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九州の溯渓

主に九州の溯渓記録を集めたものです。 良かったら覗いていって下さい。

溯渓3 【落水谷】 (椎葉村)

今回の沢は,よくある名前の「落水谷」

落水とは,上から落下する水=滝のことで
万葉の時代,まだ滝という言葉がない時代に
用いられた古代日本語のひとつ。

よって落水の名を冠する谷には,必ずといっていいほど
はっきりとわかる滝があり,人々との長い関わりもある
歴史ある谷なのです。

いつもは道路から滝を見上げるだけだったので,
今回,溯渓の機会を得ることができ,感謝です。

短い谷ながら(溯渓:2時間13分),滝の連続する秀渓でした。

出だしの〔落ち水の滝〕に始まり(下から10m,10m,25m),
ゴルジュ内の10m・6m,そして最大の40m,10m,
ゴルジュ内の10mトユ・6m,両方とも滝が懸かる二股(右15m,左10m)
と息つく暇もなく溯り,最後は林道フィニッシュ,という感じでした。

これまで椎葉で登った谷の中では,最高の滝の谷でした。
まさにその名のとおり,「落水谷」。

滝場を越えてホッとし,単調になりつつある頃に,次の滝場が現れる,という感じで
遡行者の心理を上手に刺激する谷でした。

下山は佐礼(ざれ)集落からの破線が下まで続いており,
諸条件から勘案し,"この道は残っている"という強い確信の元,選択。

予想通りしっかりした道(途中の植林帯は荒れ気味)があり,
1時間ほどで駐車場に帰着。

今日も良い谷とめぐり合わせてもらい,感謝です。

※ちなみに,詰めにある集落「佐礼(ざれ)」

由来は…急傾斜で滑りやすい地質の所を,狩り言葉で「ドザレ」といい,
その”ド”が欠落して,(ざれ)となったようです。

この付近の地質は砂岩・頁岩とその互層からなっていますので,
頁岩の破砕斜面のザレを歩いたことのある人なら,その歩きにくさは
想像できるかと思います。

これはほんの一例ですが,後から無理矢理,漢字に直したせいで
その由来が全くわからなくなっている地名が散見されます。

他にも南外輪山にある「中坂峠」。
かつては「千穂坂峠」であり,このままだとその由来が推測できるが,
千穂→中にした途端,まったく意味をなさなくなっています。

こうした追求も溯渓の魅力の一つ,と私は思います。

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