覗いていって下さい。

九重33峰全山縦走2021

さて今回は 『 九重33峰全山縦走2021 』 をお送りします。

2年前の2019年に走ったあと,今度は無駄のないきれいなラインで走りたいと思い,前回のコースに修正を加えて走ってきました。

コースは,長者原~三俣山~坊がつる~平治岳~男池~白水鉱泉~前岳~高塚山~風穴~前セリ~大船山~立中山~白口岳~稲星越~鳴子山~稲星山~中岳~久住山~星生山~扇が鼻~岩井川岳~沓掛山~牧ノ戸峠~合頭山~猟師山~一目山~みそこぶし山~涌蓋山~疥癬湯~牧ノ戸峠~黒岩山~下泉水山~長者原。

距離70,32km 累積標高6,008m 28時間18分27秒

今回もアルパインスタイルで,男池の水以外無補給,デポなし,ストックなし。最初に背負った荷物だけで走り切ります。

長くなりますが,ではどうぞ。

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左:スタートとゴールの長者原。今回もよろしくお願いします。
右:まずは指山(ゆびやま)を目指します。

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左:振り返ると明日辿る予定の泉水尾根の山と涌蓋山(わいたさん)が見えますが,今日は黄砂で霞んでいます。

右:まずは1峰・指山。山頂から見上げる三俣山。急登では余力があったとしても,速さより体力消耗を抑えた登りをするのが肝要。

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左:三俣山の山肌には黄色いマンサクが散りばめられており、ひと際目を引きます。春先に他の花にさきがけて「まず咲く」ことが名前の由来です。

右:そして2峰の三俣山北峰。ここから三俣山の峰々を巡ります。

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左:九重連山の東域の眺め。ここから九重連山の東域を巡ります。東域は一つ一つの山が大きくアップダウンが激しいので行程が伸びにくい区間です。いかに疲労をためずにこの区間を越えるのかが,タイムを出す上で重要な戦略になってきます。

右:そして3峰の三俣山本峰。

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左:お次は4峰・三俣山南峰。
右:そして5峰・三俣山Ⅳ峰。

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左:最後に6峰・三俣山西峰を経て,諏蛾守越へと下ります。奥に見える山は夜から明日の朝にかけてたどる峰々です。

右:諏蛾守越へ下る途中,久住山方面を眺める。いつ来ても高度感ある眺めです。

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左:そして法華院。ここから平治岳をめざします。

右:大戸越への登り。昨年7月の豪雨で荒れていました。

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左:大戸越を経て7峰・平治(ひじ)岳。先ほどいた三俣山を眺めます。

右:下りは東尾根で。道型が不明瞭で一般登山道としてはバリエーションルートです。

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左:男池周辺の森は爽快。
右:見事な森が広がっています。

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左:ケヤキの巨樹。いつ見ても貫禄がある。実に立派です。
右:そして男池へ。ここで残りの行程分も含め2L分給水していきます。

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左:男池からはロードを走る。
右:路傍のサクラが見事でした。

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左:そして白水鉱泉の所にある前岳登山口へ。ここから前岳へは標高差で約600m登ります。

右:今季初のシャクナゲ。早咲きの種だとは思いますが,シャクナゲを3月に見れるなんて・・・。

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左:前岳へは急登の連続です。上部に行くに従いシャクナゲが多くなってきます。シャクナゲは元々,高山の岩場に咲いていたので黒岳周辺に多いのは頷けます。ちなみに手が届かないものを「高嶺の花」といいますが,その花はシャクナゲのことを指しているようです。

右:そして8峰・前岳山頂。2年振りです。前回より3分遅れ。ほぼ同じペースです。

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左:見晴らしの良い岩場から来し方を眺める。

右:久住でも出色の,岩場の迷路ルートを抜けて9峰・高塚山山頂。黒岳という呼称は,前岳,高塚山,天狗などを総称した山名です。

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左:右手にはこれから登る大船山東尾根がきれいに見えています。この東尾根は山頂まで一直線に伸びるすっきりとしたラインで,大船山に登るコースの中で,最も登山を味わえる登りだと思います。

右:10峰・天狗。ここからの眺めも素晴らしい。

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左:いったん風穴まで下り,南進していきます。ここは以前は平坦な森を抜ける快適路でしたが,昨年7月の豪雨でご覧の有様。大量の土砂で荒れ果てていました。

右:そして東尾根の取り付きへ。この調子なら日暮れまでに山頂に立てるかも。期待を込めて頑張ります。

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左:振り返ると黒岳が眼下に。
右:御池が見えると山頂はすぐそこ。

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左:そして11峰・大船山。なんとか日暮れに間に合いました。

右:三俣山方面を見下ろす。写真中央辺りに法華院山荘の灯りがともっています。

ここからは夜間走になりますので,一気に紹介していきます。

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左:12峰・北大船山。

右:13峰・立中山。ここで残りの食料を確認。おにぎり2,パン2,エネバー1,餅2。う~ん,最後までもつかな(あと15時間)。夜間は体温維持のため,昼間よりエネルギーを使うので2時間おきに補給が必要。なるべく補給間隔をあけられるように行動していこう。

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左:大船山の方から赤い満月が上ってくる。
右:14峰・白口岳。

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左:15峰・鳴子山。
右:16峰・稲星山。

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左:17峰・中岳。九州本土の最高峰です。
右:18峰・天狗ヶ城。

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左:19峰・久住山。

右:20峰・星生(ほっしょう)山。今回は避難小屋の裏手から星生崎経由で登ってきました。

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左:21峰・扇が鼻。

右:22峰・岩井川山。再び扇が鼻へ登り返します。夜間は闇のせいか山体が昼間より大きく感じます。

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左:23峰・沓掛山。ここまで来たら牧ノ戸峠はすぐです。

右:10分ほど下って牧ノ戸峠。今は夜中の3:05ですが,2人の登山者が登ってきたのには驚きました。おそらく山頂での御来光目的だと思いますが,それにしては時間が早すぎる気が・・・。まあ,向こうも私を見て,「こんな時間にこの人は何してるんだ」という風に思ったかもしれません。

ここまでのタイムは前回より47分早い。

さて,ここからは九重連山の西域に入ります。西域は草原的でなだらかな山が多いので,行程を伸ばしやすい区間になります。タイムを縮める意味でも,ここからが勝負どころです。

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左:24峰・合頭山。
右:25峰・猟師山。

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左:26峰・一目山。5:07。夜明け前のこの時間帯はいつも強烈な眠気に襲われる。登ってる最中,眠くて何度も立ち止まる。

右:右手の空が徐々に明るくなり始めました。夜の11時間なんて昼間と同じくあっと言う間。もう朝かいな。

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左:一緒に走った月ともお別れ。

右:みそこぶし山手前から辿った道と奥に阿蘇五岳を眺める。明るくなるにつれて徐々に活力が出てきた。

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左:そして27峰・みそこぶし山。ここで日の出を眺めていきます。
右:東の空をオレンジ色に染め上げて,

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左:朝日が昇ってきます。大船山で見送ってから11時間ぶりの再会です。

右:オレンジに染まった草原を涌蓋山目指して駆け抜けます。真っ暗な夜を越えてきたからこそ身に沁みる最高のひと時でした。

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左:涌蓋越から右手に入る。
右:ひと登りで28峰・女岳。

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左:前回はもはやまともに登れなかった坂も,今回はガシガシ登れることに成長を感じます。

右:そして29峰・湧蓋山山頂。

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左:九重連山の大展望。この眺めはここでしか味わうことはできません。
右:南小国の方には雲海が出ていました。見下ろすと壮観ですね。

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左:涌蓋山を背に疥癬湯(ひぜんゆ)へと下る。
右:麓では満開のサクラがあちこちに。

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左:登山口から車道を1,7kmほど登り左折。ここから牧ノ戸峠まで3,7kmの登りです。前回は疲労でまったく走れなかった区間です。

右:涌蓋山方面を振り返る。

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左:そして5時間40分ぶりの牧ノ戸峠。前回はまったく走れなかった坂も今回は走ることができ,記録更新を確信。すでに前回より1時間以上早いペース。

右:この泉水尾根を越えるとゴールの長者原。

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左:牧ノ戸峠や阿蘇方面を眺める。
右:そして30峰・黒岩山。2年ぶりという感じがまったくしない。

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左:奥に由布岳も見えた。今日は昨日と違いスッキリと晴れてくれました。
右:分岐から15分,31峰・大崩ノ辻。

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左:32峰・上泉水山。残すところあと1峰。

右:三俣山と長者原を見下ろす。この尾根は眺めが極上なので走っていて実に楽しくなってきます。

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左:う~ん,本当に素晴らしい。
右:ついに最後の33峰・下泉水山。岩の上から三俣山方面を眺めます。

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左:最後は防火帯を下り,

右:ほどなく長者原へ無事下山。いや~終わってみれば呆気なかった。まあ,2回目というのはこんなものです。前回が30時間50分,今回が28時間18分。前回は雨で1時間30分の停滞がありましたが,それを差し引いても1時間近く早いタイムに満足です。

という感じで今回も無事下山。山の神様に感謝です。

九重連山は山域ごとに変化に富んでいて様々な山歩きができる場所ですね。短い時間の中で,色々な環境に身を置くことができる山であることを改めて感じた次第です。こんなに素晴らしい環境の中を走ることができ,とても満足しています。

昨今,様々なトレイルレースが開催されていますが,長距離になるほど過去のレース出場経験やポイント等が必要になっており,Aという大会のためにBという大会に出る・・・ということもよくあります。

個人的には,走ることはもっと自由なものだと思いますので,レースに出ることこだわらず,自分の力量を向上させて見極めていれば,レースに出ずともコースがわかっていれば,自分の好きな時に走れますよね。

他者との競争,優越感,目立ちたがり性,地域貢献,安全の担保,・・・などなどレースに出る人の心情には様々なものが混在していますが,そういったしがらみを一切排除して,ただ純粋に「走りたいから」走る,ことをもっと大切にしていきたいと思います。

今回で自分の中での九重全山縦走は納得のいく形で一区切りがつきました。また,次なる目標へ向けて,自分を向上させていきたいと思います。

GWの大峯奥駈へ向けての練習もいよいよ佳境です。あと一本,日之影川流域周遊(距離72km,累積標高7,490m,35時間)を予定しています。

★次回は2021年度の沢開きをお送りします。予定では大崩の沢を考えています。
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